上 下
2 / 5

2

しおりを挟む
「ほら、もう二本も呑み込んでいますよ」

グチュグチュと中を掻き回す厭らしい音とぐっ、とその行為を堪える声が部屋に響き合う。流石は単騎で潜入するだけの事はあるな。こんな事まで飲み込みが早いとは驚きだ。

「上手ですよ。今日はこれぐらいにしましょうか」

ジュポッ

指を抜き去るとお尻の穴は別の生き物の様にヒクヒクと動いている。異物が無くなった名残か。今日は前立腺は掠める程度にしか触れていない。それでも…体格に似合ったの捕虜のペニスは確かに反応していた。

我慢汁を指に取り捕虜の目の前に近づければ、一層眼光が鋭くなった。お構い無しにペニスに手を伸ばしゆるゆると扱く。血管が浮き出てゴツゴツしている。更に我慢汁で手を滑らし動きを早くすると、数回の扱きでドュピッっと勢いよく白い液体が飛び散った。フゥーッ!フゥーッ!と猿轡を噛み締め息を荒くする捕虜の頭を撫でてやる。

「頑張りましたね」

微笑みを浮かべれば捕虜はフイと顔を逸らしてしまった。少しは先程までの行為を恥じらってくれたのだろうか。


捕虜を収容して三日目。

相変わらず部屋には厭らしい音と捕虜の堪える声が響いている。穴は指4本をいとも簡単に呑み込むようになり拡張は順調だ。この様な行為をしておきながら何だが、あまり捕虜を傷付けたくない。
だが、私の尋問には相変わらず沈黙を貫き通すので仕方がない。

「今日はコレを使ってみましょうか」

初心者用のディルドを手に持ち捕虜のお尻の穴にあてがう。ゆっくりゆっくり、中を傷つけないように挿入していく。うっ、うっ、と苦しそうな声が聞こえてきた。

「上手ですよ。もう少して全部入りますからね」

乳首を空いてる片手で捏ねくり出すと、苦しそうな声が少し和らいだ。大分と乳首で感じるようになってきたな。次は乳首だけでイけるようにしてみたいものだ。

そんな不埒な事を考えているうちにディルドは全部中に呑み込まれてしまった。今日は初めてなので動かさない。敢えて入れたまま放置する。念入りに解したから痛みは感じていないと思う。今日は次に繋げる為のステップだ。あまり無茶をしたくない。

「もう少し慣らしたら抜いてあげますからね」

片手で乳首を愛撫しつつ、もう片方の乳首を口に含みコロコロと舌で転がし、たまにカリッっと歯を立て刺激する。ちゃんとムチムチのおっぱいを揉みしだく事も忘れない。腹につく程反り返った捕虜のペニスが目に入り乳首から口を離した。

いつもの様に手で数回シコってやると程なく果てた。相変わらず色の濃い液体だ。ハッ、ハッ、と肩で息をする捕虜のお尻に埋まっていたディルドを引っこ抜く。ヒクついた穴が厭らしい。


捕虜を収容して七日目。

毎日の性的拷問にも口を割らず、捕虜の肉体的のみならず精神的な強さにも驚かされた。今日はもう少し刺激を増やしてみよう。既に下準備は済んでいる。ディルドは挿入済み。少し大きくなり、てっぷりと色付いた乳首も愛撫済み。ペニスもギンギン。

「今日はコレを使います。何だがわかりますか?」

騎士は片眉を上げ怪訝そうにこちらを見た。私が手に持っているのはオナホールと呼ばれる物だ。だが、ただのオナホールではない。これはバキューム機能付きの品物だ。しかも超絶強吸引。この騎士のペニスはこれぐらいじゃないと対応出来ない。

「見てて下さい。こうやって使うんですよ」

実地とばかりに反り返ったペニスをゆっくりと呑み込ませスイッチを入れた。中は柔らかい素材だが思ったよりキツく、そしてイボイボ付き。圧倒的な締め付けと吸い付きで精子を搾り取られる。この衝撃に騎士は耐えられるか。

「ん゛あ゛あ゛あ゛ぁーッ!」

強すぎる快感に騎士は腰をヘコヘコさせ、腕に繋がれた鎖はピンと張り詰め千切れんばかりにギギギと耳につく音を立てている。なんて馬鹿力。このままでは壁ごと鎖が剥がれそうだ…。

ギリギリと猿轡を噛み口の端からは涎が垂れ顎を伝う。後ろをディルド、前をオナホール、そして私の手で乳首を責められ続け流石の騎士も心が折れただろう。涎の滴る顎を指でクイと上げ強制的に目線を交差させた。

だが、瞳にはまだ光が灯っている。しぶといな。だが、別に構わない。最初から尋問をして何か情報を得ようなどと考えていない。あくまでもパフォーマンス。オナホールのスイッチを切り、後ろのディルドをズボリと抜く。

「今日はここまでです。頑張りましたね」

いつも同じように頭をふわりと撫で労う。捕虜は疲れたのかそのまま瞳を閉じた。

捕虜を収容して10日目。

事件が起こった。閉めたはずの尋問部屋の扉が開き光が漏れている。聞こえる物音に心が焦り連動したように足を急がせた。

「ここで何をしている?!」

小さな呻きを上げる捕虜。傍らに立つ二人の見慣れない男。一人は右腕を振り上げた状態でこちらを見た。私の部下ではない。とすると…大方あの三人のうち誰かの差し金か。そこまで私の事が気に入らないのだろうか。

怒りを纏わせ二人に近づけば私を睨みつけ無言で出ていった。捕虜の体をを確認すると、口の端は切れ出血している。その他もあちこちに内出血していた。迂闊だったな。もっと警戒しておくべきだったんだ。

「申し訳ありません」

頭を下げると捕虜は目を見開きで私を見た。そのまま話を続け、捕虜に今回の件の失態を再び詫びた。

「明日、貴方を解放します」

この言葉を聞いた時の捕虜の顔を私は忘れはしないだろう。備え付けの椅子に腰掛けるとミシッと嫌な音を立てた。もう少し上等な椅子を用意してもらいたかったものだ。

「何から話しましょうか…。あぁ、これは私の独り言なので聞き流して貰って結構ですよ」

私はゆっくりと自分の気持ちを吐き出していった。








しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

ヴェルセット公爵家令嬢クラリッサはどこへ消えた?

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:109,796pt お気に入り:1,314

カントボーイあつめました

BL / 完結 24h.ポイント:667pt お気に入り:102

離縁します、もう関わらないでください。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:880pt お気に入り:261

【完結】公爵子息は私のことをずっと好いていたようです

恋愛 / 完結 24h.ポイント:994pt お気に入り:1,168

悪女と呼ばれた死に戻り令嬢、二度目の人生は婚約破棄から始まる

恋愛 / 完結 24h.ポイント:546pt お気に入り:2,480

婚約白紙?上等です!ローゼリアはみんなが思うほど弱くない!

恋愛 / 完結 24h.ポイント:234pt お気に入り:409

処理中です...