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連載
冷蔵庫ダンジョン⑦
『まだ、かかるのですか?』
『コハク達が心配だわ』
「ちょっと待ってね。あのお時間かかるなら明日でも構いませんが」
「あ、申し訳ありません。お待たせしまして。いやぁ素晴らしい品々で、思わず魅入ってしまいました。これだけ揃うのは久しぶりでして」
タージェルさんは眼鏡を外す。
「楽器に関しては私は査定出来ませんので、別の職員が査定させて頂きます」
「はい」
「まず、ガーネットの宝飾品ですが」
15階 ガーネット 指輪 腕輪 ネックレス 25万
17階 ペリドット 指輪 イヤリング 20万
18階 真珠 指輪 ネックレス 髪飾り 45万
19階 ルビー・真珠 ピアス ネックレス 55万
ダイヤモンド 指輪 イヤリング ペンダント 60万
アメジスト・ダイヤモンド ピアス ブレスレット 48万5000
オパール 指輪×2 ペンダント 45万
アクアマリン ブローチ 髪飾り 49万
トパーズ イヤリング×2 ペンダント 38万
シトリン カフス ネクタイピン 40万
アメジスト 指輪 ブローチ ネックレス 52万
20階 ダイヤモンド・エメラルド イヤリング ネックレス 108万
懐中時計 30万
合計615万5000
凄い額ッ。
たった3日でこの額ッ。20階のイヤリングとネックレス100万越えたよ。
買い取り価格で、これなら、店頭に並ぶときどうなるの?
「では、ご準備致しますので、お待ちください」
「はい」
タージェルさんが退室後、女性職員さんと大量のドロップ品をどうするか話し合う。
乳製品は賞味期限的な事があるしね。
まず15階と17階のドロップ品を提出。
19階のセミハード、ハードチーズも提出した。私でも持てない大きなチーズの塊が、運び出されていく。
『あの塊食べたいのです』
『そうね』
「はいはい」
女性職員さんと話してエメンタールとパルミジャーノ・レッジャーノ、ラクレットをいくつかもらう。ラクレットは私の希望。あのトロリ、是非我が家でやってみたい。
査定は明日。残りのドロップ品は、明日以降提出となる。できれば、牛乳や生クリーム、フレッシュ、白カビ、青カビ、ウォッシュチーズは明日朝欲しいと言われた。そうだよね、新鮮な方がいいよね。晃太のアイテムボックスは時間停止だからね。
早起きは三文の徳だからね。大丈夫だからと、答えると、女性職員さんが、ほっとした表情。
「本当にミズサワ様に感謝です。これだけのドロップ品がなかなか揃いません。久しぶりに旗が立ちます」
「旗?」
「はい、ダンジョンから大量のドロップ品が出た時の合図で、赤いギルドの旗が立つんです。これを目印にして皆さん、お求めになります」
ほくほく顔の女性職員。
「ああ、そうそう。こちらを」
女性職員さんは何枚かの書類を出す。
依頼の紙だ。
「こちらは薬師ギルド、職人ギルドやレストランからの依頼です」
内容はチーズや皮、蛇類のドロップ品。ええぇ、蛇、皮以外、需要あるの?
「ええ、20階のバーザタイラントの目玉は眼球や視力回復のポーションの材料になります。薬師ギルドが大騒ぎでしたよ」
「そ、そうですか」
「他にもですね、生き血は」
「あ、もう大丈夫です」
もうよかです。だけど、役に立つようで、軍手して拾って良かった。でも蛇って、生き血あったっけ? いいや、異世界、ファンタジー。
タージェルさんが戻って来て、お金を受け取り、私と晃太のギルドカードにそれぞれ100万入れた。屋台でたくさん買ってあげよう。
「ミズサワ様、明日もお待ちしております」
女性職員さんとタージェルさんに見送られ、ギルドを後にする。既に夕方。
「遅くなったね」
「そやなあ」
急いでパーティーハウスに戻る。途中の屋台が気になったけど、遅くなるから諦めた。
ルージュに魔法のカーテンを展開してもらう。
「お帰り、どうやったね?」
母が出迎えてくれる。
「ただいま。結構いい額やったよ」
「そうね」
ルームを開けて、皆で入る。まずノワールのマットを敷いて、誘導する。
『お肉なのですか?』
『焼くの?』
