文字の大きさ
大
中
小
150 / 878
連載
帰途⑤
ノータの冒険者ギルドの解体現場は騒然となってる。
対応してくれた冒険者副ギルドマスターのウィークスさんが、目を覆う。
マジックバッグから出てきたのは、軽自動車並みにデカイ猪、ノワール並みにデカイ鹿、灰色の鱗の蛇は、10メートル以上の長さだ。イヤやあ。直視したくない。晃太は察知して、外で待っている。灰色の毛並みの熊は立ち上がれば、2メートルを超す。ワニは見たことある、シュバルツアリゲーターだ。3匹いる。リザードは2匹だ。
で、最後に出た、デスフラワー。赤黒い花弁に斑に黒い斑点がある。茎の部分には、馬蹄の跡がくっきりついている。長さは、2メートル超えだ。
「テイマー殿? これらは?」
「ああ、従魔がちょっと散歩してきまして」
私はそっぽ向く。
「散歩? ちょっと散歩?」
「はい、散歩です」
私はそっぽ向いたまま答える。
ため息をつくウィークスさん。
「あの、買い取っていただけます?」
「もちろん、すべて買い取らせていただきますよ。何か欲しいものは?」
「そうですねえ」
お肉よね。
でもまだホワイトキングボアもあるし、ドラゴンのお肉もあるし、軍隊ダンジョンのお肉もある、ワイバーンとか猪とか
ちょっと失礼して、ビアンカとルージュに確認。
「まだ、お肉の在庫あるけど、食べたいのある? あ、蛇はダメよ」
『そうなのですね。猪は食べれるのですが。あ、あの熊はまずいのでいらないのです』
「そうね。まだ、ホワイトキングボアあるんよ」
『なら、そっちの方が美味しいからいらないわ』
「じゃあ、よかね」
私は戻りウィークスさんにお断りする。
「明後日のドロップ品買い取りの際に、査定額を出します」
「お願いします」
ウィークスさんに挨拶して、ギルドを出た。
宿に戻り、ルージュに魔法のカーテンを広げてもらう。
ルームに入り、サブ・ドアを開けて、両親と花を迎え入れる。
「おお、広くなっとうね」
「本当やね」
「くうん、くうん、くうん」
「花ちゃん、花ちゃん」
「花ちゃん」
ぽちゃぽちゃボディのかわいかこと。
元気達が両親に集まりもふもふ。もふもふ。もふもふ。
「実はね、神様がね」
私が今日の事を説明する。
「そうね」
「今度神様にお礼せんとね」
怒られていたけど、結果的にはルームが広がったしね。感謝だ。
広くなったルームの中で、私と晃太と父で家具の位置を変える。母は夕食の準備だ。
広くなったから、壁に余裕が出来て新しく部屋が追加出来そう。
念願の自室が手に入る。
いつも寝る時にルームにベッドを晃太のアイテムボックスから、いちいち出しているから面倒なんだよね。
「なあ、姉ちゃん、部屋手に入らんかね?」
「あんたもな? そうやね、HP貯まっているしね。ご飯後にしようかね」
家具の位置を変えて、私は夕御飯の準備の手伝いに入る。父と晃太はブラッシングに入る。
お乳と補助食も済み、ノワールのご飯の準備も済んだ。
ビアンカとルージュには、たっぷりのホワイトキングボアのお肉を焼いて、特製どんぶりのご飯と軽く湯通したもやしの上に乗せる。それから冷蔵庫ダンジョンの貝柱のバター焼き。勢いよく食べるビアンカとルージュ。
『美味しいのですっ』
『動いた後は格別ねっ』
ようございました。
私達はタコとワカメとキュウリの酢の物。貝柱のバター焼き、ホワイトキングボアのステーキだ。チューハイオッケーと。
「「「「いただきます」」」」
うん、酢の物美味しい、貝柱美味しい。ホワイトキングボアはおろし大根のステーキソースで、チューハイが進む。これなら、ご飯も進むメニューだ。
『足りないのです』
『おかわり欲しいわ、貝柱の方ね』
「ごめんね。猪あるけど、貝柱はもうないんよ」
母がビールを呑みながら答え、ステーキを焼き始める。私も手伝い。
『貝、もうないのですか?』
『残念だわ、でも、ダンジョンで出たわね。また、ダンジョンに行きましょう』
そうなりますか。
「あ、そうそう、冷蔵庫ダンジョンね。なんか今おかしいんよ」
母がステーキを焼きながら話してくれる。
「冷蔵庫ダンジョン、何かあったん?」
ご飯盛りながら聞く。冷蔵庫ダンジョンには、牛乳やチーズ、お肉、貝柱と魚の切り身でかなり助かった。特に牛乳は5匹の仔達の栄養になってるし、お肉や貝柱がビアンカとルージュの食事になってる。私達もずいぶんお世話になってるし。
冷蔵庫ダンジョンに何かあると、ちょっと困る。
「私はよう分からんけど。お父さん、何か聞いとる?」
「確か、ダンジョンが改修に入ったって聞いたよ。今は誰も入れんって」
「改修?」
確か、シュタインさんが言ってたな。ダンジョンが広くなるってやつね。
『あのダンジョン、どうかなるのですか?』
『コハク達の牛乳、どうなるの?』
ビアンカとルージュも心配そうだ。
「聞いた話やと、大きくなるとか、階層が増えるとかやったはずやけど………」
確か、冷蔵庫ダンジョンの改修はずいぶん前だったはずだけど。
「様子ば、見るしかないね。マーファに帰る頃には落ち着いているかもしれんし。ねえ、冷蔵庫ダンジョンの経過ば適宜聞いといてくれる?」
「ん、分かった」
父が貝柱を食べながら答えてくれる。
ステーキどんぶりが出来上がる。
日本酒で顔を赤くした晃太と手分けして運ぶ。
「はい、どうぞ」
『ガブガブッ』
『ガブガブッ』
ステーキどんぶりがあっという間になくなって行く。
さて、私もご飯食べよう。
でも、冷蔵庫ダンジョン、どうなるんだろう?
貝柱、美味しい。これを使ったグラタン、美味しかったなあ。ダンジョン改修して、貝柱が手に入らなくなったらどうしよう。牛乳とかも手に入らなくなったら、元気達の大事な栄養源がなあ。
困るなあ。
対応してくれた冒険者副ギルドマスターのウィークスさんが、目を覆う。
マジックバッグから出てきたのは、軽自動車並みにデカイ猪、ノワール並みにデカイ鹿、灰色の鱗の蛇は、10メートル以上の長さだ。イヤやあ。直視したくない。晃太は察知して、外で待っている。灰色の毛並みの熊は立ち上がれば、2メートルを超す。ワニは見たことある、シュバルツアリゲーターだ。3匹いる。リザードは2匹だ。
で、最後に出た、デスフラワー。赤黒い花弁に斑に黒い斑点がある。茎の部分には、馬蹄の跡がくっきりついている。長さは、2メートル超えだ。
「テイマー殿? これらは?」
「ああ、従魔がちょっと散歩してきまして」
私はそっぽ向く。
「散歩? ちょっと散歩?」
「はい、散歩です」
私はそっぽ向いたまま答える。
ため息をつくウィークスさん。
「あの、買い取っていただけます?」
「もちろん、すべて買い取らせていただきますよ。何か欲しいものは?」
「そうですねえ」
お肉よね。
でもまだホワイトキングボアもあるし、ドラゴンのお肉もあるし、軍隊ダンジョンのお肉もある、ワイバーンとか猪とか
ちょっと失礼して、ビアンカとルージュに確認。
「まだ、お肉の在庫あるけど、食べたいのある? あ、蛇はダメよ」
『そうなのですね。猪は食べれるのですが。あ、あの熊はまずいのでいらないのです』
「そうね。まだ、ホワイトキングボアあるんよ」
『なら、そっちの方が美味しいからいらないわ』
「じゃあ、よかね」
私は戻りウィークスさんにお断りする。
「明後日のドロップ品買い取りの際に、査定額を出します」
「お願いします」
ウィークスさんに挨拶して、ギルドを出た。
宿に戻り、ルージュに魔法のカーテンを広げてもらう。
ルームに入り、サブ・ドアを開けて、両親と花を迎え入れる。
「おお、広くなっとうね」
「本当やね」
「くうん、くうん、くうん」
「花ちゃん、花ちゃん」
「花ちゃん」
ぽちゃぽちゃボディのかわいかこと。
元気達が両親に集まりもふもふ。もふもふ。もふもふ。
「実はね、神様がね」
私が今日の事を説明する。
「そうね」
「今度神様にお礼せんとね」
怒られていたけど、結果的にはルームが広がったしね。感謝だ。
広くなったルームの中で、私と晃太と父で家具の位置を変える。母は夕食の準備だ。
広くなったから、壁に余裕が出来て新しく部屋が追加出来そう。
念願の自室が手に入る。
いつも寝る時にルームにベッドを晃太のアイテムボックスから、いちいち出しているから面倒なんだよね。
「なあ、姉ちゃん、部屋手に入らんかね?」
「あんたもな? そうやね、HP貯まっているしね。ご飯後にしようかね」
家具の位置を変えて、私は夕御飯の準備の手伝いに入る。父と晃太はブラッシングに入る。
お乳と補助食も済み、ノワールのご飯の準備も済んだ。
ビアンカとルージュには、たっぷりのホワイトキングボアのお肉を焼いて、特製どんぶりのご飯と軽く湯通したもやしの上に乗せる。それから冷蔵庫ダンジョンの貝柱のバター焼き。勢いよく食べるビアンカとルージュ。
『美味しいのですっ』
『動いた後は格別ねっ』
ようございました。
私達はタコとワカメとキュウリの酢の物。貝柱のバター焼き、ホワイトキングボアのステーキだ。チューハイオッケーと。
「「「「いただきます」」」」
うん、酢の物美味しい、貝柱美味しい。ホワイトキングボアはおろし大根のステーキソースで、チューハイが進む。これなら、ご飯も進むメニューだ。
『足りないのです』
『おかわり欲しいわ、貝柱の方ね』
「ごめんね。猪あるけど、貝柱はもうないんよ」
母がビールを呑みながら答え、ステーキを焼き始める。私も手伝い。
『貝、もうないのですか?』
『残念だわ、でも、ダンジョンで出たわね。また、ダンジョンに行きましょう』
そうなりますか。
「あ、そうそう、冷蔵庫ダンジョンね。なんか今おかしいんよ」
母がステーキを焼きながら話してくれる。
「冷蔵庫ダンジョン、何かあったん?」
ご飯盛りながら聞く。冷蔵庫ダンジョンには、牛乳やチーズ、お肉、貝柱と魚の切り身でかなり助かった。特に牛乳は5匹の仔達の栄養になってるし、お肉や貝柱がビアンカとルージュの食事になってる。私達もずいぶんお世話になってるし。
冷蔵庫ダンジョンに何かあると、ちょっと困る。
「私はよう分からんけど。お父さん、何か聞いとる?」
「確か、ダンジョンが改修に入ったって聞いたよ。今は誰も入れんって」
「改修?」
確か、シュタインさんが言ってたな。ダンジョンが広くなるってやつね。
『あのダンジョン、どうかなるのですか?』
『コハク達の牛乳、どうなるの?』
ビアンカとルージュも心配そうだ。
「聞いた話やと、大きくなるとか、階層が増えるとかやったはずやけど………」
確か、冷蔵庫ダンジョンの改修はずいぶん前だったはずだけど。
「様子ば、見るしかないね。マーファに帰る頃には落ち着いているかもしれんし。ねえ、冷蔵庫ダンジョンの経過ば適宜聞いといてくれる?」
「ん、分かった」
父が貝柱を食べながら答えてくれる。
ステーキどんぶりが出来上がる。
日本酒で顔を赤くした晃太と手分けして運ぶ。
「はい、どうぞ」
『ガブガブッ』
『ガブガブッ』
ステーキどんぶりがあっという間になくなって行く。
さて、私もご飯食べよう。
でも、冷蔵庫ダンジョン、どうなるんだろう?
貝柱、美味しい。これを使ったグラタン、美味しかったなあ。ダンジョン改修して、貝柱が手に入らなくなったらどうしよう。牛乳とかも手に入らなくなったら、元気達の大事な栄養源がなあ。
困るなあ。
感想 867
あなたにおすすめの小説
「今日限りで君を解雇する」――20年仕えた地味なメイドですが、料理も手紙も暗殺者対策も私がやっていました
「エナメル。今日限りで君を解雇する」
20年仕えた屋敷をクビになった、地味なエルフのメイド・エナメル。
だが、晩餐会の料理も、侯爵への手紙も、調度品の手配も、屋敷を狙う暗殺者の処理も――すべて彼女が陰で支えていたものだった。
エナメルが去ったあと、屋敷は少しずつ綻び始める。
一方の本人は、そんなことも知らず。
「さて。次はどこで雇っていただきましょう」
地味で目立たないベテランメイド・エナメルの、新しい奉公先探しが始まる。
※本作は『メイドのエナメルは今日も静かにお仕えします』シリーズの第1作です。本作単体でもお楽しみいただけます。
異世界転移した僕と彼のスキルは「貯金箱」と「犬」だったので即追放。でもこれが意外と強かった
高校の英語の授業中、勇者召喚で僕たちクラスメイト7名は異世界にやって来た。
目的は魔王討伐では無くて、高難易度ダンジョンの封印?!
