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八話 それぞれの動き1(オーウェン視点)
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事務所の窓を叩くと、中にいたやつが開けてくれた。
「ようやくお出ましね、オーウェン。すぐに来ると思ってたのに、一ヶ月も待たされるとは思わなかったわ」
「奥様の体調がようやく回復したんだ」
「そう、それは良かったわね。それにしても、あんたって本当、何にでも巻き込まれるわよね。お人好しが過ぎるわ。酒場のマリーの件も、吟遊詩人のリオンの件も、それから男爵家のメイドだっけ?エルザとか、本当、話題に事欠かないわね」
「あぁ、彼らはどうしてる?」
「マリーのストーカーは冒険者ギルドに依頼してふん捕まえて、王都追放処分をもぎ取った。リオンは、侯爵夫人から愛人になるよう強要されていることを侯爵に話して、淫蕩罪で訴えない代わりに夫人を領地療養処分に追い込んだ。エルザの婚約者の賭博癖は治らないから、婚約者有責で婚約解消させたわ。はぁ、あんたは何にでも首を突っ込み過ぎよ」
「首を突っ込むって……。困っていたから力になりたかっただけだよ。それに、ソフィアならうまく解決してくれるだろ」
「はぁ~……。まぁ、いい仕事になったから別に良いんだけど」
平民には珍しいピンクゴールドの髪は肩口まで短くし、薄いエメラルドグリーンの瞳が特徴的な女性は、呆れた顔をした。
ソフィア・フィート(23)
幼い頃、冒険者ギルドで無料稽古を一緒に受けていた女性で、元々は平民だったが、結婚して準男爵夫人になったやつだ。
現在は平民街で探偵兼弁護士として活躍している。
華奢で儚い風貌とは裏腹に、体術や暗器の扱いは俺よりも達者だし、頭もキレる。
自分が好感を持ったヤツには情が厚く、ある意味俺よりもお人好しな部分があるが、卑怯なヤツや女性に暴力をふるう男性には、悪魔のような所業も平気で行う過激な部分がある。
まぁ、ソフィアの父親がよくいる『暴力夫』だったのが大きな影響だろう。
冒険者ギルドで無料稽古を受けていたのも、『父親をギタギタにするため』と言っていた。
稽古帰りにソフィアを家に送ると、頭から血を流した母親の姿を見て、彼女は父親に襲いかかった。だが、当時8歳の子供が大の男に勝てるわけもなく、ソフィアは地面に叩きつけられ、首を絞められて殺されそうになった。
俺ともう一人、幼馴染みのカインで応戦しソフィアを救出後、医者とギルド長を呼んだことでソフィアの父親は現行犯で捕まり、母親は無事離婚できたのだった。
余談だが、離婚裁判時、父親がごねたが、担当弁護士にコテンパンに論破され、慰謝料、養育費、暴行に対する刑罰など相応の罰が下ったらしい。
ソフィアはその時の弁護士に弟子入りし、今に至るというわけだ。
「ローゼンタール伯爵のこと、調べたわ」
執務机に書類の束が置かれた。
「伯爵領の経営に異常はないし、収入は安定していたわ。伯爵は現在財務局に勤めていて、勤務態度はいたって真面目。同僚と酒場に行くことはあっても、酒に溺れることはなかったみたいね。娼館通いもしてないわ。ただ、三ヶ月前くらいから突然禁酒し始めたわ。理由は『体調を気にして』と同僚に説明していたらしいけど、何か違う要因があると思うわ。屋敷では厳格な主で、使用人に理不尽な暴言・暴行はしていなかった。ただ、オーウェンの件は特例だったと、掃除婦の女性が話していたわ」
ソフィアの調査報告に頷いた。
俺が知っているローゼンタール伯爵も、主として問題を感じさせない方だった。
今回のことは突然のことで、伯爵らしくないと感じていた。
「貴族学院の卒業生に話を聞いたけど、夫妻の仲は良く、周りが羨むくらい相思相愛だったそうね」
その言葉にも頷いた。
学院時代の伯爵は、毎日嬉しそうに登校していたし、奥様と婚約したときも、大奥様の反対を押しきって婚約、結婚をしたのだ。
結婚当初、護衛騎士任命の際『リリーシアを必ず守るんだ。傷ひとつ付けるな』と騎士たちに念押ししていた。
「まぁ、心変わりなんて、よくある話。あとは、奥様が本当は浮気していて、単なる勘違いでオーウェンが巻き込まれたってことも考えられるけど――」
「それはない」
「……ずいぶんハッキリ言うのね」
「あの方は、そんな不実な方ではない」
リリーシア様もローゼンタール伯爵と同じく、使用人に横暴なことをする人ではなかったし、常に侍女、もしくはメイドを側に置いていた。
それに、貴族は使用人にお礼は言わない。
それなのに、彼女は当たり前のように『ありがとう』と伝えてくれた。
今回、教会に行くまでも何度も『大丈夫ですか?』と俺に訊ねてきた。自身の方が辛いだろうに、こちらを気遣うばかりだった。
彼女は浮気などしていない。
「ふ~ん」
なぜかニヤニヤした顔で見てくる。
「吊り橋効果ってやつ?」
「?」
吊り橋なんて渡ってないぞ?
