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連載
乗り越えよう②
次の日。暑いなかノワール爆走。
ビアンカの魔法で、多少温度はいい。
爆走しているノワールを見ながら、本日の担当ロッシュさんとシュタインさんとおしゃべりしながら過ごす。
「こんなに暑いのに鎧とか着て、汗疹とか大丈夫なんですか?」
ロッシュさんは金属と革の鎧、シュタインさんは革の鎧だ。暑くないのだろうか?
「大丈夫ですよ。下のシャツに一時付与してますから」
一時付与は、私達の馬車とは違い短期間しか効果がない付与。比較的簡単にでき、安価だそうだ。職人ギルドに頼めばでき、今の時期、冷却効果や熱吸収の付与をしていると。なるほど、向こうにもそんな肌着あった。
「一時付与は比較的簡単ですからね。スライムのコアと水魔法か生活魔法の冷却さえ使えれば出来ますよ。パーティーによっては自分達でしてたりしますよ。うちはラーヴが使えますから」
「いいこと聞きました」
花や元気達のバンダナに、冷却か熱吸収を付与してもらおう。母が冷却の生活魔法使えたはず。
「でも、今暑いですからギルドの確保しているスライムのコアが少ないはず。コアを持参した方がいいですよ」
「そうなんですね。ねえ、ビアンカ、ルージュ、スライムその辺におらん?」
『いないのです』
『そうね。スライムなんて私達に近づいて来ないわよ』
「デスヨネ」
最近ビアンカからダンジョンビームが来る。冷蔵庫ダンジョンに潜ったり、あのドラゴン倒したりしてレベルアップして、もうすぐ500になると。魔物は上位魔物や格上相手に挑まない。一般人でも倒せるスライムが、うちのビアンカとルージュに挑めないだろう。
………………怖かあ。我ながら恐ろしい魔物を従魔にしたなあ。毎日のケーキを喜んで食べる姿がかわいかけん、よかか。
「スライムなら、冷蔵庫ダンジョンの一階にいますよ。初心者達が小遣い稼ぎで、ボス部屋のスライムのコア狙いますから」
と、シュタインさん情報。
「一階のボス部屋には、スライムたしか、10匹でたかな? コアは全部のスライムがドロップしませんが、2個くらい出ますよ」
「なるほど、ビアンカ、ルージュ、大丈夫ね?」
『スライムごとき、なんともないのです』
『そうよ』
「コアごと粉砕しそうやけんね。力加減ばね頼むばい」
『ああ』
『そういうこと。なら、ダンジョンに行くの?』
「明日はギルドでいろいろあるけんね。ダンジョン行くにも準備して行かんと」
そう言うと、ビアンカが考え込む。
「どうしたん?」
『ねえユイ、スライムのボス部屋に行くのですよね?』
「そやね」
あ、私がボス部屋開けないと、ビアンカとルージュが開けたら桁違うからね。
『元気にボス部屋を任せたいのです』
「生後3ヶ月になんばいいようと?」
最近5匹のなかで一際大きくすくすく育っている元気。サイズはすでに秋田犬だ。顔は幼いままだけど。やんちゃなのよね。よく引き倒されるし、突撃される。一度リードを持ってもらったシュタインさんがバランスを崩して、私とぶつかるし、ルームのソファーや従魔の部屋の柵もぼろぼろだ。おもちゃの破損もペースが早い。
『一度、しっかり動かせた方がいいかもしれないのです。元気は注意してもすぐに忘れるのです。気絶するくらい発散させたら、しばらくは落ち着くかもしれないのです』
「そ、そうなん?」
「でも大丈夫な? 元気まだ、赤ちゃんやろうもん」
黙って聞いていた晃太が、心配そうに聞く。
『私達がついていれば、スライムくらい大丈夫なのです』
ドラゴンもほぼ一撃でしたしね。
「ユイさん、スライムくらいなら子供が薪で叩いても倒せますよ」
私達の話を聞いて予想が付いたのか、ロッシュさんが説明してくれる。
「そうなんですね。なら、大丈夫かね」
