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42.ソルム国編〔2〕
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翌朝目覚めると、結構スッキリしていた。
よしよし、これなら大丈夫。
見ると、ラクス様はすでに起きていた。
「……おはようご……フィリ」
「ふふふ。おはようラクス」
それから、昨日ラクスが仕入れた情報を聞き、これから先の旅の指針を話し合った。
「……どうやらソルム国はかなり荒れているようです。麦の値段もウェントゥス国の5倍でした。あれじゃあ民は飢えているはずだ。治安も思った以上に良くない。フィリとはこれからも同室の方がいいかもしれない……何かあった時に駆けつけられないのは危険すぎる」
「……うん。ラクスがそう言うならよっぽどだと思う。道中も気をつけないとね」
私はしっかりと外套を被り顔が見られないように気を付ける。
「後、少し気になる話題を……ジルヴェール様の事で……」
「えっ!? ジルの話題って!!??」
「いえ……ジルヴェール様が国交回復の訪問に来ているのを、皆知っているのです。ただ、時期的に噂になるにはまだ早いような……特にここはまだ王都ではない」
何だか気になるけど、今の段階では分からない事だらけだ。
とにかく今は、居場所の分からないジルを、その魔力を頼りに辿っていくだけだ。
「おい。聞いたか?」
魔力を頼りに進んだ街の市場で食料を調達していると、隣から会話が聞こえてきた。
「あぁ、なんでもウェントゥス国の王太子が国交回復に来てるって」
「そうそう。これで小麦の値段も落ち着くといいな。ーーーなんでも王太子が第二王女にご執心らしく、俺たちに有利な取引ができるんじゃないかって話だぜ」
「そりゃいいなっ!」
それから先の会話は入ってこなかった……
「フィーリアス様……」
「ラクス、今は『フィリ』でしょ。……大丈夫。あんな嘘気にしてないから。ジルがそんなことするわけないじゃない」
私は心配そうな顔をするラクス様に笑顔で答えた。
……そう。
私はジルを信じている。
あの美貌のジルの事だ。恐らく相手がジルに懸想したのだろう。ジルがモテるのは今に始まった事じゃない。
この話を聞いてモヤモヤする気持ちが無いわけではない。
今までなら、こんな風に思ってしまう自分を戒めていただろう。
この気持ちが何なのか、前までの私なら、この気持ちを持つ自分を素直に認められなかった。そんな事思ってはいけないと思っていた。
でも、今は素直に思うことができる。
あぁ、嫉妬してるんだなぁ、私……
どんな私もジルは受け止めてくれるって言った。
そう、醜く嫉妬する私も『私』なんだ。
いつでも受け止めてくれるジルが側にいない今、私は嫉妬する自分を素直に認められるようになった……
その夜辿り着いた宿屋の下にある食堂で、ひっそりと夕食を食べていた時だ。
「それは本当か?」
「あぁ。……淡い金髪の髪ってことは、相手は結構なお貴族様だろう……」
「て事は……だな……」
「……あぁ……女の方だな……」
「つまり……」
私はラクス様の方を見た。
ラクス様も今の会話から感じるものがあったのだろう。
ジルのような淡い金髪の髪は、なかなか珍しい。だから、ウェントゥス国の王都に出かけた時も、わざわざ灰で色を変えていたぐらいだ。
私たちは食事を食べるフリをしながら、隣の会話に耳を傾ける。
暫くすると、食べ終わった男達が席を立つ。1人だけどこか別の場所に行ったようだけど、外套をすっぽり被って視界が悪い私にはよく見えなかった。
「フィリは先に部屋に戻っておいてください」
「……でもっ!」
「いいですか、絶対に扉を置けてはいけませんよ」
私は少し震えながら、ラクス様を信じて1人部屋へと戻った。
……ジルの手がかりが掴めるかもしれない。
だけど、狭い部屋の中で1人待っていると、言いようのない孤独と不安に苛まれ始めた。
もし、ラクス様が戻って来れなかったら私はどうすればいいんだろう。1人ではあれだけの距離を馬で移動できない。
……ラクス様……無事に戻ってきて……
もしラクス様が帰ってこなかったら、私は1人でジルを助けにいけるのだろうか。
あんなにジルを助けるのだと意気込んで飛び出して来たのに、結局1人では何も出来ない自分が情けなくなる。
ーートントントン
「……っ! ラクスっ!」
ラクス様が戻ってきたのかと思った私は、勢いよく扉を開けた。
ーーーしかし、扉の先に立っていたのは、知らない男だった。
「っ!」
急いで扉を閉めようとしたが、私の瞬発力では到底間に合わず、私はそのまま引きずられるようにベッドへと連れて行かれる。
「……っ! 離してっ! ぃやっ!」
「……煩いっ!!」
ーーっパァンっ!!!
