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125.~カインEND~1
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*124.私の好きな人 の続きからのお話です。
ーーーーーーーーーーーーーー・・・
「カイ兄様…。」
一度自覚してしまったら次から次へと溢れ出す気持ち。この涙と一緒に流れて消えてしまえばいいのに…。
暗闇は嫌い。
静かな夜は思考がコントロールできない。
マイナス思考が闇に引っ張られる。
闇の中にはポツンと5歳の私が立っていた。
… あははは。
… あぁ、ほら。また一人ぼっち。
… 本当に愛されてると思っていたの?
… 今まで愛された事ないのに、
… また期待しちゃったの?
「やめて…。聞きたくないっ…」
… いいじゃない。
… 今回は早死してないんだから。
… 餓えを感じることも無いし、
… 全てが与えられているじゃない。
… これ以上望むの?
… 偽物の愛情でさえ貰えなかったあなたが、
… 本物の愛情を望むの?
「お願い…やめて…。」
そんなのわかってる。わかってるわ…。
「私はただ…。ただ…カイ兄様が好きなだけ…。この気持ちだけで十分なの…。」
カタン…。
「それ、本当…?」
「えっ…?」
暗闇の中、急に声をかけられた方を見ればカイ兄様が立っていた。
カイ兄様は目を見開いて、ゆっくりベッドへと近づいてくる。
「ミュー。ねぇ、さっきの言葉は本当?それとも俺の聞き間違い?」
「カイ兄様…。どうしてここに…。」
カイ兄様の指先が私の頬に触れる。
「ミューの泣き声が聞こえて…心配になって来たんだ。…ねぇ、ミュー。さっきのもう一度言って。」
暗闇の中でも表情が解るくらいカイ兄様の綺麗な顔が近づき、あと少しで唇が触れてしまいそう。
「カイ兄様…違うの…。」
「俺の勘違い?ミューは俺の事嫌い?」
「嫌いな訳ない…。」
「じゃあ好き?ねぇ、お願い。ミューから言って欲しい。」
「…好きよ。カイ兄様が大好き。」
「嬉しい。家族としてじゃないって思っていいよね?もし違うなら…言って。今ならまだ逃がしてあげられる。」
「……愛してるの。」
「ミュー…俺も、愛してる。」
唇が重なり、深く舌が入ってくる。
『愛してる』カイ兄様の言葉が嬉しくて、苦しくて…涙が止まらない。
「ミュー…何で泣いてるの?そんな顔しないで…俺はミューが消えてしまいそうで怖い。俺を置いて行かないで。」
「カイ兄様…私…。私、カイ兄様が好き。兄様の気持ちが…例え本物じゃなくても…この先変わってしまっても……んんっ!?」
噛みつくようにキスされ、私はベッドに押し倒される。まるで食べられてるみたい。
「ミュー、俺の気持ちを疑うの?悪い子だね。この16年間、俺がどんな気持ちでお前を見ていたか…ちっとも伝わってないみたいだね。」
「違うの…カイ兄様…。んんっ」
「んっ、ミュー。愛してる。二度とそんな事を考えないように、今夜は沢山愛してあげる。」
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「カイ兄様…。」
一度自覚してしまったら次から次へと溢れ出す気持ち。この涙と一緒に流れて消えてしまえばいいのに…。
暗闇は嫌い。
静かな夜は思考がコントロールできない。
マイナス思考が闇に引っ張られる。
闇の中にはポツンと5歳の私が立っていた。
… あははは。
… あぁ、ほら。また一人ぼっち。
… 本当に愛されてると思っていたの?
… 今まで愛された事ないのに、
… また期待しちゃったの?
「やめて…。聞きたくないっ…」
… いいじゃない。
… 今回は早死してないんだから。
… 餓えを感じることも無いし、
… 全てが与えられているじゃない。
… これ以上望むの?
… 偽物の愛情でさえ貰えなかったあなたが、
… 本物の愛情を望むの?
「お願い…やめて…。」
そんなのわかってる。わかってるわ…。
「私はただ…。ただ…カイ兄様が好きなだけ…。この気持ちだけで十分なの…。」
カタン…。
「それ、本当…?」
「えっ…?」
暗闇の中、急に声をかけられた方を見ればカイ兄様が立っていた。
カイ兄様は目を見開いて、ゆっくりベッドへと近づいてくる。
「ミュー。ねぇ、さっきの言葉は本当?それとも俺の聞き間違い?」
「カイ兄様…。どうしてここに…。」
カイ兄様の指先が私の頬に触れる。
「ミューの泣き声が聞こえて…心配になって来たんだ。…ねぇ、ミュー。さっきのもう一度言って。」
暗闇の中でも表情が解るくらいカイ兄様の綺麗な顔が近づき、あと少しで唇が触れてしまいそう。
「カイ兄様…違うの…。」
「俺の勘違い?ミューは俺の事嫌い?」
「嫌いな訳ない…。」
「じゃあ好き?ねぇ、お願い。ミューから言って欲しい。」
「…好きよ。カイ兄様が大好き。」
「嬉しい。家族としてじゃないって思っていいよね?もし違うなら…言って。今ならまだ逃がしてあげられる。」
「……愛してるの。」
「ミュー…俺も、愛してる。」
唇が重なり、深く舌が入ってくる。
『愛してる』カイ兄様の言葉が嬉しくて、苦しくて…涙が止まらない。
「ミュー…何で泣いてるの?そんな顔しないで…俺はミューが消えてしまいそうで怖い。俺を置いて行かないで。」
「カイ兄様…私…。私、カイ兄様が好き。兄様の気持ちが…例え本物じゃなくても…この先変わってしまっても……んんっ!?」
噛みつくようにキスされ、私はベッドに押し倒される。まるで食べられてるみたい。
「ミュー、俺の気持ちを疑うの?悪い子だね。この16年間、俺がどんな気持ちでお前を見ていたか…ちっとも伝わってないみたいだね。」
「違うの…カイ兄様…。んんっ」
「んっ、ミュー。愛してる。二度とそんな事を考えないように、今夜は沢山愛してあげる。」
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