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連載
受けるべき①
ノワールの試運転から2日後、私達は冷蔵庫ダンジョンに向かった。
直近の依頼期限があるからね。
とにかく今回は20~25階に向かい、ちゅどん、どかん、バキバキだ。
依頼をこなして、よくしてくれてるギルドに恩返しになればいい。
時期は夏になって来ているため、ドロップ品を入れる籠に、母が冷却の一時付与を着けた。首都に向かう前に追加で籠の製作してもらい、受け取ったし。
「気をつけるんよ」
「クンクンッ」
朝早く母と花に見送られて、パーティーハウスを出る。
『『ダンジョンダンジョン』』
「ブヒヒン、ブヒヒン」
うちの稼ぎ頭が上機嫌だ。
「わんわんっ」
「にゃー、にゃー」
「わんわんっ」
「わんわんっ」
「みゃー、みゃー」
仔達も大合唱だよ。
いつものように、魔法陣のある小屋のドアを、警備の人が開けてくれる。いつもありがとうございます。
「ダンジョンもスキップシステムなんて初めて」
エマちゃんが楽しそうだ。テオ君もわくわくしている。
『さあ、はみ出さないでね』
元気のリードはビアンカ、コハクのリードはチュアンさん。ノワールの手綱はホークさんが持つ。三人娘は私にぴったり。
『いいわね』
ルージュが魔法陣に魔力を流した。
ふわり、と景色が変わる。
なんだか、久しぶりの感じだが、1か月とちょっと前だからね。
『さ、行くのです』
『行くわよ』
「ブヒヒンッ」
気の早かこと。だが、日が上がれば、ダンジョン内も暑くなるしね。
「分かった。皆さん、いいですか?」
私は鷹の目の皆さんに集合をかける。
「今からビアンカ達がボス部屋に挑みます。なので元気とコハクのリードをお願いします」
元気のリードはホークさん、コハクはチュアンさんが継続。
「後、ドロップ品が半端ない数が出ますので」
Sサイズのマジックバッグ2つと、籠を渡す。
「これに入れて、晃太に」
ちゅどどどどどどーんっ
ちゅどどどどどどーんっ
ちゅどどどどどどーんっ
どっかーんっ
ひっ、と鷹の目の皆さんが振り返る。
『終わったのです』
『久しぶりに動いたわ』
「ブルブルッ」
はあ、まだ冷蔵庫ダンジョンに入って数分も経ってないのに。鷹の目の皆さん、呆然としている。
私は他に冒険者の人達が近くにいないか確認してもらい、ルームを開けてビアンカとルージュ、ノワール、仔達を誘導。エアコン始動する。
「宝箱出たら、お願いねルージュ」
『いいわ』
エアコンの下に転がるビアンカとルージュ。
私はルームを出て、ボス部屋に。ドロップ品を拾う為に軍手を着ける。
ボス部屋には、すでに晃太と鷹の目の皆さんが、せっせとドロップ品を拾っている。マジックバッグはホークさんとマデリーンさんが持ち、片っ端から入れている。籠にチュアンさん、ミゲル君、テオ君が入れている。カートはエマちゃんが押し、籠を晃太の元に搬送。
よし、私も参加。目玉なんて直視しない。数えない。
思ったより早く回収。
「皆さん、お疲れ様です」
「いえ。覚悟はしてましたが、やはり、ビアンカさんとルージュさんは凄いですね」
「レベル高いですからね」
話していると、お馴染みの宝箱が。
興味津々で、エマちゃんとテオ君が近付く。
「エマ、テオ、宝箱に不用意に近付くな。罠がある可能性があるからな」
ホークさんの注意が飛び、双子は後退り。
「そう言えば、本来冒険者の人達はどうやって罠の確認を?」
うちにはルージュがいつもやってくれているし。
「本来なら、罠解除のスキルがある斥候ですね。後は魔法でチェック出来ますが、罠を解除するにはスキルか相応の技術が必要ですね。マデリーン、罠の確認だけ出来るか?」
「分かったわ」
マデリーンさんが少し離れて、杖の先端を宝箱に向ける。杖の先から空気をゆらゆらさせる。ゆらゆらは宝箱を包み込む。
「……………罠、あるわね」
