470 / 580
11章 新たな都市の建設
427 迷宮を設置しよう
しおりを挟む
「タケル。そんじゃ今日からちょっと協力してもらえるか?」
「おおいいぜ。ようやく出番が来たかって感じだぜ。アリスとかはどうするんだ? 一応俺って監視役だと思ってんだけど」
「いや? タケルから見て別に問題なさそうなら別行動してもいいんじゃない? 『事象復元』が使えない時点で、別に監視は要らんだろ」
ルイナスリームへ冒険者ギルド員候補達を連れて行く際に、タケルにも同行してもらう。
冒険者ギルドと迷宮は切っても切れない関係だからな。ぶっちゃけ迷宮がないと話にならない。
マーサ、アサヒ、カンナは相変わらずお留守番。
冒険者ギルドでみんなと合流し、ルイナスリームへ移動した。
ザルトワシルドアの討伐のせいで殆ど関われていなかったけど、思ったより何も進んでないなって印象が強い。
ただし城壁の補強はかなり進んでいて、何かの拍子に内側に倒れてくる心配はもうなさそうだ。
「一応今想定してあるのが、街の中央に冒険者、商工、魔法ギルドを配置して、狩人ギルドは雪エリア方面の入り口付近に。街の中央と4隅に迷宮を配置。迷宮は狙ったのが来るまで厳選しようと思ってる。
街の区画整理は各ギルドが揃ったら、俺抜きで決めてもらっていいよ。何か質問は?」
「そんじゃ一応冒険者ギルドマスターとして聞いとこうかねぇ。
迷宮を発生させることは出来るってのはまぁ、そうなんだろうが。1つの街に5つも管理迷宮を用意するのはなんのためだ? 必要あんのか?」
「最終的には4隅の迷宮のみにするつもりなんだけど、4隅の迷宮を少し成長させたいんだよね。最低でも100階層超えの迷宮にするつもり。
だけど冒険者が入っていたら迷宮の成長が進まないらしいじゃん。だから中央に暫定的な迷宮を置いて、当面の冒険者の活動の場にしたいんだよ」
そして4種の迷宮を用意するのは、現在確認されている迷宮が4種類しかないこと、その全てを設置する為だと説明すると、スペイスは頭を抱えてしまった。がんばれ! チート能力の非常識さはこんなもんじゃないぞ!
「いやスペイスはチートに頭抱えてんじゃねぇと思うけどな……。
まぁでもせっかくの機会だ。俺も自分の能力をしっかり把握しておきたいし、全面的に協力させてもらうぜ。
能力さえ把握出来れば、使い道は出てくるかもしれねぇしな。
そんじゃとりあえず街の中央と4隅に迷宮を誘導するぜ?」
「おお、話が早いな。サンキュー。
ちなみに、迷宮の成長促進とか、厳選にはタケルも毎日立ち会わないといけないのかとか、狙った迷宮を呼べないのかとか、適当に色々検証してみてよ。俺に報告するかどうかは任せるからさ」
「あーそうだな。俺が毎日来る必要がないなら、能力発動したままで冒険者活動続けられんのか。
りょーかい。色々試してみるわ」
タケルはひらひらと手を振って、街の角に向かっていった。
「そんで、冒険者ギルドの建設には問題ないかな? タケルの能力は既に実証済みだから、迷宮が出来るのは間違いないと思うけど、迷宮が発生するまでは待ったほうがいいかな?」
「スペイスが頭を抱えているので代わりに対応させていただきますが、実際に迷宮が発生するまでは待つべきですわね。問題ないとは思いますが、念のためです」
「了解。遅くても数日以内には発生すると思うよ。それじゃ俺は他のギルドの誘致も進めてこようと思うんだけどさ。ねぇカワッセ、スキル神殿ってどうやって誘致すればいいのかな?」
「ふむ。私には少々分かりかねますね。やはりスキル神殿の職員か王都で話を聞かないといけないのではありませんか?
儀式魔法関係は基本的に国の管理ですからね。各種ギルドも元を正せば国の管轄ですし」
ということは、1度グレンガ辺りに話を聞いてみるのがいいかな。
グレンガで対応できなければ、対応してくれる場所を聞けばいいんだし。
「了解。教えてくれてありがとね。
迷宮と冒険者ギルドときたら、次に呼び込むべきは商工ギルドでいいかな?」
「そうですね。狩人はまだこの近くで活動できるか分かりませんし、魔法ギルドは迷宮がないと意味がありませんし」
「商店や職人を呼び込むのにも商工ギルドは重要だからねー。まずは商工ギルドから話をつけてくるべきだよー」
「了解だリーンセンパイ。それじゃ俺はちょっとウィルスレイアに顔を出して、商工ギルドの話を進めてこようかと思ってるけど、皆はこのままルイナスリームに残ってるのか?」
「そう……だね。僕達はここに待機しておこうか。スナネコたちがいるから退屈はしないし、これから迷宮が発生する場所だからね。警戒はしておくべきだと思う」
なるほど。確かに迷宮が発生して不測の事態が、なんてことはありうるかもしれない。
特に前回『迷宮操作』を使ったのが催眠状態というか洗脳状態だったから、タケル自身も何が起こりえるかわかってない部分もあるんだよな。
「それじゃみんなにはルイナスリームでの待機、警戒をお願いするよ。スナネコと遊んでるだけでいいからさ。
ウィルスレイアのほうには話が通ってるはずだから、問題がなければすくに帰ってこれるかもしれないし」
「うん。それフラグだからねトーマ。面倒事持ち込まないでよ?」
俺だって面倒事はごめんだっつうの。
それじゃ次は商工ギルドの誘致の為、ウィルスレイアに行きますか。