結局、準備出来たら、冷蔵庫ダンジョンの一階に行くことに。
「他の子にはさせんよね?」
まだ、生後3ヶ月の赤ちゃんなのだ。とりわけ元気がパワーに溢れているだけ。
『そうね、コハクにもさせてもいいかもしれないわ。あの子、元気が怒られているのをよく見ているから、いきなり飛び出したりはしないと思うけど。ヒスイはまだちょっと心配だから』
『そうなのです。ヒスイはまだ小さいのです。ルリとクリスは引っ込み思案なのです。いずれ狩りを教えるとしても、まず、元気の動きを見せたいのです』
「なら、ヒスイとルリとクリスは見学ね」
ヒスイは初めに比べたら大きくなっている。だけど未だに一番小さい。
なんでもビアンカやルージュみたいな上位魔物は、生まれてから半年間での死亡率が高く、半数は半年間で亡くなってしまうそうだ。そして雌個体も、他の魔物に比べて、出産後の死亡率が高い。ルージュの産みの母親がそうだったように。母親がいなければ、子供はすぐに死ぬ。そして他の魔物に襲われて命を落とす。成長速度も他の魔物に比べてゆっくり。成体となるには、最低3年かかり、独り立ちを認めてもらうには、何十年とかかる。ちなみに緑のゴブリンは表現は悪いがポコポコ生まれて、あっという間に成長する。ただ、ゴブリンの寿命は5~10年。上位に進化しなくては寿命は延びないそうだ。
コハクは順調に成長しているが、ルージュの心配はやはりヒスイ。半年のラインが、ネックのようだ。甘えん坊なヒスイ。どうにか半年、頑張ろう。ルージュにしっかり栄養摂らせて、たっぷりお乳出してもらわないと。ビアンカもたくさん栄養摂らせないと。なんと言ってもビアンカは元気、ルリ、クリスの3匹のお母さんだ。お乳の量だって必要だしね。ルリとクリスも初めに比べたら、サイズはアップしているが、元気ほどではない。こちらも気を付けないと。
よし、帰ったら、しっかり栄養つくもんば、食べさせよう。
ビアンカの魔法で、多少温度はいい。
爆走しているノワールを見ながら、本日の担当ロッシュさんとシュタインさんとおしゃべりしながら過ごす。
「こんなに暑いのに鎧とか着て、汗疹とか大丈夫なんですか?」
ロッシュさんは金属と革の鎧、シュタインさんは革の鎧だ。暑くないのだろうか?
「大丈夫ですよ。下のシャツに一時付与してますから」
一時付与は、私達の馬車とは違い短期間しか効果がない付与。比較的簡単にでき、安価だそうだ。職人ギルドに頼めばでき、今の時期、冷却効果や熱吸収の付与をしていると。なるほど、向こうにもそんな肌着あった。
「一時付与は比較的簡単ですからね。スライムのコアと水魔法か生活魔法の冷却さえ使えれば出来ますよ。パーティーによっては自分達でしてたりしますよ。うちはラーヴが使えますから」
「いいこと聞きました」
花や元気達のバンダナに、冷却か熱吸収を付与してもらおう。母が冷却の生活魔法使えたはず。
「でも、今暑いですからギルドの確保しているスライムのコアが少ないはず。コアを持参した方がいいですよ」
「そうなんですね。ねえ、ビアンカ、ルージュ、スライムその辺におらん?」
『いないのです』
『そうね。スライムなんて私達に近づいて来ないわよ』
「デスヨネ」
最近ビアンカからダンジョンビームが来る。冷蔵庫ダンジョンに潜ったり、あのドラゴン倒したりしてレベルアップして、もうすぐ500になると。魔物は上位魔物や格上相手に挑まない。一般人でも倒せるスライムが、うちのビアンカとルージュに挑めないだろう。
………………怖かあ。我ながら恐ろしい魔物を従魔にしたなあ。毎日のケーキを喜んで食べる姿がかわいかけん、よかか。
「スライムなら、冷蔵庫ダンジョンの一階にいますよ。初心者達が小遣い稼ぎで、ボス部屋のスライムのコア狙いますから」
と、シュタインさん情報。
