259 / 867
連載
受けるべき①
しおりを挟む
ノワールの試運転から2日後、私達は冷蔵庫ダンジョンに向かった。
直近の依頼期限があるからね。
とにかく今回は20~25階に向かい、ちゅどん、どかん、バキバキだ。
依頼をこなして、よくしてくれてるギルドに恩返しになればいい。
時期は夏になって来ているため、ドロップ品を入れる籠に、母が冷却の一時付与を着けた。首都に向かう前に追加で籠の製作してもらい、受け取ったし。
「気をつけるんよ」
「クンクンッ」
朝早く母と花に見送られて、パーティーハウスを出る。
『『ダンジョンダンジョン』』
「ブヒヒン、ブヒヒン」
うちの稼ぎ頭が上機嫌だ。
「わんわんっ」
「にゃー、にゃー」
「わんわんっ」
「わんわんっ」
「みゃー、みゃー」
仔達も大合唱だよ。
いつものように、魔法陣のある小屋のドアを、警備の人が開けてくれる。いつもありがとうございます。
「ダンジョンもスキップシステムなんて初めて」
エマちゃんが楽しそうだ。テオ君もわくわくしている。
『さあ、はみ出さないでね』
元気のリードはビアンカ、コハクのリードはチュアンさん。ノワールの手綱はホークさんが持つ。三人娘は私にぴったり。
『いいわね』
ルージュが魔法陣に魔力を流した。
ふわり、と景色が変わる。
なんだか、久しぶりの感じだが、1か月とちょっと前だからね。
『さ、行くのです』
『行くわよ』
「ブヒヒンッ」
気の早かこと。だが、日が上がれば、ダンジョン内も暑くなるしね。
「分かった。皆さん、いいですか?」
私は鷹の目の皆さんに集合をかける。
「今からビアンカ達がボス部屋に挑みます。なので元気とコハクのリードをお願いします」
元気のリードはホークさん、コハクはチュアンさんが継続。
「後、ドロップ品が半端ない数が出ますので」
Sサイズのマジックバッグ2つと、籠を渡す。
「これに入れて、晃太に」
ちゅどどどどどどーんっ
ちゅどどどどどどーんっ
ちゅどどどどどどーんっ
どっかーんっ
ひっ、と鷹の目の皆さんが振り返る。
『終わったのです』
『久しぶりに動いたわ』
「ブルブルッ」
はあ、まだ冷蔵庫ダンジョンに入って数分も経ってないのに。鷹の目の皆さん、呆然としている。
私は他に冒険者の人達が近くにいないか確認してもらい、ルームを開けてビアンカとルージュ、ノワール、仔達を誘導。エアコン始動する。
「宝箱出たら、お願いねルージュ」
『いいわ』
エアコンの下に転がるビアンカとルージュ。
私はルームを出て、ボス部屋に。ドロップ品を拾う為に軍手を着ける。
ボス部屋には、すでに晃太と鷹の目の皆さんが、せっせとドロップ品を拾っている。マジックバッグはホークさんとマデリーンさんが持ち、片っ端から入れている。籠にチュアンさん、ミゲル君、テオ君が入れている。カートはエマちゃんが押し、籠を晃太の元に搬送。
よし、私も参加。目玉なんて直視しない。数えない。
思ったより早く回収。
「皆さん、お疲れ様です」
「いえ。覚悟はしてましたが、やはり、ビアンカさんとルージュさんは凄いですね」
「レベル高いですからね」
話していると、お馴染みの宝箱が。
興味津々で、エマちゃんとテオ君が近付く。
「エマ、テオ、宝箱に不用意に近付くな。罠がある可能性があるからな」
ホークさんの注意が飛び、双子は後退り。
「そう言えば、本来冒険者の人達はどうやって罠の確認を?」
うちにはルージュがいつもやってくれているし。
「本来なら、罠解除のスキルがある斥候ですね。後は魔法でチェック出来ますが、罠を解除するにはスキルか相応の技術が必要ですね。マデリーン、罠の確認だけ出来るか?」
「分かったわ」
マデリーンさんが少し離れて、杖の先端を宝箱に向ける。杖の先から空気をゆらゆらさせる。ゆらゆらは宝箱を包み込む。
「……………罠、あるわね」
「そうか。ユイさん、どうしますか? 我々でも簡単な罠くらいなら解除出来ますが」
「いつもはどうされるんですか?」
