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王の独占3

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アレク「お前は…特別だ」


オレオの涙を王の指が拭う。


オレオは信じられないといった顔で、意味を考えようとしたが、やめた。その後のオレオの行動は反射的で躊躇がなかった。王の体を引き寄せ、口づけした。
オレオの唇が震えている。

相手も重ねられた唇を深く吸いかえした。力強く唇をかさねる。
お互いベッドに膝をつく形で舌を絡め、体を強く寄せあった。


オレオの興奮が声にもれる。
最高の瞬間だ。ずっと懇願していた事だった。


オレオ「アレク様……好きです…」


再び唇を重ね合う。
オレオの腰にまわされた腕に力が入る。


アレク「最初からこうしておけばよかったな、そうすればあんな愚弟に唾をつけられずに済んだ」


この上ない言葉に胸が熱くなり、頭がぼんやりする。まるで頭の中に雲を詰め込まれたかのようだ。


オレオ「私も前からずっと…」


再び口をふさがれ言葉が途絶えた。
互いに強く求め合う。オレオは夢を見ているようだった。




就任前のアレク王を初めて目にした日からほぼ十年、ずっとこうなりたいと思っていた。
王の外見は当時から人々を魅了した。オレオの思いもずっと変わらなかった。ある程度物の分別がつく時期になるとその魅力がオレオを悩ませた。嫉妬が胸を焦がし、欲望が身体にはびこり手を焼いた。
オレオは王の袖から見える手首だけで興奮できた。
長い指先で大事な所をもて遊ばれ、達してしまう事をずっと想像していた。

低音な甘い声で罵ってほしいとも思った。命令され、卑猥な言葉を発してみたかった。



アレクが服を脱いだ。
ずっと求めていたものが目の前にある。
アレク王の筋肉が眩しい。きれいなオスの身体だ。
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