『星座の羅針盤占い 〜人生の航海に迷ったら〜』

第1章:船乗り占い師、港に降り立つ

「お前……ついに本格的に占い師やるのか?」

東京・港区にあるカフェ「シーガル」。

船舶機関士でありながら占い師という異色の肩書きを持つ大海 航(おおうみ こう)は、向かいの席に座る友人、陸奥 修(むつ しゅう)の疑いの眼差しを浴びていた。

「当たり前だろ? 俺の占いは『人生の航海図』を示す占いなんだ。 船乗りとしての経験を活かさない手はない!」

「いや、普通の船乗りはそこで占い師に転身しねぇよ……」

「しかも今回、新たな占いを開発した。その名も……『星座の羅針盤占い』!」

「……また面白そうな名前つけたな。」

「だろ? これは西洋占星術の仕組みを、船乗りの視点から分かりやすく整理した占いなんだ。」

「はぁ……どういうこと?」

「まず、西洋占星術には12星座と4つのエレメント(火・地・風・水)があるのは知ってるか?」

「まぁ、聞いたことはある。」

「じゃあ、これを羅針盤に当てはめるとこうなる。」

・北(地)=安定・仕事・基盤(牡牛座・乙女座・山羊座)

・南(火)=情熱・行動・挑戦(牡羊座・獅子座・射手座)

・東(風)=知性・変化・学び(双子座・天秤座・水瓶座)

・西(水)=感情・人間関係・癒し(蟹座・蠍座・魚座)

修は目を細めた。

「なるほど……つまり、星座のエレメントごとに方向性を決めるってことか?」

「そう! 例えば、北(地)の星座の人は現実的でコツコツ努力するのが得意。だから、人生の基盤を築くのがテーマ。 逆に、南(火)の星座の人は情熱的だから、新しい挑戦をどんどんすべき。」

「へぇ……確かに、なんとなく性格に当てはまりそうな気がするな。」

「だろ? さらに、これを今のホロスコープと組み合わせると、『今どの方角に進むべきか』が分かるんだ。」
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