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一章 未知なる都市を目指して
3話 山岳地帯
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まばらに生える草を踏みしめながら斜面を登っていく。
照りつける太陽が岩肌に反射し、やけにまぶしい。
深くかぶったフードをあげ、前方をみすえる。遠くにあるのは切り立った崖、目指す地はあの向こうだ。いずれロバを連れての旅も限界が来るかもしれない。
水筒の水を一口あおる。生ぬるい水がやけに旨く感じた。
「ねえ、パリト。アシューテってのはその……アンタの恋人?」
唐突に聞いてくるシャナの顔を見る。彼女はこちらと目線を合わさず、今まで歩いてきた方角をみつめている。
そんな彼女に「そうだった」と過去形で伝える。
アシューテは友人でもあり恋人でもあった。
彼女は一か所に留まる事を良しとせず、旅を続けていた。
むろん共に旅をしていた時期もあった。が、ある日を境に別の道を歩み始めた。
彼女は失われた都市ジャンタールの魅力に取りつかれたのだ。各地を放浪し、噂を集め、人の立ち入らぬ領域に足を踏み入れる。
しだいに、会う事はおろか所在さえも分からなくなっていった。
ときおり各地を巡る行商人から噂を聞く事はあったが、最近はそれすらもなかった。
――失われた都市ジャンタール。古来より伝説として語り継がれてきたものの、存在はさだかではない。せいぜい酔っ払いの戯言として断じられる程度のものだ。
にも関わらずいまだ人の心をひきつけるのは、この都市に眠る深紅の宝石ムーンクリスタルのゆえんだ。
ここで私は有名な詩の一節を口にする。
「神の涙と呼ばれしこの宝石は、濁った灰色をしている。しかし、ひとたび光をあびれば真っ赤な輝きを宿し、手にした者の望みを何でも叶えるだろう」
「バラルドの英雄譚ね」
そうだ。大小様々あった国を統一し、初代皇帝となったバラルド一世の偉業を称えた歌。
バラルド青年はジャンタールへと導かれ、ムーンクリスタルを見つける。
その力を使い、乱世を制し平和な世を築いた。
この国においては知らぬ者などいない程、有名な歌だ。
こうして登っていくうち、吹き付ける風が冷たいものに変わっていった。
西の空に目をむけると、日もだいぶ傾いていた。間もなく夜を迎えるであろう。
山岳地帯は昼間は暑く、夜は寒い。深夜には氷点下になる事もしばしばだ。早めに身を隠す場所を探した方が良い。
焚き木となる枯れた木を拾いながら、しばらく進む。すると岩肌に自然の窪みを見つけた。今夜はここで夜をこすとしよう。
――――――
すでに辺りは闇が支配する夜の世界へと変わっており、夜空には幾多もの星が瞬いていた。
岩の天井の切れ目から差し込むのは月明かりだ。あたりをうすく照らす。
パチリ。
焚き火の爆ぜる音が聞こえる。
音を作り出すのは我々の他はおらず、吹きすさぶ風すら今は身をひそめている。
そんな静寂の中、シャナが声を発した。
それはほんの小さな囁き声にも関わらず、やけに鮮明に聞こえてきた。
「ムーンクリスタルなんて本当にあるのかしら?」
毛布に包まるシャナの横顔は、なんとも言えない儚さをうつしだす。
私は一言、あるさと答え、焚き火に薪を追加する。
ジャンタールにあるかは知らんが、ムーンクリスタルが存在することは確かだ。
かの宝石は皇帝となるものへと代々引き継ぐのが習わしであり、現皇帝バラルド三世の居城にもかざられていたからだ。
「そう、あなたその目で見たのね。……あなた見つけたらどうするの? 何を望むの?」
こちらを真っすぐ見て問いかけるシャナに、「そうだな、もう一個くれって頼むかな。君はどうするんだい?」と問いかえす。
「フフフ、強欲なのね。私は自分の国が欲しいわ。小さくても自分の国がね。誰にも縛られない、そんな場所」
このとき、初めて彼女の本心に触れた気がした。
――――――
朝、唇に触れる柔らかな感触で目が覚める。
朝食を済ませ荷物をまとめると、ジャンタールへ向けて出発した。
切り立った断崖が多く見られるようになり、道はより険しさを増す。
