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はあ……はあ??あー!
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団長さんがあれ以来わたしのことを気にしてくれてちょこちょこ会いに来ては
「大丈夫か?」
「会わなかったか?」
「落ち込んでいないか?」
と、聞いてくる。
うん、心配されるのって嬉しい……でも、でもね、
「団長さん!そんなにしょっちゅう聞いて来ても、変化なんてありません!出来るだけ会わないようにしているのだから、会うことなんてほとんどありませんから!」
と、思わず言ってしまった。
「そ、そうか、ユウナが何もないのならいいんだ」
「心配してくれてありがとうございます」
シュンとなった団長さんが可愛く見えて思わずクスリと笑いながらお礼を言った。
アッシュと、鉢合わせすることもなく過ごすことができている。
ロリーも何かと心配して顔を出してくれる。
このまま何事もなく過ぎてアッシュとのことも思い出に変わればいいなと思えるようになっていた。
そんな時、侯爵家の使用人に用事があると、綺麗な女性が訪ねて来た。
たまたま近くにいて、困っていた門番の騎士さんがわたしに声をかけて来た。
「ユウナ、本邸の料理人のアッシュとかいう男に会いに遠くから来たらしい。流石に追い返しづらいんだ、しばらく彼女を騎士団の食堂で待たせてもらえるか?落ち着いたら会わせてあげられるようにするからさ」
うん、これは断ってもいいのでは?
アッシュが女性と会うために手伝えって、騎士さん達は知らないだろうけど、残酷すぎない?
わたしはその女性をチラッと見た。
綺麗な人。
何故か庇護欲をそそる。
「ありがとうございます、ご迷惑をおかけしてすみません」
可愛らしく笑う女性を横目に「こちらです」とぶっきらぼうに言ってしまった。
食堂はもう少ししたら夕飯の仕込みに入る時間だった。
彼女には食堂で待ってもらい、お茶を出した。
「ありがとうございます」
またもや美しい笑顔。
静かに一人で座りアッシュを待つ美しい女性。
うっ…絵になる。
わたしは彼女が気になりながらも仕事が忙しくて仕事に集中していた。
やっと落ち着き始めた頃、ロリーが食堂に急いでやって来た。
「あ、貴女ですね?アッシュは貴女に会うつもりはないと帰って欲しいと言っています」
ロリーの言い方はとても冷たかった。
「……そんな……わたしは、謝りたかっただけなのに……」
「事情は知りませんがお伝えしました」
ロリーが彼女を冷たい目で見た後、
「ではおかえりください」
と席を立たせて帰るように促した。
「お願い、もう一度聞いてもらえませんか?リリーが来たと言えば彼は会ってくれるはずなんです」
「え?うわあ、やっぱりあのリリー‼︎」
わたしは厨房で思わず叫んでしまった。
リオナさんとヘリーさんがわたしの声を聞いて
「知り合い?」
「どうしたの?」
と、驚いていた。
いやいや、驚くのわたしでしょう!
アッシュの浮気相手だと気付かずに、親切に食堂に連れて来てお茶でも出して、美しい人だと感心して……
なんとなく、なんとなく、嫌な予感はしてたけど、考えないようにしてたのに、やっぱりそうだった。
リリーはわたしの声には気がついていなかった。
本人はロリーと話すのに夢中になっていた。
それに厨房の中は調理の音で食堂には響いていない。
わたしが聞き耳を立てて食堂にいるロリーと彼女の話を必死で盗み聞きしたから聞こえただけだ!