従魔の部屋でお乳をあげているビアンカとルージュが、きらきらしながら聞いてくる。
「どうする? お肉焼く? 異世界のメニューにする?」
母に聞く。
「そやなあ。今日は異世界のメニューがよかな。お肉は明日焼こうかね」
無事にダンジョンから戻って来たので、ちょっと大盤振る舞い。
ジョイップのコーンピザ、シーザーサラダ、唐揚、グラタン。さくら庵の揚げ出し豆腐、天婦羅盛り合わせ、刺身の盛り合わせ。
ビアンカとルージュにはジョイップのハンバーグとチキンカツ、ご飯付きを五人前。
父と母はビール。晃太は焼酎、私は缶チューハイ。
「とりあえず、お帰り乾杯」
乾杯。
グビグビッ。美味しいっ。
「なあなあ姉ちゃん、ポイントどれくらい貯まっとう」
コーンピザを食べていると、晃太が聞いてくる。
「ちょっと待ってね」
ルーム
レベル 22
HP 248632
残金 1503500
ルーム・スキル パッシブ 換気 電気 上水道 下水道
アクティブ 清掃(ゴミ破棄 トイレ清掃 配管掃除 従魔の足拭き)
異世界への扉 ディレックス
手芸ショップ ぺんたごん
ペットショップ チーズクリーム
ベーカリー 麦美ちゃん
銀の槌
もへじ生活
異世界のメニュー JOY-P(ジョイップ)
CAFE&sandwich 蒼空
お弁当屋 サンサンサン
和食処 さくら庵
「順調やない? あと20日くらいで30万ポイント貯まりそうやない」
「そうやな」
口が尖る晃太。
「どれにするん?」
「そやなあ」
尖る尖る。
「どうしたん?」
母が聞いてくる。
「ポイントたい。ほら、異世界のメニュー。松太郎と紫竜と八陣が残ってたやん? 30万貯まったら選べるやん」
ああ、と父と母。
「半分以上は神様のお陰やね。新しい異世界のメニューを選んだらお供えせんといかんね」
神様の降臨ポイントのお陰や。
「何ば選ぶと?」
私は蓮根の天婦羅に箸を伸ばす。
「姉ちゃんは何がよか?」
「うちはよかよ、次でも」
「そうね。どうするね?」
晃太、父、母による家族会議が始まる。2本目のビールも空く。私も久しぶりに缶チューハイ2本目。いいよね、たまには。フライドポテトを追加し、熱々ポテトとチューハイのループに入る。グビグビ、パクパク。
「ネギゴマラーメン食べたか。餃子と炒飯もあるばい」
晃太がまず意見を出す。
「麻婆豆腐とエビチリ食べたかなあ」
父の意見に食いついて来たのはルージュだ。
『エビ? 美味しいの?』
「ちょっと辛いけど美味しいんよ。そのソースに唐揚浸けるとまた美味しいんよ」
ああ、思い出す、禁断の食し方。エビチリってソースが微妙に残るから、唐揚で皿をなぞって食べるのだ。うん、太るよね。でも、必ず毎回やっちゃうのよ。
「春巻きも美味しいし、牛肉のほほ肉煮込みも美味しいし」
パクパク、グビグビ。
ああ、思い出す。
『それがいいわ、それがいいわ』
『ずるいのです。私も食べたいのです』
訴える2人。
「でもなあ、八陣も捨てがたかなあ。山芋鉄板焼も食べたかなあ」
「つくね串や味噌ザカリ串もよかし」
父と母が悩みたくなりそうなメニューを出す。
「そうやね、ああ、でも油淋鶏も美味しかよう」
グビグビ、パクパク。
私はビアンカとルージュに春巻きやほほ肉煮込み、油淋鶏の説明。グビグビ、パクパク。
『ユイ、ユイ、その油淋鶏が食べてみたいのですッ』
『エビッ、エビッ』
そわそわとビアンカとルージュ。
それでも思案している晃太と父と母。
中々決まらない所に、ビアンカとルージュの必殺技炸裂。
エアーお手ッ、エアーおかわりッ。
晃太、父、母、クリティカルヒットッ。
「次は紫竜やね」
「そやなあ」
「それでよかよ~」
『いつ食べれるのです?』
『明日? あら、ユイ、どうしたの?』
私はテーブルに突っ伏す。
「あんた、あんまり呑めんのに、2本も飲んで」
呆れた母の声。
いかん、ぐわぐわする。よく見たら、2本目の缶チューハイ、アルコール9%だ。私には、きつい度数。
晃太と父に支えてもらって、ソファーに移動。母がお茶を飲ませてくれる。
『ユイ、油淋鶏は?』
『エビは?』
冷たい鼻面を交互に押し付けられる。
「今日は、無理たい…………」