足場を考え、時には回り道をしながらも手紙が示す座標の近くまで進む。
――このあたりのハズだが。
とはいえ、正確な座標を割り出す術など無い。
移動距離、太陽の向き、方位磁石などから割り出した目測に過ぎない。
手ごろな高い岩場から周りを眺める。
少し先に変わった地形を見つけた。
切り立った崖に囲まれた、平らな場所だ。直径数キロはあろう巨大な円形の窪み。
山岳地帯には似つかわしくない場所だ。
シャナとしばらく顔を見合せた後、そこへ降りてみることにした。
窪みの周囲を見て回る。すると大きな岩の後ろに、洞穴を発見した。
上からでは分からない、降りてみて初めて分かるような場所だ。
入口を見る。
なかに風が入ってこぬよう石が積み上げられている。明らかに人の手が加えられたあとだ。
私は直感した。アシューテだ。彼女がここに来たのだ。
一番上の石を持ち上げてみる。
裏側に赤い塗料が付着していた。間違いない。これがなによりの証。
奥へ続く空洞をみつめる。深さは分からないが、立って進めるほど広い。
ランタンに火を灯すと、落ちていた石を放り投げてみる。
カンと乾いた音がしたのみで、動物の気配は感じられなかった。
私達は、注意しつつ洞窟の中へ入っていった。
中は多少左右に蛇行しているが、ほぼ平坦な道が続いていた。
壁も乾燥しており、植物の姿も見えない。ひょっとして水でも染み出し、動物の水飲み場でもあるのかと考えたが、それもなさそうだ。
落盤の兆候がないか気をつけながら進むと、少し開けた場所に出た。
ランタンを掲げる。入ってきた場所以外に進めそうな道はない。どうやらここで行き止まりのようだ。
「え? うそ?」
シャナが声を上げた。
洞窟の奥がジャンタールへと通じていることを期待していたのであろう、明らかに動揺している。
そんな彼女を尻目に、私は壁の隅々までランタンで照らしていく。
すると、壁に描かれた『F』の記号を発見した。
この近くには間違いない。だが、ここでは無いのだろう。
この『F』の記号、アシューテがよく地図に書き込んでいた調査済みを意味するものだったからだ。
やや取り乱した様子のシャナを落ち着かせ、さらなる手がかりを探っていく。
壁、床、天井、念の為に詳しく洞窟内を調べる。しかし、それは徒労に終わり、外へと引き返すこととなった。
さて、これで手がかりが潰えてしまった。
洞窟の入口へと戻りながら、次の行動を考える。
……やはりアシューテの足跡を辿るのが良いだろう。彼女なら他にも何か残しているはずだ。
少なくともこの洞窟を拠点にしていたのは間違いない。風除けの石が、その証拠だ。
そのとき、「ブバァーッ」と動物の鳴き声が聞こえた。
入り口に繋いでいた私のロバだ。
何かあったな。
ランタンの火を消し、足早に出口へと向かう。
――誰かいる。洞窟の入り口付近で立ち並ぶ、五つの人影が見えた。
全員武装しており、こちらに武器こそ向けていないが、いつでも戦闘に移行できるよう警戒しているのがわかった。
素早く相手装備を確認する。クロスボウが二人、槍が一人、斧が一人、剣が一人だ。
「旦那、探し物は見つかったかい?」
一番大柄な男が尋ねてきた。
身長は約二メートル、革の防具を身にまとい、巨大な斧を両手に持っている。
いきなり切りかかるほど能なしではなさそうだが、返答次第では戦闘になるかも知れない。
後ろに居るシャナの気配を感じつつ、返答をいくつか頭の中に思い浮かべる。
攻撃的なもの、友好的なもの、いくつかでてくる。が、逆に聞き返してみた。
見つかってりゃノコノコ引き返して来るとおもうか? と。
ピリリとした緊張が張り詰める。斧を持った男の目が私をじっと見すえる。が、やがて彼は一瞬洞窟の奥へ目を移すと、大きな声で笑った。
「違えねぇ。俺の名はレオル、旦那は?」
そう言って右手を差し出してきた。
当然握手はしない。不用意に利き手を預けるアホは長生きできないからだ。
おのれの名のみ告げる。
「ほう~、あんたがあの有名な壊し屋パリトかい。えらい大物に出会ったもんだ」
レオルと名乗る男は軽口を叩きながらも「お前ら、奥を調べてこい」と仲間に囁き、顎で洞窟の奥へと促す。