「手に負えなければ、宝箱ごとギルドに持ち込みます。専門のスタッフがいますから。特にダンジョンを有する街には腕のいい職人がいます」
知らなかった。これは誰でも知ってる一般常識らしい。冒険者ギルドに解体職人と解除職人いるのは、当たり前だと。
「なるほど。あ、罠は大丈夫ですよ。ルージュが解除出来ますから」
私はルームからルージュを呼び、宝箱をチェックしてもらう。鼻先から黒い霞を出す。
『はい、終わったわ』
「ありがとうルージュ。さ、開けますよー」
ぱかり。
お馴染み指輪サイズのビロードの箱がズラリ。合計6個。
いつも変わらない、このわくわく感。
1つずつ開けていこう。
まず私がぱかり。あら、これはなんだ? 紫だけど、乳白色に紫を混ぜたような感じだが。
「何の石かね?」
「さあ」
「多分。ラベンダージェダイトだと思います」
首を傾げているとマデリーンさんが教えてくれる。晃太のアイテムボックスに入れると、正解、パチパチ。
次は晃太が開ける。こちらは中粒の真珠が2つ。
「はい、ホークさん」
「え、俺が?」
「はいはい、どうぞ開けてください。順番ですからね」
「は、はい」
ホークさんが3つ目をぱかり。鮮やかな水色の石が1つ。パライバトルマリンと出る。
4つ目はチュアンさんがぱかり。薄い緑色の石が2つ、ペリドット。
5つ目はマデリーンさんがぱかり。小粒の真珠が5つ。
6つ目はミゲル君がぱかり。オパールが1つ。
エマちゃんとテオ君が寂しそう。
「次ね、エマちゃんテオ君」
「「はーい」」
ボス部屋を出て、近くのセーフティゾーンへ。ルームを開けて入る。仔達がわらわらと歓迎してくれる、もふもふーん。
それから休憩。晃太がドロップ品をリストアップ。あっという間にボス部屋復活。
はい、ちゅどん、どかん、バキバキ。
同じ要領でドロップ品回収。出てきた宝箱には罠なし。
ぱかり。うん、ビロードの箱が大中小並ぶ。
「はい、エマちゃん、テオ君」
嬉しそうな双子、分かるよ、わくわくするもんね。
大はエマちゃん、中はテオ君、小は私がぱかり。
大に銀製のペンダントと指輪とブローチ。花のモチーフが着いているが、上品なデザインだ。中にはペアのシンプルな懐中時計。小には小粒ダイヤモンドが2つ。
「あ、懐中時計、ホークさん達で持ってください。時間分からないと不便ですから」
「ユイさん、懐中時計は高級品ですよ。持てません」
ホークさんがとんでもないといった顔だ。
「まあまあ、そう言わずに。まずはホークさんとチュアンさんが持ってくださいね。出来れば全員持てるようにしましょう」
私は懐中時計を押し付ける。ビアンカとルージュとノワールのおかげだもんね。元はタダだし。
ボス部屋から出ると一気に気温が上がっていて、私達はルームに避難。救いは日本特有のじめじめした暑さではないこと。日陰に入れば、ずいぶん暑さがいいことだ。
昼間は大人しくしておこう。なんて、甘い考えでした。
「ブヒヒンッ、ブヒヒンッ、ブヒヒンーッ」
ノワールが興奮。どうやら、動き足りないそうだ。どんだけ戦いたいんよ、ノワールや。あんまり暑い時に動くのはやめた方がいいけど。
『暑いのですよ、ノワール』
『そうよ。日が落ちてからになさい』
ビアンカとルージュが説得している。
『ブルブル……………』
ノワールが哀愁を漂わせて訴える。
結局、根負けした。ビアンカとルージュは暑いからと戦闘には初撃にのみ参加。晃太の支援魔法の件もあるので、鷹の目の皆さんも参加。仔達も参加することに。心配や、とくに元気が。ルージュに光のリンゴを出してもらう。私は戦闘はまだダメと言われたよ。
晃太の支援魔法をかけて、ホークさんが弓を構え、マデリーンさんが魔法、チュアンさんも新しい土魔法を使う。チュアンさんは元々無属性魔法が使えるため、特に発動には問題なかった。
『開けるわよ』
ルージュが確認して、ボス部屋の扉を開ける。
まずはビアンカが水の矢をガトリングのように連発。ホークさんも矢を次々に放ち、マデリーンさんは火の矢を放ち、チュアンさんは小さな土の塊を連発。元気は相変わらずわんわん雷連発する。ルリは水の矢、クリスは火の矢、ヒスイはふしゃーっ。ルリとクリスの体にラインが現れる。ルリは水色、クリスは赤、薄いけど浮かび上がっている。あら、コハクは? おお、低い猛獣特有の唸り声を上げて、体に茶色のラインが浮かび上がる。
初撃が終了し、ノワールがボス部屋に突撃。見てない、馬蹄が蛇の頭を一撃したなんて。次にコハクと元気が突撃。鷹の目の皆さんが続き、三人娘と晃太が続く。光のリンゴが縦横無尽に飛び回る。
だ、大丈夫かな? 見送ったはいいが、心配だ。
『大丈夫なのです。初撃で半分以下にしたのです』
『いざとなれば、私達が行くわ』
ルージュが追加で光のリンゴを出して、しばらくすると無事に戦闘終了。汗だくの皆さんが出てきた。晃太も汗だくだ。服に冷却の一時付与しているけど、許容量オーバーやったんやね。水分補給せんと。
「お疲れ様、晃太お茶ば、休んで」
「姉ちゃん、先に元気達ばルームに入れて」
晃太はお茶のペットボトルを人数分出して配布し、一気飲み。
「にゃあ~」
情けない声を上げるコハク。
『コハク、戦闘モードを繰り返さないと慣れないわよ。後は魔力操作も上達させないといけないわ。でも今はお休みなさい』
ルージュが素早くコハクに駆け寄り頬擦りしている。
『かあか~』
甘えん坊のヒスイはルージュにすり寄っていく。
『ヒスイ、お前はまだまだ色々甘いわよ』
「はいはい、とりあえずルームに入って。コハク、歩ける?」
「にゃあ~」
歩けるみたいやね。
ルームを開けて、仔達は全員従魔の部屋に。水呑場で水分補給してから丸くなる。
私はルームを出て、水分補給した晃太と鷹の目の皆さんと合流し、ドロップ品を拾い集めた。
直近の依頼期限があるからね。
とにかく今回は20~25階に向かい、ちゅどん、どかん、バキバキだ。
依頼をこなして、よくしてくれてるギルドに恩返しになればいい。
時期は夏になって来ているため、ドロップ品を入れる籠に、母が冷却の一時付与を着けた。首都に向かう前に追加で籠の製作してもらい、受け取ったし。
「気をつけるんよ」
「クンクンッ」
朝早く母と花に見送られて、パーティーハウスを出る。
『『ダンジョンダンジョン』』
「ブヒヒン、ブヒヒン」
うちの稼ぎ頭が上機嫌だ。
「わんわんっ」
「にゃー、にゃー」
「わんわんっ」
「わんわんっ」
「みゃー、みゃー」
仔達も大合唱だよ。
いつものように、魔法陣のある小屋のドアを、警備の人が開けてくれる。いつもありがとうございます。
「ダンジョンもスキップシステムなんて初めて」
エマちゃんが楽しそうだ。テオ君もわくわくしている。
『さあ、はみ出さないでね』
元気のリードはビアンカ、コハクのリードはチュアンさん。ノワールの手綱はホークさんが持つ。三人娘は私にぴったり。
『いいわね』
ルージュが魔法陣に魔力を流した。
ふわり、と景色が変わる。
なんだか、久しぶりの感じだが、1か月とちょっと前だからね。
『さ、行くのです』
『行くわよ』
「ブヒヒンッ」
気の早かこと。だが、日が上がれば、ダンジョン内も暑くなるしね。
「分かった。皆さん、いいですか?」
私は鷹の目の皆さんに集合をかける。
「今からビアンカ達がボス部屋に挑みます。なので元気とコハクのリードをお願いします」
元気のリードはホークさん、コハクはチュアンさんが継続。
「後、ドロップ品が半端ない数が出ますので」
Sサイズのマジックバッグ2つと、籠を渡す。
「これに入れて、晃太に」
ちゅどどどどどどーんっ
ちゅどどどどどどーんっ
ちゅどどどどどどーんっ
どっかーんっ
ひっ、と鷹の目の皆さんが振り返る。
『終わったのです』
『久しぶりに動いたわ』
「ブルブルッ」
はあ、まだ冷蔵庫ダンジョンに入って数分も経ってないのに。鷹の目の皆さん、呆然としている。
私は他に冒険者の人達が近くにいないか確認してもらい、ルームを開けてビアンカとルージュ、ノワール、仔達を誘導。エアコン始動する。
「宝箱出たら、お願いねルージュ」
『いいわ』
エアコンの下に転がるビアンカとルージュ。
私はルームを出て、ボス部屋に。ドロップ品を拾う為に軍手を着ける。
ボス部屋には、すでに晃太と鷹の目の皆さんが、せっせとドロップ品を拾っている。マジックバッグはホークさんとマデリーンさんが持ち、片っ端から入れている。籠にチュアンさん、ミゲル君、テオ君が入れている。カートはエマちゃんが押し、籠を晃太の元に搬送。
よし、私も参加。目玉なんて直視しない。数えない。
思ったより早く回収。
「皆さん、お疲れ様です」
「いえ。覚悟はしてましたが、やはり、ビアンカさんとルージュさんは凄いですね」
「レベル高いですからね」
話していると、お馴染みの宝箱が。
興味津々で、エマちゃんとテオ君が近付く。
「エマ、テオ、宝箱に不用意に近付くな。罠がある可能性があるからな」
ホークさんの注意が飛び、双子は後退り。
「そう言えば、本来冒険者の人達はどうやって罠の確認を?」
うちにはルージュがいつもやってくれているし。
「本来なら、罠解除のスキルがある斥候ですね。後は魔法でチェック出来ますが、罠を解除するにはスキルか相応の技術が必要ですね。マデリーン、罠の確認だけ出来るか?」
「分かったわ」
マデリーンさんが少し離れて、杖の先端を宝箱に向ける。杖の先から空気をゆらゆらさせる。ゆらゆらは宝箱を包み込む。
「……………罠、あるわね」
「そうか。ユイさん、どうしますか? 我々でも簡単な罠くらいなら解除出来ますが」
「いつもはどうされるんですか?」
「手に負えなければ、宝箱ごとギルドに持ち込みます。専門のスタッフがいますから。特にダンジョンを有する街には腕のいい職人がいます」
知らなかった。これは誰でも知ってる一般常識らしい。冒険者ギルドに解体職人と解除職人いるのは、当たり前だと。
「なるほど。あ、罠は大丈夫ですよ。ルージュが解除出来ますから」
私はルームからルージュを呼び、宝箱をチェックしてもらう。鼻先から黒い霞を出す。
『はい、終わったわ』
「ありがとうルージュ。さ、開けますよー」
ぱかり。
お馴染み指輪サイズのビロードの箱がズラリ。合計6個。
いつも変わらない、このわくわく感。
1つずつ開けていこう。
まず私がぱかり。あら、これはなんだ? 紫だけど、乳白色に紫を混ぜたような感じだが。
「何の石かね?」
「さあ」
「多分。ラベンダージェダイトだと思います」
首を傾げているとマデリーンさんが教えてくれる。晃太のアイテムボックスに入れると、正解、パチパチ。
次は晃太が開ける。こちらは中粒の真珠が2つ。
「はい、ホークさん」
「え、俺が?」
「はいはい、どうぞ開けてください。順番ですからね」
「は、はい」
ホークさんが3つ目をぱかり。鮮やかな水色の石が1つ。パライバトルマリンと出る。
4つ目はチュアンさんがぱかり。薄い緑色の石が2つ、ペリドット。
5つ目はマデリーンさんがぱかり。小粒の真珠が5つ。
6つ目はミゲル君がぱかり。オパールが1つ。
エマちゃんとテオ君が寂しそう。
「次ね、エマちゃんテオ君」
「「はーい」」
ボス部屋を出て、近くのセーフティゾーンへ。ルームを開けて入る。仔達がわらわらと歓迎してくれる、もふもふーん。
それから休憩。晃太がドロップ品をリストアップ。あっという間にボス部屋復活。
はい、ちゅどん、どかん、バキバキ。
同じ要領でドロップ品回収。出てきた宝箱には罠なし。
ぱかり。うん、ビロードの箱が大中小並ぶ。
「はい、エマちゃん、テオ君」
嬉しそうな双子、分かるよ、わくわくするもんね。
大はエマちゃん、中はテオ君、小は私がぱかり。
大に銀製のペンダントと指輪とブローチ。花のモチーフが着いているが、上品なデザインだ。中にはペアのシンプルな懐中時計。小には小粒ダイヤモンドが2つ。
「あ、懐中時計、ホークさん達で持ってください。時間分からないと不便ですから」
「ユイさん、懐中時計は高級品ですよ。持てません」
ホークさんがとんでもないといった顔だ。
