12月のラピスラズリ

彼には、名前がなかった。
あるのは首の後ろに刻印された「No.426ab3_F」という記号だけ。
決められたルールに従い、毎日歯車の一つとして働く彼のもとに『12月のラピスラズリ』という絵本と黒猫が現れる。
一度も外の世界へ出たことのない彼に黒猫は言う。「お前の立っている場所は、ここだけじゃない」と。
彼はたった1つの持ち物である絵本を持って、外の世界へ踏み出す。
旅人となって、自分の「名前」を探す旅へ。







まだ小さな息子と、空へ旅立った愛猫にこの物語を。
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