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レイン捜索作戦
ひとまず一回休み
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「で、俺を最大限支援してくれるってのはどのレベルのことを言ってるんだ?」
俄然やる気になった俺はそれでも体は限界なので寝ころんだまま王様に話を聞く。
よく考えたら王の前でこれはひどいけどな。こういうのを許してくれるような人たちで良かった。
「そうじゃな、まずはキラをお前と共に行かせる。他にお主が連れていきたいものがいれば言うがよい。あとは装備の提供じゃな。そのままいかれるとこちらとしても心配が勝ってしまう。機動力を損なわない程度の軽装備をやろう。他に必要なものがあれば検討するから言うのじゃ」
「……とりあえず今はあんまり浮かばないな」
そもそも頭が働いてない。
「そうか、まぁ無理もないな。では今日は帰って、明日またここに来るということでいいかの?」
「いや、2日後くらいにしてくれ。明日なんて動くこともできないと思うから」
なにせ筋肉痛をおして動いていたのだ。明日どうなっているのか想像するだに恐ろしい。
「わかった。まぁ、ゆっくり休んでくれ」
王様の許しを得て城を後にする。
キラは送ってくれると言ったが、そこに例の避難者の家に住み着いた奴の情報が入ったので、誠に残念だが辞退させてもらった。
さすがに私欲と社会の秩序だと優先順位が違いすぎる。
そんなわけで足を引きずりながらレインの家へと帰る。
実に3週間ぶりである。3週間前ですら滞在日数が1日かそこらなのでもはや「帰る」という感覚ですらない。
また汚れてるんだろうなぁ……。
家に帰りつき、玄関を開けてみるとそこはレインがいた時のように隅々まで掃除がされていて、光り輝いていた。なにゆえ!?
どうしようかと思ったが、部屋を回って見るような気力も体力ももはやなかった。
しかし、自分が汚いことはわかっていたし、そのままではレインに怒られると思った俺はシャワーだけは気力を振り絞って浴びた。
そして寝室へと向かい、ベッドにもぐりこむとほんの数秒で眠ってしまった。
翌朝、お腹の上に重みを感じて目を覚ます。
「あいたたたた!?」
もはや動けない。首から上はなんとか無事なようだが、体を起こすことすらできない。腕も動かないので布団をめくって重みの原因を確かめることもできない。
……大体予想はついてるけど。
「んにゅ……。もう……うるさいよリブレさん……」
予想通り布団の中からもぞもぞとプリンセが出てくる。
「あいたた……。それはごめん。ちなみにいつからいた?」
「昨日のこと……? それならわたしが寝てたら夜遅くにリブレさんが帰ってきてからわたしがいたベッドに入ってきたんだよ……?」
「申し訳ありませんでした」
美幼女が眠っているベッドに潜り込むとかほんとに犯罪だな。毎度のことだけども。
よく俺もプリンセに気づかなかったな。
それだけ疲れていたということか。
「主……。朝から大声は響くからやめるのじゃ……」
「幼女もう一人増えてた!? あいたたたたっ!」
俄然やる気になった俺はそれでも体は限界なので寝ころんだまま王様に話を聞く。
よく考えたら王の前でこれはひどいけどな。こういうのを許してくれるような人たちで良かった。
「そうじゃな、まずはキラをお前と共に行かせる。他にお主が連れていきたいものがいれば言うがよい。あとは装備の提供じゃな。そのままいかれるとこちらとしても心配が勝ってしまう。機動力を損なわない程度の軽装備をやろう。他に必要なものがあれば検討するから言うのじゃ」
「……とりあえず今はあんまり浮かばないな」
そもそも頭が働いてない。
「そうか、まぁ無理もないな。では今日は帰って、明日またここに来るということでいいかの?」
「いや、2日後くらいにしてくれ。明日なんて動くこともできないと思うから」
なにせ筋肉痛をおして動いていたのだ。明日どうなっているのか想像するだに恐ろしい。
「わかった。まぁ、ゆっくり休んでくれ」
王様の許しを得て城を後にする。
キラは送ってくれると言ったが、そこに例の避難者の家に住み着いた奴の情報が入ったので、誠に残念だが辞退させてもらった。
さすがに私欲と社会の秩序だと優先順位が違いすぎる。
そんなわけで足を引きずりながらレインの家へと帰る。
実に3週間ぶりである。3週間前ですら滞在日数が1日かそこらなのでもはや「帰る」という感覚ですらない。
また汚れてるんだろうなぁ……。
家に帰りつき、玄関を開けてみるとそこはレインがいた時のように隅々まで掃除がされていて、光り輝いていた。なにゆえ!?
どうしようかと思ったが、部屋を回って見るような気力も体力ももはやなかった。
しかし、自分が汚いことはわかっていたし、そのままではレインに怒られると思った俺はシャワーだけは気力を振り絞って浴びた。
そして寝室へと向かい、ベッドにもぐりこむとほんの数秒で眠ってしまった。
翌朝、お腹の上に重みを感じて目を覚ます。
「あいたたたた!?」
もはや動けない。首から上はなんとか無事なようだが、体を起こすことすらできない。腕も動かないので布団をめくって重みの原因を確かめることもできない。
……大体予想はついてるけど。
「んにゅ……。もう……うるさいよリブレさん……」
予想通り布団の中からもぞもぞとプリンセが出てくる。
「あいたた……。それはごめん。ちなみにいつからいた?」
「昨日のこと……? それならわたしが寝てたら夜遅くにリブレさんが帰ってきてからわたしがいたベッドに入ってきたんだよ……?」
「申し訳ありませんでした」
美幼女が眠っているベッドに潜り込むとかほんとに犯罪だな。毎度のことだけども。
よく俺もプリンセに気づかなかったな。
それだけ疲れていたということか。
「主……。朝から大声は響くからやめるのじゃ……」
「幼女もう一人増えてた!? あいたたたたっ!」
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