「一階のボス部屋には、スライムたしか、10匹でたかな? コアは全部のスライムがドロップしませんが、2個くらい出ますよ」
「なるほど、ビアンカ、ルージュ、大丈夫ね?」
『スライムごとき、なんともないのです』
『そうよ』
「コアごと粉砕しそうやけんね。力加減ばね頼むばい」
『ああ』
『そういうこと。なら、ダンジョンに行くの?』
「明日はギルドでいろいろあるけんね。ダンジョン行くにも準備して行かんと」
そう言うと、ビアンカが考え込む。
「どうしたん?」
『ねえユイ、スライムのボス部屋に行くのですよね?』
「そやね」
あ、私がボス部屋開けないと、ビアンカとルージュが開けたら桁違うからね。
『元気にボス部屋を任せたいのです』
「生後3ヶ月になんばいいようと?」
最近5匹のなかで一際大きくすくすく育っている元気。サイズはすでに秋田犬だ。顔は幼いままだけど。やんちゃなのよね。よく引き倒されるし、突撃される。一度リードを持ってもらったシュタインさんがバランスを崩して、私とぶつかるし、ルームのソファーや従魔の部屋の柵もぼろぼろだ。おもちゃの破損もペースが早い。
『一度、しっかり動かせた方がいいかもしれないのです。元気は注意してもすぐに忘れるのです。気絶するくらい発散させたら、しばらくは落ち着くかもしれないのです』
「そ、そうなん?」
「でも大丈夫な? 元気まだ、赤ちゃんやろうもん」
黙って聞いていた晃太が、心配そうに聞く。
『私達がついていれば、スライムくらい大丈夫なのです』
ドラゴンもほぼ一撃でしたしね。
「ユイさん、スライムくらいなら子供が薪で叩いても倒せますよ」
私達の話を聞いて予想が付いたのか、ロッシュさんが説明してくれる。
「そうなんですね。なら、大丈夫かね」
結局、準備出来たら、冷蔵庫ダンジョンの一階に行くことに。
「他の子にはさせんよね?」
まだ、生後3ヶ月の赤ちゃんなのだ。とりわけ元気がパワーに溢れているだけ。
『そうね、コハクにもさせてもいいかもしれないわ。あの子、元気が怒られているのをよく見ているから、いきなり飛び出したりはしないと思うけど。ヒスイはまだちょっと心配だから』
『そうなのです。ヒスイはまだ小さいのです。ルリとクリスは引っ込み思案なのです。いずれ狩りを教えるとしても、まず、元気の動きを見せたいのです』
「なら、ヒスイとルリとクリスは見学ね」
ヒスイは初めに比べたら大きくなっている。だけど未だに一番小さい。
なんでもビアンカやルージュみたいな上位魔物は、生まれてから半年間での死亡率が高く、半数は半年間で亡くなってしまうそうだ。そして雌個体も、他の魔物に比べて、出産後の死亡率が高い。ルージュの産みの母親がそうだったように。母親がいなければ、子供はすぐに死ぬ。そして他の魔物に襲われて命を落とす。成長速度も他の魔物に比べてゆっくり。成体となるには、最低3年かかり、独り立ちを認めてもらうには、何十年とかかる。ちなみに緑のゴブリンは表現は悪いがポコポコ生まれて、あっという間に成長する。ただ、ゴブリンの寿命は5~10年。上位に進化しなくては寿命は延びないそうだ。
コハクは順調に成長しているが、ルージュの心配はやはりヒスイ。半年のラインが、ネックのようだ。甘えん坊なヒスイ。どうにか半年、頑張ろう。ルージュにしっかり栄養摂らせて、たっぷりお乳出してもらわないと。ビアンカもたくさん栄養摂らせないと。なんと言ってもビアンカは元気、ルリ、クリスの3匹のお母さんだ。お乳の量だって必要だしね。ルリとクリスも初めに比べたら、サイズはアップしているが、元気ほどではない。こちらも気を付けないと。
よし、帰ったら、しっかり栄養つくもんば、食べさせよう。
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