銃火の焔~神代の国の物語~
魔法が存在する異国・神代皇国(しんだいこうこく)。
“魔法が使えない最下層の民=非人”として生まれた少年・實(オイ)は、誰にも愛されず、ただ静かに生きるしかなかった。
そんな彼の運命は、ある日、皇国の名家・宇賀神家の御曹司・辰彰(たつあき)を助けたことで一変する。
命を助けた礼に”養い子”として皇都の屋敷へ引き取られ、衣食住に加え教育をも与えられる。
だが、迎えられた先は温かな居場所などではなく――
上流階級の冷たい視線と、無遠慮な噂が吹き荒れる場所だった。
「辰義様に気に入られている? あの年で可愛がられてるなんて、まさか……男妾?」
「非人風情が、何の目的で皇都に?」
ひそひそと交わされる声に、胸の奥が軋む。
けれど實には諦めきれないものがあった。
「非人でも戦える手段を、この手で作る」
前世の記憶を活かして、“銃”という魔法に頼らない武器の開発に挑み始める。
やがて、その異端の知識と行動は、彼を救った相手――
養い親・辰彰との奇妙な接近を呼び寄せる。
「本当に……祖父とは何もないんだな?」
初めは敵意を剥き出しにしていた辰彰の瞳が、少しずつ揺れていく。
冷たい視線の裏に隠された、孤独と情熱。
惹かれてはいけない。けれど、抗えない。
身分差、噂、戦争、そして許されぬ感情——
複雑に絡み合う運命の中で、ふたりは何を選び、何を守るのか。
冷酷な将校×魔法のない少年が織りなす、切なくも熱い軍服×身分差BL、開幕。
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