「まっ、いいわ。で、今後どうするの?」
「もちろん、濡れ衣を晴らしたい」
「それは大前提でしょ。そうじゃなくて、伯爵家に再雇用されたいとか、慰謝料とか、そういうこと」
「あぁ。まず俺の要望としては濡れ衣が晴れればそれでいいんだ。伯爵家にも、貴族であることにも未練はない。冒険者になれば食いっぱぐれることはないから、金も欲しいわけじゃない」
「そう?もらえる物はもらっておいた方が良いと思うけど……。まぁ、オーウェンの腕があれば稼ぐには困らないか」
「奥様も復縁は望んでない。むしろ、離婚したいらしい。お嬢様と二人で生きていきたいと言っていた。ただ、慰謝料や養育費は欲しいそうだ」
「女が一人で子育てするなら、先立つお金は必須よね。ただ……良いのかしら?貴族の奥様が子どもを抱えて一人で生きるのは、相当苦しいわよ」
「……正直、俺も心配には思ってる」
「奥様はそう言ったこと、理解してるのかしら?」
理解……。
おそらく、想像はしていらっしゃるだろうが、本当のところをわかっているかは疑問だ。
離婚した女性に世間は冷たい。ましてや浮気相手の子供を身籠って離婚したなど知れれば、どんな誹謗中傷に遭うかわからない。
濡れ衣を晴らせば、多少は非難もおさまるだろうし、ご実家からの支援を受けられるだろう。
だが『出戻り娘』は世間体が悪い。多くの場合、実家や実家の領で暮らすことはほぼない。
皆、王都を離れ、縁もゆかりもない田舎で子育てするが、都会に慣れた女性はその地に順応できず、辛い日々を送ると言われている。
「本人に聞くしかないわね」
「教会の周りには見張りが多数いる。俺も追手を撒くのに手こずった。奥様と会うのは骨がおれるぞ」
「あんたは、私を誰だと思ってるのよ。まぁ、任せなさい」
ソフィアは自信満々に胸を叩いた。
「ようやくお出ましね、オーウェン。すぐに来ると思ってたのに、一ヶ月も待たされるとは思わなかったわ」
「奥様の体調がようやく回復したんだ」
「そう、それは良かったわね。それにしても、あんたって本当、何にでも巻き込まれるわよね。お人好しが過ぎるわ。酒場のマリーの件も、吟遊詩人のリオンの件も、それから男爵家のメイドだっけ?エルザとか、本当、話題に事欠かないわね」
「あぁ、彼らはどうしてる?」
「マリーのストーカーは冒険者ギルドに依頼してふん捕まえて、王都追放処分をもぎ取った。リオンは、侯爵夫人から愛人になるよう強要されていることを侯爵に話して、淫蕩罪で訴えない代わりに夫人を領地療養処分に追い込んだ。エルザの婚約者の賭博癖は治らないから、婚約者有責で婚約解消させたわ。はぁ、あんたは何にでも首を突っ込み過ぎよ」
「首を突っ込むって……。困っていたから力になりたかっただけだよ。それに、ソフィアならうまく解決してくれるだろ」
「はぁ~……。まぁ、いい仕事になったから別に良いんだけど」
平民には珍しいピンクゴールドの髪は肩口まで短くし、薄いエメラルドグリーンの瞳が特徴的な女性は、呆れた顔をした。
ソフィア・フィート(23)
幼い頃、冒険者ギルドで無料稽古を一緒に受けていた女性で、元々は平民だったが、結婚して準男爵夫人になったやつだ。
現在は平民街で探偵兼弁護士として活躍している。
華奢で儚い風貌とは裏腹に、体術や暗器の扱いは俺よりも達者だし、頭もキレる。
自分が好感を持ったヤツには情が厚く、ある意味俺よりもお人好しな部分があるが、卑怯なヤツや女性に暴力をふるう男性には、悪魔のような所業も平気で行う過激な部分がある。
まぁ、ソフィアの父親がよくいる『暴力夫』だったのが大きな影響だろう。
冒険者ギルドで無料稽古を受けていたのも、『父親をギタギタにするため』と言っていた。
稽古帰りにソフィアを家に送ると、頭から血を流した母親の姿を見て、彼女は父親に襲いかかった。だが、当時8歳の子供が大の男に勝てるわけもなく、ソフィアは地面に叩きつけられ、首を絞められて殺されそうになった。
俺ともう一人、幼馴染みのカインで応戦しソフィアを救出後、医者とギルド長を呼んだことでソフィアの父親は現行犯で捕まり、母親は無事離婚できたのだった。
