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しおりを挟む白金さんは僕の元へと一歩踏みよる
いよいよだ……。
男らしく覚悟を決めるんだ
顔を引き締めて、白金さんに正面から顔を向ける
そんな行動に反して内心、臣助けて…なんて思っている僕はやっぱり男らしくないようだ
痛すぎて泣いちゃうかもなんて、余計な心配をしている場合じゃないのに
白金さんの手が伸びてきた
僕は目をギュッと瞑る
すると、前髪をグイッと掴まれた
だけど、痛いというほどの力ではない
というか、痛くはない
ただ、手で掴まれ前髪を上に上げられているというような状態だ
薄く瞼を開くと、目の前にあの綺麗な顔が飛び込んでくる
白金さんは僕の前髪を掴み上げたまま、至近距離で見つめていた
な、なんだこれ
少し恥ずかしい…。おでこの広さでも見られてるのか…?
それとも油断させておいてこの後にお仕置きが待っているのか?
数秒間の間見つめているだけかもしれないけど今の僕にとったら数十分にも感じる
「やっぱりそうだ」
やっぱりそうだ?何のことだ??
白金さんは再び僕の顔をじっと見つめてくる
「目開いて」
眉の辺りを指先で軽く押されて、白金さんのいう通りにゆっくりと瞼を開けると、白金さんの眩しい微笑みが飛び込んでくる
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