59 / 70
第59話 激しい音(リヴィオ視点)
(エカテリーナ様は大丈夫だろうか)
カルロス様は道中、様々な話をしてくれた。
ローシュの企み、エカテリーナ様の事、ブルックリン侯爵家について。そしてどうしてカルロス様が無理矢理に俺を引き入れたかったのか、などの理由を。
こんなにも問題が広がってしまったのは、俺にも責任がある。
(あの時ローシュ達の会話を聞いていたら、こんな事にはならなかったのに)
友人同士の大事な会話だからと席を外すように命じられたのだが、こんな事になるならば側を離れなければ良かったと後悔の念が押し寄せた。
仲直りのデートも、そんなつもりは最初からなかったのだと気づき、今更ながら悔やまれる。
エカテリーナ様を故意に傷つけようとしたなんて、如何なる理由があろうと許せるわけがない。
ローシュの犯した罪についてをカルロス様から教えられ、そして謝罪をされる。
「リヴィオには色々な事を背負わせてしまい、すまなかった。王家がすぐに対応していたらまた違っただろうに、本当に申し訳ない」
頭を下げるまではしなかったものの、眉間に皺を寄せ、後悔の表情を見せられたのでは、咎めの言葉など出るわけもなかった。
「いえ。側近としてローシュ様の事を諫められなかったのは事実ですし、カルロス様が謝る事ではございません」
正直カルロス様がローシュをただ放置していたのかというと、語弊がある。
カルロス様はとても忙しい人だ。
幼い頃から次代の王になるべく厳しい教育を受け、常に国王・王妃からも王族としての在り方を説かれ、優しい言葉を掛けられている事など見た事もない。
今では陛下の代わりに様々な政務もこなしており、大事な立場であるにも関わらず、自ら戦場に行くこともある。
彼に救われたもの、そして慕うものは存外多い。彼の隣にいるヴェイツもその一人だ。
一方のローシュは病弱であった事から昔から陛下に溺愛され、エカテリーナ様という優秀な婚約者もつけられ、大事にされていた。
ずっと守られてきたから、辛いことなど今まで経験したこともない。
最近では国王陛下からの溺愛にも拍車がかかり、ミリティア様の家に手紙も出したそうだ。
「ローシュに対して厳しすぎるのでは? 従姉妹なのだから優しくしてあげて欲しい」
という苦言の手紙を送ったそうだ。
救いようがない。
「早めに父には引退してもらって、実権は握らせてもらうつもりだ。俺が皆に認められているというわけではないが、ローシュの件もあるし、これ以上失態を重ねて国全体を揺るがす事になっては困るからな。責任はとらせる」
些かうんざりとしているカルロス様の口調に苦笑いをしてしまった。
ここまで彼と深い話をしたことはない。あれだけローシュの側近として、王族と顔を合わせていたのにだ、。
「ただでさえ他国とのいざこざで不安定な中、王家と貴族が揺れるのは困る。せめていろいろな足枷がないならば、俺も適任者に譲っていいとは思うのだが、そう簡単にはいかないものだな」
少し寂しそうな口調だ。
幼き頃から次代の王になるべく教育を受けてきた人だ、誰かに譲ってもいいなどと弱気になっているのは、ローシュの事があるからだろうか。
本音はどこにあるのだろう。
何も言えぬ中それでも馬車はひたすら走り続ける。
やがて街はずれの不自然な場所にとついた。
(あれか……)
あの屋敷にエカテリーナ様が居るかと思うと居ても立ってもいられない。
早く会って安心させてあげたい。
カルロス様と共についた屋敷から、突然轟音と共に竜巻が発生した。
「行くぞ」
それを合図にカルロス様と、屋敷を包囲していた騎士団が建物内に流れ込む。驚いている暇はないようだ。
俺も皆に倣い、カルロス様と共に中へ入る。
(まずはこの不埒者共を倒さなくてはな)
余計な考えを振り払うように剣を握り、迫りくる敵を討ち倒していく。
