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新しい扉①
暑さのピークが過ぎた頃。マーファに来て2ヶ月が過ぎようとしていた。
孤児院の取り壊しも終わり、今、地面の整地をしていると。建物の図面も出来、父の冷蔵庫やオーブンの図面もあと少しだ。キャスターに関しては、既に使用料が入って来ていると。母のセーラー服もまず小さいサイズから立ち上げている。手作業のため、私達は手伝えない。ゆっくり作成。まず、80と90と100センチの型紙を作り、職人ギルドが売り出している。基本の型紙を渡しその後の作成や、販売手数料を取られるが、自分でするより楽なのでお任せだ。まずまず売れているようだ。
治験も順調のようだし、ドラゴンの素材を使用したポーションが出回り出した。ダワーさんに聞いたらかなり手順が必要だが、効果は抜群。あの蛇の目玉は視力回復や眼球再生能力のあるポーションになるが、ドラゴンのポーションはその上を行く。先天性に失明していても効果があり、眼球だけではなく周りの皮膚や筋肉、骨まで一発で修復する。なので、生まれつき失明している人や眼球を深く負傷した冒険者や騎士にとっては、ドラゴンのポーションは最後の希望だと。他の臓器、例えば肺を使用したポーションは、肋骨や胸膜、肺に近い食道や心臓、胃、大きな血管等にも影響し回復・再生する。つまり、これで救われる悪性腫瘍疾患患者さんがたくさんいると。実際にそれで救われたと、感謝の手紙が来た。
『お母さんが治っておうちにかえってきました。ありがとうございました』
読んで私は誇らしくなる。なんにもしてないけど、私は胸が一杯になる。晃太も読んで口が尖る。
ダワーさん曰く、今回のドラゴンのポーションで、少なくとも数千人の人が救われるだろうと。さすがドラゴン。普段は魔の森、魔境と呼ばれる奥地にしか生息していないため、この前みたいに出てくるのは、異例なのだそう。
それはさておき。
ぼちぼち来年度に引かれる税金の為に、ちゅどん、どかん、して頂かなくてはならないのだが。
ちょっと心配な事がある。あまり大量のドロップ品が出たら、買い取ってくれる冒険者ギルドに迷惑ではないか? 値崩れしないかだ。
「リティアさんに聞けばよかやん」
ルリのブラッシングしていた晃太がアドバイスしてくれたので、早速冒険者ギルドに。パーティーハウスの延長もあるしね。ビアンカとルージュも付いてきてくれた。本日はシュタインさんとマアデン君だ。山風の御用聞きもあと数日となっていた。
「ミズサワさんの御用聞きなら、延期してもいいかなって、皆で話してたんですけど。そろそろスカイランに行こうって話になって」
と、残念そうなシュタインさん。
「スカイランって、あのダンジョンがある」
「そうです、軍隊ダンジョンですね」
「軍隊ですかあ」
後ろから、気配がする。嫌な気配が。
「軍隊ダンジョンは20年置きくらいで改修があって、すごく人気のダンジョンなんですよ」
「へえ」
『聞いてなのです』
『ユイ、どんなダンジョンか聞いて』
来たよ、やっぱり。
「あの、詳しく教えて貰えませんか?」
「いいですが、俺も人から聞いた話ですよ」
『聞いてなのですっ』
『聞いてっ』
「はい、構いません。お願いします」
リティアさんにいろいろ聞いてから、パーティーハウスに帰ってからとなる。
久しぶりのギルド。
さて、リティアさん、いるかな?