洞窟の奥へ向かって行ったのは二人。彼らが返って来るまで壁に背を預け、レオルと会話を続けた。
照りつける太陽が岩肌に反射し、やけにまぶしい。
深くかぶったフードをあげ、前方をみすえる。遠くにあるのは切り立った崖、目指す地はあの向こうだ。いずれロバを連れての旅も限界が来るかもしれない。
水筒の水を一口あおる。生ぬるい水がやけに旨く感じた。
「ねえ、パリト。アシューテってのはその……アンタの恋人?」
唐突に聞いてくるシャナの顔を見る。彼女はこちらと目線を合わさず、今まで歩いてきた方角をみつめている。
そんな彼女に「そうだった」と過去形で伝える。
アシューテは友人でもあり恋人でもあった。
彼女は一か所に留まる事を良しとせず、旅を続けていた。
むろん共に旅をしていた時期もあった。が、ある日を境に別の道を歩み始めた。
彼女は失われた都市ジャンタールの魅力に取りつかれたのだ。各地を放浪し、噂を集め、人の立ち入らぬ領域に足を踏み入れる。
しだいに、会う事はおろか所在さえも分からなくなっていった。
ときおり各地を巡る行商人から噂を聞く事はあったが、最近はそれすらもなかった。
――失われた都市ジャンタール。古来より伝説として語り継がれてきたものの、存在はさだかではない。せいぜい酔っ払いの戯言として断じられる程度のものだ。
にも関わらずいまだ人の心をひきつけるのは、この都市に眠る深紅の宝石ムーンクリスタルのゆえんだ。
ここで私は有名な詩の一節を口にする。
「神の涙と呼ばれしこの宝石は、濁った灰色をしている。しかし、ひとたび光をあびれば真っ赤な輝きを宿し、手にした者の望みを何でも叶えるだろう」
「バラルドの英雄譚ね」
そうだ。大小様々あった国を統一し、初代皇帝となったバラルド一世の偉業を称えた歌。
バラルド青年はジャンタールへと導かれ、ムーンクリスタルを見つける。
その力を使い、乱世を制し平和な世を築いた。
この国においては知らぬ者などいない程、有名な歌だ。
こうして登っていくうち、吹き付ける風が冷たいものに変わっていった。
西の空に目をむけると、日もだいぶ傾いていた。間もなく夜を迎えるであろう。
山岳地帯は昼間は暑く、夜は寒い。深夜には氷点下になる事もしばしばだ。早めに身を隠す場所を探した方が良い。
焚き木となる枯れた木を拾いながら、しばらく進む。すると岩肌に自然の窪みを見つけた。今夜はここで夜をこすとしよう。
――――――
すでに辺りは闇が支配する夜の世界へと変わっており、夜空には幾多もの星が瞬いていた。
岩の天井の切れ目から差し込むのは月明かりだ。あたりをうすく照らす。
パチリ。
焚き火の爆ぜる音が聞こえる。
音を作り出すのは我々の他はおらず、吹きすさぶ風すら今は身をひそめている。
そんな静寂の中、シャナが声を発した。
それはほんの小さな囁き声にも関わらず、やけに鮮明に聞こえてきた。
「ムーンクリスタルなんて本当にあるのかしら?」
毛布に包まるシャナの横顔は、なんとも言えない儚さをうつしだす。
私は一言、あるさと答え、焚き火に薪を追加する。
ジャンタールにあるかは知らんが、ムーンクリスタルが存在することは確かだ。
かの宝石は皇帝となるものへと代々引き継ぐのが習わしであり、現皇帝バラルド三世の居城にもかざられていたからだ。
「そう、あなたその目で見たのね。……あなた見つけたらどうするの? 何を望むの?」
こちらを真っすぐ見て問いかけるシャナに、「そうだな、もう一個くれって頼むかな。君はどうするんだい?」と問いかえす。
「フフフ、強欲なのね。私は自分の国が欲しいわ。小さくても自分の国がね。誰にも縛られない、そんな場所」
このとき、初めて彼女の本心に触れた気がした。
――――――
朝、唇に触れる柔らかな感触で目が覚める。
朝食を済ませ荷物をまとめると、ジャンタールへ向けて出発した。
切り立った断崖が多く見られるようになり、道はより険しさを増す。
足場を考え、時には回り道をしながらも手紙が示す座標の近くまで進む。
――このあたりのハズだが。
とはいえ、正確な座標を割り出す術など無い。
移動距離、太陽の向き、方位磁石などから割り出した目測に過ぎない。
手ごろな高い岩場から周りを眺める。
少し先に変わった地形を見つけた。
切り立った崖に囲まれた、平らな場所だ。直径数キロはあろう巨大な円形の窪み。
山岳地帯には似つかわしくない場所だ。
シャナとしばらく顔を見合せた後、そこへ降りてみることにした。
窪みの周囲を見て回る。すると大きな岩の後ろに、洞穴を発見した。
上からでは分からない、降りてみて初めて分かるような場所だ。
入口を見る。
なかに風が入ってこぬよう石が積み上げられている。明らかに人の手が加えられたあとだ。
私は直感した。アシューテだ。彼女がここに来たのだ。
一番上の石を持ち上げてみる。
裏側に赤い塗料が付着していた。間違いない。これがなによりの証。
奥へ続く空洞をみつめる。深さは分からないが、立って進めるほど広い。
ランタンに火を灯すと、落ちていた石を放り投げてみる。
カンと乾いた音がしたのみで、動物の気配は感じられなかった。
私達は、注意しつつ洞窟の中へ入っていった。
中は多少左右に蛇行しているが、ほぼ平坦な道が続いていた。
壁も乾燥しており、植物の姿も見えない。ひょっとして水でも染み出し、動物の水飲み場でもあるのかと考えたが、それもなさそうだ。
落盤の兆候がないか気をつけながら進むと、少し開けた場所に出た。
ランタンを掲げる。入ってきた場所以外に進めそうな道はない。どうやらここで行き止まりのようだ。
「え? うそ?」
シャナが声を上げた。
洞窟の奥がジャンタールへと通じていることを期待していたのであろう、明らかに動揺している。
そんな彼女を尻目に、私は壁の隅々までランタンで照らしていく。
すると、壁に描かれた『F』の記号を発見した。
この近くには間違いない。だが、ここでは無いのだろう。
この『F』の記号、アシューテがよく地図に書き込んでいた調査済みを意味するものだったからだ。
やや取り乱した様子のシャナを落ち着かせ、さらなる手がかりを探っていく。
壁、床、天井、念の為に詳しく洞窟内を調べる。しかし、それは徒労に終わり、外へと引き返すこととなった。
さて、これで手がかりが潰えてしまった。
洞窟の入口へと戻りながら、次の行動を考える。
……やはりアシューテの足跡を辿るのが良いだろう。彼女なら他にも何か残しているはずだ。
少なくともこの洞窟を拠点にしていたのは間違いない。風除けの石が、その証拠だ。
そのとき、「ブバァーッ」と動物の鳴き声が聞こえた。
入り口に繋いでいた私のロバだ。
何かあったな。
ランタンの火を消し、足早に出口へと向かう。
――誰かいる。洞窟の入り口付近で立ち並ぶ、五つの人影が見えた。
全員武装しており、こちらに武器こそ向けていないが、いつでも戦闘に移行できるよう警戒しているのがわかった。
素早く相手装備を確認する。クロスボウが二人、槍が一人、斧が一人、剣が一人だ。
「旦那、探し物は見つかったかい?」
一番大柄な男が尋ねてきた。
身長は約二メートル、革の防具を身にまとい、巨大な斧を両手に持っている。
いきなり切りかかるほど能なしではなさそうだが、返答次第では戦闘になるかも知れない。
後ろに居るシャナの気配を感じつつ、返答をいくつか頭の中に思い浮かべる。
攻撃的なもの、友好的なもの、いくつかでてくる。が、逆に聞き返してみた。
見つかってりゃノコノコ引き返して来るとおもうか? と。
ピリリとした緊張が張り詰める。斧を持った男の目が私をじっと見すえる。が、やがて彼は一瞬洞窟の奥へ目を移すと、大きな声で笑った。
「違えねぇ。俺の名はレオル、旦那は?」
そう言って右手を差し出してきた。
当然握手はしない。不用意に利き手を預けるアホは長生きできないからだ。
おのれの名のみ告げる。
「ほう~、あんたがあの有名な壊し屋パリトかい。えらい大物に出会ったもんだ」
レオルと名乗る男は軽口を叩きながらも「お前ら、奥を調べてこい」と仲間に囁き、顎で洞窟の奥へと促す。
洞窟の奥へ向かって行ったのは二人。彼らが返って来るまで壁に背を預け、レオルと会話を続けた。
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