47 / 70
第47話 捕らえられてみました
(当然だけど、真っすぐには向かわないわね)
入り組んだ道を走り、それでもスピードは落とされず、あちこちを走る。
恐らく追跡を巻くためと私達に道を覚えさせないためにだと思うわ。
この分だと子爵家になんて向かわなさそう。
(囚われの姫というポジションも悪くないかもね)
気は早いけれど、私の騎士が助けに来てくれる事を考えると心が躍ってしまう。
巻き込んだポエットには悪いと思ったので、こっそり車内で「実は……」と、記憶を失っていない事を話したわ。
目を白黒させて頬も一瞬にして赤に染まったのだけれど、どうしてそうしたのかという理由を聞かせると落ち着いてくれたわ。
「……ローシュ様の婚約者に戻りたくなかった事は理解出来ました。が、早めに教えてもらいたかったです」
「もっと早くに言おうかとも思ったけれど、そうするとリヴィオとの婚約も出来なかったでしょ?」
「そうですね……特殊な事情があったから二人の婚約が為されたのは、否めないです」
少し眉間に皺を寄せながらも何とかポエットは納得してくれた。
「今更文句は言いません。ですからエカテリーナ様、これからは幸せになってください。そして、今後はこのような危険な事に首を突っ込まないでくださいね! それが私の願いです」
何かを吹っ切った表情だ。
とりあえず許してもらえて良かったわ。
見捨てられてもおかしくないと思ったのだけれど。
(でもまだ怒ってるわよね)
文句は言わないと言ったけれど、眉間の皺は取れていない。
今は余計な事を言うのは止めておきましょ。
「ありがとう、ポエット」
この時にはもうすっかりローシュ様の事なんて頭から抜けてしまっていたわ。
「それで、ここはどこでしょうね」
思っていた通り連れてこられた先は子爵家ではない。
こんな人里から離れたような所に屋敷があるとは知らなかった。
外からは見えづらいように高い塀がある、脱走防止も兼ねているのだろうか。
「エカテリーナ様。私から離れないでくださいね」
ひそひそとポエットにそう言われ、私は頷く。
ポエットは傍目から見たらただの侍女だが、護衛も兼ねている特別な者だ。
強請ったのは私だけど、よくローシュ様はこのような人材をすんなりと手放したものね、勿体ない。
私だったら絶対に手放さないわよ。侍女としての仕事も出来て、護衛も兼任できる侍女なんていないもの。
(リルハもお茶を淹れるのが上手だったし、服選びのセンスもあって重宝したけれど、普通の侍女だったわ)
今では思い出す事が少なくなってしまった。誰からも教えられなかったけれど、元気にしているといいわね。
落ち着いたらポエットに話を聞きましょう。
(他の家にも強い味方侍女っているのかしら?)
少なくとも私は知らない。
従者もポエットの事を只の侍女だと思って油断しているようだし、やはり珍しいのかも。
そうでなければとっくに武器は取られているわよね。
「こちらは子爵家で所有している別荘です。落ち着いて話すにはこちらの方がいいかと思いまして」
にこにこと胡散臭い顔をしているこの男、いつまでそんな事を嘯くのかしら。
「へぇ、別荘ね。タリフィル子爵家は随分商売が上手なのね」
「えぇ。表向きは儲かっているようですよ」
表向きは、なんて怪しい事をしているとばらすのが早いわね。
もう少し秘密がある事を焦らして、勿体ぶって、こちらを楽しませてくれるとかしないのかしら。
(それにしても粗末な屋敷ね)
こんな手入れもそこそこな所に本当にローシュ様はいるのだろうか。
(拷問や何かを受けたりはしていないかしらね……)
想像すると少し胸が空く。
まだいるとは決まってはいないけれど、のほほんとこんなところに付いてきてるとしたら、危機感のなさに流石に呆れちゃうわ。
彼自身は力もないしこんな怪しい誘いに乗る事なんて、いくら護衛が付いていても推奨しない。
寧ろとばっちりを受ける護衛が可哀想だと考えるが、彼の新しい護衛も慇懃無礼だと聞いたし、まぁいいか。
リヴィオの引き継ぎすらもまともに聞かなかったし、ローシュ様を諫める事もしない。そんなローシュ様のいう事だけを聞くイエスマンに気遣いを出しても損だと思い直す。
中に入り扉が閉まった途端、従者はがらりと雰囲気を変えた。
「抵抗しないでくださいね、怪我はさせたくありませんので」
(だから、ばらすのが早いわよ)
屋敷内から現れた者達に囲まれ、私とポエットは叫ぶことも騒ぐこともせず、男の言葉に従う。
多勢に無勢の為、ポエットが悔しそうな顔をしながらも後ろ手に縛られた。
もちろん私もだ。
今更騒いだって何も変わらないし、また下手な事をして傷がついたら、リヴィオをまた悲しませてしまうわ。
今は大人しくこの男のいう事を聞いておいて、チャンスを伺いましょう。
(リヴィオ、助けに来てくれると良いのだけれど)
信じている。
信じているけれど、以前ローシュ様に裏切られた事はなかなか忘れられない。
リヴィオとローシュ様は違うのだと、確かめたいが為に飛び込んだのもある。
「ねぇ。本当にローシュ様はここに居らっしゃるの?」
「いますよ。ご案内します」
本当に居るの? 驚きだわ。
(ここに連れてくるための虚言かとも考えたけれど、そうではなかったのね)
私達を誘拐した意図は分からないがまだ殺さない、という事は何のか利用価値があるのよね。
殺すつもりならばいつでも出来たはずだし。
(理由は何かしら、お金……?)
王家と侯爵家から身代金でも奪うつもり? でもそんな事上手くいくわけがない。下手したらただ殺されるだけなのに。
そんな大それたことをしたら一族郎党消されて終わり、ではないかしら。
「こちらです」
案内されるままに奥に進む。
部屋の前には数人の見張りがいたが、いずれも見覚えなどない。
ただ、生気のないその表情はとても不気味な印象を与えてくるわ。
促されるまま入れば、見たくない顔が一番先に見えた。
入り組んだ道を走り、それでもスピードは落とされず、あちこちを走る。
恐らく追跡を巻くためと私達に道を覚えさせないためにだと思うわ。
この分だと子爵家になんて向かわなさそう。
(囚われの姫というポジションも悪くないかもね)
気は早いけれど、私の騎士が助けに来てくれる事を考えると心が躍ってしまう。
巻き込んだポエットには悪いと思ったので、こっそり車内で「実は……」と、記憶を失っていない事を話したわ。
目を白黒させて頬も一瞬にして赤に染まったのだけれど、どうしてそうしたのかという理由を聞かせると落ち着いてくれたわ。
「……ローシュ様の婚約者に戻りたくなかった事は理解出来ました。が、早めに教えてもらいたかったです」
「もっと早くに言おうかとも思ったけれど、そうするとリヴィオとの婚約も出来なかったでしょ?」
「そうですね……特殊な事情があったから二人の婚約が為されたのは、否めないです」
少し眉間に皺を寄せながらも何とかポエットは納得してくれた。
「今更文句は言いません。ですからエカテリーナ様、これからは幸せになってください。そして、今後はこのような危険な事に首を突っ込まないでくださいね! それが私の願いです」
何かを吹っ切った表情だ。
とりあえず許してもらえて良かったわ。
見捨てられてもおかしくないと思ったのだけれど。
(でもまだ怒ってるわよね)
文句は言わないと言ったけれど、眉間の皺は取れていない。
今は余計な事を言うのは止めておきましょ。
「ありがとう、ポエット」
この時にはもうすっかりローシュ様の事なんて頭から抜けてしまっていたわ。
「それで、ここはどこでしょうね」
思っていた通り連れてこられた先は子爵家ではない。
こんな人里から離れたような所に屋敷があるとは知らなかった。
外からは見えづらいように高い塀がある、脱走防止も兼ねているのだろうか。
「エカテリーナ様。私から離れないでくださいね」
ひそひそとポエットにそう言われ、私は頷く。
ポエットは傍目から見たらただの侍女だが、護衛も兼ねている特別な者だ。
強請ったのは私だけど、よくローシュ様はこのような人材をすんなりと手放したものね、勿体ない。
私だったら絶対に手放さないわよ。侍女としての仕事も出来て、護衛も兼任できる侍女なんていないもの。
(リルハもお茶を淹れるのが上手だったし、服選びのセンスもあって重宝したけれど、普通の侍女だったわ)
今では思い出す事が少なくなってしまった。誰からも教えられなかったけれど、元気にしているといいわね。
落ち着いたらポエットに話を聞きましょう。
(他の家にも強い味方侍女っているのかしら?)
少なくとも私は知らない。
従者もポエットの事を只の侍女だと思って油断しているようだし、やはり珍しいのかも。
そうでなければとっくに武器は取られているわよね。
「こちらは子爵家で所有している別荘です。落ち着いて話すにはこちらの方がいいかと思いまして」
にこにこと胡散臭い顔をしているこの男、いつまでそんな事を嘯くのかしら。
「へぇ、別荘ね。タリフィル子爵家は随分商売が上手なのね」
「えぇ。表向きは儲かっているようですよ」
表向きは、なんて怪しい事をしているとばらすのが早いわね。
もう少し秘密がある事を焦らして、勿体ぶって、こちらを楽しませてくれるとかしないのかしら。
(それにしても粗末な屋敷ね)
こんな手入れもそこそこな所に本当にローシュ様はいるのだろうか。
(拷問や何かを受けたりはしていないかしらね……)
想像すると少し胸が空く。
まだいるとは決まってはいないけれど、のほほんとこんなところに付いてきてるとしたら、危機感のなさに流石に呆れちゃうわ。
彼自身は力もないしこんな怪しい誘いに乗る事なんて、いくら護衛が付いていても推奨しない。
寧ろとばっちりを受ける護衛が可哀想だと考えるが、彼の新しい護衛も慇懃無礼だと聞いたし、まぁいいか。
リヴィオの引き継ぎすらもまともに聞かなかったし、ローシュ様を諫める事もしない。そんなローシュ様のいう事だけを聞くイエスマンに気遣いを出しても損だと思い直す。
中に入り扉が閉まった途端、従者はがらりと雰囲気を変えた。
「抵抗しないでくださいね、怪我はさせたくありませんので」
(だから、ばらすのが早いわよ)
屋敷内から現れた者達に囲まれ、私とポエットは叫ぶことも騒ぐこともせず、男の言葉に従う。
多勢に無勢の為、ポエットが悔しそうな顔をしながらも後ろ手に縛られた。
もちろん私もだ。
今更騒いだって何も変わらないし、また下手な事をして傷がついたら、リヴィオをまた悲しませてしまうわ。
今は大人しくこの男のいう事を聞いておいて、チャンスを伺いましょう。
(リヴィオ、助けに来てくれると良いのだけれど)
信じている。
信じているけれど、以前ローシュ様に裏切られた事はなかなか忘れられない。
リヴィオとローシュ様は違うのだと、確かめたいが為に飛び込んだのもある。
「ねぇ。本当にローシュ様はここに居らっしゃるの?」
「いますよ。ご案内します」
本当に居るの? 驚きだわ。
(ここに連れてくるための虚言かとも考えたけれど、そうではなかったのね)
私達を誘拐した意図は分からないがまだ殺さない、という事は何のか利用価値があるのよね。
殺すつもりならばいつでも出来たはずだし。
(理由は何かしら、お金……?)
王家と侯爵家から身代金でも奪うつもり? でもそんな事上手くいくわけがない。下手したらただ殺されるだけなのに。
そんな大それたことをしたら一族郎党消されて終わり、ではないかしら。
「こちらです」
案内されるままに奥に進む。
部屋の前には数人の見張りがいたが、いずれも見覚えなどない。
ただ、生気のないその表情はとても不気味な印象を与えてくるわ。
促されるまま入れば、見たくない顔が一番先に見えた。
あなたにおすすめの小説
この婚約は白い結婚に繋がっていたはずですが? 〜深窓の令嬢は赤獅子騎士団長に溺愛される〜
氷雨そら
恋愛
婚約相手のいない婚約式。
通常であれば、この上なく惨めであろうその場所に、辺境伯令嬢ルナシェは、美しいベールをなびかせて、毅然とした姿で立っていた。
ベールから、こぼれ落ちるような髪は白銀にも見える。プラチナブロンドが、日差しに輝いて神々しい。
さすがは、白薔薇姫との呼び名高い辺境伯令嬢だという周囲の感嘆。
けれど、ルナシェの内心は、実はそれどころではなかった。
(まさかのやり直し……?)
