俺のスパダリはギャップがすごい 〜いつも爽やかスパダリが豹変すると… 〜

葉月

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第四章

蓮との生活 ①

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真司は意識を失った蓮の体や後孔を綺麗に拭き取り、眠る蓮の顔を見つめていた。

いつもは蓮の方が早く起きているから、寝顔を見るのは今日が初めてかな…

薄暗い部屋の中、綺麗な蓮の顔はまるで彫刻のようだった。

こんなに美しい人が俺の恋人だなんて…

真司には蓮はイケメンというより、外見も内面も美しく可愛らしい人に見えて仕方なかった。
蓮の額にかかっていた髪を、真司はそっと触る。

「…ん、んん」
眠っていた蓮が目を覚ました。
「蓮…体、大丈夫?」
真司が蓮に顔を近づけると嬉しそうに微笑む。
「蓮…一緒にお風呂入る」
「え⁉︎」
予想外の質問に蓮が驚く。
「蓮の体拭いたけど…やっぱりお風呂入った方がいいかなと思って…」
「…」 
「俺が一緒に入りたいなって思ったけで、蓮が嫌ならしないないよ」
「一緒にはいる」
嬉しそうに蓮が微笑むと、その笑顔にやられて真司が照れる。
「じゃあ、用意してくる…」
照れを隠すように真司が部屋を出た。

お風呂で蓮の中も綺麗に洗い、真司が後ろから抱きしめるように二人で湯船に入った。
蓮と色々話したが、真司は楔が反応しないように懸命に違う事を考え、なんとかその場は乗り切った。
そして、その日に買ったパジャマを着て、蓮を抱きしめなが二人は眠ったのだった。


次の日会社に来ていく服がない真司は、上司に経緯を話し、出勤前にスーツを買いき行った。



真司が店に着いたのは、もうお昼となっていた。
「すみません。遅くなって…」
「いいよ。災難だったね…って、佐々木くん、髪切った?」
「……あのー。ちょっと伸びすぎてたので…美容院のオーナーにお任せしたら、こんな事に…」

やっぱり仕事には、この髪型はダメかな…
もし、ダメなら今日にでも切りに行こう…

「いやー。私はいいと思うよ」
「佐々木、似合ってる」
上司にも野宮にも褒められ、真司は胸を撫で下ろす。
なぜなら、真司は蓮が褒めてくれたこの髪型を変えるのは残念だったからだ。

しばらくしてお客との内見を終わらせ帰ってきた松野が、真司を見て一瞬固まった。
「先輩…髪切ったんですか?」

俺が髪を切るのが、みんなそんなに意外なのか⁉︎

店のみんなから質問され、今日何度めかの説明をする。
「その美容院のオーナーさんに感謝ですね」
「その言い方って…」
松野に皮肉を言われたかと、さすがの真司もムッとして言い返そうとした時、
「先輩その髪型の方が、絶対似合ってますって‼︎」
「へ?」
実は松野が真司の事を褒めていた事に気がつき、真司は気が抜けた。
「俺は好きです」
「‼︎」
真司は松野の発言に驚き、目を見開く。
「……あ、髪型です。髪型…」
松野が照れると、真司もつられて照れる。
「お前の言い方紛らわしい…驚いたじゃないか…
イケメンの言い間違いは心臓に悪いんだぞ」
「……それは、先輩が悪い…」
「…ん?…」
「なんでもないです‼︎」
プイっと顔を横に向けた。
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