頬を強く叩かれた私は、その勢いでベッドへと転がり込んだ。すると、男は被っていた私のフードを勢いよく剥いだ。
痛みと恐怖で動く事ができない私の目には、痛みからくる涙が自然に溢れる。
殴られた影響で口を少し切ったのか、口内に血の味がする。
「っち! やっぱお貴族だなてめぇ。ふん、そんな綺麗なツラして……っふ。デアのやつ、どんな吠え面描くかな」
「……っな!」
何言ってんだ! って言おうと思ったら、そのまま片手で首を絞められる。
「……ぁうっ……!」
「ふん。いい気味だ。お前ら貴族がどんなことしたか、味合わせてやる」
そう言うと、男は私の頬をベロりと舐めてくる。
「……っっ~~!!!」
あまりにもの生理的嫌悪感から、涙がボロボロ溢れてくる。首は絞められたままで、息がほとんどできない。
そのままビリビリと私の服を破ると、サラシを巻いていた胸元が肌け、乳房がまろび出る。
片手で首を絞めながら、もう片方の手で乳房を強く掴む。
嫌だ。
嫌だ。
ーーー嫌だ……っ!!
私は魔力を込めた両手を男の前に掲げると、その頭部を水球で覆った。
「…っぶわっ…!! がぼぉっ……ぉおっ!」
「……はぁっ……はぁ……」
やっと自由に息が吸えることになった私は、何とか呼吸を落ち着けようとする。
男を見ると、頭部全面を水球で覆われた水ヘルメットを被っている為息が出来ないので、のたうちまわりながら踠き苦しんでいる。
……呼吸できない苦しみを味わえっ!!!
憎々しい様子で男を見たが、流石に殺すのは不味いのでその水球を解く。
……初めて人に攻撃の魔法を行使してしまった……
ジルと約束した事が守れなかった事が悔しくて涙が溢れてくる。
でも。
ここで私が犯されたり傷つけられたり死んだりしたら、ジルは絶対に悲しむから。
だから、ジルとの約束は守れなかったけど、私は自分を赦そうと思った。
私にも、人を攻撃する心があるんだとーーー
涙を流していると、ゴホゴホ言っていた男は、私の方を恐怖に慄いた目で見上げると、そのまま逃げるように部屋から出て行った。
涙を流しながら、その様子を呆然としながら見送っていると、バタバタとした足音と共にラクス様が入ってきた。
「っ!! フィーリアス様っ!!!!」
「あ。ラクス……」
「な、なんて酷いっ! 申し訳ありません……っ! 私が付いていながらこのような……っ! ジルヴェール様になんてっ……!」
見ると、ラクス様が泣いていた。
ビックリした私の涙は止まってしまった。
「大丈夫。ラクス。これ以上のことはされてないから」
「……っ! とりあえず、これを羽織ってください」
上半身が破られて乳丸出し状態だったのを、今更ながらに思い出した。
「……ふふふ。なんか、あの時の事を思い出すね……婚約破棄の時、マントくれたのもラクス様だったよね」
「……フィーリアス様……」
何故かラクス様は苦しそうな顔をしながら、涙を零す。
「泣かないで、ラクス。笑ってよ」
「……いつもいつも、フィーリアス様は頑張りすぎです……とにかく、治癒できますか? 頬も首も酷いことになっています」
あ。そうだった。どうりで、頬がジンジンするし、喉も痛いはずだ。
私は指先を光らせると、自分に治癒魔法をかけていく。痛みがなくなり、ホッとした。
「あ! そうだった。ラクスは大丈夫? 怪我していない?」
