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招待
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「ほう、なかなか住み心地が良さそうじゃないか」
「いいじゃない、ムギ」
僕は手紙で、父さん達をこの家に招待したのだ。
この家で採れた美味しい野菜料理を振る舞うのだ。
父さん、母さん、ユイ兄様がこの家に来てくれた。
他の兄様は皆、仕事だったらしい。
来れなかったお詫びにとチョコレートで出来た可愛らしい花束をもらった。
「ビャクヤちゃん…だよね?
これ、あげる。プレゼント」
ユイ兄様が綺麗にラッピングされた何かをビャクヤに手渡している。
「わぁ!ありがとう!!ユイ!」
ビャクヤはそれをぎゅ、と抱き締めてから、キリトに包みを開けてもらっていた。
リボンが自分では上手く解けなかったらしい。
中身は可愛らしい青い色のクマのぬいぐるみだった。
ビャクヤは相当嬉しかったらしい。
ぬいぐるみを優しく抱き締めていた。
ビャクヤに玩具すら買ってあげられてなかったことに今更気がつく。
今度するビャクヤの誕生日会では沢山玩具を買ってあげよう。
「よかったね、ビャクヤ。
ありがとう、ユイ兄様」
「ムギ、なんか印象変わったね?」
僕は思わず噴き出してしまった。
「ユイ兄様がそれ言う?」
「それはそう…なんだけどさ。
なんかムギが前よりキラキラして見えるよ」
「ありがとう、ユイ兄様。ユイ兄様もなんだか楽しそう」
ユイ兄様は高等部に行かずに、大学生になったらしい。そう、いわゆる飛び級ってやつだ。
はじめからそうしていればよかった、ってユイ兄様はぼやいていた。
「うん、大学楽しい。ロジェも優しいし」
へへへ、とユイ兄様が笑う。
これはロジェと結婚するのも近そうだな。
「ムギー、ただいまー」
「お帰りなさい、お疲れ様」
フォゼットに行っている間に溜め込んでいた仕事をキリトは毎日必死にやっつけている。
僕も手伝えることは手伝うようにしている。
僕は父さん達に食事を出すためにキッチンに向かった。
「何か運ぼうか?」
ユイ兄様が配膳を手伝ってくれた。ありがたい。
「美味いな」
「ムギー!おいしいー!」
今日はコース料理にチャレンジしてみた。
流石にお店みたいにはいかなかったけれど、皆美味しいって言ってくれた。
「キリトさん、お仕事はどうですか?」
「はい。ちょっと今ごたごたしてまして」
「フォゼットの件、アカツキから聞きました。大変だったそうですな。
人体実験とは許せない」
「その通りですね」
キリトが頷いている。
「お父様、手紙にも書いたと思うんだけど」
「あぁ。あれは大分旧い伝説だからね。
私なりに調べてみたよ」
僕達は彼の話に耳を傾けた。もちろん通信機の電源をオンにして。
「いいじゃない、ムギ」
僕は手紙で、父さん達をこの家に招待したのだ。
この家で採れた美味しい野菜料理を振る舞うのだ。
父さん、母さん、ユイ兄様がこの家に来てくれた。
他の兄様は皆、仕事だったらしい。
来れなかったお詫びにとチョコレートで出来た可愛らしい花束をもらった。
「ビャクヤちゃん…だよね?
これ、あげる。プレゼント」
ユイ兄様が綺麗にラッピングされた何かをビャクヤに手渡している。
「わぁ!ありがとう!!ユイ!」
ビャクヤはそれをぎゅ、と抱き締めてから、キリトに包みを開けてもらっていた。
リボンが自分では上手く解けなかったらしい。
中身は可愛らしい青い色のクマのぬいぐるみだった。
ビャクヤは相当嬉しかったらしい。
ぬいぐるみを優しく抱き締めていた。
ビャクヤに玩具すら買ってあげられてなかったことに今更気がつく。
今度するビャクヤの誕生日会では沢山玩具を買ってあげよう。
「よかったね、ビャクヤ。
ありがとう、ユイ兄様」
「ムギ、なんか印象変わったね?」
僕は思わず噴き出してしまった。
「ユイ兄様がそれ言う?」
「それはそう…なんだけどさ。
なんかムギが前よりキラキラして見えるよ」
「ありがとう、ユイ兄様。ユイ兄様もなんだか楽しそう」
ユイ兄様は高等部に行かずに、大学生になったらしい。そう、いわゆる飛び級ってやつだ。
はじめからそうしていればよかった、ってユイ兄様はぼやいていた。
「うん、大学楽しい。ロジェも優しいし」
へへへ、とユイ兄様が笑う。
これはロジェと結婚するのも近そうだな。
「ムギー、ただいまー」
「お帰りなさい、お疲れ様」
フォゼットに行っている間に溜め込んでいた仕事をキリトは毎日必死にやっつけている。
僕も手伝えることは手伝うようにしている。
僕は父さん達に食事を出すためにキッチンに向かった。
「何か運ぼうか?」
ユイ兄様が配膳を手伝ってくれた。ありがたい。
「美味いな」
「ムギー!おいしいー!」
今日はコース料理にチャレンジしてみた。
流石にお店みたいにはいかなかったけれど、皆美味しいって言ってくれた。
「キリトさん、お仕事はどうですか?」
「はい。ちょっと今ごたごたしてまして」
「フォゼットの件、アカツキから聞きました。大変だったそうですな。
人体実験とは許せない」
「その通りですね」
キリトが頷いている。
「お父様、手紙にも書いたと思うんだけど」
「あぁ。あれは大分旧い伝説だからね。
私なりに調べてみたよ」
僕達は彼の話に耳を傾けた。もちろん通信機の電源をオンにして。
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