先ほど確かに、ルナシェは断頭台に露と消えたのだ。しかし、この場所は確かに、あの日経験した、たった一人の婚約式だった。
ルナシェは、人生を変えるため、婚約式に現れなかった婚約者に、婚約破棄を告げるため、激戦の地へと足を向けるのだった。
小説家になろう様にも投稿しています。
とある虐げられた侯爵令嬢の華麗なる後ろ楯~拾い人したら溺愛された件
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
侯爵令嬢リリアーヌは、10歳で母が他界し、その後義母と義妹に虐げられ、
屋敷ではメイド仕事をして過ごす日々。
そんな中で、このままでは一生虐げられたままだと思い、一念発起。
母の遺言を受け、自分で自分を幸せにするために行動を起こすことに。
そんな中、偶然訳ありの男性を拾ってしまう。
しかし、その男性がリリアーヌの未来を作る救世主でーーーー。
メイド仕事の傍らで隠れて淑女教育を完璧に終了させ、語学、経営、経済を学び、
財産を築くために屋敷のメイド姿で見聞きした貴族社会のことを小説に書いて出版し、それが大ヒット御礼!
学んだことを生かし、商会を設立。
孤児院から人材を引き取り育成もスタート。
出版部門、観劇部門、版権部門、商品部門など次々と商いを展開。
そこに隣国の王子も参戦してきて?!
本作品は虐げられた環境の中でも懸命に前を向いて頑張る
とある侯爵令嬢が幸せを掴むまでの溺愛×サクセスストーリーです♡
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
「嫌われ者の公爵令嬢は神の愛し子でした。愛し子を追放したら国が傾いた!? 今更助けてと言われても知りません」連載版
まほりろ
恋愛
公爵令嬢のアデリナ・ブラウフォードの人生は実母の死後大きく変わった。
公爵は妻の葬儀が終わって間をあけず再婚。公爵と後妻の間には、再婚前に作った子供までいた。
アデリナは継母と異母妹に私物を奪われ、「離れ」と名ばかりの小屋に押し込められる。
腹違いの妹はアデリナを悪者に仕立て、周囲はそれを信じた。
本来ならアデリナの味方にならなくてはならない婚約者の王太子も、異母妹の魅力に骨抜きにされ全く頼りにならない。
学園の教師も、生徒も、生徒の保護者も王太子と異母妹の味方だ。
そんなアデリナにも唯一の味方がいる。それはトカゲのクヴェル。クヴェルは美少年に変身し、家事も炊事も裁縫も完璧にこなす不思議な存在だ。
実はクヴェルはこの国の建国に携わる水竜で、アデリナは三百年前に水竜を救った初代女王の生まれ変わりだったのだ。
アデリナを蔑ろにする国に嫌気がさしたクヴェルは、アデリナを連れて旅に出る。
神に去られた国は徐々に荒廃していき……。
一方その頃、祖国の荒廃を知らないアデリナはクヴェルとのグルメ旅を満喫していた。
「ん~~! このアップルパイは絶品! 紅茶も美味しい!!」
・人外×人間、竜×人間。
・短編版は小説家になろう、pixivにもアップしています。
・長編版を小説家になろうにも投稿しています。小説家になろう先行投稿。
「Copyright(C)2025-まほりろ」
※タイトル変更しました(2025/05/06)
✕「卒業パーティーで王太子から婚約破棄された公爵令嬢、親友のトカゲを連れて旅に出る〜私が国を出たあと井戸も湖も枯れたそうですが知りません」
✕「嫌われ者の公爵令嬢は国外追放を言い渡される。私が神の祝福持ちだと王家が気付いた時には国の崩壊が始まっていました」
◯新タイトル「嫌われ者の公爵令嬢は神の愛し子でした。愛し子を追放したら国が傾いた!? 今更助けてと言われても知りません」
・2025年5月16日HOTランキング2位!
ありがとうございます!
※表紙イラストは猫様からお借りしています。
【完結】「君を愛することはない」と言われた公爵令嬢は思い出の夜を繰り返す
おのまとぺ
恋愛
「君を愛することはない!」
鳴り響く鐘の音の中で、三年の婚約期間の末に結ばれるはずだったマルクス様は高らかに宣言しました。隣には彼の義理の妹シシーがピッタリとくっついています。私は笑顔で「承知いたしました」と答え、ガラスの靴を脱ぎ捨てて、一目散に式場の扉へと走り出しました。
え?悲しくないのかですって?
そんなこと思うわけないじゃないですか。だって、私はこの三年間、一度たりとも彼を愛したことなどなかったのですから。私が本当に愛していたのはーーー
◇よくある婚約破棄
◇元サヤはないです
◇タグは増えたりします
◇薬物などの危険物が少し登場します
裏切られた令嬢は、30歳も年上の伯爵さまに嫁ぎましたが、白い結婚ですわ。
夏生 羽都
恋愛
王太子の婚約者で公爵令嬢でもあったローゼリアは敵対派閥の策略によって生家が没落してしまい、婚約も破棄されてしまう。家は子爵にまで落とされてしまうが、それは名ばかりの爵位で、実際には平民と変わらない生活を強いられていた。
辛い生活の中で母親のナタリーは体調を崩してしまい、ナタリーの実家がある隣国のエルランドへ行き、一家で亡命をしようと考えるのだが、安全に国を出るには貴族の身分を捨てなければいけない。しかし、ローゼリアを王太子の側妃にしたい国王が爵位を返す事を許さなかった。
側妃にはなりたくないが、自分がいては家族が国を出る事が出来ないと思ったローゼリアは、家族を出国させる為に30歳も年上である伯爵の元へ後妻として一人で嫁ぐ事を自分の意思で決めるのだった。
※作者独自の世界観によって創作された物語です。細かな設定やストーリー展開等が気になってしまうという方はブラウザバッグをお願い致します。
拝啓、元婚約者様。婚約破棄をしてくれてありがとうございました。
さこの
恋愛
ある日婚約者の伯爵令息に王宮に呼び出されました。そのあと婚約破棄をされてその立会人はなんと第二王子殿下でした。婚約破棄の理由は性格の不一致と言うことです。
その後なぜが第二王子殿下によく話しかけられるようになりました。え?殿下と私に婚約の話が?
婚約破棄をされた時に立会いをされていた第二王子と婚約なんて無理です。婚約破棄の責任なんてとっていただかなくて結構ですから!
最後はハッピーエンドです。10万文字ちょっとの話になります(ご都合主義な所もあります)
悪役令嬢は自称親友の令嬢に婚約者を取られ、予定どおり無事に婚約破棄されることに成功しましたが、そのあとのことは考えてませんでした
みゅー
恋愛
婚約者のエーリクと共に招待された舞踏会、公の場に二人で参加するのは初めてだったオルヘルスは、緊張しながらその場へ臨んだ。
会場に入ると前方にいた幼馴染みのアリネアと目が合った。すると、彼女は突然泣き出しそんな彼女にあろうことか婚約者のエーリクが駆け寄る。
そんな二人に注目が集まるなか、エーリクは突然オルヘルスに婚約破棄を言い渡す……。
辺境は独自路線で進みます! ~見下され搾取され続けるのは御免なので~
紫月 由良
恋愛
辺境に領地を持つマリエ・オリオール伯爵令嬢は、貴族学院の食堂で婚約者であるジョルジュ・ミラボーから婚約破棄をつきつけられた。二人の仲は険悪で修復不可能だったこともあり、マリエは快諾すると学院を早退して婚約者の家に向かい、その日のうちに婚約が破棄された。辺境=田舎者という風潮によって居心地が悪くなっていたため、これを機に学院を退学して領地に引き籠ることにした。
魔法契約によりオリオール伯爵家やフォートレル辺境伯家は国から離反できないが、関わり合いを最低限にして独自路線を歩むことに――。
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています