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47、天女の堕落 side透 (2) *

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「ふ……あっ、トオル……凄い…っ。ああっ!」
「は……っ…ヨーコ…ヨーコの中……気持ちいいよ…」

 生まれて初めての、何の障害物もない交わりは、想像を遥かに超える気持ち良さだった。

 暖かくて柔らかくて、そこだけが別の生き物みたいに蠢いて。
 狭い肉壁が透の剛直を包み込み、全方向からギュウギュウ締め付けては吐精を誘う。

ーー駄目だっ、まだ……。

 こんなに最上級の快感をあっという間に手放して堪るものか。
 ヨーコだってまだナカでイけていない。
 彼女を先に絶頂に導いてから……。

 そう思うのに、気持ちと裏腹に身体中の血液が一点に集中して行く。

 徐々に大きくなる快感の波。
 猛烈に襲い掛かる吐精感。

「ヨーコ、ヤバイ……俺はもう……っ…」
「トオル、私もっ……駄目っ、早くっ!」

 ヨーコの鼻にかかった甘え声と同時に、ナカがギュウッと締め付けて来た。
 ブルッと腰が震える。

ーーもう……知るかっ!

 我慢の糸がプツリと切れて、後はがむしゃらに腰を打ち付けた。

 パンッ、パンッ、パンッ……!

 子宮口を突き破る勢いで、激しく最奥を突き上げる。

「ごめん、もう頭が沸騰して……止まらないっ…!」

「止めちゃダメっ! ああっ、凄い!もう……もう、イっちゃ……」
「くっ……ヨーコ……っ…」

 2人同時に動きを止めた、その刹那。
 先端の熱がドクンと吐き出され、言葉にできないほどの快楽に全身が震えた。

 終わりが無いのではないかと思う程、何度も何度も己がビクンと跳ね、精を注ぎ込む。
 それをヨーコのナカがギュウギュウ締め付け、喜んで受け止める。

 本当に一つになったんだ……と思った。

 繋がったままで抱き締めて、汗ばむ身体をピッタリとくっ付けた。

「ヤバイ……こんなのを知っちゃったら…やめられなくなる」
「やめなくても……良いデスヨ?」
「えっ?」

「だってトオルと私は夫婦になるのデショ? トオルが好きなようにして良いのデス。トオル……気持ち良かったデスカ?」

「良かったよ。気持ち良過ぎて……めちゃくちゃ早かったよな…俺」

 サカリのついたサル並みに、ガツガツ腰を打ち付けて、あっという間に果ててしまった。
 まるでセックスを覚えたての中高生だ。

 恥ずかしいのを誤魔化すように、首筋に鼻を擦り付けて、唇を押し付ける。

「ごめん……ガッつき過ぎで」
「ガッついてくれて嬉しいデスヨ。私も気持ち良かったデスカラ」
「本当?」

 顔を覗き込むと、ヨーコがフフッと笑って、首に手を回して来た。
 引き寄せられて、チュッと短いキスをする。

「本当デスヨ。それに…さっきのトオルは凄かったノデ……私もあっという間にイってしまいマシタ」

 おあいこデスネ……と瞳を覗き込まれて、またしても頭の中で何かがプツッと切れた音がした。

 イったばかりだと言うのに、萎えた筈の自分自身が、ヨーコの中でグンと猪首いくびをもたげたのが分かった。

「あっ!トオル…」
「うん……また元気になっちゃった。もう一回……ダメ?」
「ダメじゃ……ないデスヨ。いっぱいシマショ」

「……っは……最高」

 唇を重ねて、ねっとりと舌を絡め合う。顔の角度を何度も変えて、口の中で愛撫を続けながら、ゆるりと腰を動かす。
 今度はゆっくりと慎重に、時間をかけて。

 グチョッ……と卑猥な音がした。
 透の白濁液なのか、ヨーコの蜜なのか……きっとその両方なのだろう。

 鈴口でヨーコのイイ所をグッと押してやると、合わさった口の間で「ああっ」とくぐもった声がした。
 カチカチになったエラで引っ掻いて、ピンポイントで執拗に攻め立てる。

「あ…ん……あっ……また、大きくなった…っ」

 ヨーコの甘ったるい声が腰にクる。
 あっという間に漲りがフル勃起して、隘路をビッチリ占めていた。ミチッと内壁が押し広げられる。

 そのままグチョグチョと音を立てながら、徐々に抽送を早めて行く。
 加速する甘い疼きに、ヨーコの顔が恍惚としてきた。
 薄く開いた唇から、赤い舌先がチロリと覗いている。
 堪らずむしゃぶり付いて、舌を吸った。


「ヨーコ、上に乗って。それと……これを着て」
「……ハイ」

 桜色の長襦袢を差し出したら一瞬だけ躊躇したけれど、ヨーコはそれに腕を通して羽織ると、その格好で上に跨って来た。

 下から彼女の腰を抱えて突き上げる。
 竿の抜き差しを深く激しくして行くと、ヨーコの腰も揺れ出した。襦袢からチラチラ見える胸が、ブルンと揺れる。絶景だ。

 お互いのリズムを合わせながら、ゆっくりと高みに昇っていく。
 今度はじんわりと沁み渡るような快感。 全身がドロドロに溶けてしまいそうだ。

「あっ……トオル……またイっちゃいそう」
「ん……俺も。だけどもう少し…楽しんで」

 グッと腰を押し付けると、子宮口をグリグリと抉る。
「やっ!……ああっ」と嬌声が上がる。

 その声でズクンと腰が痺れる。

 ヨーコにああ言ったものの、実はこちらももう限界だ。
 暴発寸前の先端が、早く解放しろと訴えている。

 ズンッ!

 腰をグッと持ち上げ、最奥まで貫いた。

「やっ、あああっ!」

 白い喉を晒して嬌声を上げ、背中を仰け反らせる姿に嗜虐心が煽られる。
 そのままのガツガツと腰を打ち付けると、振動でヨーコの頭もグラグラ揺れる。

 もう軽くイったんだろう。口をだらしなく開けて、眉間にシワが寄っている。

ーーまだだ、もっとエロい顔が見たい。

 目の前の蕾に手を伸ばし、親指でグッと押さえつけると、またしても嬌声が上がった。
 繋がっている部分から溢れ出ている液を指に纏い、クニクニと刺激してやる。

「やっ、ダメっ! 刺激が強過ぎるっ!変になっちゃう!」
「……なれよ」

「ああっ!……トオル、奥から…何か来ちゃう……っ!」

 赤く熟れた蕾を2本の指でキュッと抓りながら、漲りを奥まで突き上げた途端……。

 ヨーコがビクンと腰を跳ねさせて、ブシュッと液体が噴き出した。

 隘路がギュウッと狭まって、締め付けられて……

「うっ……は…」

 ナカで透自身がビクンビクンと拍動を繰り返し、2人で一緒に絶頂を迎えた。

 脱力したヨーコがグッタリと胸に倒れ込んできた。

ーーああ、天女が俺の腕に堕ちて来た。
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