29 / 35
ずっと一緒にいようよ② ロリー編
しおりを挟む
ユウナが侯爵家の騎士団の料理人になった。
いつもユウナの姿を見ることができる。
俺はそれだけで満足だった。
夜になると落ち込むのか、寮の前にある庭のベンチに座ってボーッとすることが多いユウナ。
俺も時間がある時は隣に座ってユウナの話を聞いたりしていた。
でも下っ端の俺は騎士団の雑用が忙しくて会いに行けない時も多かった。
そんなある日気がつけば団長がユウナと話している姿を見かけるようになった。
ーー気にしない、気にしても仕方ない。
ユウナはアッシュ兄の嫁さんだ。
団長は下の者を心配して相談に乗っているだけなんだ。
俺がユウナに手紙を渡したのは、アッシュ兄の元を去って3か月が過ぎた頃だった。
「ユウナ、君の兄さんから手紙が届いた」
「あ、ありがとう」
ユウナが手紙を受け取った。
それからすぐに……
ユウナが休みを取って自分の家に帰ったと団長に聞いた。
俺も急いで帰ろうとしたら団長に止められた。
「ロリー、ユウナは自分で決着をつけに行ったんだ。待ってやれ、ここに帰ってくる」
俺は動揺しているのに団長はどっしりと構えていた。
団長がユウナに一目惚れしているのはすぐに気がついていた。
誰にでも優しい団長だけど、ユウナに対してはさらに優しい。いつも気にかけてユウナに話しかけているしユウナを見る目が俺やアッシュ兄と同じ。
他の団員は隙あらばと、ユウナに声をかけるが、団長はユウナに寄り添うように優しくそばにいた。
みんな団長の思いに気がつき、ユウナにちょっかいをかけるのを控えている。
ユウナは人妻なのにとにかく騎士団ではモテた。
まあ、美人だし、気さくだし、少し人見知りする姿も可愛く見えるし、料理は上手だし、慣れると笑ってくれる姿に男たちはドキッとしてしまう。
美人の笑顔は何倍も威力がある。
本人全く自覚なしで、仕事をする時は匂いを気にしてノーメイクなんだけど、スッピンなのにあの綺麗さは反則だと思う。
たまに休みの時に街に出かけるときのユウナの化粧をして綺麗に着飾った姿は男たちの視線を釘付けにした。
本人ほんと自覚ないから!
お前、どれだけ男たちにモテてると思ってるんだ!
俺は心配でしかたなかった。
そして……ユウナは吹っ切れて帰ってきた。
俺はまだ鍛錬場で頑張って居残り練習をしていた。
「ロリー!」
「ユウナ、お帰り!かなり早かったね」
「うん……アッシュと話し合ったよ……て言うか理由を聞いてきた」
「ふうん……ユウナの様子を見ているとあまりいい話ではなさそうだね」
「うん、実はね……」
ユウナはアッシュ兄に聞いたことを全て話してくれた。
「……ユウナ、今のユウナの家はここだ。もうあんな奴のことはさっさと忘れたらいいよ」
「ロリー、迷惑かけてごめんね。でも聞いてもらえたので少しだけスッキリした!さあ、明日からは頑張って働かなくっちゃ!」
「え?まだ休みは残ってるはずだろう?」
「うん、でも、体を動かしてたほうが気が楽なんだ」
「そっか、無理しないで」
「大丈夫、ここに帰ってきたらなんだかホッとしたの。もうここはわたしが帰ってくる場所なんだって思えて、嬉しいんだ」
ユウナはいつものように働き始めた。
まだ辛いだろうけど俺は見守るしかなかった。
やっと落ち着いてきた頃、アッシュ兄とユウナを別れさせた元凶がやってきた。
リリーが突然現れたのだ。
ユウナ達は厨房でアッシュ兄とリリーと俺を黙って見ていた。
そう、こっそりと仕事の手を止めて。
「アッシュ、久しぶり」
リリーはアッシュ兄を見て抱きつく。
アッシュ兄は慌ててリリーを引き離した。
「やめてくれ!どうして此処がわかった?」
「知り合いがアッシュが此処に就職したと教えてくれたのよ」
「………ポールか?」
