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38.さよならエレベーター。微エロ
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「わっ、分かるわけないだろっ!敦のスケベ!」
「じゃあ、教えてあげるよ。オナ」
「言わなくていいからっ!」
笑みを浮かべながら敦が言おうとすると、旭はそれを遮った。
真っ赤な顔をしながら叫んでいる旭を可愛いと思いながら、敦は自分に付いているゴムを外して先を結んでいく。
「俺は、絶対に使わないからな」
それを見ていた旭が念を推すように言うと、旭はそのコンドームをチャック袋に入れていく。
「遠慮するなって。使わなくても初めて挿れた記念に取っておいてもいいだろ」
「絶対に嫌だ!それに取っておくってどうやってだよ」
「そう言わないでさ。冷凍しておけば腐らないらしいし」
「精液を食品みたいに言うなっ!って入れんな!」
ヘラヘラと笑いながらどさくさに紛れて、ポロシャツ中にチャック袋を入れる敦に旭は怒ったが、まったく効いている様子はない。
「まぁ、本当に要らないなら家に帰って捨てな」
マイペースに陰茎をティッシュで拭いている敦にここまで変態だったとはと、旭は目眩がしそうになった。
だからといって嫌いになるどころかますます好きになり、ポケットの中にある精液入りのコンドームをどう使おうか考えてしまっている自分も、どうしようもない変態だと旭は思ったのだった。
急いでパンツとジーンズを履いているといきなり地面がくらっと揺れエレベーターが動き出す。
旭と敦は顔を見合わせると抱きしめ合い、チュッと触れるだけのキスをした。
「また、エレベーターに閉じ込められたら今度は奥までち◯ぽ挿れたいな」
「今だって立ってるの辛いのに、奥まで挿れたら立てなくなっちゃうだろ」
「そしたら、お姫様抱っこしながら家まで送ってあげるよ」
敦は名残惜しそうに抱きしめている手を離すと、旭の腰に手を回して満足そうに微笑んだ。
それを見た旭も顔を赤くして、微笑みながら寄り添う。
「それなら、また閉じ込められてもいいかも」
「本当!?じゃあよく止まるエレベーター調べておこうかな」
「そんなエレベーターあったら怖いだろ」
旭は敦なら本当に探してきそうだと、呆れてため息をつく。
それを見て、なんだかんだ言ってても俺とならまた閉じ込められてもいいと思ってる旭は可愛いなと、敦はデレデレと笑った。
「これ、大切にオナニーに使わせてもらうから」
敦は旭の目を見ながら、ワイシャツの胸ポケットを軽く手で叩いた。
旭は恥ずかしさで顔を赤くしながら、俯いた。
「べっ、別にいいけど、オナニーに夢中になりすぎてセックス出来ないとか言うなよ」
旭の言葉に今度は敦が目を見開き驚く。
「あ、旭。さっきの言葉録音したいからもう一度言って」
「嫌だ」
「お願いだから」
そうしているうちに一階に着き、エレベーターが開こうとする。
すると、旭は敦の耳元に顔を近づけそっと囁いた。
「俺と次にセックスする時のために、たっぷり精液取っておいて」
いきなりの事に慌てた敦は、顔を真っ赤にしながら旭の方を向いた。
「あっ!旭!?」
「分かった?」
まるで人を誘惑する小悪魔のように上目遣いで聞いてくる旭に、敦は迷わず白旗を上げて降参した。
「あぁ。分かった」
敦はやっぱり旭には敵わないなと思いながら、顔を真っ赤にしてニヤける。
そして、後ろを向いてさっきまで旭と自分が立っていた場所を見ながら、エレベーターを止めてくれた管理会社と、いるのか分からない神様に感謝をしたのであった。
「じゃあ、教えてあげるよ。オナ」
「言わなくていいからっ!」
笑みを浮かべながら敦が言おうとすると、旭はそれを遮った。
真っ赤な顔をしながら叫んでいる旭を可愛いと思いながら、敦は自分に付いているゴムを外して先を結んでいく。
「俺は、絶対に使わないからな」
それを見ていた旭が念を推すように言うと、旭はそのコンドームをチャック袋に入れていく。
「遠慮するなって。使わなくても初めて挿れた記念に取っておいてもいいだろ」
「絶対に嫌だ!それに取っておくってどうやってだよ」
「そう言わないでさ。冷凍しておけば腐らないらしいし」
「精液を食品みたいに言うなっ!って入れんな!」
ヘラヘラと笑いながらどさくさに紛れて、ポロシャツ中にチャック袋を入れる敦に旭は怒ったが、まったく効いている様子はない。
「まぁ、本当に要らないなら家に帰って捨てな」
マイペースに陰茎をティッシュで拭いている敦にここまで変態だったとはと、旭は目眩がしそうになった。
だからといって嫌いになるどころかますます好きになり、ポケットの中にある精液入りのコンドームをどう使おうか考えてしまっている自分も、どうしようもない変態だと旭は思ったのだった。
急いでパンツとジーンズを履いているといきなり地面がくらっと揺れエレベーターが動き出す。
旭と敦は顔を見合わせると抱きしめ合い、チュッと触れるだけのキスをした。
「また、エレベーターに閉じ込められたら今度は奥までち◯ぽ挿れたいな」
「今だって立ってるの辛いのに、奥まで挿れたら立てなくなっちゃうだろ」
「そしたら、お姫様抱っこしながら家まで送ってあげるよ」
敦は名残惜しそうに抱きしめている手を離すと、旭の腰に手を回して満足そうに微笑んだ。
それを見た旭も顔を赤くして、微笑みながら寄り添う。
「それなら、また閉じ込められてもいいかも」
「本当!?じゃあよく止まるエレベーター調べておこうかな」
「そんなエレベーターあったら怖いだろ」
旭は敦なら本当に探してきそうだと、呆れてため息をつく。
それを見て、なんだかんだ言ってても俺とならまた閉じ込められてもいいと思ってる旭は可愛いなと、敦はデレデレと笑った。
「これ、大切にオナニーに使わせてもらうから」
敦は旭の目を見ながら、ワイシャツの胸ポケットを軽く手で叩いた。
旭は恥ずかしさで顔を赤くしながら、俯いた。
「べっ、別にいいけど、オナニーに夢中になりすぎてセックス出来ないとか言うなよ」
旭の言葉に今度は敦が目を見開き驚く。
「あ、旭。さっきの言葉録音したいからもう一度言って」
「嫌だ」
「お願いだから」
そうしているうちに一階に着き、エレベーターが開こうとする。
すると、旭は敦の耳元に顔を近づけそっと囁いた。
「俺と次にセックスする時のために、たっぷり精液取っておいて」
いきなりの事に慌てた敦は、顔を真っ赤にしながら旭の方を向いた。
「あっ!旭!?」
「分かった?」
まるで人を誘惑する小悪魔のように上目遣いで聞いてくる旭に、敦は迷わず白旗を上げて降参した。
「あぁ。分かった」
敦はやっぱり旭には敵わないなと思いながら、顔を真っ赤にしてニヤける。
そして、後ろを向いてさっきまで旭と自分が立っていた場所を見ながら、エレベーターを止めてくれた管理会社と、いるのか分からない神様に感謝をしたのであった。
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