私達は強制転生した

紅紫

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気になる事*

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 幹部補佐として此処でお世話になる事が決まった後、私達は気になる事があったのでそれについて尋ねることにした。


「他にもいる落ち人の話なんですか…………男性の事は聞きましたが歴代で女性の落ち人は私達以外にいたんですか??」


 そう尋ねると初めてそこで総帥の顔が少し歪む。何か変な事をきいただろうかと思っていたが次の言葉で私達は言葉を失った。


 ノワール「いた………いたが………女性の場合……本来は落ち人と認識はされない」

「え?…………それはどういう……」

 ノワール「女性は落ち人ではなく神の花嫁として聖女とし教会から狙われる」

「「っ!!」」


 信じられないような言葉に私達は息を飲む。


 ノワール「…………いつか知ることになる。酷な話だが………聴いて欲しい。」


 【何故落ち人でなく聖女として教会から狙われるのか】


 落ち人は8人。これはわが国では8人として男女関係なくカウントした人数となる。だが他国の一部では落ち人と認識されるのは男性のみで女性は聖女として教会に保護される。

 実際は保護という名の監禁で洗脳し聖女として崇められその一生を終える。

 記録上8人の内落ち人の女性は3人いたがその3人共教会に連れ去らわれ監禁そして洗脳後聖女として一生を終えたと一番古い文書にも記されている。ただ保護としての話ならいいが、また違う。
 
 その女性達は洗脳状態まで持っていかれれた後、強制的に花嫁として教会の教皇又は大司教と婚姻を結ばされる。中には貢物として国に出され王家に嫁いだとも例があるらしいが詳しくは不明。

 今まで見つかった文書の殆どは破損された状態で見つかっていて内容は全てわからなかったがその教会で務めてた者たちの慰め物になった可能性が高いと言われている。

 言葉も出ないような事を聞かされ緊張感が走る。


 ノワール「女性というのは……場所、国によっては序列が低くく男尊女卑も珍しくない。昔ほど酷くはないがまだ他国ではそう言う国も少なからずある。その中で来た落ち人の………女性の価値は希少でとても地位の高いものとなるのだが………悲しいことにその希少で物珍しさで狙われる。その三人の女性もそった…………らしい。」
  
「そんな…………」

「成程なぁ~…………この世界の一部もそうかぁ………」


 元々本が好きで漫画から小説を読み漁っててこういうのもラノベや転生物で見たことあるから理解は嫌でも出来るのし嫌でも納得してしまう。


 ノワール「我が国では男尊女卑は無いとは言い切れないが、他国と比べても女性が自立して働け住める国作りは心がけている。君達も二週間ほどこの国で生活をしたことがあるから多少なら分かってくれていると思うが……」


 確かに、この国で二週間ホテル暮らしをしながら色白と調べ物や探索などをしていたが元の国と似た所が多く、なんなら女性を大切にしている男性を多く見かけた。比較的に平等と見える。警備している軍人の人達の中に女性も多くいたし………。


 ノワール「そして先程も伝えた通り、わが国では女性も落ち人として保護をする。この国にも教会や仏教などがあるがそこに差し出すこともない。あくまでも君達を一人の人として接することだけは約束する。」


 聞きたかったその言葉に胸がジーン………と温かくなるのを感じる。そう考えたらまだ……いいのかもしれない。


 ノワール「後は個人的に君達はとても面白そうだ」

「…………ん???」


 彼の顔を見るととてもニッコリとした笑みで此方を見ている。あ………れは…………


 ノワール「これから君達と働くのが楽しみだ」


 こき使われる奴やぁぁぁぁぁああああ!!!

 もう逃げ場はない。私達は苦笑いを零しながら静かに受け入れた。

 ・

 ・

 ・

 そしてその次の日、私達は体調面でも完全に復活したということで運動神経を調べることに。学生以来の体力測定みたいなものだったのだが・・・・


「まって、ルア足早くね???」

「そういうフラメンは体力どうなってんのよ!!バケモンか!!」


 明らかに振り切れてに近い程身体能力が上昇していた。

 体力面、反射神経、瞬発力、持続力などだがお互いに決定的に違うことがあり、銃の適性検査をしたさいにお互いに遠距離と近距離でしてみたのだがルアはスナイパーが得意で私はライフルなどの拳銃が得意な事が分かった。二人とも体術も私は得意でナイフなどの使う近距離線。ルアは遠距離からのサポートと爆弾などの使いが得意なようだった。


「足が速いなら絶対に近距離の方が得意だと有利だよね」

「それは私もそう思う。でも近距離ってむずくない?」

「いや~…………どうなんやろ……」

 大体だがお互いに得意不得意が分かった後、次は何処の補佐として付くのかだが……ルアは機械に強いという事で情報管理部隊に。私は事務系の仕事をしていたこともあり防衛事務官と仕事をすることになった。因みに、ルアは機械には強いが……メンテナンスや機械そのものを直すのは苦手である。プログラミングが出来るという感じだ。趣味範囲だが。

 と、いう事で


「よろしくお願いします」

 ヴァルメリオ「おーよろしくな。取り合えず最初は分かる範囲でいいからこの資料を部類別に分別してほしい。それが終わったらまた声をかけてくれんか?」

「分かりました」


 想像よりも高く積み重ねられた書類を遠い目で見た後、取り敢えず分別していく。


 (これは……始末書……これは経費やつかな…………んでこれは物資リストか……休暇申請のもあるな…)


 束を取っては確認してファイルごとにまとめるという行為を続ける。思ったよりも溜まっていたのか近々提出期限が迫るものも多い。期限が近いものを上にして順にまとめていく。

 多々わからにモノのもあるが何とか読み解きながら分類していくと1.2時間ほど一先ず受け取った書類たちは分別できた。顔をあげてヴァルメリオを見ると、眼鏡をかけて筆を走らせている。 


「分別終わりました。取り合えず先に此方が期限が近いものです。」

 ヴァルメリオ「え?もう終わったのか??有難い。しかも期限順に……助かる。」

「いえいえ。残りの書類も分別しておきますね」

 私はそう言うとまた別で積み重なった書類をせっせと分別し始めた。

 一方その頃ルアは


「こんなに監視するんですね・・・」

 セフィド「そうだよ~。まぁ基本僕が見るから取り合えずルアちゃんは操作説明書を読んで分からにことを僕に聞いて欲しいな~」

「分かりました!」


 渡された説明書を受け取り一通り目を通しながら、監視カメラや他の機械を操作する様子を交互に確認してもらったメモ帳に自分なりに書き出していく。

 セフィド「ルアちゃん真面目だね~。そんなに見つめられたらときめいちゃうよ」

「あ、すみません……手慣れているから流石だな~と思って……。早く覚えないと迷惑になるので少しでも見て覚えようかと……」

 セフィド「そっか~…………真面目だね。もしかして説明書読み込むよりも触ったり、見て覚える方が得意?」
「そっちの方が得意です!」

 セフィド「ならこっちに来て見てていいよ。そんな動く業務じゃないし迷惑にもならないから」
「ありがとうございます!」

 私はいそいそと椅子を動かした。、セフィドが操作する手元を画面を見てまたメモをして時々質問をしたりしてその日は終えた。

 ・

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 ・

セフィド「…………」 
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