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序章 英国フォルティア学院

こんな茶番、さっさと終わらせよう

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「…ということで、貴方々の悪事をマスコミに告発してみようかと思いましてね…?」

クリフェイドは無表情から一変して意地悪い笑みを浮かべる

「………何が目的だ?」


そうクリフェイドに訊く理事長は苦虫を噛んだような顔だ。

「僕も事を大きくしたくないのでね。取引、しましょう?こちらの要求は… 彼、アスベル君とその父親の解放。…取引となる材料は… そうですねぇ、貴方々の悪事。」

「………」

クリフェイドをいっそう鋭い目で睨みつける理事長と会長。そんな彼らをものともせず、クリフェイドは淡々と言葉を繋いでいく

「そうですね。まずは… その奥の仮眠室に監禁しているアスベル君の父親を返してもらえませんか?」


ちらりと奥の扉を見るクリフェイドに理事長は渋い顔になる。

だが、クリフェイドの言葉にアスベルは顔を上げると会長に掴まれていた腕を振り切って、『父さんっっ!!!』と叫んで奥の部屋に飛び込んだ

ーーが、

くくっ、と理事長はいきなり笑い出した。


それにクリフェイドは訝しげに眉を寄せる

「何かおかしいことでも…?」


クリフェイドは、いっそう目を細めると鋭い視線で理事長を見据える

「ああ、可笑しいよ。くっくっ… まったく、何処でそんな情報を得たのかは知らないが知ってしまった以上、帰すつもりはないよ。

  君も…

彼ら親子と同じ末路を辿ることになるんだからな」

くくっ… と愉快げに笑う理事長にクリフェイドといえば特に慌てることもなく無表情でただ静かに耳を傾けていた。

理事長が指をパチンッと鳴らすと、奥の扉から複数の男たちが出てきた。ーーアスベルと若干息の荒いアスベルの父親を引きずって-


「理事長は…

僕まで監禁して強姦する気ですか? 彼ら親子のように…」


複数の男に引きずられてきたアスベルの顔は恐怖心からか、青ざめた顔をしている

「あぁ、そうさ!所詮、君みたいな子供は大人には勝てないのだよ?君たち子供は黙って大人に従ってればいい。息子の玩具でもなればいいさ。アスベル君の父親が私にされるようにね」


「次は僕ですか…」

そう俯き、小さく呟くとクリフェイドは僅かに口の端を吊り上げる…

――‥ あと、もう少し… もう少しで最高の喜劇が生み出される--

時は満ちた。駒も揃えた。ならば・・ 後は――‥

「その子供を犯せっ!!」


こんな茶番、さっさと終わらせよう-

「うわぁぁぁっっ!!!!」

    《ピッ》


 ピッ…?

「なんですか!今の音は!??」

会長は声をあげる。

音源を探ると、そこには先ほど大声で叫んだクリフェイドが腹を抱えて笑っていた。

「ふふっ… くっくっく…あははははっ!!馬鹿とは、まさに貴方々のためにあるような言葉ですね… くっくっ!」

しかも大爆笑。


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