偽りの悪役令息の僕を、最強護衛騎士様だけは信じて愛してくれました!
シャッティア王国、宰相の息子ゼルナ(二十歳)は美しい青年だった。
その髪は『名宰相になる証』と古くから言い伝えのある蒼い髪で、ゆくゆくは宰相の職につかねばならない義務があった。
しかし、二つ年上の姉ミレーニアに、『出来損ないの悪役令息』だと吹聴されてしまう。ゼルナを嫌う彼女は、ゼルナの評判を下げては彼を執拗に虐めていた。
父、母、屋敷に勤める者達も、姉のことを信じている。ゼルナは屋敷でも浮いた存在だった。
ある日、姉に大切な船の模型を壊されてしまったゼルナ。その模型は、父が会議で使うものだった。怒られると思って、呼ばれ向かった父の部屋にいたのは二人の騎士。名誉を挽回するために、ガバル王国へ行けと命令されてしまう。
ガバル王国は隣国なれど、その道中は危険がたくさんあって……とてもゼルナだけでは、たどりつけそうにない。命を軽んじられ、落ち込むゼルナ。
護衛として、二名の騎士が付いてきてくれることになった。果たして彼らはちゃんとガバルへ連れていってくれるのか……実は、彼らはシャッティア王国でかなりの実力者だった。
道中は意外にも楽しく……護衛騎士の堅物ファリアスと、陽気なエイモンに見守られながら、ゼルナは成長していく。
そして、次第にゼルナはファリアスに憧れと尊敬と恋心を抱くようになって──。
その髪は『名宰相になる証』と古くから言い伝えのある蒼い髪で、ゆくゆくは宰相の職につかねばならない義務があった。
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