た、助かった。
わたしがアッシュの元嫁なんて知られたら、この騎士団で働きづらいし、なんて噂されるかわからない。
ロリーは気がついているみたいで、わたしから引き離すために早くリリーを追い出そうとしてくれている。
そんな時、中に入って来たのは……
「リリー、迷惑をかけないで、帰ってくれ」
アッシュだった。
オワッタ………
わたしは厨房から絶対出て行かない。気付かれないように隠れた。
「大丈夫か?」
「会わなかったか?」
「落ち込んでいないか?」
と、聞いてくる。
うん、心配されるのって嬉しい……でも、でもね、
「団長さん!そんなにしょっちゅう聞いて来ても、変化なんてありません!出来るだけ会わないようにしているのだから、会うことなんてほとんどありませんから!」
と、思わず言ってしまった。
「そ、そうか、ユウナが何もないのならいいんだ」
「心配してくれてありがとうございます」
シュンとなった団長さんが可愛く見えて思わずクスリと笑いながらお礼を言った。
アッシュと、鉢合わせすることもなく過ごすことができている。
ロリーも何かと心配して顔を出してくれる。
このまま何事もなく過ぎてアッシュとのことも思い出に変わればいいなと思えるようになっていた。
そんな時、侯爵家の使用人に用事があると、綺麗な女性が訪ねて来た。
たまたま近くにいて、困っていた門番の騎士さんがわたしに声をかけて来た。
「ユウナ、本邸の料理人のアッシュとかいう男に会いに遠くから来たらしい。流石に追い返しづらいんだ、しばらく彼女を騎士団の食堂で待たせてもらえるか?落ち着いたら会わせてあげられるようにするからさ」
うん、これは断ってもいいのでは?
アッシュが女性と会うために手伝えって、騎士さん達は知らないだろうけど、残酷すぎない?
わたしはその女性をチラッと見た。
綺麗な人。
何故か庇護欲をそそる。
「ありがとうございます、ご迷惑をおかけしてすみません」
可愛らしく笑う女性を横目に「こちらです」とぶっきらぼうに言ってしまった。
食堂はもう少ししたら夕飯の仕込みに入る時間だった。
彼女には食堂で待ってもらい、お茶を出した。
「ありがとうございます」
またもや美しい笑顔。
静かに一人で座りアッシュを待つ美しい女性。
うっ…絵になる。
わたしは彼女が気になりながらも仕事が忙しくて仕事に集中していた。
やっと落ち着き始めた頃、ロリーが食堂に急いでやって来た。
「あ、貴女ですね?アッシュは貴女に会うつもりはないと帰って欲しいと言っています」
ロリーの言い方はとても冷たかった。
「……そんな……わたしは、謝りたかっただけなのに……」
「事情は知りませんがお伝えしました」
ロリーが彼女を冷たい目で見た後、
「ではおかえりください」
と席を立たせて帰るように促した。
「お願い、もう一度聞いてもらえませんか?リリーが来たと言えば彼は会ってくれるはずなんです」
「え?うわあ、やっぱりあのリリー‼︎」
わたしは厨房で思わず叫んでしまった。
リオナさんとヘリーさんがわたしの声を聞いて
「知り合い?」
「どうしたの?」
と、驚いていた。
いやいや、驚くのわたしでしょう!
アッシュの浮気相手だと気付かずに、親切に食堂に連れて来てお茶でも出して、美しい人だと感心して……
なんとなく、なんとなく、嫌な予感はしてたけど、考えないようにしてたのに、やっぱりそうだった。
リリーはわたしの声には気がついていなかった。
本人はロリーと話すのに夢中になっていた。
それに厨房の中は調理の音で食堂には響いていない。
わたしが聞き耳を立てて食堂にいるロリーと彼女の話を必死で盗み聞きしたから聞こえただけだ!
た、助かった。
わたしがアッシュの元嫁なんて知られたら、この騎士団で働きづらいし、なんて噂されるかわからない。
ロリーは気がついているみたいで、わたしから引き離すために早くリリーを追い出そうとしてくれている。
そんな時、中に入って来たのは……
「リリー、迷惑をかけないで、帰ってくれ」
アッシュだった。
オワッタ………
わたしは厨房から絶対出て行かない。気付かれないように隠れた。
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