「そうよ、この前お店に来てアッシュの話になって教えてくれたの」
「もう君とはなんの関係もない。帰ってくれ」
「どうして?会いたかったの」
「僕が愛していたのはユウナだけなんだ!君のことは同情でしかなかった」
「だから、どんなに迫っても抱いてくれなかったの?」
「いや、全く君に対してそんな気にはならなかった、ユウナだけだったんだ。もうそれも全てなくなったけどね」
「一度は貴方にそんなことを言われたけど……貴方はやっぱりわたしのことが好きだから奥さんがいてもわたしのところに通ってくれたんじゃないの?」
「僕は君の弟達と遊ぶのが好きだったんだ。君があまりにも落ち込んで悲しそうだったからつい同情で抱きしめたけど、それだけだ」
「朝までそばに居てくれたじゃない」
「君が泣いて僕に抱きついて離れないから仕方なく同じベッドに寝かせてただけだ、君に対してなんの感情もない、愛していたのはユウナだけだ」
「そんな……だったら引き離せばいいじゃない!」
「君の弟達からお姉ちゃんが泣いているから助けてあげてと頼まれて断れなかったんだ」
「ひどい、その気にさせて!」
「僕は何度も愛するユウナがいるから君のことはなんとも思っていないと言ったよね?愛しているのはユウナだけだから」
「それでも抱きしめてくれたは、何度も」
「いや、抱きしめたんではなくて抱きついて来たんだろう?だから仕方なく添い寝して君が離れたら家に帰っていたんだ。おかげで浮気夫になって別れたけどね。親からも縁を切られたし、友人達もみんな僕から離れてしまった。だから新しい場所で仕事を始めたんだ。まあ、まさか幼馴染のロリーがいるとは思わなかったけど」
俺はずっと二人の会話を黙って聞いていた。
でも我慢できずに初めて二人に対して口を開いた。
「アッシュ兄、それでもユウナに黙ってこの変な女に会っていたんだ、それも抱きしめて添い寝?それは十分浮気だからね?それにあんたさあ、こんな所まで押しかけて一体何をしたいの?」
リリーは、俺の言葉にイラッとしたようだ。
「はあ?あんた誰?何失礼なこと言ってるの!」
さっきまで綺麗な女性ぶっていたのにちょっと怖いお姉さんへと変わった。
これが本性だ。
アッシュ兄は俺を見て言い訳を始めた。
「ユウナには悪いことをしたと思ってる。今さら謝っても許されない。でも、自分の仕事のイライラを家に持って帰りたくなくて知り合ったリリーの弟達と過ごすことで癒されていたんだ。リリーとは変な関係になったけど、変な気持ちになっても抱きたいとは思わなかった。やっぱりユウナだけを愛していたんだ」
アッシュ兄の言い訳を聞きうんざりした。
「ふうん、でも、それはユウナへの裏切りでしかないよ」
「うん、だから、もうユウナに会おうとは思わない。ユウナには幸せになって欲しい」
「な、何言ってるの?ユウナ、ユウナって!あたしは幸せになれないの?アッシュ、あなたに会いに来たのよ!わたしはどうするの?」
俺はリリーを見て冷たい一言を言った。
「いや、あんた、邪魔だから」
「わたしはアッシュに会ってもう一度やり直してあげようと思ったのよ!」
アッシュ兄もリリーに向かって言った。
「いや、必要ないから」
リリーは、体をぷるぷる振るわせて、真っ赤になって怒鳴り上げた。
「せっかく来てあげたのに、何その態度!もう二度と相手になんかしてあげないから、帰るわよ!後悔しても知らないからね!」
俺とアッシュ兄は二人揃って
「「早く帰れば?」」
と扉を指さして言った。
リリーは扉をバン!!と、大きな音を立てて帰って行った。
「アッシュ兄、あれ何?あんな女に入れ上げていたの?」
「……同情しただけだ」
「はあ……ユウナが可哀想、あんな気持ち悪い勘違い女のせいで傷つくなんて」
俺はアッシュ兄にもう言いたいことを言ってやる!
「あの変な女、また来るかもしれないね、どうするの?」
「…………ハッキリと言ったつもりだ。でも、ここには迷惑はかけられない……」
俺は冷たい目でアッシュを見ていた。
「やめるつもりだ」
「そうだね、あんな変な女にうろうろされたら迷惑だ」
「早めに出て行くよ」
アッシュ兄は厨房をチラッと見てみんなに
「お騒がせしてすみません、ご迷惑をおかけしました」
と言って出て行った。
アッシュ兄ももちろん厨房にユウナがいたことに気がついていた。
これがアッシュ兄のユウナへの贖罪だったのだろう。
いつもユウナの姿を見ることができる。
俺はそれだけで満足だった。
夜になると落ち込むのか、寮の前にある庭のベンチに座ってボーッとすることが多いユウナ。
俺も時間がある時は隣に座ってユウナの話を聞いたりしていた。
でも下っ端の俺は騎士団の雑用が忙しくて会いに行けない時も多かった。
そんなある日気がつけば団長がユウナと話している姿を見かけるようになった。
ーー気にしない、気にしても仕方ない。
ユウナはアッシュ兄の嫁さんだ。
団長は下の者を心配して相談に乗っているだけなんだ。
俺がユウナに手紙を渡したのは、アッシュ兄の元を去って3か月が過ぎた頃だった。
「ユウナ、君の兄さんから手紙が届いた」
「あ、ありがとう」
ユウナが手紙を受け取った。
それからすぐに……
ユウナが休みを取って自分の家に帰ったと団長に聞いた。
俺も急いで帰ろうとしたら団長に止められた。
「ロリー、ユウナは自分で決着をつけに行ったんだ。待ってやれ、ここに帰ってくる」
俺は動揺しているのに団長はどっしりと構えていた。
団長がユウナに一目惚れしているのはすぐに気がついていた。
誰にでも優しい団長だけど、ユウナに対してはさらに優しい。いつも気にかけてユウナに話しかけているしユウナを見る目が俺やアッシュ兄と同じ。
他の団員は隙あらばと、ユウナに声をかけるが、団長はユウナに寄り添うように優しくそばにいた。
みんな団長の思いに気がつき、ユウナにちょっかいをかけるのを控えている。
ユウナは人妻なのにとにかく騎士団ではモテた。
まあ、美人だし、気さくだし、少し人見知りする姿も可愛く見えるし、料理は上手だし、慣れると笑ってくれる姿に男たちはドキッとしてしまう。
美人の笑顔は何倍も威力がある。
本人全く自覚なしで、仕事をする時は匂いを気にしてノーメイクなんだけど、スッピンなのにあの綺麗さは反則だと思う。
たまに休みの時に街に出かけるときのユウナの化粧をして綺麗に着飾った姿は男たちの視線を釘付けにした。
本人ほんと自覚ないから!
お前、どれだけ男たちにモテてると思ってるんだ!
