幼馴染と始めるオンボロ神社の異世界再建記~巫女娘パニック略してミコパ!~

 Y県T市の山奥にひっそりと佇む古びた神社、巫覡神社(ふげきじんじゃ)。

 多くの神を祀りその神々に仕え、神の言葉を世の人々に広く伝える事を、平安の頃より続けてきた由緒正しき神社である。

 しかし車の通れる道も無く片道1時間以上も歩かなければならないこの神社まで、参拝に来ようとする者は数年前を最後に居なくなっていた。
 今では道を間違えた、登山客が迷い込むくらいという有様……。
 修繕する費用も底をつき、建物のあちこちが痛み始めている。

 その巫覡神社を代々守ってきた宮司の一族、神宮(かみや)家。
 40代目の跡取りとなる筈の社(やしろ)は、ある日幼馴染みである朔夜 命(さくや みこと)に都内の私立大学の資料を見られてしまう。

「ねえ、黙ってないで答えてよ! 私達の手で神社を存続させるって、お爺ちゃんと約束したでしょ。 その大事な約束を、孫のやしろが破ろうとしないで!!」

 亡き祖父と誓った大事な約束を破ろうとしていた社をなじる命、一方的に言い続ける命に、社は思わず反論した。

「だって仕方が無いだろ! こんな車も来れないようなへんぴな場所にある神社に、誰がわざわざ参拝に来るんだよ。 別の世界のひらけた場所にでも丸ごと移動しない限り、無理に決まってる!」

『その願いを叶えれば、この神社を必ず存続させるのだな? 社よ』

 突如周囲に響き渡る大きな声。

『神宮 社、朔夜 命。 異なる世界へ送ればこの地を存続させるという約定、確かに聞き届けた。 存続の目処が立てば、再びこの世界に戻れようぞ』

 目覚めた2人は何故か小高い丘の上にいた、振り返れば見慣れた神社の石段。
 どうやら神社ごと、見知らぬ土地に飛ばされてしまったみたいである。

 そして丘のふもとには、石の城壁に周囲を覆われた街の姿があった……。



 ノリと勢いで書いていくので、暴走気味になった場合はご容赦ください。
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