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第1部 新しい世界
第12話 情緒不安定
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朝、ドアを叩く音で俺は目が覚めた。
この世界では時計がない。
あるのは日時計のようで、教会で日の出と共に2時間おきに鐘を鳴らしている。
だが夏は日の出が早く、冬は日の入りが早い。
結局、鐘の音は目安でしかないのだ。
この世界は1日は24時間、1年は360日で12で割り切れるようになっている。
約束事も今日から3日後とか、10日後と言うやり方で、何月何日という約束は、しないようだ。
なぜならカレンダーが無いからだ。
だがら正確な日にちがわからない。
誕生日も年明けから1歳とし、まとめて祝う。
さすがに12月に生まれた赤ちゃんは、翌々年から1歳にするらしいけど。
それは親の好きにして良いらしい。
そして多分今は、4月だ。
トンッ!トンッ!
「タケシ様、よろしいでしょうか?」
「どうぞ、入ってください」
メイドのイルゼさんがドアを開けて入って来た。
「朝早く申し訳ありません、タケシ様」
「どうしたんですか?イルゼさん」
「今朝方、聖女様に討伐依頼が出たのです」
「討伐依頼ですか!」
「はい、そして聖女様はタケシ様が、一緒でないなら行かないと。それは駄々を捏ねられまして」
トンッ!トンッ!
「聖女様お目覚めでしょうか?」
「はい、レーナさん。起きています。それから聖女様ではなく、イルマでいいと言いましたよね」
「ですが、私の立場ではお名前で、お呼びすることは出来ませんから」
「では2人だけの時なら良いでしょう」
「2人だけの時ですか。わ、わかりましたイルマ様」
別に『様』も、要らないんだけど、もう面倒だから言うのは止めるわ。
「どうしたのですか?」
「はい、ビッチェ王女様がお呼びです。着替えましたらビッチェ王女様の、お部屋までお越し頂くようにと」
「分かりました、すぐに着替えますから。一旦出て行って下さい」
「いえ、お着替えをお手伝い致します」
「大丈夫です。私1人でできますから。着替えたら声を掛けますから」
そう言って私はレーナさんに、部屋から出て行ってもらった。
しかしいったい、こんな朝早い時間になんだろう?
私は悪い予感がした。
着替えが終わり私はレーナさんと、ビッチェ王女の部屋に向かった。
トンッ!トンッ!
「どうぞ」
中から声がした。
レーナさんがドアを開け中に入るとソファに、ビッチェ王女とオバダリア侯爵が並んで座っていた。
「さあ、どうぞ。お掛けになって」
もうオバダリア侯爵が来ているの?
違うか、昨晩はお泊りさんか。
私は2人の向かいのソファに座った。
しかし臭いがキツイ。
さすがに腐ったようなチーズの臭いはね~。
自分でも分かるのか臭いを消すために、香水を使っているけどそれもキツイな~。
レーナさんは、何とも思わないのかな。
普通に『お風呂入れば?』と、言ってやりたくなる。
そんな臭い下半身同士で、したいの?
性欲が理性を超えるの?
人族って不思議だ。
獣人族みたいに、臭いで相手を判断するのかな。
「…様」
臭いを嗅がなくても、男て分かるよね、みたいな。
タケシ君もそうなのかな、臭いプンプンが好きなのかな?
「…マ様」
相手の恥ずかしい匂いを嗅ぐと、燃えるタイプだったらどうしよう?
私は綺麗好きだから、その時は正直に言おう。
「…ルマ様」
『ごめん、お風呂に入ってからにしようね』て。
「「…ルマ様!イルマ様!お気を確かに。大丈夫ですか?」
私は気が付くとビッチェ王女に、両肩を揺すられていた。
これがタケシ様がおっしゃっていた、情緒不安定というものですの。
まるで心ここにあらず、だったわ。
実戦中にこれが始まったら、使い物にならない。
今から手を打っておかないと。
この世界では時計がない。
あるのは日時計のようで、教会で日の出と共に2時間おきに鐘を鳴らしている。
だが夏は日の出が早く、冬は日の入りが早い。
結局、鐘の音は目安でしかないのだ。
この世界は1日は24時間、1年は360日で12で割り切れるようになっている。
約束事も今日から3日後とか、10日後と言うやり方で、何月何日という約束は、しないようだ。
なぜならカレンダーが無いからだ。
だがら正確な日にちがわからない。
誕生日も年明けから1歳とし、まとめて祝う。
さすがに12月に生まれた赤ちゃんは、翌々年から1歳にするらしいけど。
それは親の好きにして良いらしい。
そして多分今は、4月だ。
トンッ!トンッ!
「タケシ様、よろしいでしょうか?」
「どうぞ、入ってください」
メイドのイルゼさんがドアを開けて入って来た。
「朝早く申し訳ありません、タケシ様」
「どうしたんですか?イルゼさん」
「今朝方、聖女様に討伐依頼が出たのです」
「討伐依頼ですか!」
「はい、そして聖女様はタケシ様が、一緒でないなら行かないと。それは駄々を捏ねられまして」
トンッ!トンッ!
「聖女様お目覚めでしょうか?」
「はい、レーナさん。起きています。それから聖女様ではなく、イルマでいいと言いましたよね」
「ですが、私の立場ではお名前で、お呼びすることは出来ませんから」
「では2人だけの時なら良いでしょう」
「2人だけの時ですか。わ、わかりましたイルマ様」
別に『様』も、要らないんだけど、もう面倒だから言うのは止めるわ。
「どうしたのですか?」
「はい、ビッチェ王女様がお呼びです。着替えましたらビッチェ王女様の、お部屋までお越し頂くようにと」
「分かりました、すぐに着替えますから。一旦出て行って下さい」
「いえ、お着替えをお手伝い致します」
「大丈夫です。私1人でできますから。着替えたら声を掛けますから」
そう言って私はレーナさんに、部屋から出て行ってもらった。
しかしいったい、こんな朝早い時間になんだろう?
私は悪い予感がした。
着替えが終わり私はレーナさんと、ビッチェ王女の部屋に向かった。
トンッ!トンッ!
「どうぞ」
中から声がした。
レーナさんがドアを開け中に入るとソファに、ビッチェ王女とオバダリア侯爵が並んで座っていた。
「さあ、どうぞ。お掛けになって」
もうオバダリア侯爵が来ているの?
違うか、昨晩はお泊りさんか。
私は2人の向かいのソファに座った。
しかし臭いがキツイ。
さすがに腐ったようなチーズの臭いはね~。
自分でも分かるのか臭いを消すために、香水を使っているけどそれもキツイな~。
レーナさんは、何とも思わないのかな。
普通に『お風呂入れば?』と、言ってやりたくなる。
そんな臭い下半身同士で、したいの?
性欲が理性を超えるの?
人族って不思議だ。
獣人族みたいに、臭いで相手を判断するのかな。
「…様」
臭いを嗅がなくても、男て分かるよね、みたいな。
タケシ君もそうなのかな、臭いプンプンが好きなのかな?
「…マ様」
相手の恥ずかしい匂いを嗅ぐと、燃えるタイプだったらどうしよう?
私は綺麗好きだから、その時は正直に言おう。
「…ルマ様」
『ごめん、お風呂に入ってからにしようね』て。
「「…ルマ様!イルマ様!お気を確かに。大丈夫ですか?」
私は気が付くとビッチェ王女に、両肩を揺すられていた。
これがタケシ様がおっしゃっていた、情緒不安定というものですの。
まるで心ここにあらず、だったわ。
実戦中にこれが始まったら、使い物にならない。
今から手を打っておかないと。
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