妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

岡暁舟

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「ホールデン様は最初から私のことを気遣ってくださったのでしょうか???」

ソフィアは私に問いかけた。

「それはどういう意味かしら???」

「私のことがかわいそうになって。つまり、最初からお姉さまとホールデン様が釣り合わない事は、誰がどう見たって明らかだったじゃないですか」

ソフィアは昔からこういう性格だった。言葉を選ばないというか、まぁ別に私も特に気にしてはいなかったのだけど。

「確かにそうね。私とゴールデン様じゃ、全然釣り合わないからね。それに比べてあなただったら、いい感じになるでしょうね」

実際のところ、それ以上でもそれ以下でもなかった。だから、心持ちは苦しかったのだが、こう説明するしかなかった。

「私が婚約するって言い出してから、ホールデン様はすっかり変わりました。お姉さまと婚約するって言った時は、ずいぶんと悲しそうな顔していましたけれども、それが私と婚約することになってからは、すっかり笑うようになりましたね」

確かにそうだ。私と婚約するときは、全く嬉しそうな顔をしていなかった。でも、今は幸せを噛み締めているようだった。

「よかったよかった。これで全て良かったのですわ」

ソフィアもまた、非常に喜んでいるようだった。
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