「私は全然大丈夫です。吐かせようとしていたところに、フィーリアス様の所へ誰かが向かったような会話になったため、急いで戻ってきたのです」
「……そっか。空振りになっちゃったんだね」
「ただ、『デア』という領主の館が絡んでいるようです」
デア……? なんかさっきの男も言っていたような……
「とりあえず、今日はもう休みましょう……そういえば、ジルヴェール様の守りのブレスレットは反応しなかったのでしょうか?」
そう。いつも私を守ってくれていたジルの魔力は、段々と薄れていっている……
「うん……ジルの魔力がかなり薄れていっているの……早くしないと、辿れなくなっちゃう……」
「とりあえず、明日は朝イチで出発しましょう」
「うん……ラクス、またベッドで寝なくてもいいの?」
昨日もベッドで寝てないのは、流石に身体がキツいと思う。毎日馬を走らせているし、このままではラクスが倒れてしまう。
「……私がベッドに寝るなど、ジルヴェール様に絶対顔向け出来ませんから、ダメです」
なんて律儀な人なんだろう……
「明日はベッドが2つある部屋空いてるといいね……」
「ふふ。フィーリアス様はお優しいですね」
布団に潜った私は、一気に睡魔に襲われた。
でも。
眠る前にはいつも思い出す。
ジル……
ずっと。
ずっと……
逢いたいよ……ジル……
よしよし、これなら大丈夫。
見ると、ラクス様はすでに起きていた。
「……おはようご……フィリ」
「ふふふ。おはようラクス」
それから、昨日ラクスが仕入れた情報を聞き、これから先の旅の指針を話し合った。
「……どうやらソルム国はかなり荒れているようです。麦の値段もウェントゥス国の5倍でした。あれじゃあ民は飢えているはずだ。治安も思った以上に良くない。フィリとはこれからも同室の方がいいかもしれない……何かあった時に駆けつけられないのは危険すぎる」
「……うん。ラクスがそう言うならよっぽどだと思う。道中も気をつけないとね」
私はしっかりと外套を被り顔が見られないように気を付ける。
「後、少し気になる話題を……ジルヴェール様の事で……」
「えっ!? ジルの話題って!!??」
「いえ……ジルヴェール様が国交回復の訪問に来ているのを、皆知っているのです。ただ、時期的に噂になるにはまだ早いような……特にここはまだ王都ではない」
何だか気になるけど、今の段階では分からない事だらけだ。
とにかく今は、居場所の分からないジルを、その魔力を頼りに辿っていくだけだ。
「おい。聞いたか?」
魔力を頼りに進んだ街の市場で食料を調達していると、隣から会話が聞こえてきた。
「あぁ、なんでもウェントゥス国の王太子が国交回復に来てるって」
「そうそう。これで小麦の値段も落ち着くといいな。ーーーなんでも王太子が第二王女にご執心らしく、俺たちに有利な取引ができるんじゃないかって話だぜ」
「そりゃいいなっ!」
それから先の会話は入ってこなかった……
「フィーリアス様……」
「ラクス、今は『フィリ』でしょ。……大丈夫。あんな嘘気にしてないから。ジルがそんなことするわけないじゃない」
私は心配そうな顔をするラクス様に笑顔で答えた。
……そう。
私はジルを信じている。
あの美貌のジルの事だ。恐らく相手がジルに懸想したのだろう。ジルがモテるのは今に始まった事じゃない。
この話を聞いてモヤモヤする気持ちが無いわけではない。
今までなら、こんな風に思ってしまう自分を戒めていただろう。
この気持ちが何なのか、前までの私なら、この気持ちを持つ自分を素直に認められなかった。そんな事思ってはいけないと思っていた。
でも、今は素直に思うことができる。
あぁ、嫉妬してるんだなぁ、私……
どんな私もジルは受け止めてくれるって言った。
そう、醜く嫉妬する私も『私』なんだ。
いつでも受け止めてくれるジルが側にいない今、私は嫉妬する自分を素直に認められるようになった……
その夜辿り着いた宿屋の下にある食堂で、ひっそりと夕食を食べていた時だ。
「それは本当か?」
「あぁ。……淡い金髪の髪ってことは、相手は結構なお貴族様だろう……」
「て事は……だな……」
「……あぁ……女の方だな……」
「つまり……」
私はラクス様の方を見た。
ラクス様も今の会話から感じるものがあったのだろう。
ジルのような淡い金髪の髪は、なかなか珍しい。だから、ウェントゥス国の王都に出かけた時も、わざわざ灰で色を変えていたぐらいだ。
私たちは食事を食べるフリをしながら、隣の会話に耳を傾ける。
暫くすると、食べ終わった男達が席を立つ。1人だけどこか別の場所に行ったようだけど、外套をすっぽり被って視界が悪い私にはよく見えなかった。
「フィリは先に部屋に戻っておいてください」
「……でもっ!」
「いいですか、絶対に扉を置けてはいけませんよ」
私は少し震えながら、ラクス様を信じて1人部屋へと戻った。
……ジルの手がかりが掴めるかもしれない。
だけど、狭い部屋の中で1人待っていると、言いようのない孤独と不安に苛まれ始めた。
もし、ラクス様が戻って来れなかったら私はどうすればいいんだろう。1人ではあれだけの距離を馬で移動できない。
……ラクス様……無事に戻ってきて……
もしラクス様が帰ってこなかったら、私は1人でジルを助けにいけるのだろうか。
あんなにジルを助けるのだと意気込んで飛び出して来たのに、結局1人では何も出来ない自分が情けなくなる。
ーートントントン
「……っ! ラクスっ!」
ラクス様が戻ってきたのかと思った私は、勢いよく扉を開けた。
ーーーしかし、扉の先に立っていたのは、知らない男だった。
「っ!」
急いで扉を閉めようとしたが、私の瞬発力では到底間に合わず、私はそのまま引きずられるようにベッドへと連れて行かれる。
「……っ! 離してっ! ぃやっ!」
「……煩いっ!!」
ーーっパァンっ!!!
頬を強く叩かれた私は、その勢いでベッドへと転がり込んだ。すると、男は被っていた私のフードを勢いよく剥いだ。
痛みと恐怖で動く事ができない私の目には、痛みからくる涙が自然に溢れる。
殴られた影響で口を少し切ったのか、口内に血の味がする。
「っち! やっぱお貴族だなてめぇ。ふん、そんな綺麗なツラして……っふ。デアのやつ、どんな吠え面描くかな」
「……っな!」
何言ってんだ! って言おうと思ったら、そのまま片手で首を絞められる。
「……ぁうっ……!」
「ふん。いい気味だ。お前ら貴族がどんなことしたか、味合わせてやる」
そう言うと、男は私の頬をベロりと舐めてくる。
「……っっ~~!!!」
あまりにもの生理的嫌悪感から、涙がボロボロ溢れてくる。首は絞められたままで、息がほとんどできない。
そのままビリビリと私の服を破ると、サラシを巻いていた胸元が肌け、乳房がまろび出る。
片手で首を絞めながら、もう片方の手で乳房を強く掴む。
嫌だ。
嫌だ。
ーーー嫌だ……っ!!
私は魔力を込めた両手を男の前に掲げると、その頭部を水球で覆った。
「…っぶわっ…!! がぼぉっ……ぉおっ!」
「……はぁっ……はぁ……」
やっと自由に息が吸えることになった私は、何とか呼吸を落ち着けようとする。
男を見ると、頭部全面を水球で覆われた水ヘルメットを被っている為息が出来ないので、のたうちまわりながら踠き苦しんでいる。
……呼吸できない苦しみを味わえっ!!!
憎々しい様子で男を見たが、流石に殺すのは不味いのでその水球を解く。
……初めて人に攻撃の魔法を行使してしまった……
ジルと約束した事が守れなかった事が悔しくて涙が溢れてくる。
でも。
ここで私が犯されたり傷つけられたり死んだりしたら、ジルは絶対に悲しむから。
だから、ジルとの約束は守れなかったけど、私は自分を赦そうと思った。
私にも、人を攻撃する心があるんだとーーー
涙を流していると、ゴホゴホ言っていた男は、私の方を恐怖に慄いた目で見上げると、そのまま逃げるように部屋から出て行った。
涙を流しながら、その様子を呆然としながら見送っていると、バタバタとした足音と共にラクス様が入ってきた。
「っ!! フィーリアス様っ!!!!」
「あ。ラクス……」
「な、なんて酷いっ! 申し訳ありません……っ! 私が付いていながらこのような……っ! ジルヴェール様になんてっ……!」
見ると、ラクス様が泣いていた。
ビックリした私の涙は止まってしまった。
「大丈夫。ラクス。これ以上のことはされてないから」
「……っ! とりあえず、これを羽織ってください」
上半身が破られて乳丸出し状態だったのを、今更ながらに思い出した。
「……ふふふ。なんか、あの時の事を思い出すね……婚約破棄の時、マントくれたのもラクス様だったよね」
「……フィーリアス様……」
何故かラクス様は苦しそうな顔をしながら、涙を零す。
「泣かないで、ラクス。笑ってよ」
「……いつもいつも、フィーリアス様は頑張りすぎです……とにかく、治癒できますか? 頬も首も酷いことになっています」
あ。そうだった。どうりで、頬がジンジンするし、喉も痛いはずだ。
私は指先を光らせると、自分に治癒魔法をかけていく。痛みがなくなり、ホッとした。
「あ! そうだった。ラクスは大丈夫? 怪我していない?」
「私は全然大丈夫です。吐かせようとしていたところに、フィーリアス様の所へ誰かが向かったような会話になったため、急いで戻ってきたのです」
「……そっか。空振りになっちゃったんだね」
「ただ、『デア』という領主の館が絡んでいるようです」
デア……? なんかさっきの男も言っていたような……
「とりあえず、今日はもう休みましょう……そういえば、ジルヴェール様の守りのブレスレットは反応しなかったのでしょうか?」
そう。いつも私を守ってくれていたジルの魔力は、段々と薄れていっている……
「うん……ジルの魔力がかなり薄れていっているの……早くしないと、辿れなくなっちゃう……」
「とりあえず、明日は朝イチで出発しましょう」
「うん……ラクス、またベッドで寝なくてもいいの?」
昨日もベッドで寝てないのは、流石に身体がキツいと思う。毎日馬を走らせているし、このままではラクスが倒れてしまう。
「……私がベッドに寝るなど、ジルヴェール様に絶対顔向け出来ませんから、ダメです」
なんて律儀な人なんだろう……
「明日はベッドが2つある部屋空いてるといいね……」
「ふふ。フィーリアス様はお優しいですね」
布団に潜った私は、一気に睡魔に襲われた。
でも。
眠る前にはいつも思い出す。
ジル……
ずっと。
ずっと……
逢いたいよ……ジル……
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