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結婚式まで⑤
パーティーハウスに戻り、花の大歓迎を受ける。あははははん、かわいか、ぽちゃぽちゃ。仔達は母に群がる。
ルームに入り、父が帰って来るまでに色々話す。仔達は疲れたのか、従魔の部屋で寝ている。鷹の目の皆さんは装備品のお手入れの為に、自分達のスペースに引っ込んでいる。
「シルクの布ね」
母がお茶を淹れながら、悩んでいる。どうやら今ある布で色々作ろうと考えていたようだ。
「どうせ、ダンジョン行くんやけん、新しく手に入らんね? ほら、あのご褒美部屋」
晃太が慎重にお茶を啜る。
「やけど、あれは条件があるやん。冒険者ギルドでも分からんのに」
ホークさんや、リティアさんがそう言ってた。だが、晃太が事もなく言う。
「親父に冷蔵庫ダンジョンば鑑定してもらったら?」
「はあ、冷蔵庫ダンジョンを鑑定? だ、大丈夫ね」
父を冷蔵庫ダンジョンに連れていくのは、ちょっと抵抗が。
「いくらなんでも大きすぎんね?」
「外からご褒美部屋がどうすれば出るかを絞って鑑定すればよくないね?」
「そうかねえ」
とりあえず、ご褒美部屋の出現鑑定に関しては、明日休みの父にお願いしてみることに。私はぺんたごんに通わなくてはならないしね。よし、第一陣や。
「晃太、ぺんたごん行くよ」
「分かった」
その日、私は魔力に注意しながらぺんたごんに通う。途中で晃太から力持ちのチュアンさんに交代して、せっせと通った。
次の日。
晃太と父は冷蔵庫ダンジョンに向かった。ビアンカとルージュ、仔達、ホークさんとマデリーンさん、エマちゃんとテオ君も付いていった。外から出来るか分からないが、鑑定してみると。帰りにスライム部屋に寄るからと、母がお弁当を持たせていた。
私はチュアンさんとぺんたごんに通う。ミゲル君は母のお手伝いをしている。
魔力の回復具合を見ながら、せっせと通う。今回は全て30mで揃えてみた。綿のレースや刺繍糸もたくさんゲット。
お昼を済ませて、休み休みぺんたごんに通う。かなりの量を手にいれた。よしよし。
「チュアンさん、ありがとうございます」
「これくらい大したことありません」
両脇に大量の布を抱えたチュアンさん。ルームでは、お手伝いが一段落したミゲル君が数をチェックしてくれている。
休みの間にお茶をする。さくら庵の特製マロンロールケーキ。冷蔵庫ダンジョンに向かったメンバーの分もね。
「くうん、くうん、くうーん」
花がロールケーキの匂いに鳴く。わんこビスケットでごまかす。
ふう、満腹。しかし、静かだ。いつもなら、ビアンカとルージュがおねだりビームを飛ばすし、仔達はわんわんにゃんにゃん大合唱なんだけど。ゆっくりケーキを味わう。チュアンさんはゆっくり味わっているし、ミゲル君も大事に食べてる。他愛ない会話をしながら、のんびり。
でも、静かだけど、ちょっと寂しいかな? わんわんにゃんにゃんないから。
ミゲル君が書いてくれたリストの数をチェック。よし。布もレースも糸もこんなもんかね。晃太が帰って来たら、アイテムボックスにいれてもらおう。
お茶の後に夕御飯の準備。
今日はクレイバンオの塩焼き、彩り野菜と冷蔵庫ダンジョンの21階のフィレのオイスター炒め、ほうれん草の玉子とじ。後は、町の洋食みつよしからI市特産野菜のサラダ。準備中に花が微妙にお尻を足の甲に乗せる。
うん、準備完了。完了だけど。
「遅かね」
そう、晃太達がなかなか帰って来ない。母が皿にクレイバンオの塩焼きを並べながら、時計を気にする。確かに、遅かなあ。今回は父が同行しているから、いつもと違う。それにビアンカやルージュ達の主人である私もいないから、あまり歩き回る事もないだろうけど。もう19時過ぎてる。
「ユイさん、冷蔵庫ダンジョンまで様子を見に行きましょうか?」
チュアンさんが申し出てくれたが、丁度、晃太達が帰って来た。
「お帰り、遅かったね」
「まあ、ちょっとな。花、ただいま」
花がぽちゃぽちゃボディで、疲れた顔の晃太の足元でのたうち回る。かわいか。
「お父さん、お帰り」
「うん、ただいま」
父も疲れた顔だ。
ホークさん達も特に怪我なし。良かった。
「わんわんっ」
「みゃーっ」
「くうん、くうん」
「くーん、くーん」
『ねえね、おなかへったー』
「はいはい。お帰り」
仔達が群がって来るので、当然もふもふ、もふもふ、もふもふん。
『たくさん動いて、お腹減ったのです』
『そうね。ちょっと魔力を使ったわ。ユイ、エビがいいわ』
「……………ビアンカさんや、ルージュさんや」
私は、ある仮説が頭に浮かぶ。
「ずいぶん、遅くなったね? 何で?」
ビアンカとルージュは、ぷい。
『さあなのですー』
『疲れたわー』
「………………………ダンジョンダンジョン言ったんやない?」
ぷぷい。完全に向こう向いてる。
よくよく考えたら、ビアンカとルージュがダンジョン前にして、行かない訳ない。しばらくダンジョンにも行ってないからね。仔達もスライム部屋では収まらない様になってきているだろうしね。きゅるん、きゅるん、とやったんじゃない?