「そうか。ユイさん、どうしますか? 我々でも簡単な罠くらいなら解除出来ますが」
「いつもはどうされるんですか?」
「手に負えなければ、宝箱ごとギルドに持ち込みます。専門のスタッフがいますから。特にダンジョンを有する街には腕のいい職人がいます」
知らなかった。これは誰でも知ってる一般常識らしい。冒険者ギルドに解体職人と解除職人いるのは、当たり前だと。
「なるほど。あ、罠は大丈夫ですよ。ルージュが解除出来ますから」
私はルームからルージュを呼び、宝箱をチェックしてもらう。鼻先から黒い霞を出す。
『はい、終わったわ』
「ありがとうルージュ。さ、開けますよー」
ぱかり。
お馴染み指輪サイズのビロードの箱がズラリ。合計6個。
いつも変わらない、このわくわく感。
1つずつ開けていこう。
まず私がぱかり。あら、これはなんだ? 紫だけど、乳白色に紫を混ぜたような感じだが。
「何の石かね?」
「さあ」
「多分。ラベンダージェダイトだと思います」
首を傾げているとマデリーンさんが教えてくれる。晃太のアイテムボックスに入れると、正解、パチパチ。
次は晃太が開ける。こちらは中粒の真珠が2つ。
「はい、ホークさん」
「え、俺が?」
「はいはい、どうぞ開けてください。順番ですからね」
「は、はい」
ホークさんが3つ目をぱかり。鮮やかな水色の石が1つ。パライバトルマリンと出る。
4つ目はチュアンさんがぱかり。薄い緑色の石が2つ、ペリドット。
5つ目はマデリーンさんがぱかり。小粒の真珠が5つ。
6つ目はミゲル君がぱかり。オパールが1つ。
エマちゃんとテオ君が寂しそう。
「次ね、エマちゃんテオ君」
「「はーい」」
ボス部屋を出て、近くのセーフティゾーンへ。ルームを開けて入る。仔達がわらわらと歓迎してくれる、もふもふーん。
それから休憩。晃太がドロップ品をリストアップ。あっという間にボス部屋復活。
はい、ちゅどん、どかん、バキバキ。
同じ要領でドロップ品回収。出てきた宝箱には罠なし。
ぱかり。うん、ビロードの箱が大中小並ぶ。
「はい、エマちゃん、テオ君」
嬉しそうな双子、分かるよ、わくわくするもんね。
大はエマちゃん、中はテオ君、小は私がぱかり。
大に銀製のペンダントと指輪とブローチ。花のモチーフが着いているが、上品なデザインだ。中にはペアのシンプルな懐中時計。小には小粒ダイヤモンドが2つ。
「あ、懐中時計、ホークさん達で持ってください。時間分からないと不便ですから」
「ユイさん、懐中時計は高級品ですよ。持てません」
ホークさんがとんでもないといった顔だ。
「まあまあ、そう言わずに。まずはホークさんとチュアンさんが持ってくださいね。出来れば全員持てるようにしましょう」
私は懐中時計を押し付ける。ビアンカとルージュとノワールのおかげだもんね。元はタダだし。
ボス部屋から出ると一気に気温が上がっていて、私達はルームに避難。救いは日本特有のじめじめした暑さではないこと。日陰に入れば、ずいぶん暑さがいいことだ。
昼間は大人しくしておこう。なんて、甘い考えでした。
「ブヒヒンッ、ブヒヒンッ、ブヒヒンーッ」
ノワールが興奮。どうやら、動き足りないそうだ。どんだけ戦いたいんよ、ノワールや。あんまり暑い時に動くのはやめた方がいいけど。
『暑いのですよ、ノワール』
『そうよ。日が落ちてからになさい』
ビアンカとルージュが説得している。
『ブルブル……………』
ノワールが哀愁を漂わせて訴える。
結局、根負けした。ビアンカとルージュは暑いからと戦闘には初撃にのみ参加。晃太の支援魔法の件もあるので、鷹の目の皆さんも参加。仔達も参加することに。心配や、とくに元気が。ルージュに光のリンゴを出してもらう。私は戦闘はまだダメと言われたよ。
晃太の支援魔法をかけて、ホークさんが弓を構え、マデリーンさんが魔法、チュアンさんも新しい土魔法を使う。チュアンさんは元々無属性魔法が使えるため、特に発動には問題なかった。