「まあまあ、そう言わずに。まずはホークさんとチュアンさんが持ってくださいね。出来れば全員持てるようにしましょう」
私は懐中時計を押し付ける。ビアンカとルージュとノワールのおかげだもんね。元はタダだし。
ボス部屋から出ると一気に気温が上がっていて、私達はルームに避難。救いは日本特有のじめじめした暑さではないこと。日陰に入れば、ずいぶん暑さがいいことだ。
昼間は大人しくしておこう。なんて、甘い考えでした。
「ブヒヒンッ、ブヒヒンッ、ブヒヒンーッ」
ノワールが興奮。どうやら、動き足りないそうだ。どんだけ戦いたいんよ、ノワールや。あんまり暑い時に動くのはやめた方がいいけど。
『暑いのですよ、ノワール』
『そうよ。日が落ちてからになさい』
ビアンカとルージュが説得している。
『ブルブル……………』
ノワールが哀愁を漂わせて訴える。
結局、根負けした。ビアンカとルージュは暑いからと戦闘には初撃にのみ参加。晃太の支援魔法の件もあるので、鷹の目の皆さんも参加。仔達も参加することに。心配や、とくに元気が。ルージュに光のリンゴを出してもらう。私は戦闘はまだダメと言われたよ。
晃太の支援魔法をかけて、ホークさんが弓を構え、マデリーンさんが魔法、チュアンさんも新しい土魔法を使う。チュアンさんは元々無属性魔法が使えるため、特に発動には問題なかった。
『開けるわよ』
ルージュが確認して、ボス部屋の扉を開ける。
まずはビアンカが水の矢をガトリングのように連発。ホークさんも矢を次々に放ち、マデリーンさんは火の矢を放ち、チュアンさんは小さな土の塊を連発。元気は相変わらずわんわん雷連発する。ルリは水の矢、クリスは火の矢、ヒスイはふしゃーっ。ルリとクリスの体にラインが現れる。ルリは水色、クリスは赤、薄いけど浮かび上がっている。あら、コハクは? おお、低い猛獣特有の唸り声を上げて、体に茶色のラインが浮かび上がる。
初撃が終了し、ノワールがボス部屋に突撃。見てない、馬蹄が蛇の頭を一撃したなんて。次にコハクと元気が突撃。鷹の目の皆さんが続き、三人娘と晃太が続く。光のリンゴが縦横無尽に飛び回る。
だ、大丈夫かな? 見送ったはいいが、心配だ。
『大丈夫なのです。初撃で半分以下にしたのです』
『いざとなれば、私達が行くわ』
ルージュが追加で光のリンゴを出して、しばらくすると無事に戦闘終了。汗だくの皆さんが出てきた。晃太も汗だくだ。服に冷却の一時付与しているけど、許容量オーバーやったんやね。水分補給せんと。
「お疲れ様、晃太お茶ば、休んで」
「姉ちゃん、先に元気達ばルームに入れて」
晃太はお茶のペットボトルを人数分出して配布し、一気飲み。
「にゃあ~」
情けない声を上げるコハク。
『コハク、戦闘モードを繰り返さないと慣れないわよ。後は魔力操作も上達させないといけないわ。でも今はお休みなさい』
ルージュが素早くコハクに駆け寄り頬擦りしている。
『かあか~』
甘えん坊のヒスイはルージュにすり寄っていく。
『ヒスイ、お前はまだまだ色々甘いわよ』
「はいはい、とりあえずルームに入って。コハク、歩ける?」
「にゃあ~」
歩けるみたいやね。
ルームを開けて、仔達は全員従魔の部屋に。水呑場で水分補給してから丸くなる。
私はルームを出て、水分補給した晃太と鷹の目の皆さんと合流し、ドロップ品を拾い集めた。
3,008
あなたにおすすめの小説
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
【完結】留学先から戻って来た婚約者に存在を忘れられていました
山葵
恋愛
国王陛下の命により帝国に留学していた王太子に付いて行っていた婚約者のレイモンド様が帰国された。
王家主催で王太子達の帰国パーティーが執り行われる事が決まる。
レイモンド様の婚約者の私も勿論、従兄にエスコートされ出席させて頂きますわ。
3年ぶりに見るレイモンド様は、幼さもすっかり消え、美丈夫になっておりました。
将来の宰相の座も約束されており、婚約者の私も鼻高々ですわ!
