179 / 200
閑話
※俺は落ちない!※
しおりを挟む性的描写があります。
苦手な方は読み飛ばして下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は特務隊医務官のルーナ•サージェリー。
自慢じゃないが、可愛さも知能も特S級!と自負してる。
しかし、そんな俺が何故。グレース様の恋人認定されてしまったのか。
助けて損した気分。俺は俺以上に可愛いやつなんて認めない!
ちぇっ。。確かに綺麗だし、やれたらみんな得した気分に
なるんだろうけどさ。でも!これまでみんな俺を可愛いって
チヤホヤしてくれたのに。
グレース様が現れてから見向きもしてくれない。
ちょーービッチなんだぜ?みんな騙されてるんだから!
「ルーナ、特1の奴ら損傷多数だ。見てやってくれ」
こうやって呼び出しがあった時位しかいい男ハント出来ないし!
「はーい!いまいきます!」
特務棟の教会には負傷した隊員が大勢いて、
俺はサクサク治療していった。どうよ!この荒地に舞い降りた
天使なオレ!!さ、褒め称えていーんだよ!
「ルーナありがとう!そういえば、お前グレース様の恋人なんだろ?」
え?まず俺褒めてよ。
「グレース様って普段どんな?」
ビッチだよ?
「綺麗な肌なんだろーなー。いつも光纏ってて美しいよなー」
いや、あれただ漏れてるだけだから!魔粒子核なくって!
「なぁなぁ、やってんだろ?どうよ?」
やってません!やりません!
何だよ!クソッ!グレース、グレースって!大隊長や隊長、あの!
あの、鉄壁のリャーレ副隊長まで食われてんだよ?何でみんな
グレース様推しなわけ?俺のが一途で可愛いのに!
見てよこのパッチリウルウルのグリーンの瞳に、ツヤツヤの髪、
ふっくらぷりぷりのほっぺ!何でグレース様ばっかり!ズルい!
不貞腐れて雑に治療していると、ドタドタと朱雀さんがやってきた。
「おい!兎!すぐに来い!グレースが!!」
はぁ。何だよ本当。嫌になるなぁ。けど俺はS級医務官。
患者は見捨てない。
「すぐに!」
部屋へ行くと結構ヤバい状況だった。それなのに隊長達は討伐や
任務で居ないし!
どうするか。朱雀さんだけじゃ無理だ。まず色見なきゃ。
ヤバい。これはヤバい。死ぬ。グレース様は間違いなく死ぬ。
「特務ルーナ!至急S招集して下さい!」
″ナイト了解″″マジ了解″″SM了解″ガード了解″
″ナイトS不可″
″マジレッド2名″
″ガードイエロー3名″
″SMホワイト1名″
ダメだ。足りない!どうする?どうする?
「おい兎!何とかしろ!」
朱雀が燃え始めた。面倒臭い!
「五月蝿い!考えてるんだ!黙っててくれ!」
やるしかない。俺が……くそ。マジかよ。
「グレース様、すみません。Sが、、足りません。俺でも、」
「大丈夫ですか?」
グレース様は虫の息だ。やるしかない。
「ルー、、、ナ。悪、、い、、な。おま、、え、は」
「はぁ、はぁ、、、した、、く、ない、んだ、ろ」
「大丈夫です。俺は医務官。医療行為ですから。」
「みや、こ、かわ、、、、る、、、。」
え?何に変わるって?とりあえず強壮剤のんでやるしかない。
「朱雀さん!部屋を出て結界三重にして、魔粒子漏れを絶対させないで!漏れたらグレース様死んじゃう!行ってください!」
「わかった。頼んだぞ、、、。」
「はい、、、。」
俺は受けだけど、今日はやる!生かしてみせる!
「ルーナ、さん、、ごめんね?おね、、が、い、、たすけ、て、」
涙を溜めて、細くて白くて崩れそう。
優しく、まずキスして魔粒子ながして意識飛ばさせないように。
俺には二つ核がある。一つ使い潰しても大丈夫。流し切る!
「はぁ、あ、あぁ。ルー、ナ、さん。」
クチュクチュと唾液を流し続ける。
「あぁぁ、ルーナ、さん?少し、、楽、」
ニコリと笑った笑顔はいつものグレース様とは違ってた。
リャーレさんみたいな、静謐な美しさ。辿々しいキス。
ビッチなのに、何でこんな恥ずかしそうなの?俺の頬に手が触れた。
「あぁ。ルーナさんは、こんなに可愛い顔をしているのね。」
「ふふ。可愛い。」
柔らかい笑顔に声。耳に熱が集まる。
「グレース様?大丈夫ですか?」
「えぇ。必要とは、、、いえ。本当は恥ずかしくて、、」
「でも、ルーナさんなら大丈、夫、な、気が、する。かも?」
照れた顔に、くすぐったい声。ドクンと心が跳ねる。うそ、
声だけで、、勃っちゃったよ。
「目を隠し、ますか?これは医療行為です。俺も、そう思って接します。だから、何も考えないで。」
「ふふ、顔が、真っ赤。これは浮気になるのかな?でもあの人は神の国に行って捨てられたのは私。なら、いいのかな?」
何を言っているのか全然分からなかったけど、早くしなきゃ。
「慣らします。そして準備ができたら抱きますね?」
「え、、、えぇ、、お任せしても?」
グレース様こそ顔が真っ赤だ、なんだか可愛いな。
キスをしながら後口を解す。あっという間に蕩けた顔になった
グレース様は本当に可愛くて。カッコいい男が好きな筈の俺も、
ドキドキしてる。
今回、色を定めて流す余裕も無いから、核を解放してヤるしかない。
指を三本まで増やした所で、籠った嬌声が聞こえた。
足元からチラッとグレース様を見ると、シーツの波に顔を埋めながら
指を噛んで耐えていた。声が聞きたい。そっと手を取り握りしめる。
「指が、、傷つきます。我慢せず、声を出して痛みや快感を逃してください。これは、、医師としての指示です。」
「恥じなくて大丈夫です。気持ちが良ければイイと言って下さい。」
「は、、い、ん、ん、せん、せ、い」
先生。その一言で理性は吹っ飛んでた。
「中に入ります。まず息をすって、吐いて、楽にして。」
ヌプ、ヌプと少しずつ挿し入れる。
「ふぅ、ん、ん、あぁ、、あ、はっあああ!」
急に流れ込んで来た魔粒子に身体が反応している。
色付き始めた肌が熱を取り戻す。
「はっっ!ん、、ここ、は、どう、ですか?」
気持ちよくなって欲しい。医療行為と嘯いても、本音が漏れる。
「はっんん、初めて、だか、ら、ぁ、わから、な、いんんっ」
「あんなに抱かれているのにですか?」
しまった。つい八つ当たりをしてしまった。
グレース様は俯く俺の顔を手で包んでキスをした。
「私は、都。グレースの半身。あの子は今眠っています。」
「私が抱かれたのは、今夜が初めて。…貴方で良かった。」
「天使の様に可愛い貴方で、良かった。」
何故か涙が出てきて、グレース様じゃないグレース様が
俺を抱きしめてくれたから嫉妬が優しく溶けて無くなった。
激しい抱き方を俺は知らない。ただ、本能に任せてゆっくりと
抽挿しながら反応を辿って、快楽をなぞり俺の気持ちいい
場所を見つける。
「都様、今だけ、、都とお呼びしても良いですか?」
笑って許してくれた。愛しいと思った。
それから丸1日抱き続けて、朝が来ても、昼になっても、
水分補給をしながら抱いた。都様がやっと本音を出す様に喘いで
くれたのに、隊長達が戻って来て代わると言われた。
「都、これで最期かな。また会いたい。抱きたい。」
「ルーナさん、ありがとう。でも、この身体はあの子の物。」
「きっと最期でしょうね。私に生きていると思わせてくれてありがとう。次に会えたら。合言葉を。」
「お茶に誘ってくださいね。」
そして、最期に絶頂まで誘った。サヨナラも言えずに
別れた。
「あーー、、ルーナ。悪かったな。」
「…グレース様ですか?」
「あ、ああ。」
「そう、ですか。では、アガット隊長に代わります。とりあえず山は越えてます。後はお好きに。」
腹が立って仕方なかった。初恋は叶わない。
「また、都には会えるから。その時はずっと側に居てやってくれ。」
「……それはいつですか?」
「旅が終わったら。永遠に。」
俺はその言葉を希望にすべきか悩んだけれど、
もし都が俺を望んでくれたなら、きっとまたいつでも会える。
そう思うことにした。
「いえ、貴方がいなければ都は俺を選ばない。貴方込みで、」
「俺を求めてもらえるように頑張りますよ。」
俺は都以外に溺れない、落とされない。何故なら俺が都を落とすから。
0
あなたにおすすめの小説
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
BLゲームの脇役に転生したはずなのに
れい
BL
腐男子である牧野ひろは、ある日コンビニ帰りの事故で命を落としてしまう。
しかし次に目を覚ますと――そこは、生前夢中になっていた学園BLゲームの世界。
転生した先は、主人公の“最初の友達”として登場する脇役キャラ・アリエス。
恋愛の当事者ではなく安全圏のはず……だったのに、なぜか攻略対象たちの視線は主人公ではなく自分に向かっていて――。
脇役であるはずの彼が、気づけば物語の中心に巻き込まれていく。
これは、予定外の転生から始まる波乱万丈な学園生活の物語。
⸻
脇役くん総受け作品。
地雷の方はご注意ください。
随時更新中。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
悪役令息物語~呪われた悪役令息は、追放先でスパダリたちに愛欲を注がれる~
トモモト ヨシユキ
BL
魔法を使い魔力が少なくなると発情しちゃう呪いをかけられた僕は、聖者を誘惑した罪で婚約破棄されたうえ辺境へ追放される。
しかし、もと婚約者である王女の企みによって山賊に襲われる。
貞操の危機を救ってくれたのは、若き辺境伯だった。
虚弱体質の呪われた深窓の令息をめぐり対立する聖者と辺境伯。
そこに呪いをかけた邪神も加わり恋の鞘当てが繰り広げられる?
エブリスタにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる