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一、平穏ノ章。

第七話。菓子。蜘蛛。

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第七話。
仕事中にサボる医者達の集いの中で捕まったままの主人公。



「あ、お久しぶりです」
「何お前またハイリシジュのところに入り浸ってるの」
「入り浸ってないです今日この人の患者さんの件で出張してきたんです」
「そうですよ先輩人聞き悪いですよ」
「お前普段からセイエンのことがんじがらめに可愛がってるじゃねえの」
「まあ否定はしませんけど、お菓子いります?」
「何どこのお菓子」
「うちの後輩君のお茶と」
「俺の実家の特製菓子です」
「ハイリシジュのじゃねえのなつか裏切者君お前まだ診察時間終わってないでしょ」
「先輩だって裏切者じゃないですかあと俺小休憩中ッス」
「そういう先輩だって診察時間終わってないでしょう」
「セイエン来てるって裏で看護師ちゃん達が黄色い声出して喜んでたから来るじゃない普通」
「普通ですかそれ?」
「まあまあ、あー相変わらず裏切者君くらい綺麗な顔してるなお前」
「触らないでくださいストーカー二号って呼びますよ」
「あっそれは嫌だなやめる」
「そうですね俺のセイエンなんで控えてください」
「そう言われると控えたくなくなるな」
「天邪鬼…」「天邪鬼…」
「他人の言いなりになるの嫌いなだけだから」
「ていうかこの俺の美しさをセイエンと比べないでくれませんかあとそのお菓子花入ってますよ」
「えっマジ、」
「あー先輩花入り無理でしたっけ」
「何つーか鳥肌立つんだよなあ、」
「蜘蛛の糸っていうお菓子ならうちの実家のやつありますけど」
「蜘蛛の糸入ってんの? 嫌だ」
「先輩ワガママ」
「ワガママじゃない虫の出したもん食いたくないの普通なの」
「普通ですけどワガママ」「えー」
「蜘蛛の糸は麻薬作用がありますから毒や解毒に使えはしますけどうちでは食用には使いませんよ」
「求めてないから入ってないなら食べたいけど裏の原材料見せて」
「歯医者が診察時間中にお菓子食っていいんですか」
「いいのこれクッキーとかみたいに口の中に残りにくいから」
「花入りのお菓子クッキーでしたけど」
「なあ仲間はずれ嫌いなんだけど」
「ハハッ、」
「わかりましたよ入れてあげますよ」
「あーったくお前らムカつく歳下どもだな仕事の後で可愛がってあげるから今夜付き合え」
「承知ッス」
「いいですけど、セイエンは行くか?」
「私は遠慮します同じ病院内の人じゃないんで」
「控えるなあんじゃ今度の集まりの時に呼んであげるから」
「いや別にいいです、控えるんじゃなかったんですか」
「いやあダメって言われるとなあ、ハハハすまんハイリシジュ怒るな、あーお前ら楽しいわ」



「そういやセイエンお前いつ蜘蛛の糸の麻薬作用実験したんだ」
「事故的に試すことになっただけで自らではないです」
「へえどういう作用あるんだ」
「主に悪夢等の幻覚作用で種類によってはご存知の通り痺れや死滅効果がありますが」
「悪夢どんなのだったんだ」
「…皆さん薬局の外でお待ちですけど」
「そうだなお前が早く教えてくれるならこの例の患者への処方箋持ってすぐに出るが」
「…、」「何だ言えねえ内容なのか」
「あー、淫夢ではないんですけど、」
「…」「…」「教えろ」
「あーわかりました、…殺される夢です」
「若干以上嘘だな」「…」「…」
「すみません離してくださいすみませんあーわかりましたあの、あなたに殺されかける夢です」
「抽象的だな覚えてるなら具体的に教えてくれてもいいんだぜ? なあ、じゃねえと、」
「ッ、うっわ、あー待っ、あの、首絞められながら肩口にかけて肉をかじり取られる、痛みまであってあなたの口いっぱいに入るくらいの大きさくらい、」
「へえー、」
「痛い痛い痛い何で怒ってるんですか痛いです止めてくださいていうか皆さん外で待ってますってば痛いです」
「皆を待たせた罰としてお前ハイリシジュのお付きで一緒に来い」
「…あの、明日に響くんで」
「あーじゃあ二次会まででその後、」
「すみませんうちの隣局の者に何か?」
「えっ誰」「あーセイエンの、」
「念の為申し上げますが先輩ではないですね別大ですしあと俺の方が歳上っつったろハイリシジュ敬え」
「何ハイリシジュより歳上なのこの男」
「あーまあ、」
「キルゲンさんに不遜な扱い止めてくれませんか」
「あーわかったわかった怒るなセイエン、同鎖局の局長さんも一緒に来る? 酒はもちろんねえけど俺ら未成年だしつか同年?」
「…あ、テメエ隣の大学にいた」
「懐かしいなあキルゲン俺のこと覚えてるたあ存外お前俺のこと嫌いじゃないんじゃねえの? フッハハハハハ怒るなよあー面白え」
「…隣の大学だったんですか」
「何セイエンやきもちか」
「違いますっ、」
「わかったわかったじゃ皆で行くかキルゲンもう局閉めたんだろ、よし全員で行くからセイエン早く支度しろ」
「えっ何ちょっと、」
「セイエンは俺と一緒に帰宅するんで」
「何同寮なの?」「いえ、」
「おいこらセイエン、バラすな」
「あーでも実際違いますし」
「隣の寮ですけど提携先同じなんで」
「あーそういうまあ一緒に帰ればいいじゃない二次会とかの後で」
「あー門限あるんで」
「この前セイエン俺の別荘泊まったよな皆と一緒に」
「あー、」
「…、おいシエンガロンガーディズィス」
「フルネームで言うなよキルゲンガルディア」
「セイエンをあまり連れ回すのは、おい待て勝手に奥入ってんじゃねえよ、待てシエン!」
「もう決定だな、この後うちの病院寄ってもらってこの処方箋提携薬局で預かってもらってからキルゲン入れて皆で行くぞセイエン」
「承知しました、痛いです何ですか」
「…お前本当に可愛いなあ」
「えっ何ですかいきなり」
「おい鳥肌立つなよ寂しいだろうが」
「ちょっ戸締まりとかするんで離してくれませんかちょっとあの、」



 ~~~~~~~~~~~~



ZOZZObZQ航海日誌.

01.
菓子.
食過is,食事not入.
to,1食時栄養balanceis偏.
to,健康影響.

02.
蜘蛛糸is麻薬作用/悪夢系幻覚作用/bymy体験.
心声聴/様感/virusis,蘯味有液体,to,baseto.
糞便系andto同,臭byonecases,吸着易.
他人,to,優臭,and,寛大心臭,and,其臭自体,is,吸着易.
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