俺は心配でしかたなかった。
そして……ユウナは吹っ切れて帰ってきた。
俺はまだ鍛錬場で頑張って居残り練習をしていた。
「ロリー!」
「ユウナ、お帰り!かなり早かったね」
「うん……アッシュと話し合ったよ……て言うか理由を聞いてきた」
「ふうん……ユウナの様子を見ているとあまりいい話ではなさそうだね」
「うん、実はね……」
ユウナはアッシュ兄に聞いたことを全て話してくれた。
「……ユウナ、今のユウナの家はここだ。もうあんな奴のことはさっさと忘れたらいいよ」
「ロリー、迷惑かけてごめんね。でも聞いてもらえたので少しだけスッキリした!さあ、明日からは頑張って働かなくっちゃ!」
「え?まだ休みは残ってるはずだろう?」
「うん、でも、体を動かしてたほうが気が楽なんだ」
「そっか、無理しないで」
「大丈夫、ここに帰ってきたらなんだかホッとしたの。もうここはわたしが帰ってくる場所なんだって思えて、嬉しいんだ」
ユウナはいつものように働き始めた。
まだ辛いだろうけど俺は見守るしかなかった。
やっと落ち着いてきた頃、アッシュ兄とユウナを別れさせた元凶がやってきた。
リリーが突然現れたのだ。
ユウナ達は厨房でアッシュ兄とリリーと俺を黙って見ていた。
そう、こっそりと仕事の手を止めて。
「アッシュ、久しぶり」
リリーはアッシュ兄を見て抱きつく。
アッシュ兄は慌ててリリーを引き離した。
「やめてくれ!どうして此処がわかった?」
「知り合いがアッシュが此処に就職したと教えてくれたのよ」
「………ポールか?」
「そうよ、この前お店に来てアッシュの話になって教えてくれたの」
「もう君とはなんの関係もない。帰ってくれ」
「どうして?会いたかったの」
「僕が愛していたのはユウナだけなんだ!君のことは同情でしかなかった」
「だから、どんなに迫っても抱いてくれなかったの?」
「いや、全く君に対してそんな気にはならなかった、ユウナだけだったんだ。もうそれも全てなくなったけどね」
「一度は貴方にそんなことを言われたけど……貴方はやっぱりわたしのことが好きだから奥さんがいてもわたしのところに通ってくれたんじゃないの?」
「僕は君の弟達と遊ぶのが好きだったんだ。君があまりにも落ち込んで悲しそうだったからつい同情で抱きしめたけど、それだけだ」
「朝までそばに居てくれたじゃない」
「君が泣いて僕に抱きついて離れないから仕方なく同じベッドに寝かせてただけだ、君に対してなんの感情もない、愛していたのはユウナだけだ」
「そんな……だったら引き離せばいいじゃない!」
「君の弟達からお姉ちゃんが泣いているから助けてあげてと頼まれて断れなかったんだ」
「ひどい、その気にさせて!」
「僕は何度も愛するユウナがいるから君のことはなんとも思っていないと言ったよね?愛しているのはユウナだけだから」
「それでも抱きしめてくれたは、何度も」
「いや、抱きしめたんではなくて抱きついて来たんだろう?だから仕方なく添い寝して君が離れたら家に帰っていたんだ。おかげで浮気夫になって別れたけどね。親からも縁を切られたし、友人達もみんな僕から離れてしまった。だから新しい場所で仕事を始めたんだ。まあ、まさか幼馴染のロリーがいるとは思わなかったけど」
俺はずっと二人の会話を黙って聞いていた。
でも我慢できずに初めて二人に対して口を開いた。
「アッシュ兄、それでもユウナに黙ってこの変な女に会っていたんだ、それも抱きしめて添い寝?それは十分浮気だからね?それにあんたさあ、こんな所まで押しかけて一体何をしたいの?」
リリーは、俺の言葉にイラッとしたようだ。
「はあ?あんた誰?何失礼なこと言ってるの!」
さっきまで綺麗な女性ぶっていたのにちょっと怖いお姉さんへと変わった。
これが本性だ。
アッシュ兄は俺を見て言い訳を始めた。
「ユウナには悪いことをしたと思ってる。今さら謝っても許されない。でも、自分の仕事のイライラを家に持って帰りたくなくて知り合ったリリーの弟達と過ごすことで癒されていたんだ。リリーとは変な関係になったけど、変な気持ちになっても抱きたいとは思わなかった。やっぱりユウナだけを愛していたんだ」
アッシュ兄の言い訳を聞きうんざりした。
「ふうん、でも、それはユウナへの裏切りでしかないよ」
「うん、だから、もうユウナに会おうとは思わない。ユウナには幸せになって欲しい」
「な、何言ってるの?ユウナ、ユウナって!あたしは幸せになれないの?アッシュ、あなたに会いに来たのよ!わたしはどうするの?」
俺はリリーを見て冷たい一言を言った。
「いや、あんた、邪魔だから」
「わたしはアッシュに会ってもう一度やり直してあげようと思ったのよ!」
アッシュ兄もリリーに向かって言った。
「いや、必要ないから」
リリーは、体をぷるぷる振るわせて、真っ赤になって怒鳴り上げた。
「せっかく来てあげたのに、何その態度!もう二度と相手になんかしてあげないから、帰るわよ!後悔しても知らないからね!」
俺とアッシュ兄は二人揃って
「「早く帰れば?」」
と扉を指さして言った。
リリーは扉をバン!!と、大きな音を立てて帰って行った。
「アッシュ兄、あれ何?あんな女に入れ上げていたの?」
「……同情しただけだ」
「はあ……ユウナが可哀想、あんな気持ち悪い勘違い女のせいで傷つくなんて」
俺はアッシュ兄にもう言いたいことを言ってやる!
