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しおりを挟む「千夏さん、疲れました?
抱っこでもしましょうか?」
「嫌だ…」
「千夏さんのわがままならいくらでも聞きますよ?
どうしますか?」
春也が僕の顔を覗き込んでくる
あ、この手が使えるかもしれない…
「もう疲れて歩けないや」
「そうことなら早く言ってください」
春也が急に後ろに回ったと思ったらそのまま腰に腕が回って持ち上げられる
「やだやだ!降ろして!!」
「疲れたんでしょ」
「違う!ちがう!!」
春也は笑いながら僕を持ち上げた状態で、そのまま臣の店のほうに進み出す
「だめ!ダメだって!!」
「でも、千夏さん疲れたんでしょ?」
「も、もう疲れ取れた!!」
僕が暴れると、春也は相変わらず笑いながら地面に下ろしてくれる
「もう嫌っ」
「ごめんね?強引だった
嫌いにならないで」
春也は優しく頭を撫でる
「あ!春也!!
きてくれたんだ!!」
臣の店の女の子が駆け寄ってきて春也の腕に抱きつく
さすがモテ男
「ちょ、今やめて
デート中」
僕の方をチラッとみた春也は女の子の手を離し僕の腰に自分の腕を回して引き寄せる
「え、お隣の美女は誰?」
「び、美女??」
僕ってやっぱり美女に見られてるの??
喜んでいいのか複雑…
「この美女は…」
「ダメ!」
臣の店の子に情報を流して欲しくない
手を伸ばして春也の口を塞ぐ
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