ああ、冷たい鼻面、ちょっと気持ちいい。
『コハク達が心配だわ』
「ちょっと待ってね。あのお時間かかるなら明日でも構いませんが」
「あ、申し訳ありません。お待たせしまして。いやぁ素晴らしい品々で、思わず魅入ってしまいました。これだけ揃うのは久しぶりでして」
タージェルさんは眼鏡を外す。
「楽器に関しては私は査定出来ませんので、別の職員が査定させて頂きます」
「はい」
「まず、ガーネットの宝飾品ですが」
15階 ガーネット 指輪 腕輪 ネックレス 25万
17階 ペリドット 指輪 イヤリング 20万
18階 真珠 指輪 ネックレス 髪飾り 45万
19階 ルビー・真珠 ピアス ネックレス 55万
ダイヤモンド 指輪 イヤリング ペンダント 60万
アメジスト・ダイヤモンド ピアス ブレスレット 48万5000
オパール 指輪×2 ペンダント 45万
アクアマリン ブローチ 髪飾り 49万
トパーズ イヤリング×2 ペンダント 38万
シトリン カフス ネクタイピン 40万
アメジスト 指輪 ブローチ ネックレス 52万
20階 ダイヤモンド・エメラルド イヤリング ネックレス 108万
懐中時計 30万
合計615万5000
凄い額ッ。
たった3日でこの額ッ。20階のイヤリングとネックレス100万越えたよ。
買い取り価格で、これなら、店頭に並ぶときどうなるの?
「では、ご準備致しますので、お待ちください」
「はい」
タージェルさんが退室後、女性職員さんと大量のドロップ品をどうするか話し合う。
乳製品は賞味期限的な事があるしね。
まず15階と17階のドロップ品を提出。
19階のセミハード、ハードチーズも提出した。私でも持てない大きなチーズの塊が、運び出されていく。
『あの塊食べたいのです』
『そうね』
「はいはい」
女性職員さんと話してエメンタールとパルミジャーノ・レッジャーノ、ラクレットをいくつかもらう。ラクレットは私の希望。あのトロリ、是非我が家でやってみたい。
査定は明日。残りのドロップ品は、明日以降提出となる。できれば、牛乳や生クリーム、フレッシュ、白カビ、青カビ、ウォッシュチーズは明日朝欲しいと言われた。そうだよね、新鮮な方がいいよね。晃太のアイテムボックスは時間停止だからね。
早起きは三文の徳だからね。大丈夫だからと、答えると、女性職員さんが、ほっとした表情。
「本当にミズサワ様に感謝です。これだけのドロップ品がなかなか揃いません。久しぶりに旗が立ちます」
「旗?」
「はい、ダンジョンから大量のドロップ品が出た時の合図で、赤いギルドの旗が立つんです。これを目印にして皆さん、お求めになります」
ほくほく顔の女性職員。
「ああ、そうそう。こちらを」
女性職員さんは何枚かの書類を出す。
依頼の紙だ。
「こちらは薬師ギルド、職人ギルドやレストランからの依頼です」
内容はチーズや皮、蛇類のドロップ品。ええぇ、蛇、皮以外、需要あるの?
「ええ、20階のバーザタイラントの目玉は眼球や視力回復のポーションの材料になります。薬師ギルドが大騒ぎでしたよ」
「そ、そうですか」
「他にもですね、生き血は」
「あ、もう大丈夫です」
もうよかです。だけど、役に立つようで、軍手して拾って良かった。でも蛇って、生き血あったっけ? いいや、異世界、ファンタジー。
タージェルさんが戻って来て、お金を受け取り、私と晃太のギルドカードにそれぞれ100万入れた。屋台でたくさん買ってあげよう。
「ミズサワ様、明日もお待ちしております」
女性職員さんとタージェルさんに見送られ、ギルドを後にする。既に夕方。
「遅くなったね」
「そやなあ」
急いでパーティーハウスに戻る。途中の屋台が気になったけど、遅くなるから諦めた。
ルージュに魔法のカーテンを展開してもらう。
「お帰り、どうやったね?」
母が出迎えてくれる。
「ただいま。結構いい額やったよ」
「そうね」
ルームを開けて、皆で入る。まずノワールのマットを敷いて、誘導する。
『お肉なのですか?』
『焼くの?』
従魔の部屋でお乳をあげているビアンカとルージュが、きらきらしながら聞いてくる。
「どうする? お肉焼く? 異世界のメニューにする?」