話しによればここに居るのはタリフィル子爵の名を使い、不法にバークレイ国に侵入してきたリーデガル教団の者だそうだ。
死を恐れない狂信者が、何故タリフィル子爵家、及び我が国に目をつけたのか。
ラウドのせいでタリフィル子爵家は付け込まれたと聞く。子爵邸を隠れ蓑にし、リーデガル教団の手の者がバークレイに隠れ潜んでいたが、それらも今は制圧したそうだ。
あそこを拠点にバークレイに何をしようとしていたのかは、語らずともわかるだろう。
王族と侯爵令嬢の命を狙ったものが平和主義なわけはない。
次々と騎士団が狂信者を捕縛していく中、ひと際異彩を放っていたのはエイシャスだ。
エカテリーナ様と同じ魔女の彼女は、抵抗されぬように次々と魔法で気絶させていく。
その表情はとても面倒くさそうなものだが、手を抜くことはない。
時折ヴェイツに目を向け、褒められたいというのがありありとわかる視線を送っていた。
魔女というのはとても一途だと先程聞いたが、エカテリーナ様もあのような視線を自分に送っていたのだろうかと考えてしまう。
そうしているうちにまた轟音が響いた。
「妙だ。二度目の合図を出すなんて、聞いていないが?」
カルロス様の焦る様な声に妙な胸騒ぎがする。
止められる前に俺は駆け出した。
まさかエカテリーナ様に何かあったのではないかと、恐怖で心臓が痛い。
生かして捕らえろと言われた事も忘れ、剣を振るいながら先に進んだ。
見知らぬ者よりもエカテリーナ様の元に行く方が大切に決まっている。
「エカテリーナ様っ!」
辿り着いたその先で見た光景に俺は驚愕してしまった。
カルロス様は道中、様々な話をしてくれた。
ローシュの企み、エカテリーナ様の事、ブルックリン侯爵家について。そしてどうしてカルロス様が無理矢理に俺を引き入れたかったのか、などの理由を。
こんなにも問題が広がってしまったのは、俺にも責任がある。
(あの時ローシュ達の会話を聞いていたら、こんな事にはならなかったのに)
友人同士の大事な会話だからと席を外すように命じられたのだが、こんな事になるならば側を離れなければ良かったと後悔の念が押し寄せた。
仲直りのデートも、そんなつもりは最初からなかったのだと気づき、今更ながら悔やまれる。
エカテリーナ様を故意に傷つけようとしたなんて、如何なる理由があろうと許せるわけがない。
ローシュの犯した罪についてをカルロス様から教えられ、そして謝罪をされる。
「リヴィオには色々な事を背負わせてしまい、すまなかった。王家がすぐに対応していたらまた違っただろうに、本当に申し訳ない」
頭を下げるまではしなかったものの、眉間に皺を寄せ、後悔の表情を見せられたのでは、咎めの言葉など出るわけもなかった。
「いえ。側近としてローシュ様の事を諫められなかったのは事実ですし、カルロス様が謝る事ではございません」
正直カルロス様がローシュをただ放置していたのかというと、語弊がある。
カルロス様はとても忙しい人だ。
幼い頃から次代の王になるべく厳しい教育を受け、常に国王・王妃からも王族としての在り方を説かれ、優しい言葉を掛けられている事など見た事もない。
今では陛下の代わりに様々な政務もこなしており、大事な立場であるにも関わらず、自ら戦場に行くこともある。
彼に救われたもの、そして慕うものは存外多い。彼の隣にいるヴェイツもその一人だ。
一方のローシュは病弱であった事から昔から陛下に溺愛され、エカテリーナ様という優秀な婚約者もつけられ、大事にされていた。
ずっと守られてきたから、辛いことなど今まで経験したこともない。
最近では国王陛下からの溺愛にも拍車がかかり、ミリティア様の家に手紙も出したそうだ。
「ローシュに対して厳しすぎるのでは? 従姉妹なのだから優しくしてあげて欲しい」