「おおいいぜ。ようやく出番が来たかって感じだぜ。アリスとかはどうするんだ? 一応俺って監視役だと思ってんだけど」
「いや? タケルから見て別に問題なさそうなら別行動してもいいんじゃない? 『事象復元』が使えない時点で、別に監視は要らんだろ」
ルイナスリームへ冒険者ギルド員候補達を連れて行く際に、タケルにも同行してもらう。
冒険者ギルドと迷宮は切っても切れない関係だからな。ぶっちゃけ迷宮がないと話にならない。
マーサ、アサヒ、カンナは相変わらずお留守番。
冒険者ギルドでみんなと合流し、ルイナスリームへ移動した。
ザルトワシルドアの討伐のせいで殆ど関われていなかったけど、思ったより何も進んでないなって印象が強い。
ただし城壁の補強はかなり進んでいて、何かの拍子に内側に倒れてくる心配はもうなさそうだ。
「一応今想定してあるのが、街の中央に冒険者、商工、魔法ギルドを配置して、狩人ギルドは雪エリア方面の入り口付近に。街の中央と4隅に迷宮を配置。迷宮は狙ったのが来るまで厳選しようと思ってる。
街の区画整理は各ギルドが揃ったら、俺抜きで決めてもらっていいよ。何か質問は?」
「そんじゃ一応冒険者ギルドマスターとして聞いとこうかねぇ。
迷宮を発生させることは出来るってのはまぁ、そうなんだろうが。1つの街に5つも管理迷宮を用意するのはなんのためだ? 必要あんのか?」
「最終的には4隅の迷宮のみにするつもりなんだけど、4隅の迷宮を少し成長させたいんだよね。最低でも100階層超えの迷宮にするつもり。
だけど冒険者が入っていたら迷宮の成長が進まないらしいじゃん。だから中央に暫定的な迷宮を置いて、当面の冒険者の活動の場にしたいんだよ」
そして4種の迷宮を用意するのは、現在確認されている迷宮が4種類しかないこと、その全てを設置する為だと説明すると、スペイスは頭を抱えてしまった。がんばれ! チート能力の非常識さはこんなもんじゃないぞ!
「いやスペイスはチートに頭抱えてんじゃねぇと思うけどな……。
まぁでもせっかくの機会だ。俺も自分の能力をしっかり把握しておきたいし、全面的に協力させてもらうぜ。
能力さえ把握出来れば、使い道は出てくるかもしれねぇしな。
そんじゃとりあえず街の中央と4隅に迷宮を誘導するぜ?」
「おお、話が早いな。サンキュー。
ちなみに、迷宮の成長促進とか、厳選にはタケルも毎日立ち会わないといけないのかとか、狙った迷宮を呼べないのかとか、適当に色々検証してみてよ。俺に報告するかどうかは任せるからさ」
「あーそうだな。俺が毎日来る必要がないなら、能力発動したままで冒険者活動続けられんのか。
りょーかい。色々試してみるわ」
タケルはひらひらと手を振って、街の角に向かっていった。
「そんで、冒険者ギルドの建設には問題ないかな? タケルの能力は既に実証済みだから、迷宮が出来るのは間違いないと思うけど、迷宮が発生するまでは待ったほうがいいかな?」
「スペイスが頭を抱えているので代わりに対応させていただきますが、実際に迷宮が発生するまでは待つべきですわね。問題ないとは思いますが、念のためです」
「了解。遅くても数日以内には発生すると思うよ。それじゃ俺は他のギルドの誘致も進めてこようと思うんだけどさ。ねぇカワッセ、スキル神殿ってどうやって誘致すればいいのかな?」
「ふむ。私には少々分かりかねますね。やはりスキル神殿の職員か王都で話を聞かないといけないのではありませんか?
儀式魔法関係は基本的に国の管理ですからね。各種ギルドも元を正せば国の管轄ですし」
ということは、1度グレンガ辺りに話を聞いてみるのがいいかな。
グレンガで対応できなければ、対応してくれる場所を聞けばいいんだし。
「了解。教えてくれてありがとね。
迷宮と冒険者ギルドときたら、次に呼び込むべきは商工ギルドでいいかな?」
「そうですね。狩人はまだこの近くで活動できるか分かりませんし、魔法ギルドは迷宮がないと意味がありませんし」
「商店や職人を呼び込むのにも商工ギルドは重要だからねー。まずは商工ギルドから話をつけてくるべきだよー」
「了解だリーンセンパイ。それじゃ俺はちょっとウィルスレイアに顔を出して、商工ギルドの話を進めてこようかと思ってるけど、皆はこのままルイナスリームに残ってるのか?」
「そう……だね。僕達はここに待機しておこうか。スナネコたちがいるから退屈はしないし、これから迷宮が発生する場所だからね。警戒はしておくべきだと思う」
なるほど。確かに迷宮が発生して不測の事態が、なんてことはありうるかもしれない。
特に前回『迷宮操作』を使ったのが催眠状態というか洗脳状態だったから、タケル自身も何が起こりえるかわかってない部分もあるんだよな。
「それじゃみんなにはルイナスリームでの待機、警戒をお願いするよ。スナネコと遊んでるだけでいいからさ。
ウィルスレイアのほうには話が通ってるはずだから、問題がなければすくに帰ってこれるかもしれないし」
「うん。それフラグだからねトーマ。面倒事持ち込まないでよ?」
俺だって面倒事はごめんだっつうの。
それじゃ次は商工ギルドの誘致の為、ウィルスレイアに行きますか。
0
あなたにおすすめの小説
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる