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番外編
ある休日の1日・イチャラブ編3
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「見てみて」
「トンカツか?」
ジュワっと揚がったトンカツにソースをかけてパンに挟む。
油がパンに染みるのが嫌だとバターを塗って、キャベツを挟んだ。そこに2センチはあるかと言うトンカツをぎゅうぎゅうに詰める。
「分厚いな。この小さな口に入るのか?」
薄いピンクに染まる高雄の唇に、ムニムニっと触る手がゴツゴツしてて、節くれだつ指をパクっと咥えた。
「甘い……」
「あージャムでも付いたか」
少し甘味が欲しいからと、苺が沢山あったときに作りだめした苺ジャムをカスタードと一緒に挟みこんだ。
「どれも美味しそうだ」
「甘いのも食べられますか?」
「ああ、好きだ!」
あれもこれもと具材を作ったら、10枚切りパンが4袋………あっという間に無くなった。
「作りすぎじゃないのか?」
樹さんがふて腐れたように言うもんで、食べないならいいですよ。と言い放つと、自分たちのもあるのかと嬉しそうに笑った。
紙で可愛くラッピングして可愛いかごに入れた。到底男が持つようなカバンじゃないがサイズ感がちょうどいい。
「可愛いんだな」
誠さんが恥ずかしそうに照れていうもんだから、つい可愛くて頬に口づけた。
「なっっっ」
真っ赤な耳がさらに染まった。
「側にいてくれたご褒美です」
「高雄君……なんで君はそんなに可愛いんだ?」
水筒にアイスコーヒーをいれ、かごにしまった。
「着替えてきます。ちょっと待ってて」
「そのままでも構わんよ」
「さすがにちょっと肌寒い……」
◇
「誠さーん、かわうそ、赤ちゃんがいますよ」
「そんなに走るな。サンドイッチが崩れるぞ」
付き合いだしたばかりの恋人にありがちな、ウキウキ感が愛しい。
「次はどこに行くんですか?」
「あっちはなんだ?」
「んー、イルカショウですね。見たいですか?」
――みたいのは僕なのに、ついツンケンしてしまう。
「あー見たいな。イルカに触れたりできるのか? 高雄君、前に行こうか」
子供のようにはしゃぐ誠さんが愛しい。
「仕方がないですねー」
係員さんの合図で次々に飛び上がるイルカに目が釘付けになった。
真っ黒な瞳がキラキラ光って、今日という日に相応しい。
「キャーーーーーー」
水しぶきが、盛大にあがった。
「うわー、もー、水浸しですよ 」
「俺も膝が濡れたな」
イルカの洗礼を受け、服もズボンもびしょびしょだ。
「僕はパンツもぐちょぐちょです……」
「どれどれ」
高雄はズボンに手を入れられ、瞬間的に中心が反応した。わずかに高ぶるそこをやんわりと揉まれ、血液がそこに集中する。
「濡れてるな」
「ちょっとここ外……」
「勃ってるな」
「だから外だってば……」
嫌だと言ってもいっこうにやむ気配は無かった。
「なあ……」
「……なんですか?」
高雄は生方を恨めしそうに見つめた。
「高雄君、抱きたいよ……」
「サンドイッチは?」
「デザートだ」
「メインは?」
「お前だ……」
「トンカツか?」
ジュワっと揚がったトンカツにソースをかけてパンに挟む。
油がパンに染みるのが嫌だとバターを塗って、キャベツを挟んだ。そこに2センチはあるかと言うトンカツをぎゅうぎゅうに詰める。
「分厚いな。この小さな口に入るのか?」
薄いピンクに染まる高雄の唇に、ムニムニっと触る手がゴツゴツしてて、節くれだつ指をパクっと咥えた。
「甘い……」
「あージャムでも付いたか」
少し甘味が欲しいからと、苺が沢山あったときに作りだめした苺ジャムをカスタードと一緒に挟みこんだ。
「どれも美味しそうだ」
「甘いのも食べられますか?」
「ああ、好きだ!」
あれもこれもと具材を作ったら、10枚切りパンが4袋………あっという間に無くなった。
「作りすぎじゃないのか?」
樹さんがふて腐れたように言うもんで、食べないならいいですよ。と言い放つと、自分たちのもあるのかと嬉しそうに笑った。
紙で可愛くラッピングして可愛いかごに入れた。到底男が持つようなカバンじゃないがサイズ感がちょうどいい。
「可愛いんだな」
誠さんが恥ずかしそうに照れていうもんだから、つい可愛くて頬に口づけた。
「なっっっ」
真っ赤な耳がさらに染まった。
「側にいてくれたご褒美です」
「高雄君……なんで君はそんなに可愛いんだ?」
水筒にアイスコーヒーをいれ、かごにしまった。
「着替えてきます。ちょっと待ってて」
「そのままでも構わんよ」
「さすがにちょっと肌寒い……」
◇
「誠さーん、かわうそ、赤ちゃんがいますよ」
「そんなに走るな。サンドイッチが崩れるぞ」
付き合いだしたばかりの恋人にありがちな、ウキウキ感が愛しい。
「次はどこに行くんですか?」
「あっちはなんだ?」
「んー、イルカショウですね。見たいですか?」
――みたいのは僕なのに、ついツンケンしてしまう。
「あー見たいな。イルカに触れたりできるのか? 高雄君、前に行こうか」
子供のようにはしゃぐ誠さんが愛しい。
「仕方がないですねー」
係員さんの合図で次々に飛び上がるイルカに目が釘付けになった。
真っ黒な瞳がキラキラ光って、今日という日に相応しい。
「キャーーーーーー」
水しぶきが、盛大にあがった。
「うわー、もー、水浸しですよ 」
「俺も膝が濡れたな」
イルカの洗礼を受け、服もズボンもびしょびしょだ。
「僕はパンツもぐちょぐちょです……」
「どれどれ」
高雄はズボンに手を入れられ、瞬間的に中心が反応した。わずかに高ぶるそこをやんわりと揉まれ、血液がそこに集中する。
「濡れてるな」
「ちょっとここ外……」
「勃ってるな」
「だから外だってば……」
嫌だと言ってもいっこうにやむ気配は無かった。
「なあ……」
「……なんですか?」
高雄は生方を恨めしそうに見つめた。
「高雄君、抱きたいよ……」
「サンドイッチは?」
「デザートだ」
「メインは?」
「お前だ……」
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