でも僕ユイトのスキルは「貯金箱」、エイジは「犬」。
役立たず認定で、二人とも城を追放されてしまった。
のんびり暮らそうとしたけどそうもいかなくなって。
僕たちは奇妙なスキルを駆使して異世界で生き延びる。
緩~いファンタージ物語です。のんびりと書いていきます。
本文はなるべく簡潔に、サクサク進むようにしています。
暇つぶしに読んでいただいて、楽しんでくださると嬉しいです。
なろう様にも投稿。
捨てられた幼女ですが、公爵家に拾われたら家族みんなの愛が重すぎました
幼い頃に母親に捨てられ、孤児院で暮らしていた少女リリア。
「役に立たなければ、また捨てられる」
そう思い、いつも“いい子”でいようとしていた彼女は、ある日、公爵家の馬車を助けたことをきっかけに屋敷へ招かれる。
そこで待っていたのは、娘に甘すぎる公爵夫妻に、妹を構いたがるレオン、そしてリリアを甘やかしたい使用人たち。
戸惑いながらも、少しずつ公爵家に居場所を見つけていくリリア。やがて夫妻から「私たちの娘になってほしい」と告げられて――。
これは、捨てられないために“いい子”でいようとしていた少女が、重すぎるほどの愛情に包まれ、本当の家族を見つけていく物語。
初夜のあとに愛する人がいると言われたので祝福で身体の時間を一日戻しました
夫婦となって初めて迎えた夜、セレンティアは夫リオールから「俺には、愛する人がいる」と告げられる。
彼が初夜を済ませた理由は、三年後に白い結婚として婚姻無効を申し立てられないようにするためだった。
けれどリオールは知らなかった。セレンティアの祝福《一日回帰》が、自分自身の身体にも使えることを。
セレンティアは自分の身体の時間を一日前へ戻し、三年間、侯爵家の妻として務めを果たすことを決める。
夫に愛されるためではない。三年後、白い結婚としてこの家を出ていくために。
番の証が出ないと捨てられたので、神様に確かめてもらいます
「番の証が出ぬからだ」
和平のために獣人国へ嫁いで四年。獣王ガイウス様との儀式は三度、三度とも証は出ませんでした。「人間の娘では神は認めぬ」——そう言われて、離宮へ。
雨漏りの下で眠り、井戸をさらい、畑を耕して。泣かなかったのは強いからではありません。獣人には、匂いでわかってしまうから。
嫁ぐ前に三年かけて読み込んだ婚姻法典。その第四章に、こうありました。
『既に誓いを結びたる者が、重ねて他者と誓いを立てんとする時、神は後の誓いを認めず』
——証が出なかったのは、わたしが人間だからではない。
長老会に申し立てたのは、解釈の確認だけ。わたしは悪くない、とは一言も書きませんでした。
遡誓の儀で神殿に浮かんだのは、六年前の秋の「成立」と、わたしの三度の「不成立(重複)」でした。
飛べないと捨てられたので、竜ごと出て行きます
「お前は竜に乗れもしない、ただの妻だろう」
竜騎士団長の夫はそう言って、飛べる従騎士の娘を選びましたわ。
ええ、わたくしは飛べません。十二年、地上におりました。
夜明け前に三十一頭の寝息を数え、歯を磨き、爪の砂を取り、冬に毛布を掛け、契約を編んで。——この国でただひとりの「調律者」として。
竜は、人を乗せない生き物ですのよ。竜自身が「乗せてもいい」と決めない限り。そして竜が誰の言葉で頷いてきたか、あの方は十二年、一度もお考えにならなかった。
離縁されて、わたくしは竜舎を出ました。
三日後から、竜は一頭も飛ばなくなりましたの。
怒っているのではありませんのよ。竜は報復をしませんもの。ただ——寂しいのです。
そして来月は、三年に一度の、契約更新日ですわ。
土下座する王妃の座などいらないので、冒険者に転職します。
「私が愛しているのはエルナ。君だけだ」
エルナは自分の夫でありハーメルン王国の国王であるカメルを愛していた。
彼がどれほど自分より隣国の聖女を優先しようとも。
結婚して二年が経っても初夜を迎えたことがなかろうとも。
しかし。
「エルナ。君に失望した。聖女を陥れていじめるとはな。罪を認め、ひざまずいて謝罪するように」
一年に一度の建国記念宴会であり結婚記念日に、カメルはすべての貴族や外国の使節団が見ている前で、エルナに身に覚えのない罪を認めろと断罪した。
愛が壊れるのは一瞬。
だからこそ、エルナはその場でひざまずいた。頭を地面にこすりつけて謝罪した。
「聖女を陰謀にかけた大罪人エルナは、この時間をもって王妃の座から退き、平民となりますことをお許しください。聖女様とどうかお幸せに」
*ゆるい設定です。不快に思われる方はブラウザバックをお願いします。
婚約破棄を受け入れた瞬間、王太子殿下が青ざめました
王都でもっとも華やかな春の夜会。その中央で、王太子エドワードは冷ややかな目を婚約者へ向けていた。
「リリアーナ・フォン・アルベルト公爵令嬢。君との婚約を、ここで破棄する」
会場が一瞬で静まり返る。
リリアーナは淡い金髪を揺らし、静かに王太子を見つめ返した。
「理由を、お聞きしてもよろしいでしょうか」
「理由など明白だ。君は嫉妬深く、心が狭い。それに比べ、私は真実の愛を見つけた」
そう言ってエドワードが隣へ引き寄せたのは、男爵令嬢のセシリアだった。