余談だが、離婚裁判時、父親がごねたが、担当弁護士にコテンパンに論破され、慰謝料、養育費、暴行に対する刑罰など相応の罰が下ったらしい。
ソフィアはその時の弁護士に弟子入りし、今に至るというわけだ。
「ローゼンタール伯爵のこと、調べたわ」
執務机に書類の束が置かれた。
「伯爵領の経営に異常はないし、収入は安定していたわ。伯爵は現在財務局に勤めていて、勤務態度はいたって真面目。同僚と酒場に行くことはあっても、酒に溺れることはなかったみたいね。娼館通いもしてないわ。ただ、三ヶ月前くらいから突然禁酒し始めたわ。理由は『体調を気にして』と同僚に説明していたらしいけど、何か違う要因があると思うわ。屋敷では厳格な主で、使用人に理不尽な暴言・暴行はしていなかった。ただ、オーウェンの件は特例だったと、掃除婦の女性が話していたわ」
ソフィアの調査報告に頷いた。
俺が知っているローゼンタール伯爵も、主として問題を感じさせない方だった。
今回のことは突然のことで、伯爵らしくないと感じていた。
「貴族学院の卒業生に話を聞いたけど、夫妻の仲は良く、周りが羨むくらい相思相愛だったそうね」
その言葉にも頷いた。
学院時代の伯爵は、毎日嬉しそうに登校していたし、奥様と婚約したときも、大奥様の反対を押しきって婚約、結婚をしたのだ。
結婚当初、護衛騎士任命の際『リリーシアを必ず守るんだ。傷ひとつ付けるな』と騎士たちに念押ししていた。
「まぁ、心変わりなんて、よくある話。あとは、奥様が本当は浮気していて、単なる勘違いでオーウェンが巻き込まれたってことも考えられるけど――」
「それはない」
「……ずいぶんハッキリ言うのね」
「あの方は、そんな不実な方ではない」
リリーシア様もローゼンタール伯爵と同じく、使用人に横暴なことをする人ではなかったし、常に侍女、もしくはメイドを側に置いていた。
それに、貴族は使用人にお礼は言わない。
それなのに、彼女は当たり前のように『ありがとう』と伝えてくれた。
今回、教会に行くまでも何度も『大丈夫ですか?』と俺に訊ねてきた。自身の方が辛いだろうに、こちらを気遣うばかりだった。
彼女は浮気などしていない。
「ふ~ん」
なぜかニヤニヤした顔で見てくる。
「吊り橋効果ってやつ?」
「?」
吊り橋なんて渡ってないぞ?
「まっ、いいわ。で、今後どうするの?」
「もちろん、濡れ衣を晴らしたい」
「それは大前提でしょ。そうじゃなくて、伯爵家に再雇用されたいとか、慰謝料とか、そういうこと」
「あぁ。まず俺の要望としては濡れ衣が晴れればそれでいいんだ。伯爵家にも、貴族であることにも未練はない。冒険者になれば食いっぱぐれることはないから、金も欲しいわけじゃない」
「そう?もらえる物はもらっておいた方が良いと思うけど……。まぁ、オーウェンの腕があれば稼ぐには困らないか」
「奥様も復縁は望んでない。むしろ、離婚したいらしい。お嬢様と二人で生きていきたいと言っていた。ただ、慰謝料や養育費は欲しいそうだ」
「女が一人で子育てするなら、先立つお金は必須よね。ただ……良いのかしら?貴族の奥様が子どもを抱えて一人で生きるのは、相当苦しいわよ」
「……正直、俺も心配には思ってる」
「奥様はそう言ったこと、理解してるのかしら?」
理解……。
おそらく、想像はしていらっしゃるだろうが、本当のところをわかっているかは疑問だ。
離婚した女性に世間は冷たい。ましてや浮気相手の子供を身籠って離婚したなど知れれば、どんな誹謗中傷に遭うかわからない。
濡れ衣を晴らせば、多少は非難もおさまるだろうし、ご実家からの支援を受けられるだろう。
だが『出戻り娘』は世間体が悪い。多くの場合、実家や実家の領で暮らすことはほぼない。
皆、王都を離れ、縁もゆかりもない田舎で子育てするが、都会に慣れた女性はその地に順応できず、辛い日々を送ると言われている。
「本人に聞くしかないわね」
「教会の周りには見張りが多数いる。俺も追手を撒くのに手こずった。奥様と会うのは骨がおれるぞ」
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