という苦言の手紙を送ったそうだ。
救いようがない。
「早めに父には引退してもらって、実権は握らせてもらうつもりだ。俺が皆に認められているというわけではないが、ローシュの件もあるし、これ以上失態を重ねて国全体を揺るがす事になっては困るからな。責任はとらせる」
些かうんざりとしているカルロス様の口調に苦笑いをしてしまった。
ここまで彼と深い話をしたことはない。あれだけローシュの側近として、王族と顔を合わせていたのにだ、。
「ただでさえ他国とのいざこざで不安定な中、王家と貴族が揺れるのは困る。せめていろいろな足枷がないならば、俺も適任者に譲っていいとは思うのだが、そう簡単にはいかないものだな」
少し寂しそうな口調だ。
幼き頃から次代の王になるべく教育を受けてきた人だ、誰かに譲ってもいいなどと弱気になっているのは、ローシュの事があるからだろうか。
本音はどこにあるのだろう。
何も言えぬ中それでも馬車はひたすら走り続ける。
やがて街はずれの不自然な場所にとついた。
(あれか……)
あの屋敷にエカテリーナ様が居るかと思うと居ても立ってもいられない。
早く会って安心させてあげたい。
カルロス様と共についた屋敷から、突然轟音と共に竜巻が発生した。
「行くぞ」
それを合図にカルロス様と、屋敷を包囲していた騎士団が建物内に流れ込む。驚いている暇はないようだ。
俺も皆に倣い、カルロス様と共に中へ入る。
(まずはこの不埒者共を倒さなくてはな)
余計な考えを振り払うように剣を握り、迫りくる敵を討ち倒していく。
話しによればここに居るのはタリフィル子爵の名を使い、不法にバークレイ国に侵入してきたリーデガル教団の者だそうだ。
死を恐れない狂信者が、何故タリフィル子爵家、及び我が国に目をつけたのか。
ラウドのせいでタリフィル子爵家は付け込まれたと聞く。子爵邸を隠れ蓑にし、リーデガル教団の手の者がバークレイに隠れ潜んでいたが、それらも今は制圧したそうだ。
あそこを拠点にバークレイに何をしようとしていたのかは、語らずともわかるだろう。
王族と侯爵令嬢の命を狙ったものが平和主義なわけはない。
次々と騎士団が狂信者を捕縛していく中、ひと際異彩を放っていたのはエイシャスだ。
エカテリーナ様と同じ魔女の彼女は、抵抗されぬように次々と魔法で気絶させていく。
その表情はとても面倒くさそうなものだが、手を抜くことはない。
時折ヴェイツに目を向け、褒められたいというのがありありとわかる視線を送っていた。
魔女というのはとても一途だと先程聞いたが、エカテリーナ様もあのような視線を自分に送っていたのだろうかと考えてしまう。
そうしているうちにまた轟音が響いた。
「妙だ。二度目の合図を出すなんて、聞いていないが?」
カルロス様の焦る様な声に妙な胸騒ぎがする。
止められる前に俺は駆け出した。
まさかエカテリーナ様に何かあったのではないかと、恐怖で心臓が痛い。
生かして捕らえろと言われた事も忘れ、剣を振るいながら先に進んだ。
見知らぬ者よりもエカテリーナ様の元に行く方が大切に決まっている。
「エカテリーナ様っ!」
辿り着いたその先で見た光景に俺は驚愕してしまった。
あなたにおすすめの小説
この婚約は白い結婚に繋がっていたはずですが? 〜深窓の令嬢は赤獅子騎士団長に溺愛される〜
氷雨そら
恋愛
婚約相手のいない婚約式。
通常であれば、この上なく惨めであろうその場所に、辺境伯令嬢ルナシェは、美しいベールをなびかせて、毅然とした姿で立っていた。
ベールから、こぼれ落ちるような髪は白銀にも見える。プラチナブロンドが、日差しに輝いて神々しい。
さすがは、白薔薇姫との呼び名高い辺境伯令嬢だという周囲の感嘆。
けれど、ルナシェの内心は、実はそれどころではなかった。
(まさかのやり直し……?)