「流石やね、姉ちゃん」
花を抱っこした晃太が正解を告げる。
「やっぱり」
私はため息。
ビアンカとルージュは向こう向いたままだ。もう。
「とりあえず入り、夕御飯にしよ」
ホークさん達の怪我ないかチェックして、ルームに入る。
今日はアルコール解禁とした。ホークさん達も、チュアンさん達も頑張ってもらったからね。はいはい、ミゲル君はビールね。
「「「「「頂きます」」」」」
うーん、クレイバンオが脂が乗って美味しい。ビアンカとルージュも仔達もたらふく食べてる。ルージュがエビエビとリクエストしてきたので、紫竜でエビチリ追加した。
「で、どうやったん?」
ほうれん草の玉子とじに箸を伸ばしながら晃太に聞く。
「ん、ああ、実はな」
初めは、父が冷蔵庫ダンジョンを外から見て、鑑定して、スライム部屋を何往復してから帰ろとしたと。
「あの『ご褒美部屋』やけど。出るのは脱出用魔法陣が出るボス部屋や」
そこまで分かったけど、それが分かった時点で父がギブアップ。鑑定するにしても、対象が今回大きすぎた。魔力切れだ。慎重派の父は私のように倒れる程はしなかった。軽く休憩しながら、近くの屋台で果実のジュースを飲みながらまったり。
「外からはこれ以上は無理やな」
父がポツリ。
『だったら、中から見るのです』
『そうね。ボス部屋に行きましょう』
流石に冷蔵庫ダンジョンに入るのは父はためらいがあったが。
『大丈夫なのです、お父さん。私とルージュがいるのです』
『そうよ。心配ないわ、お父さん』
きゅるん、きゅるん。
仔達も加わり、きゅるん、きゅるん。
私の父だからね、折れたそうだ。ホークさんが抵抗。完全に一般人の還暦越えの父をダンジョンに連れていくのはためらうわね。
まあ、でも結局冷蔵庫ダンジョンに行ったそうだ。ビアンカとルージュがいるからね。一階ならまだしも、主人の私がいないのに、スキップシステムで上層階に入れたのは、警備の人が晃太を覚えていたから。晃太的には直ぐ出るつもりだったしね。
「10階か15階を確認して直ぐ帰るつもりだったんやけどねぇ」
ふー、と晃太が日本酒を一口。
「明太子のだし巻き」
然り気無く、リクエスト。はいはい。
まずは10階のボス部屋に挑んで、ドロップ品を回収中に父がボス部屋鑑定。
「『ご褒美部屋』の出現条件が分かったんよ」
父が早速明太子入りだし巻き卵をぱくり。
おお、冒険者ギルドでも分からなかったのに。流石最強スキル、鑑定SSS。
各ダンジョンで出現条件は違うが、冷蔵庫ダンジョンの条件。
脱出用魔法陣が出るボス部屋。
ボス部屋に出る魔物を一掃し、宝箱の中身を取り出した後の3分以内。カップラーメンかい。
特定の魔法を、一定以上の威力でボス部屋の壁に当てる。
「10階と15階は水、20階は火、25階は風魔法な。28階は行っとらんけど、おそらく雷やろう」
「そうやな。あん時、元気が雷当てたしね」
フィレのオイスター炒めをぱくり。
「でもな、これを満たしても出現率は1割以下で、結局今回出らんやった」
そうそう出らんわな。
ボス部屋なんて普通は総力戦で、終わった後はくたくた。3分以内にあれだけの威力の魔法を当てるなんてできない。あの時は、元気が魔法補助がある杖を咥えて雷を放った。結構な威力だったし。
晃太達はボス部屋でちゅどん、どかん。宝箱チェック、壁に魔法を当てて『ご褒美部屋』が出ないかチェック。脱出用魔法陣で冷蔵庫ダンジョンから出て、上層階にスキップ。4回ボス部屋に挑んだわけね。ビアンカとルージュがのりのりで、行くのです、行きましょう、きゅるん、きゅるん。で、10階、15階、20階、25階を行っては出てを繰り返した。
「それで遅くなったんね」
「まあな。でもまたダンジョンが改修とかになったら、条件が変わるやろうな」
晃太がクレイバンオを一口、日本酒をぐびり。