「あの変な女、また来るかもしれないね、どうするの?」
「…………ハッキリと言ったつもりだ。でも、ここには迷惑はかけられない……」
俺は冷たい目でアッシュを見ていた。
「やめるつもりだ」
「そうだね、あんな変な女にうろうろされたら迷惑だ」
「早めに出て行くよ」
アッシュ兄は厨房をチラッと見てみんなに
「お騒がせしてすみません、ご迷惑をおかけしました」
と言って出て行った。
アッシュ兄ももちろん厨房にユウナがいたことに気がついていた。
これがアッシュ兄のユウナへの贖罪だったのだろう。
52
あなたにおすすめの小説
一番悪いのは誰
jun
恋愛
結婚式翌日から屋敷に帰れなかったファビオ。
ようやく帰れたのは三か月後。
愛する妻のローラにやっと会えると早る気持ちを抑えて家路を急いだ。
出迎えないローラを探そうとすると、執事が言った、
「ローラ様は先日亡くなられました」と。
何故ローラは死んだのは、帰れなかったファビオのせいなのか、それとも・・・
我慢しないことにした結果
宝月 蓮
恋愛
メアリー、ワイアット、クレアは幼馴染。いつも三人で過ごすことが多い。しかしクレアがわがままを言うせいで、いつもメアリーは我慢を強いられていた。更に、メアリーはワイアットに好意を寄せていたが色々なことが重なりワイアットはわがままなクレアと婚約することになってしまう。失意の中、欲望に忠実なクレアの更なるわがままで追い詰められていくメアリー。そんなメアリーを救ったのは、兄達の友人であるアレクサンダー。アレクサンダーはメアリーに、もう我慢しなくて良い、思いの全てを吐き出してごらんと優しく包み込んでくれた。メアリーはそんなアレクサンダーに惹かれていく。
小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
幼馴染と夫の衝撃告白に号泣「僕たちは愛し合っている」王子兄弟の関係に私の入る隙間がない!
ぱんだ
恋愛
「僕たちは愛し合っているんだ!」
突然、夫に言われた。アメリアは第一子を出産したばかりなのに……。
アメリア公爵令嬢はレオナルド王太子と結婚して、アメリアは王太子妃になった。
アメリアの幼馴染のウィリアム。アメリアの夫はレオナルド。二人は兄弟王子。
二人は、仲が良い兄弟だと思っていたけど予想以上だった。二人の親密さに、私は入る隙間がなさそうだと思っていたら本当になかったなんて……。
この恋に終止符(ピリオド)を
キムラましゅろう
恋愛
好きだから終わりにする。
好きだからサヨナラだ。
彼の心に彼女がいるのを知っていても、どうしても側にいたくて見て見ぬふりをしてきた。
だけど……そろそろ潮時かな。
彼の大切なあの人がフリーになったのを知り、
わたしはこの恋に終止符(ピリオド)をうつ事を決めた。
重度の誤字脱字病患者の書くお話です。
誤字脱字にぶつかる度にご自身で「こうかな?」と脳内変換して頂く恐れがあります。予めご了承くださいませ。
完全ご都合主義、ノーリアリティノークオリティのお話です。
菩薩の如く広いお心でお読みくださいませ。
そして作者はモトサヤハピエン主義です。
そこのところもご理解頂き、合わないなと思われましたら回れ右をお勧めいたします。
小説家になろうさんでも投稿します。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
ある辺境伯の後悔
だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。
父親似だが目元が妻によく似た長女と
目元は自分譲りだが母親似の長男。
愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。
愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる