酢ダコ
ケー氏は久しぶりに博士の部屋へ訪れた。奇怪なものがひしめく中、最奥に置かれている水槽だけがまともだった。
「タコかぁ」
家主は、水槽の右奥にへばりついていた。やたらと傷が多いことを除いて、普通のタコだった。口をパクパクしながら、もぞもぞと八本脚を動かしている。タコにしてはすこし、落ちつきがないかもしれない。
「それは酢ダコだよ」
背後から博士の声がした。
「酢ダコ? これから調理するんですか?」
「そうじゃない。酢ダコという種類なんだ。だが、知らなくて当然だ。私が品種改良したのだから」
「タコかぁ」
家主は、水槽の右奥にへばりついていた。やたらと傷が多いことを除いて、普通のタコだった。口をパクパクしながら、もぞもぞと八本脚を動かしている。タコにしてはすこし、落ちつきがないかもしれない。
「それは酢ダコだよ」
背後から博士の声がした。
「酢ダコ? これから調理するんですか?」
「そうじゃない。酢ダコという種類なんだ。だが、知らなくて当然だ。私が品種改良したのだから」
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