相談窓口に向かうと、奥からリティアさんが出てきてくれる。
「ミズサワ様、いらっしゃいませ。本日はどのような」
「ちょっとご相談とパーティーハウスの延長を」
「では、こちらにどうぞ」
いつもの応接室に通される。ドアにはシュタインさんとマアデン君が待機してくれる。
「まず、パーティーハウスの延長手続きからでよろしいですか?」
「はい、1か月で」
「畏まりました」
延長手続き無事に終了。
「で、ご相談なんですが」
「はい」
スマイルリティアさんが聞いてくれる。
また冷蔵庫ダンジョンに潜れば、あの桁外れにドロップ品が出るので、買い取ってくれる冒険者ギルドに迷惑ではないか。値崩れを起こして市場の問題が起きないかだ。
「ミズサワ様、そういった心配はございません」
間髪を容れずにリティアさんが答えてくれる。なんでも常に15階以上のドロップ品は不足がち。特に20階以上のドロップ品、あの目玉や白粉材料は隣国からも問い合わせが来ているそうだ。
「シーサーペントやアサシンシャーク、セイレーンのドロップ品もです。そうですね、牛や蛇系の革は多少安くなるでしょうが、多少です」
アサシンシャークってのは23階のボス部屋にいたサメだ。フカヒレは高級品、コラーゲンたっぷりで、なんと失った軟骨を再生すると。もちろんお肌にいいサプリメントにもなる。すごい。なので薬としての需要が高い。肉は最高級の堆肥になる。どんな荒地でもこれを使った堆肥なら、一年間は連作しても食物が必ず育つそうだ。なので、国営農場が前回分はほとんど買い上げてくれたと。
「なのでミズサワ様、お気になさらないでください」
目が、笑ってないけど、何故か必死なリティアさん。
「そうですか。頑張ってドロップ品を拾って来ますね」
戦うのはビアンカとルージュだし。
心配の一つが解消した。
『ねえユイ、いつダンジョンにいくのです? 最近動いてないから思いっきり走りたいのです』
『そうね。体がなまってしまうわ』
毎日エアコンの下でゴロゴロしてるからね。運動不足なんだろう。
「そうね、そろそろ元気のスライム部屋やない? それが終わってからね」
『そうなのですね』
『分かったわ』
「そうだ、リティアさん。実はスライム部屋でペンダントや指輪が出てきたのですが、買い取ってもらえます?」
忘れてた。
「はい、もちろんでございます」
私はアイテムボックスから宝飾品を出す。
リティアさんが、ん? みたいな顔。
「ミズサワ様、この巨大コアは?」
「ああ、スライムが融合して大きなスライムになってですね。そのコアです」
「左様ですか。まさか、王冠があったりしました?」
「そうです、そうです。よく分かりましたね」
「あまり目にしない魔物ですから、貴重品なんですよ」
ほほほ、とリティアさん。
「そうなんですね。あの20個くらいあるんですが」
「すべて買い取らせて頂きます」
リティアさんは間髪を容れずに答えてくれる。
良かった良かった。これは元気達のゼリー代にしよう。
宝飾品は数がかなりあるので、次にドロップ品を持ってきた時で構わないと答え。リティアさんがスマイル炸裂。
「お待ちしております」
ドロップ品だよね。
まあ、でも、良くしてくれるし、頑張ってドロップ品拾おう。
孤児院の取り壊しも終わり、今、地面の整地をしていると。建物の図面も出来、父の冷蔵庫やオーブンの図面もあと少しだ。キャスターに関しては、既に使用料が入って来ていると。母のセーラー服もまず小さいサイズから立ち上げている。手作業のため、私達は手伝えない。ゆっくり作成。まず、80と90と100センチの型紙を作り、職人ギルドが売り出している。基本の型紙を渡しその後の作成や、販売手数料を取られるが、自分でするより楽なのでお任せだ。まずまず売れているようだ。
治験も順調のようだし、ドラゴンの素材を使用したポーションが出回り出した。ダワーさんに聞いたらかなり手順が必要だが、効果は抜群。あの蛇の目玉は視力回復や眼球再生能力のあるポーションになるが、ドラゴンのポーションはその上を行く。先天性に失明していても効果があり、眼球だけではなく周りの皮膚や筋肉、骨まで一発で修復する。なので、生まれつき失明している人や眼球を深く負傷した冒険者や騎士にとっては、ドラゴンのポーションは最後の希望だと。他の臓器、例えば肺を使用したポーションは、肋骨や胸膜、肺に近い食道や心臓、胃、大きな血管等にも影響し回復・再生する。つまり、これで救われる悪性腫瘍疾患患者さんがたくさんいると。実際にそれで救われたと、感謝の手紙が来た。
『お母さんが治っておうちにかえってきました。ありがとうございました』
読んで私は誇らしくなる。なんにもしてないけど、私は胸が一杯になる。晃太も読んで口が尖る。
ダワーさん曰く、今回のドラゴンのポーションで、少なくとも数千人の人が救われるだろうと。さすがドラゴン。普段は魔の森、魔境と呼ばれる奥地にしか生息していないため、この前みたいに出てくるのは、異例なのだそう。
それはさておき。
ぼちぼち来年度に引かれる税金の為に、ちゅどん、どかん、して頂かなくてはならないのだが。
ちょっと心配な事がある。あまり大量のドロップ品が出たら、買い取ってくれる冒険者ギルドに迷惑ではないか? 値崩れしないかだ。
「リティアさんに聞けばよかやん」
ルリのブラッシングしていた晃太がアドバイスしてくれたので、早速冒険者ギルドに。パーティーハウスの延長もあるしね。ビアンカとルージュも付いてきてくれた。本日はシュタインさんとマアデン君だ。山風の御用聞きもあと数日となっていた。
「ミズサワさんの御用聞きなら、延期してもいいかなって、皆で話してたんですけど。そろそろスカイランに行こうって話になって」
と、残念そうなシュタインさん。
「スカイランって、あのダンジョンがある」
「そうです、軍隊ダンジョンですね」
「軍隊ですかあ」
後ろから、気配がする。嫌な気配が。
「軍隊ダンジョンは20年置きくらいで改修があって、すごく人気のダンジョンなんですよ」
「へえ」
『聞いてなのです』
『ユイ、どんなダンジョンか聞いて』
来たよ、やっぱり。
「あの、詳しく教えて貰えませんか?」
「いいですが、俺も人から聞いた話ですよ」
『聞いてなのですっ』
『聞いてっ』
「はい、構いません。お願いします」
リティアさんにいろいろ聞いてから、パーティーハウスに帰ってからとなる。
久しぶりのギルド。
さて、リティアさん、いるかな?
相談窓口に向かうと、奥からリティアさんが出てきてくれる。
「ミズサワ様、いらっしゃいませ。本日はどのような」
「ちょっとご相談とパーティーハウスの延長を」
「では、こちらにどうぞ」
いつもの応接室に通される。ドアにはシュタインさんとマアデン君が待機してくれる。
「まず、パーティーハウスの延長手続きからでよろしいですか?」
「はい、1か月で」
「畏まりました」
延長手続き無事に終了。
「で、ご相談なんですが」
「はい」
スマイルリティアさんが聞いてくれる。
また冷蔵庫ダンジョンに潜れば、あの桁外れにドロップ品が出るので、買い取ってくれる冒険者ギルドに迷惑ではないか。値崩れを起こして市場の問題が起きないかだ。
「ミズサワ様、そういった心配はございません」
間髪を容れずにリティアさんが答えてくれる。なんでも常に15階以上のドロップ品は不足がち。特に20階以上のドロップ品、あの目玉や白粉材料は隣国からも問い合わせが来ているそうだ。
「シーサーペントやアサシンシャーク、セイレーンのドロップ品もです。そうですね、牛や蛇系の革は多少安くなるでしょうが、多少です」
アサシンシャークってのは23階のボス部屋にいたサメだ。フカヒレは高級品、コラーゲンたっぷりで、なんと失った軟骨を再生すると。もちろんお肌にいいサプリメントにもなる。すごい。なので薬としての需要が高い。肉は最高級の堆肥になる。どんな荒地でもこれを使った堆肥なら、一年間は連作しても食物が必ず育つそうだ。なので、国営農場が前回分はほとんど買い上げてくれたと。
「なのでミズサワ様、お気になさらないでください」
目が、笑ってないけど、何故か必死なリティアさん。
「そうですか。頑張ってドロップ品を拾って来ますね」
戦うのはビアンカとルージュだし。
心配の一つが解消した。
『ねえユイ、いつダンジョンにいくのです? 最近動いてないから思いっきり走りたいのです』
『そうね。体がなまってしまうわ』
毎日エアコンの下でゴロゴロしてるからね。運動不足なんだろう。
「そうね、そろそろ元気のスライム部屋やない? それが終わってからね」
『そうなのですね』
『分かったわ』
「そうだ、リティアさん。実はスライム部屋でペンダントや指輪が出てきたのですが、買い取ってもらえます?」
忘れてた。
「はい、もちろんでございます」
私はアイテムボックスから宝飾品を出す。
リティアさんが、ん? みたいな顔。
「ミズサワ様、この巨大コアは?」
「ああ、スライムが融合して大きなスライムになってですね。そのコアです」
「左様ですか。まさか、王冠があったりしました?」
「そうです、そうです。よく分かりましたね」
「あまり目にしない魔物ですから、貴重品なんですよ」
ほほほ、とリティアさん。
「そうなんですね。あの20個くらいあるんですが」
「すべて買い取らせて頂きます」
リティアさんは間髪を容れずに答えてくれる。
良かった良かった。これは元気達のゼリー代にしよう。
宝飾品は数がかなりあるので、次にドロップ品を持ってきた時で構わないと答え。リティアさんがスマイル炸裂。
「お待ちしております」
ドロップ品だよね。
まあ、でも、良くしてくれるし、頑張ってドロップ品拾おう。
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