『開けるわよ』
ルージュが確認して、ボス部屋の扉を開ける。
まずはビアンカが水の矢をガトリングのように連発。ホークさんも矢を次々に放ち、マデリーンさんは火の矢を放ち、チュアンさんは小さな土の塊を連発。元気は相変わらずわんわん雷連発する。ルリは水の矢、クリスは火の矢、ヒスイはふしゃーっ。ルリとクリスの体にラインが現れる。ルリは水色、クリスは赤、薄いけど浮かび上がっている。あら、コハクは? おお、低い猛獣特有の唸り声を上げて、体に茶色のラインが浮かび上がる。
初撃が終了し、ノワールがボス部屋に突撃。見てない、馬蹄が蛇の頭を一撃したなんて。次にコハクと元気が突撃。鷹の目の皆さんが続き、三人娘と晃太が続く。光のリンゴが縦横無尽に飛び回る。
だ、大丈夫かな? 見送ったはいいが、心配だ。
『大丈夫なのです。初撃で半分以下にしたのです』
『いざとなれば、私達が行くわ』
ルージュが追加で光のリンゴを出して、しばらくすると無事に戦闘終了。汗だくの皆さんが出てきた。晃太も汗だくだ。服に冷却の一時付与しているけど、許容量オーバーやったんやね。水分補給せんと。
「お疲れ様、晃太お茶ば、休んで」
「姉ちゃん、先に元気達ばルームに入れて」
晃太はお茶のペットボトルを人数分出して配布し、一気飲み。
「にゃあ~」
情けない声を上げるコハク。
『コハク、戦闘モードを繰り返さないと慣れないわよ。後は魔力操作も上達させないといけないわ。でも今はお休みなさい』
ルージュが素早くコハクに駆け寄り頬擦りしている。
『かあか~』
甘えん坊のヒスイはルージュにすり寄っていく。
『ヒスイ、お前はまだまだ色々甘いわよ』
「はいはい、とりあえずルームに入って。コハク、歩ける?」
「にゃあ~」
歩けるみたいやね。
ルームを開けて、仔達は全員従魔の部屋に。水呑場で水分補給してから丸くなる。
私はルームを出て、水分補給した晃太と鷹の目の皆さんと合流し、ドロップ品を拾い集めた。
直近の依頼期限があるからね。
とにかく今回は20~25階に向かい、ちゅどん、どかん、バキバキだ。
依頼をこなして、よくしてくれてるギルドに恩返しになればいい。
時期は夏になって来ているため、ドロップ品を入れる籠に、母が冷却の一時付与を着けた。首都に向かう前に追加で籠の製作してもらい、受け取ったし。
「気をつけるんよ」
「クンクンッ」
朝早く母と花に見送られて、パーティーハウスを出る。
『『ダンジョンダンジョン』』
「ブヒヒン、ブヒヒン」
うちの稼ぎ頭が上機嫌だ。
「わんわんっ」
「にゃー、にゃー」
「わんわんっ」
「わんわんっ」
「みゃー、みゃー」
仔達も大合唱だよ。
いつものように、魔法陣のある小屋のドアを、警備の人が開けてくれる。いつもありがとうございます。
「ダンジョンもスキップシステムなんて初めて」
エマちゃんが楽しそうだ。テオ君もわくわくしている。
『さあ、はみ出さないでね』
元気のリードはビアンカ、コハクのリードはチュアンさん。ノワールの手綱はホークさんが持つ。三人娘は私にぴったり。
『いいわね』
ルージュが魔法陣に魔力を流した。
ふわり、と景色が変わる。
なんだか、久しぶりの感じだが、1か月とちょっと前だからね。
『さ、行くのです』
『行くわよ』
「ブヒヒンッ」
気の早かこと。だが、日が上がれば、ダンジョン内も暑くなるしね。
「分かった。皆さん、いいですか?」
私は鷹の目の皆さんに集合をかける。
「今からビアンカ達がボス部屋に挑みます。なので元気とコハクのリードをお願いします」
元気のリードはホークさん、コハクはチュアンさんが継続。
「後、ドロップ品が半端ない数が出ますので」
Sサイズのマジックバッグ2つと、籠を渡す。
「これに入れて、晃太に」
ちゅどどどどどどーんっ
ちゅどどどどどどーんっ
ちゅどどどどどどーんっ
どっかーんっ
ひっ、と鷹の目の皆さんが振り返る。
『終わったのです』
『久しぶりに動いたわ』
「ブルブルッ」
はあ、まだ冷蔵庫ダンジョンに入って数分も経ってないのに。鷹の目の皆さん、呆然としている。
私は他に冒険者の人達が近くにいないか確認してもらい、ルームを開けてビアンカとルージュ、ノワール、仔達を誘導。エアコン始動する。
「宝箱出たら、お願いねルージュ」
『いいわ』
エアコンの下に転がるビアンカとルージュ。
私はルームを出て、ボス部屋に。ドロップ品を拾う為に軍手を着ける。
ボス部屋には、すでに晃太と鷹の目の皆さんが、せっせとドロップ品を拾っている。マジックバッグはホークさんとマデリーンさんが持ち、片っ端から入れている。籠にチュアンさん、ミゲル君、テオ君が入れている。カートはエマちゃんが押し、籠を晃太の元に搬送。
よし、私も参加。目玉なんて直視しない。数えない。
思ったより早く回収。
「皆さん、お疲れ様です」
「いえ。覚悟はしてましたが、やはり、ビアンカさんとルージュさんは凄いですね」
「レベル高いですからね」
話していると、お馴染みの宝箱が。
興味津々で、エマちゃんとテオ君が近付く。
「エマ、テオ、宝箱に不用意に近付くな。罠がある可能性があるからな」
ホークさんの注意が飛び、双子は後退り。
「そう言えば、本来冒険者の人達はどうやって罠の確認を?」
うちにはルージュがいつもやってくれているし。
「本来なら、罠解除のスキルがある斥候ですね。後は魔法でチェック出来ますが、罠を解除するにはスキルか相応の技術が必要ですね。マデリーン、罠の確認だけ出来るか?」
「分かったわ」
マデリーンさんが少し離れて、杖の先端を宝箱に向ける。杖の先から空気をゆらゆらさせる。ゆらゆらは宝箱を包み込む。
「……………罠、あるわね」
「そうか。ユイさん、どうしますか? 我々でも簡単な罠くらいなら解除出来ますが」
「いつもはどうされるんですか?」
「手に負えなければ、宝箱ごとギルドに持ち込みます。専門のスタッフがいますから。特にダンジョンを有する街には腕のいい職人がいます」
知らなかった。これは誰でも知ってる一般常識らしい。冒険者ギルドに解体職人と解除職人いるのは、当たり前だと。
「なるほど。あ、罠は大丈夫ですよ。ルージュが解除出来ますから」
私はルームからルージュを呼び、宝箱をチェックしてもらう。鼻先から黒い霞を出す。
『はい、終わったわ』
「ありがとうルージュ。さ、開けますよー」
ぱかり。
お馴染み指輪サイズのビロードの箱がズラリ。合計6個。
いつも変わらない、このわくわく感。
1つずつ開けていこう。
まず私がぱかり。あら、これはなんだ? 紫だけど、乳白色に紫を混ぜたような感じだが。
「何の石かね?」
「さあ」
「多分。ラベンダージェダイトだと思います」
首を傾げているとマデリーンさんが教えてくれる。晃太のアイテムボックスに入れると、正解、パチパチ。
次は晃太が開ける。こちらは中粒の真珠が2つ。
「はい、ホークさん」
「え、俺が?」
「はいはい、どうぞ開けてください。順番ですからね」
「は、はい」
ホークさんが3つ目をぱかり。鮮やかな水色の石が1つ。パライバトルマリンと出る。
4つ目はチュアンさんがぱかり。薄い緑色の石が2つ、ペリドット。
5つ目はマデリーンさんがぱかり。小粒の真珠が5つ。
6つ目はミゲル君がぱかり。オパールが1つ。
エマちゃんとテオ君が寂しそう。
「次ね、エマちゃんテオ君」
「「はーい」」
ボス部屋を出て、近くのセーフティゾーンへ。ルームを開けて入る。仔達がわらわらと歓迎してくれる、もふもふーん。
それから休憩。晃太がドロップ品をリストアップ。あっという間にボス部屋復活。
はい、ちゅどん、どかん、バキバキ。
同じ要領でドロップ品回収。出てきた宝箱には罠なし。
ぱかり。うん、ビロードの箱が大中小並ぶ。
「はい、エマちゃん、テオ君」
嬉しそうな双子、分かるよ、わくわくするもんね。
大はエマちゃん、中はテオ君、小は私がぱかり。
大に銀製のペンダントと指輪とブローチ。花のモチーフが着いているが、上品なデザインだ。中にはペアのシンプルな懐中時計。小には小粒ダイヤモンドが2つ。
「あ、懐中時計、ホークさん達で持ってください。時間分からないと不便ですから」
「ユイさん、懐中時計は高級品ですよ。持てません」
ホークさんがとんでもないといった顔だ。
「まあまあ、そう言わずに。まずはホークさんとチュアンさんが持ってくださいね。出来れば全員持てるようにしましょう」
私は懐中時計を押し付ける。ビアンカとルージュとノワールのおかげだもんね。元はタダだし。
ボス部屋から出ると一気に気温が上がっていて、私達はルームに避難。救いは日本特有のじめじめした暑さではないこと。日陰に入れば、ずいぶん暑さがいいことだ。
昼間は大人しくしておこう。なんて、甘い考えでした。
「ブヒヒンッ、ブヒヒンッ、ブヒヒンーッ」
ノワールが興奮。どうやら、動き足りないそうだ。どんだけ戦いたいんよ、ノワールや。あんまり暑い時に動くのはやめた方がいいけど。
『暑いのですよ、ノワール』
『そうよ。日が落ちてからになさい』
ビアンカとルージュが説得している。
『ブルブル……………』
ノワールが哀愁を漂わせて訴える。
結局、根負けした。ビアンカとルージュは暑いからと戦闘には初撃にのみ参加。晃太の支援魔法の件もあるので、鷹の目の皆さんも参加。仔達も参加することに。心配や、とくに元気が。ルージュに光のリンゴを出してもらう。私は戦闘はまだダメと言われたよ。
晃太の支援魔法をかけて、ホークさんが弓を構え、マデリーンさんが魔法、チュアンさんも新しい土魔法を使う。チュアンさんは元々無属性魔法が使えるため、特に発動には問題なかった。
『開けるわよ』
ルージュが確認して、ボス部屋の扉を開ける。
まずはビアンカが水の矢をガトリングのように連発。ホークさんも矢を次々に放ち、マデリーンさんは火の矢を放ち、チュアンさんは小さな土の塊を連発。元気は相変わらずわんわん雷連発する。ルリは水の矢、クリスは火の矢、ヒスイはふしゃーっ。ルリとクリスの体にラインが現れる。ルリは水色、クリスは赤、薄いけど浮かび上がっている。あら、コハクは? おお、低い猛獣特有の唸り声を上げて、体に茶色のラインが浮かび上がる。
初撃が終了し、ノワールがボス部屋に突撃。見てない、馬蹄が蛇の頭を一撃したなんて。次にコハクと元気が突撃。鷹の目の皆さんが続き、三人娘と晃太が続く。光のリンゴが縦横無尽に飛び回る。
だ、大丈夫かな? 見送ったはいいが、心配だ。
『大丈夫なのです。初撃で半分以下にしたのです』
『いざとなれば、私達が行くわ』
ルージュが追加で光のリンゴを出して、しばらくすると無事に戦闘終了。汗だくの皆さんが出てきた。晃太も汗だくだ。服に冷却の一時付与しているけど、許容量オーバーやったんやね。水分補給せんと。
「お疲れ様、晃太お茶ば、休んで」
「姉ちゃん、先に元気達ばルームに入れて」
晃太はお茶のペットボトルを人数分出して配布し、一気飲み。
「にゃあ~」
情けない声を上げるコハク。
『コハク、戦闘モードを繰り返さないと慣れないわよ。後は魔力操作も上達させないといけないわ。でも今はお休みなさい』
ルージュが素早くコハクに駆け寄り頬擦りしている。
『かあか~』
甘えん坊のヒスイはルージュにすり寄っていく。
『ヒスイ、お前はまだまだ色々甘いわよ』
「はいはい、とりあえずルームに入って。コハク、歩ける?」
「にゃあ~」
歩けるみたいやね。
ルームを開けて、仔達は全員従魔の部屋に。水呑場で水分補給してから丸くなる。
私はルームを出て、水分補給した晃太と鷹の目の皆さんと合流し、ドロップ品を拾い集めた。
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