ユーカリの花をいつか君と
■全55話/11月27日完結で予約投稿済み■
ぶつかった拍子にふわりと香ったのは懐かしいユーカリの匂いだった。
オーストラリアに留学中は、コアラの食事というイメージが強かったその木が街中に当たり前に植わっていることに驚いた。
でも、人からその匂いが香ったのは、二度目で。
まさかと見上げた相手も驚いた顔をしてこっちを見ている。
やっぱりそうだ。
「ユーカリのお兄さん……」
「……本当にあの時の子か」
信じられない気持ちで、でもあの時の面影をはっきりと残した大人の男の姿形に自分でも驚くほど心臓が騒がしくなり……。
恩人と再会したのは新卒で就職した会社の冬の職場。北海道のスキー場で開業しているホテルだった。一緒に働くことになった二人だが、上司の無茶振り、部屋に仕掛けられた盗聴器――次第に不穏な気配が近付いて来て……。
愛が重めの本当は〇〇な攻め×言語オタクで対人スキル低めな受けによる、冬の北海道を舞台にしたささやかな恋の話。
■第10回BL小説大賞にエントリー中。お気に召して頂けましたら応援よろしくお願い致します。■表紙は有料会員登録済みのサイト様よりDLさせていただいております。■
ぶつかった拍子にふわりと香ったのは懐かしいユーカリの匂いだった。
オーストラリアに留学中は、コアラの食事というイメージが強かったその木が街中に当たり前に植わっていることに驚いた。
でも、人からその匂いが香ったのは、二度目で。
まさかと見上げた相手も驚いた顔をしてこっちを見ている。
やっぱりそうだ。
「ユーカリのお兄さん……」
「……本当にあの時の子か」
信じられない気持ちで、でもあの時の面影をはっきりと残した大人の男の姿形に自分でも驚くほど心臓が騒がしくなり……。
恩人と再会したのは新卒で就職した会社の冬の職場。北海道のスキー場で開業しているホテルだった。一緒に働くことになった二人だが、上司の無茶振り、部屋に仕掛けられた盗聴器――次第に不穏な気配が近付いて来て……。
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ラストの投稿はされないのでしょうか?
毎日楽しみにしていたので、とても残念です…
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