先ほど確かに、ルナシェは断頭台に露と消えたのだ。しかし、この場所は確かに、あの日経験した、たった一人の婚約式だった。
ルナシェは、人生を変えるため、婚約式に現れなかった婚約者に、婚約破棄を告げるため、激戦の地へと足を向けるのだった。
小説家になろう様にも投稿しています。
とある虐げられた侯爵令嬢の華麗なる後ろ楯~拾い人したら溺愛された件
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
侯爵令嬢リリアーヌは、10歳で母が他界し、その後義母と義妹に虐げられ、
屋敷ではメイド仕事をして過ごす日々。
そんな中で、このままでは一生虐げられたままだと思い、一念発起。
母の遺言を受け、自分で自分を幸せにするために行動を起こすことに。
そんな中、偶然訳ありの男性を拾ってしまう。
しかし、その男性がリリアーヌの未来を作る救世主でーーーー。
メイド仕事の傍らで隠れて淑女教育を完璧に終了させ、語学、経営、経済を学び、
財産を築くために屋敷のメイド姿で見聞きした貴族社会のことを小説に書いて出版し、それが大ヒット御礼!
学んだことを生かし、商会を設立。
孤児院から人材を引き取り育成もスタート。
出版部門、観劇部門、版権部門、商品部門など次々と商いを展開。
そこに隣国の王子も参戦してきて?!
本作品は虐げられた環境の中でも懸命に前を向いて頑張る
とある侯爵令嬢が幸せを掴むまでの溺愛×サクセスストーリーです♡
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
「嫌われ者の公爵令嬢は神の愛し子でした。愛し子を追放したら国が傾いた!? 今更助けてと言われても知りません」連載版
まほりろ
恋愛
公爵令嬢のアデリナ・ブラウフォードの人生は実母の死後大きく変わった。
公爵は妻の葬儀が終わって間をあけず再婚。公爵と後妻の間には、再婚前に作った子供までいた。
アデリナは継母と異母妹に私物を奪われ、「離れ」と名ばかりの小屋に押し込められる。
腹違いの妹はアデリナを悪者に仕立て、周囲はそれを信じた。
本来ならアデリナの味方にならなくてはならない婚約者の王太子も、異母妹の魅力に骨抜きにされ全く頼りにならない。
学園の教師も、生徒も、生徒の保護者も王太子と異母妹の味方だ。
そんなアデリナにも唯一の味方がいる。それはトカゲのクヴェル。クヴェルは美少年に変身し、家事も炊事も裁縫も完璧にこなす不思議な存在だ。
実はクヴェルはこの国の建国に携わる水竜で、アデリナは三百年前に水竜を救った初代女王の生まれ変わりだったのだ。
アデリナを蔑ろにする国に嫌気がさしたクヴェルは、アデリナを連れて旅に出る。
神に去られた国は徐々に荒廃していき……。
一方その頃、祖国の荒廃を知らないアデリナはクヴェルとのグルメ旅を満喫していた。
「ん~~! このアップルパイは絶品! 紅茶も美味しい!!」
・人外×人間、竜×人間。
・短編版は小説家になろう、pixivにもアップしています。
・長編版を小説家になろうにも投稿しています。小説家になろう先行投稿。
「Copyright(C)2025-まほりろ」
※タイトル変更しました(2025/05/06)
✕「卒業パーティーで王太子から婚約破棄された公爵令嬢、親友のトカゲを連れて旅に出る〜私が国を出たあと井戸も湖も枯れたそうですが知りません」
✕「嫌われ者の公爵令嬢は国外追放を言い渡される。私が神の祝福持ちだと王家が気付いた時には国の崩壊が始まっていました」
◯新タイトル「嫌われ者の公爵令嬢は神の愛し子でした。愛し子を追放したら国が傾いた!? 今更助けてと言われても知りません」
・2025年5月16日HOTランキング2位!
ありがとうございます!
※表紙イラストは猫様からお借りしています。
【完結】「君を愛することはない」と言われた公爵令嬢は思い出の夜を繰り返す
おのまとぺ
恋愛
「君を愛することはない!」
鳴り響く鐘の音の中で、三年の婚約期間の末に結ばれるはずだったマルクス様は高らかに宣言しました。隣には彼の義理の妹シシーがピッタリとくっついています。私は笑顔で「承知いたしました」と答え、ガラスの靴を脱ぎ捨てて、一目散に式場の扉へと走り出しました。
え?悲しくないのかですって?
そんなこと思うわけないじゃないですか。だって、私はこの三年間、一度たりとも彼を愛したことなどなかったのですから。私が本当に愛していたのはーーー
◇よくある婚約破棄
◇元サヤはないです
◇タグは増えたりします
◇薬物などの危険物が少し登場します
裏切られた令嬢は、30歳も年上の伯爵さまに嫁ぎましたが、白い結婚ですわ。
夏生 羽都
恋愛
王太子の婚約者で公爵令嬢でもあったローゼリアは敵対派閥の策略によって生家が没落してしまい、婚約も破棄されてしまう。家は子爵にまで落とされてしまうが、それは名ばかりの爵位で、実際には平民と変わらない生活を強いられていた。
辛い生活の中で母親のナタリーは体調を崩してしまい、ナタリーの実家がある隣国のエルランドへ行き、一家で亡命をしようと考えるのだが、安全に国を出るには貴族の身分を捨てなければいけない。しかし、ローゼリアを王太子の側妃にしたい国王が爵位を返す事を許さなかった。
側妃にはなりたくないが、自分がいては家族が国を出る事が出来ないと思ったローゼリアは、家族を出国させる為に30歳も年上である伯爵の元へ後妻として一人で嫁ぐ事を自分の意思で決めるのだった。
※作者独自の世界観によって創作された物語です。細かな設定やストーリー展開等が気になってしまうという方はブラウザバッグをお願い致します。
拝啓、元婚約者様。婚約破棄をしてくれてありがとうございました。
さこの
恋愛
ある日婚約者の伯爵令息に王宮に呼び出されました。そのあと婚約破棄をされてその立会人はなんと第二王子殿下でした。婚約破棄の理由は性格の不一致と言うことです。
その後なぜが第二王子殿下によく話しかけられるようになりました。え?殿下と私に婚約の話が?
婚約破棄をされた時に立会いをされていた第二王子と婚約なんて無理です。婚約破棄の責任なんてとっていただかなくて結構ですから!
最後はハッピーエンドです。10万文字ちょっとの話になります(ご都合主義な所もあります)
悪役令嬢は自称親友の令嬢に婚約者を取られ、予定どおり無事に婚約破棄されることに成功しましたが、そのあとのことは考えてませんでした
みゅー
恋愛
婚約者のエーリクと共に招待された舞踏会、公の場に二人で参加するのは初めてだったオルヘルスは、緊張しながらその場へ臨んだ。
会場に入ると前方にいた幼馴染みのアリネアと目が合った。すると、彼女は突然泣き出しそんな彼女にあろうことか婚約者のエーリクが駆け寄る。
そんな二人に注目が集まるなか、エーリクは突然オルヘルスに婚約破棄を言い渡す……。
辺境は独自路線で進みます! ~見下され搾取され続けるのは御免なので~
紫月 由良
恋愛
辺境に領地を持つマリエ・オリオール伯爵令嬢は、貴族学院の食堂で婚約者であるジョルジュ・ミラボーから婚約破棄をつきつけられた。二人の仲は険悪で修復不可能だったこともあり、マリエは快諾すると学院を早退して婚約者の家に向かい、その日のうちに婚約が破棄された。辺境=田舎者という風潮によって居心地が悪くなっていたため、これを機に学院を退学して領地に引き籠ることにした。
魔法契約によりオリオール伯爵家やフォートレル辺境伯家は国から離反できないが、関わり合いを最低限にして独自路線を歩むことに――。
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています