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2人の想いが重なる時
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「改めて僕から言わせてくれ。ベルローズ・オルレイン公爵令嬢、幼い頃からずっと愛しています。 僕と結婚してくれませんか?」
イヴァンが跪き、私の左手をそっと手に取ると、正式な作法に則って求婚してくれた。
私はこんなに幸せでいいのだろうか。
あの後、イヴァンが全て、話してくれた。
11歳の時に高熱を出して、未来の夢を見たこと。そこでは、私はアレクサンドル様と仲の良いソフィアに対して嫉妬に狂い、虐めてしまうこと。そして、断罪されてしまうこと。
それを防ぐため、アレクサンドル様達から私の視線を逸らすために、わざと男色の演技をしてくれていたと初めて知った。
なかなか人に素直に感情を伝えられず、婉曲表現しか出来ない性格の私だ。確かにイヴァンの言う通り、アレクサンドル様に嫌だという本音も言えず、他人には嫉妬に狂った行動にしか見えないようなことを仕出かしていたかもしれない。
昔から私の性格は、私自身以上にイヴァンはよく理解してくれている。男色のフリをするのはやり過ぎな感じもするが、自分の結婚を避けたいという意図もあったらしいので、イヴァンの対策は正解だったのかもしれない。
ーーー昔から私を守ってくれるのは、やはりイヴァンね。
最近は、すっかり女友達と化してたイヴァンだけど、初恋の人だし、こうして見るとかっこいい男性にしか見えない。
私は求婚され、息の仕方が分からないほど、感極まってしまった。
ーーーやっぱりイヴァンが好き。
素直に気持ちを伝えたい!そんな私の口から出た言葉は……。
「なかなか素直でない性格の私ですが、よろしくお願いしますわ」
微笑んでそう答えるのが、精一杯。
ああ、やはり素直な気持ちを伝えるのは難しい。
(でも、イヴァンなら分かってくれますわよね?)
素直でなくて、ごめんなさい。
こんな私ですけど、末永く愛してください。
心の中で念じると、察するように、イヴァンがぎゅっと抱きしめて、ゆっくり口付けてくれた。
ーーー私の気持ちが伝わりますように。
ーーーーーーーーーー
あの後、テラスで、僕は彼女に真実を教えた。
彼女は最初、信じられないようだったけど、受け入れてくれたようだ。
そして、僕は跪き、彼女の左手をそっと手に取ると、僕が覚えている限りの正式な作法で求婚をした。
先程はローズに先を越されたが、やはり求婚はきちんと僕からしておきたい。
―――この瞬間を、僕がどれ程夢見てきたことか。
彼女の瞳には、涙が浮かんでいる。
「なかなか素直でない性格の私ですけど、末永く、よろしくお願いしますわ」
彼女が潤んだ瞳で、微笑んだ。
精一杯の彼女の返事に、僕は愛おしい気持ちが抑えきれない。
僕はすっと立ち上がり、彼女をぎゅっと抱きしめた。
そして、月夜が照らす光の下で、もう一度、誓いの意味を込めて、今度はゆっくり彼女に口付けた。
―――僕はこの唇の感触を一生忘れないだろう。
イヴァンが跪き、私の左手をそっと手に取ると、正式な作法に則って求婚してくれた。
私はこんなに幸せでいいのだろうか。
あの後、イヴァンが全て、話してくれた。
11歳の時に高熱を出して、未来の夢を見たこと。そこでは、私はアレクサンドル様と仲の良いソフィアに対して嫉妬に狂い、虐めてしまうこと。そして、断罪されてしまうこと。
それを防ぐため、アレクサンドル様達から私の視線を逸らすために、わざと男色の演技をしてくれていたと初めて知った。
なかなか人に素直に感情を伝えられず、婉曲表現しか出来ない性格の私だ。確かにイヴァンの言う通り、アレクサンドル様に嫌だという本音も言えず、他人には嫉妬に狂った行動にしか見えないようなことを仕出かしていたかもしれない。
昔から私の性格は、私自身以上にイヴァンはよく理解してくれている。男色のフリをするのはやり過ぎな感じもするが、自分の結婚を避けたいという意図もあったらしいので、イヴァンの対策は正解だったのかもしれない。
ーーー昔から私を守ってくれるのは、やはりイヴァンね。
最近は、すっかり女友達と化してたイヴァンだけど、初恋の人だし、こうして見るとかっこいい男性にしか見えない。
私は求婚され、息の仕方が分からないほど、感極まってしまった。
ーーーやっぱりイヴァンが好き。
素直に気持ちを伝えたい!そんな私の口から出た言葉は……。
「なかなか素直でない性格の私ですが、よろしくお願いしますわ」
微笑んでそう答えるのが、精一杯。
ああ、やはり素直な気持ちを伝えるのは難しい。
(でも、イヴァンなら分かってくれますわよね?)
素直でなくて、ごめんなさい。
こんな私ですけど、末永く愛してください。
心の中で念じると、察するように、イヴァンがぎゅっと抱きしめて、ゆっくり口付けてくれた。
ーーー私の気持ちが伝わりますように。
ーーーーーーーーーー
あの後、テラスで、僕は彼女に真実を教えた。
彼女は最初、信じられないようだったけど、受け入れてくれたようだ。
そして、僕は跪き、彼女の左手をそっと手に取ると、僕が覚えている限りの正式な作法で求婚をした。
先程はローズに先を越されたが、やはり求婚はきちんと僕からしておきたい。
―――この瞬間を、僕がどれ程夢見てきたことか。
彼女の瞳には、涙が浮かんでいる。
「なかなか素直でない性格の私ですけど、末永く、よろしくお願いしますわ」
彼女が潤んだ瞳で、微笑んだ。
精一杯の彼女の返事に、僕は愛おしい気持ちが抑えきれない。
僕はすっと立ち上がり、彼女をぎゅっと抱きしめた。
そして、月夜が照らす光の下で、もう一度、誓いの意味を込めて、今度はゆっくり彼女に口付けた。
―――僕はこの唇の感触を一生忘れないだろう。
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