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本編
22】愛しい人(下) ※
しおりを挟む硬くて大きな彼がオレを裂くように這入ってくる。自分でした事だが、上手く挿れられてるだろうか…。さっきまで挿さってたいたはずなのに、大きい…。
股を大きく開き、尻肉を掴み開いて、息も吐いて、ゆっくり腰を下ろしていく。
胡座をかいてる彼の太ももに足を置いて踏ん張って、彼の肩に手を置いた姿勢で彼に支えられながら、徐々に彼を挿し込んでいく。
こんな事したの初めてだよ…。合ってるのかどうかなんて分からないけど、彼を、兎に角挿れたいんだ。
正解なんて分からない。
ただ、彼に気持ちよくなって欲しい。オレの大好きな彼に。
「クンティン、好きだ。俺も、愛してる」
こんなに胸が締め付けられる言葉を聞いた事はない。オレは、ずっとこの言葉を欲していたのだろう。オレの居場所はここだったんだ。
彼と出会えて嬉しい。
彼の幸せの助けになりたい…。
彼から伝わってくる。オレへの想い。大事だ。大切だと…。そして、オレの幸せを願ってくれてる。幸せにしたいと願ってくれてる。
オレはこの想いだけで十分に幸せだと。
「愛し合いましょう。互いの幸せを祈って…」
腹の奥に切先が当たった。この先があったと思う…。けど、扉が閉じてしまってて、少しの衝撃では開かない。
オレは身体を上下に動かして、彼を肉筒で扱く。彼が夢の中で優しくしてくれてたのを思い出して、動きをなぞる。
肉輪で締めて、腸壁で締めるように腹と尻に力を入れて、緩めてを繰り返して、上下に動かして、擦りつける。
でも、これは自滅をも生む。しこりが、気持ちいいところが、ずっと擦れて、潰されて、刺激されてる。
「あ、あぁあん…うふぅん、あふぅ、あぅううう…」
腰がカクカクと前後に振れて、じっとできなくて、腰を回すように揺れてしまう。上下に動きながら、こんなに動いては、彼を痛くしてしまう…。
「あふぅ、ああ、クンティン…んふッ、気持ち、いい…」
エヴァンから吐息と嬉しい言葉が聞けた。
これでいいらしい…。
嬉しくって、腰が跳ねてしまった。
言葉一つでキュンッと身体が反応してしまう。
「あん、はぁあああん、あぁぁあん…」
しこりに彼を押し付け擦ってしまった。嬌声が抑えられない。
背が反って、足が滑った。
ズブンッ!と身体が落ちる。
さっきまで開いてた扉が押し開かれた。
「あぁぁああああああ………ッ!」
彼がお腹の奥に刺さった。視界に星が散る。聴覚がキーーーンと高鳴って何も聞こえない。
彼が抱きしめてくれてるのだけ分かる。お尻に彼の温もりを感じる。全部彼を受け入れた証。接触する陰毛も肌も嬉しい。
そして、ここで脈動している彼が愛おしい。
そっと、腹に手を置いた。ボッコリと腹の上から彼が分かる。撫でていた。彼を全身で抱きしめた。
背中にシーツを感じた。彼の重みが心地いい。彼に脚を絡める。
徐々に音が戻ってくる。視界も鮮明になってきた。荒い呼吸をオレはしていた。否、喘いでいた。少しの刺激も快感に繋がる。
「クンティン、動くぞ」
優しい彼の声。
コクンと頷いた。
ゆっくり動き始める。オレの反応を見ての事だろうけど、これは、とっても、悶えさせられる。ああん、じっと出来ない…。
身動きが出来ない程に抱きしめられているので、喘ぎ、嬌声を上げるしか出来なかった。
中の肉輪を引っ掛けてブリンと出ていき、短いストロークで戻ってクポッと這入っていく。クポックポッと腹の奥を出入りしてる。腹に置いた掌に彼を感じる。ナカでも外でも。
竿は常にしこりを押しつぶしてる。
オレの陰茎からはダラダラと白いモノが吐き出されてる。射精感は感じてるんだが、イきっぱなしな感じで、ずっとキュンキュンしてる。あちこちが痙攣を起こしてる感じがする。内腿が震えて絡められずに彼から離れて、大きく股を開く。手は、シーツを掴んでいた。
これが彼を気持ちよくさせてるのだとしたら、辛いけど、嬉しい。もっと感じて欲しい。オレでもっと…。
オレがうっとりと肉棒を抱きしめるように肉筒に使った。
抱きついたままゆるく腰を動かすだけの短いストロークが徐々に長くなっていく。
彼が離れていく。寂しくて手を伸ばす。その手が取られて、指が絡まる。互いの手で祈りの手に組み合わせられる。
緑の瞳に紅葉のような赤が混じってる。
その色も綺麗だ…。
「エヴァン、好きです」
「俺も…」
激しくなっていく腰振りにも股を開いて尻を突き出し彼を受け入れる。快感に腰が跳ねて、彼を迎えに尻を押し付け、更に大きい肉を打つ音を響かせる。
パンパンとリズミカルに打音が響く。結合部はジュブジュブといやらしく水音を鳴らしていた。
どの音も二人の行為が起こしてる。その事実が嬉しい。
二人の荒い息遣いが重なり溶け合う。
唇が合わさった。
ジュッ、チュッチュ、チュプッと合わせ目から音が漏れて、唾液も垂れた。
光る糸を引きながら唇が離れ、微笑み合う。
エヴァンが激しく突いてきた。捩じ込まれる。奥に、更に奥にと強く突いて、捩じ込んでくる…。
腹の奥に突き挿さった彼が大きく膨れるのを感じた。
「キテ……ッ!」
「クンティン…ッ!」
噴射される熱を腹の奥底に感じる。ここが子宮ならたっぷりと満たし溢れそうな大量の噴出だった。孕むような濁流に悶えた。
浄化を感じる。オレの聖魔法が何かを起こしてる。身体が熱い。快感に背が反って後ろが見える…。
自分の嬌声が聞こえる…。
意識が遠退いていく。心地いい波に包まれた。オレのナカが痙攣を起こしながら彼らを抱きしめていた。
パリパリと皮膚の上をヒビが縦横無尽に走る。細かなヒビが弾けた。
黒粉のような破片が飛び散り霧散する。
昇華されるように消えた。
俺の肌の色が戻った。人に戻れた?
「クンティンッ!」
彼は俺を射し込まれたまま気を失っている。
腹がさっきよりも膨れてる。
俺は一体どれ程のモノを出したんだ…。魔人が成せるワザか?
いつもの浄化とは格段に違う感じがする。
部屋の空気まで綺麗になってる気がする。
彼が汗と色々な液体でドロドロだ。清浄魔法を掛けたいが、そのままにもしていたい。
俺がさせた彼の姿…。
でも、彼が気持ち悪そうだ。暫く眺めたのち清浄魔法を掛けた。腹の中は、そのままにしてしまった。もう少し、俺を抱きしめていて欲しい。
彼も離したくないというような締まり具合だから…。
彼を抱きしめて、首に吸い付きさっきつけた痕に上書きをする。これは、所有の印ではなく、俺の愛の印。服で隠れる場所で良かった。なんとなく恥ずかしい…。
愛おしい人が俺にも俺以上に想いを向けてくれる事のなんて嬉しい事か。これが幸せというものなのだろう。
乱れた彼の髪を梳くように撫でて整える。眠るような顔を見つめる。そばかすの俺の可愛い人。愛おしい人。
==============
両想いのカップル誕生です。
あと少しで完結です。
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