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「碧くん、もし住むとことかないんだったらここで暮らさない?実はお店、バイトを雇いたいなと思ってて、住み込みで働いてくれたら嬉しいなと思ったんだけど....」
蘭さんにそう提案していただいて、有難くそうさせて貰うことにした。
お店はお昼までは喫茶店で、夜はバーになってる。
ここに来るお客さんはいい人が多くてみんな優しい。ちょっと怖い時もやっぱりあるけど、そういう時は裏にさがらせてくれるから大丈夫だ。
こんなに良くしてもらってるし、ちゃんと事情を説明するべきなんだろうとはわかってるけどなかなか蘭さんに言えずにいる。
蘭さんも無理に聞いてこようとはしてこなくて、多分僕が言い出すまで待ってくれそうだった。
現実逃避をしてる自覚はあるけど、今の生活は穏やかで、もう暫くこのまま居させてほしいなと思ってる。
------------------------
(蘭side)
店の近くで拾ってきた碧くんはとてもいい子だ。
きっと何か深い事情がありそうだけど、ふとした時に悲しい顔してて、今でも傷は癒えてないし、無理に聞くものでもないよなと思ってそのままにしてる。
年齢は15歳でというのはきいて、こんな若い可愛い子が住む所も食べるものもないっていう状況って相当訳ありなんだろう。
お店の雰囲気には慣れたみたいでニコニコしながらよく働いてくれる。無理させたくないけど、一人でいる方がキツそうだった。でも人が多いのもなんか苦手のようで、特に男の人にビクビクしてることがある。こんな可愛い顔してるし前何かあったのかなって少し思ってる。
お客さんの中には碧くん目当てで来てる人もけっこう居て、その度に代わりに軽くあしらってるけど、お客さんはあとを耐えない。
買い出しは行かせるのが心配だから行かせてない。
あまりここから出たがらないしね。
今日も買い出しに行くか...
蘭さんにそう提案していただいて、有難くそうさせて貰うことにした。
お店はお昼までは喫茶店で、夜はバーになってる。
ここに来るお客さんはいい人が多くてみんな優しい。ちょっと怖い時もやっぱりあるけど、そういう時は裏にさがらせてくれるから大丈夫だ。
こんなに良くしてもらってるし、ちゃんと事情を説明するべきなんだろうとはわかってるけどなかなか蘭さんに言えずにいる。
蘭さんも無理に聞いてこようとはしてこなくて、多分僕が言い出すまで待ってくれそうだった。
現実逃避をしてる自覚はあるけど、今の生活は穏やかで、もう暫くこのまま居させてほしいなと思ってる。
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(蘭side)
店の近くで拾ってきた碧くんはとてもいい子だ。
きっと何か深い事情がありそうだけど、ふとした時に悲しい顔してて、今でも傷は癒えてないし、無理に聞くものでもないよなと思ってそのままにしてる。
年齢は15歳でというのはきいて、こんな若い可愛い子が住む所も食べるものもないっていう状況って相当訳ありなんだろう。
お店の雰囲気には慣れたみたいでニコニコしながらよく働いてくれる。無理させたくないけど、一人でいる方がキツそうだった。でも人が多いのもなんか苦手のようで、特に男の人にビクビクしてることがある。こんな可愛い顔してるし前何かあったのかなって少し思ってる。
お客さんの中には碧くん目当てで来てる人もけっこう居て、その度に代わりに軽くあしらってるけど、お客さんはあとを耐えない。
買い出しは行かせるのが心配だから行かせてない。
あまりここから出たがらないしね。
今日も買い出しに行くか...
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