ある女の日々

ろんた

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BLの素晴らしさ。

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私はBL(ボーイズ・ラブ)が好きだ。
きっかけは中学の時に初めてできた友人だった。内気で喋ろうとしても噛みまくる私に話しかけてくださった神様のように見えた。その時だけは。

仮の名としてAちゃんとしよう。
その子は眼鏡をかけていて矯正をした
あまりクラスでも騒ぐような子では
なかった。ある日、アニメの話をきくと
Aちゃんはあるアニメのチャラそうな
ヤンキーでさらにピアスをいくつもあけている奴を推していたのだ。
驚きである。陽キャなんて眩しくて見えないよ、とか言いそうなAちゃんは
こんな金髪が好きだったのかと目を丸くした。
私は何を思ってか、Aちゃんを心配し、
こんな奴ダメだよと言おうとしたとき
だった。こんな奴、まで言った瞬間の
あのAちゃんの顔ときたら本物の般若の様で、初めて友達の怒りを恐怖に感じた瞬間だった。

その時からAちゃんは私にチャラ男の
良さを毎日のように語り、さらには
CPとして相手の大人しそうな男の話まで熱く語ったのである。

ハマるに決まっている。

最初はBLは抵抗があったが、
女と男の間には生まれない、性が同じ
相手に抵抗するも止まらない愛情。
昔は可愛かったあの幼馴染が中学の
成長期でぐんぐんと背を伸ばし自分を求めてくる姿。
はじめて、これが尊いという感情なのかと知った。

ある日、事件は起きた。
1というキャラと2というキャラを私とAちゃんどちらも推していた。
もちろん、CPも最高である。
Aちゃんは不意に、
「1×2だよね?」と聞いてきた。
私は彼女とは友達でいたかった。
でも、自分の気持ちに嘘はつけない。
心の中で土下座しながら私は言った。
「2×1、だ、よ」
その時だった。互いの間に稲妻が走ったのが感じられた。
戦争の幕開けである。
口論が始まったのである。
Aちゃんは
「2はヤンキーで毒舌だけどその要素で1に誘い受けしにいくの!最初は調子に乗ってるんだけどその後は1にめちゃくちゃにされるのよ!」といい、
私は「1が大人しいんだから2はそのまま攻めるのが妥当だし、何よりゴツい身体は攻めるためにあるのよ!」
と謎に熱くなっていた。
その熱き戦いの果て、決着はつかなかった。だが、結果としてやっぱり自分の推しCPを推すのが一番幸せだという結論に至った。

もし、この小説を読んでいる変わり者がいるとすれば、伝えたいことがある。
周りになんと言われようと自分の望むもの・好きなものを続ければいい。
他人の意見に自分の趣味をやめさせる権利なんてないから、
こんなくだらない話からで申し訳ないが、君には好きなことをやってほしい。
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