「レイモンド様、お帰りなさいませ。留学中は、1度もお戻りにならず、便りも来ずで心配しておりましたのよ。元気そうで何よりで御座います」
ん?誰だっけ?みたいな顔をレイモンド様がされている?
婚約し顔を合わせでしか会っていませんけれど、まさか私を忘れているとかでは無いですよね!?
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
【完結】「神様、辞めました〜竜神の愛し子に冤罪を着せ投獄するような人間なんてもう知らない」
まほりろ
恋愛
王太子アビー・シュトースと聖女カーラ・ノルデン公爵令嬢の結婚式当日。二人が教会での誓いの儀式を終え、教会の扉を開け外に一歩踏み出したとき、国中の壁や窓に不吉な文字が浮かび上がった。
【本日付けで神を辞めることにした】
フラワーシャワーを巻き王太子と王太子妃の結婚を祝おうとしていた参列者は、突然現れた文字に驚きを隠せず固まっている。
国境に壁を築きモンスターの侵入を防ぎ、結界を張り国内にいるモンスターは弱体化させ、雨を降らせ大地を潤し、土地を豊かにし豊作をもたらし、人間の体を強化し、生活が便利になるように魔法の力を授けた、竜神ウィルペアトが消えた。
人々は三カ月前に冤罪を着せ、|罵詈雑言《ばりぞうごん》を浴びせ、石を投げつけ投獄した少女が、本物の【竜の愛し子】だと分かり|戦慄《せんりつ》した。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」
アルファポリスに先行投稿しています。
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
2021/12/13、HOTランキング3位、12/14総合ランキング4位、恋愛3位に入りました! ありがとうございます!
結婚後、訳もわからないまま閉じ込められていました。
しゃーりん
恋愛
結婚して二年、別邸に閉じ込められていたハリエット。
友人の助けにより外に出ることができ、久しぶりに見た夫アルバートは騎士に連行されるところだった。
『お前のせいだ!』と言われても訳がわからなかった。
取り調べにより判明したのは、ハリエットには恋人がいるのだとアルバートが信じていたこと。
彼にその嘘を吹き込んだのは、二人いたというお話です。
母は何処? 父はだぁれ?
穂村満月
ファンタジー
うちは、父3人母2人妹1人の7人家族だ。
産みの母は誰だかわかるが、実父は誰だかわからない。
妹も、実妹なのか不明だ。
そんなよくわからない家族の中で暮らしていたが、ある日突然、実母がいなくなってしまった。
父たちに聞いても、母のことを教えてはくれない。
母は、どこへ行ってしまったんだろう!
というところからスタートする、
さて、実父は誰でしょう? というクイズ小説です。
変な家族に揉まれて、主人公が成長する物語でもなく、
家族とのふれあいを描くヒューマンドラマでもありません。
意味のわからない展開から、誰の子なのか想像してもらえたらいいなぁ、と思っております。
前作「死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります」の完結記念ssの「誰の子産むの?」のアンサーストーリーになります。
もう伏線は回収しきっているので、変なことは起きても謎は何もありません。
単体でも楽しめるように書けたらいいな、と思っておりますが、前作の設定とキャラクターが意味不明すぎて、説明するのが難しすぎました。嫁の夫をお父さんお母さん呼びするのを諦めたり、いろんな変更を行っております。設定全ては持ってこれないことを先にお詫びします。
また、先にこちらを読むと、1話目から前作のネタバレが大量に飛び出すことも、お詫び致します。
「小説家になろう」で連載していたものです。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。