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「え??」


女の子も春也も驚いた顔をして僕を見つめるから誤魔化すように俯く


「あ、あの恥ずかしいからっ」

「千夏さん…」

「あ、ごめん!!」


慌てて春也の口から手を離すとまた顔を赤くしてる


「千夏さん、あのいきなりは流石に惑わされます…」


「いや、惑わしては…」


「「「春也~」」」


女の子達数人から大きな声で呼ばれて春也は店の方に進んでく

人生で女の子にあんな感じで呼ばれることなんてよっぽどモテたりする人か芸能人じゃないと経験しないよね…


臣の近くに行くのは嫌だから、その場に立ち尽くして春也が戻ってくるの待とう…

いつ戻ってくるかな…
この格好目立つし早く戻ってきて欲しいんだけど


「あの…」

「は、はい?!」


さっき話してた女の子から話しかけられて驚いてしまう


「春也の彼女さんですか?」

「あ、いや!彼女ってわけじゃ…」

「え!そうなんですか!
じゃあ春也に好意があったりします??」


女の子は勢いよく詰め寄ってくる


「いや、友達としての好意くらいで…
それにさっき会ったばかりだし…」

「え!!そうなんですか!
あんな仲良さそうだったのに!!」


女の子は驚いた表情をした後、悲しそうな顔を浮かべる

そんないきなりネガティブモードになられても…

「春也ってやっぱモテますよね…」


「は、はい、確かにモテると思いますけど…」


「私、春也のこと好きなんですよ」


「え?!」


そんないきなり言うこと?!


「どんな人にも優しいし、頼りがいもあるし…
私あまり可愛くないから周りの男子からよくブスとか言われるんですけど必ず庇ってくれるんです…」
 

春也にそんな一面があるんだ
ただのいいやつだ


「だから良かったら私と友達になって協力しっ」


「千夏さん~
なにやってんの?
後ろついてきてよ」

女の子が何か言いかけた途端春也が戻ってきて言葉を遮る


「え、春也くんだけ行って来なよ…」

「いいからおいで
また持ち上げちゃうよ」

「やだ!」


その時、話してた女の子が僕のことを睨んでたなんて気づかなかった
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