コラム欄(脚本原案)

 この新聞(ドラマ)は松澤病院の診療書庫の屑カゴに捨てて有りました。
古い新聞のコラム欄にはこんな記事が書いてあります。
東京裁判中、昭和22(1947)年、都立松澤病院(精神病院)に幽閉されてしまったA級戦犯『大川周明』氏。
彼はこの病院に幽閉中、何を思ってどの様に生活・行動をして居たのか。
そしてこのコラム記事は、なぜ屑籠に捨てられたのか。・・・分かりません。
面白そうなので僕は拾って来ました。

     戦後八十年の追悼作品 
日本は360万人もの同胞を犠牲にし、原子爆弾を二発も落とされて太平洋戦争に大敗しました。
敗戦国の焦土は雑草だらけでありました。
2年経ち、3年経ち、5年経ち、松澤病院の「雑草の花壇」は一面のタンポポの花が咲き、蟻達が群れています。

 『大川周明』は皆様、ご周知の通りだと思います。東京裁判中、東條英機の頭を平手で叩いた御仁です。
そして「巣鴨プリズン」から出てから『松澤病院』に幽閉(病名・梅毒性脳障害)された事も、ご周知の通りでありましょう。
しかし、院内で療養中(静養中)の事は分かりますか?
多分、・・「一切、口外無用」であり、人格や存在までも、連合軍勝利! 終戦と云う事で、マッカーサーの赤い短靴で踏み潰され削除(抹消)されてしまったのでありましょう。
私はこの辺に「5キロの照明(スポット)」を当ててみたのであります。
多分、彼(周明)が存命なら「よく、書いてくれた!」と感謝感涙してくれる筈です。

 『A級戦犯(思想犯)周明』の、その後を「ベース」とし、そこに『六人の戦争病(精神病)疾患者達』をコラボさせて創作してみました。
最後に周明を入れて『七人の患者』が、マッカーサー元帥に直訴状を『提訴』し、そしてその後、また「病院」に戻されるまでの、とんでも無い不条理の「フィクションコメディー小説」であります。
周明氏もそうですが、周りを囲む「六人の患者達」の意気込み等の「描き方」をご覧、ご評価頂けたら嬉しいです。

 何しろメインが大川周明氏(拓殖大学教授・法政大学教授大陸部部長)です。
多分に評価される事は覚悟しています。
しかしこのドラマの裏に隠れるものは周明氏の親友の石原莞爾氏の著作『最終戦争論』なのであります。
それを理解しお読み頂けたら幸いです。

 尚、作品は著作権を放棄したものではありません。
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