母に聞く。
「そやなあ。今日は異世界のメニューがよかな。お肉は明日焼こうかね」
無事にダンジョンから戻って来たので、ちょっと大盤振る舞い。
ジョイップのコーンピザ、シーザーサラダ、唐揚、グラタン。さくら庵の揚げ出し豆腐、天婦羅盛り合わせ、刺身の盛り合わせ。
ビアンカとルージュにはジョイップのハンバーグとチキンカツ、ご飯付きを五人前。
父と母はビール。晃太は焼酎、私は缶チューハイ。
「とりあえず、お帰り乾杯」
乾杯。
グビグビッ。美味しいっ。
「なあなあ姉ちゃん、ポイントどれくらい貯まっとう」
コーンピザを食べていると、晃太が聞いてくる。
「ちょっと待ってね」
ルーム
レベル 22
HP 248632
残金 1503500
ルーム・スキル パッシブ 換気 電気 上水道 下水道
アクティブ 清掃(ゴミ破棄 トイレ清掃 配管掃除 従魔の足拭き)
異世界への扉 ディレックス
手芸ショップ ぺんたごん
ペットショップ チーズクリーム
ベーカリー 麦美ちゃん
銀の槌
もへじ生活
異世界のメニュー JOY-P(ジョイップ)
CAFE&sandwich 蒼空
お弁当屋 サンサンサン
和食処 さくら庵
「順調やない? あと20日くらいで30万ポイント貯まりそうやない」
「そうやな」
口が尖る晃太。
「どれにするん?」
「そやなあ」
尖る尖る。
「どうしたん?」
母が聞いてくる。
「ポイントたい。ほら、異世界のメニュー。松太郎と紫竜と八陣が残ってたやん? 30万貯まったら選べるやん」
ああ、と父と母。
「半分以上は神様のお陰やね。新しい異世界のメニューを選んだらお供えせんといかんね」
神様の降臨ポイントのお陰や。
「何ば選ぶと?」
私は蓮根の天婦羅に箸を伸ばす。
「姉ちゃんは何がよか?」
「うちはよかよ、次でも」
「そうね。どうするね?」
晃太、父、母による家族会議が始まる。2本目のビールも空く。私も久しぶりに缶チューハイ2本目。いいよね、たまには。フライドポテトを追加し、熱々ポテトとチューハイのループに入る。グビグビ、パクパク。
「ネギゴマラーメン食べたか。餃子と炒飯もあるばい」
晃太がまず意見を出す。
「麻婆豆腐とエビチリ食べたかなあ」
父の意見に食いついて来たのはルージュだ。
『エビ? 美味しいの?』
「ちょっと辛いけど美味しいんよ。そのソースに唐揚浸けるとまた美味しいんよ」
ああ、思い出す、禁断の食し方。エビチリってソースが微妙に残るから、唐揚で皿をなぞって食べるのだ。うん、太るよね。でも、必ず毎回やっちゃうのよ。
「春巻きも美味しいし、牛肉のほほ肉煮込みも美味しいし」
パクパク、グビグビ。
ああ、思い出す。
『それがいいわ、それがいいわ』
『ずるいのです。私も食べたいのです』
訴える2人。
「でもなあ、八陣も捨てがたかなあ。山芋鉄板焼も食べたかなあ」
「つくね串や味噌ザカリ串もよかし」
父と母が悩みたくなりそうなメニューを出す。
「そうやね、ああ、でも油淋鶏も美味しかよう」
グビグビ、パクパク。
私はビアンカとルージュに春巻きやほほ肉煮込み、油淋鶏の説明。グビグビ、パクパク。
『ユイ、ユイ、その油淋鶏が食べてみたいのですッ』
『エビッ、エビッ』
そわそわとビアンカとルージュ。
それでも思案している晃太と父と母。
中々決まらない所に、ビアンカとルージュの必殺技炸裂。
エアーお手ッ、エアーおかわりッ。
晃太、父、母、クリティカルヒットッ。
「次は紫竜やね」
「そやなあ」
「それでよかよ~」
『いつ食べれるのです?』
『明日? あら、ユイ、どうしたの?』
私はテーブルに突っ伏す。
「あんた、あんまり呑めんのに、2本も飲んで」
呆れた母の声。
いかん、ぐわぐわする。よく見たら、2本目の缶チューハイ、アルコール9%だ。私には、きつい度数。
晃太と父に支えてもらって、ソファーに移動。母がお茶を飲ませてくれる。
『ユイ、油淋鶏は?』
『エビは?』
冷たい鼻面を交互に押し付けられる。
「今日は、無理たい…………」
ああ、冷たい鼻面、ちょっと気持ちいい。
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