「お疲れ様、お父さん大変やったね」
「まあ、いい経験やったよ。ああ、ドロップ品どうすると? リティアさんとタージェルさんが走って来たけど、優衣の意見ば聞かんとな」
目に浮かぶ、華麗にすっ飛んできたリティアさんとタージェルさん。ビアンカとルージュの主人である私がいないし、どうしたものかと思って、渡していないと。
「そうやね」
10階の家鴨のお肉と卵、15階の牛のお肉と乳製品は孤児院に寄付と炊き出し用にある程度引き取る事にした。後はホークさんの弓の為に羽ね。20階の蛇は基本的にいらない。25階も特に必要ないかな。宝箱は全部宝飾品だったそうだ。キラキラや。明日布を出すからその時でいいや。
晃太が引き取りたいドロップ品を引いて、物品リストを作成。明日ギルドに回そう。
後片付けして、早めに就寝。仔達も疲れていたのか、すぐに寝ている。冷蔵庫ダンジョンに同行してくれたホークさん、マデリーンさん、エマちゃんとテオ君もお風呂の後、疲れていたのか、そうそうに休んでいた。
ルームに入り、父が帰って来るまでに色々話す。仔達は疲れたのか、従魔の部屋で寝ている。鷹の目の皆さんは装備品のお手入れの為に、自分達のスペースに引っ込んでいる。
「シルクの布ね」
母がお茶を淹れながら、悩んでいる。どうやら今ある布で色々作ろうと考えていたようだ。
「どうせ、ダンジョン行くんやけん、新しく手に入らんね? ほら、あのご褒美部屋」
晃太が慎重にお茶を啜る。
「やけど、あれは条件があるやん。冒険者ギルドでも分からんのに」
ホークさんや、リティアさんがそう言ってた。だが、晃太が事もなく言う。
「親父に冷蔵庫ダンジョンば鑑定してもらったら?」
「はあ、冷蔵庫ダンジョンを鑑定? だ、大丈夫ね」
父を冷蔵庫ダンジョンに連れていくのは、ちょっと抵抗が。
「いくらなんでも大きすぎんね?」
「外からご褒美部屋がどうすれば出るかを絞って鑑定すればよくないね?」
「そうかねえ」
とりあえず、ご褒美部屋の出現鑑定に関しては、明日休みの父にお願いしてみることに。私はぺんたごんに通わなくてはならないしね。よし、第一陣や。
「晃太、ぺんたごん行くよ」
「分かった」
その日、私は魔力に注意しながらぺんたごんに通う。途中で晃太から力持ちのチュアンさんに交代して、せっせと通った。
次の日。
晃太と父は冷蔵庫ダンジョンに向かった。ビアンカとルージュ、仔達、ホークさんとマデリーンさん、エマちゃんとテオ君も付いていった。外から出来るか分からないが、鑑定してみると。帰りにスライム部屋に寄るからと、母がお弁当を持たせていた。
私はチュアンさんとぺんたごんに通う。ミゲル君は母のお手伝いをしている。
魔力の回復具合を見ながら、せっせと通う。今回は全て30mで揃えてみた。綿のレースや刺繍糸もたくさんゲット。
お昼を済ませて、休み休みぺんたごんに通う。かなりの量を手にいれた。よしよし。
「チュアンさん、ありがとうございます」
「これくらい大したことありません」
両脇に大量の布を抱えたチュアンさん。ルームでは、お手伝いが一段落したミゲル君が数をチェックしてくれている。
休みの間にお茶をする。さくら庵の特製マロンロールケーキ。冷蔵庫ダンジョンに向かったメンバーの分もね。
「くうん、くうん、くうーん」
花がロールケーキの匂いに鳴く。わんこビスケットでごまかす。
ふう、満腹。しかし、静かだ。いつもなら、ビアンカとルージュがおねだりビームを飛ばすし、仔達はわんわんにゃんにゃん大合唱なんだけど。ゆっくりケーキを味わう。チュアンさんはゆっくり味わっているし、ミゲル君も大事に食べてる。他愛ない会話をしながら、のんびり。
でも、静かだけど、ちょっと寂しいかな? わんわんにゃんにゃんないから。
ミゲル君が書いてくれたリストの数をチェック。よし。布もレースも糸もこんなもんかね。晃太が帰って来たら、アイテムボックスにいれてもらおう。
お茶の後に夕御飯の準備。
今日はクレイバンオの塩焼き、彩り野菜と冷蔵庫ダンジョンの21階のフィレのオイスター炒め、ほうれん草の玉子とじ。後は、町の洋食みつよしからI市特産野菜のサラダ。準備中に花が微妙にお尻を足の甲に乗せる。
うん、準備完了。完了だけど。
「遅かね」
そう、晃太達がなかなか帰って来ない。母が皿にクレイバンオの塩焼きを並べながら、時計を気にする。確かに、遅かなあ。今回は父が同行しているから、いつもと違う。それにビアンカやルージュ達の主人である私もいないから、あまり歩き回る事もないだろうけど。もう19時過ぎてる。
「ユイさん、冷蔵庫ダンジョンまで様子を見に行きましょうか?」
チュアンさんが申し出てくれたが、丁度、晃太達が帰って来た。
「お帰り、遅かったね」
「まあ、ちょっとな。花、ただいま」
花がぽちゃぽちゃボディで、疲れた顔の晃太の足元でのたうち回る。かわいか。
「お父さん、お帰り」
「うん、ただいま」
父も疲れた顔だ。
ホークさん達も特に怪我なし。良かった。
「わんわんっ」
「みゃーっ」
「くうん、くうん」
「くーん、くーん」
『ねえね、おなかへったー』
「はいはい。お帰り」
仔達が群がって来るので、当然もふもふ、もふもふ、もふもふん。
『たくさん動いて、お腹減ったのです』
『そうね。ちょっと魔力を使ったわ。ユイ、エビがいいわ』
「……………ビアンカさんや、ルージュさんや」
私は、ある仮説が頭に浮かぶ。
「ずいぶん、遅くなったね? 何で?」
ビアンカとルージュは、ぷい。
『さあなのですー』
『疲れたわー』
「………………………ダンジョンダンジョン言ったんやない?」
ぷぷい。完全に向こう向いてる。
よくよく考えたら、ビアンカとルージュがダンジョン前にして、行かない訳ない。しばらくダンジョンにも行ってないからね。仔達もスライム部屋では収まらない様になってきているだろうしね。きゅるん、きゅるん、とやったんじゃない?
「流石やね、姉ちゃん」
花を抱っこした晃太が正解を告げる。
「やっぱり」
私はため息。
ビアンカとルージュは向こう向いたままだ。もう。
「とりあえず入り、夕御飯にしよ」
ホークさん達の怪我ないかチェックして、ルームに入る。
今日はアルコール解禁とした。ホークさん達も、チュアンさん達も頑張ってもらったからね。はいはい、ミゲル君はビールね。
「「「「「頂きます」」」」」
うーん、クレイバンオが脂が乗って美味しい。ビアンカとルージュも仔達もたらふく食べてる。ルージュがエビエビとリクエストしてきたので、紫竜でエビチリ追加した。
「で、どうやったん?」
ほうれん草の玉子とじに箸を伸ばしながら晃太に聞く。
「ん、ああ、実はな」
初めは、父が冷蔵庫ダンジョンを外から見て、鑑定して、スライム部屋を何往復してから帰ろとしたと。
「あの『ご褒美部屋』やけど。出るのは脱出用魔法陣が出るボス部屋や」
そこまで分かったけど、それが分かった時点で父がギブアップ。鑑定するにしても、対象が今回大きすぎた。魔力切れだ。慎重派の父は私のように倒れる程はしなかった。軽く休憩しながら、近くの屋台で果実のジュースを飲みながらまったり。
「外からはこれ以上は無理やな」
父がポツリ。
『だったら、中から見るのです』
『そうね。ボス部屋に行きましょう』
流石に冷蔵庫ダンジョンに入るのは父はためらいがあったが。
『大丈夫なのです、お父さん。私とルージュがいるのです』
『そうよ。心配ないわ、お父さん』
きゅるん、きゅるん。
仔達も加わり、きゅるん、きゅるん。
私の父だからね、折れたそうだ。ホークさんが抵抗。完全に一般人の還暦越えの父をダンジョンに連れていくのはためらうわね。
まあ、でも結局冷蔵庫ダンジョンに行ったそうだ。ビアンカとルージュがいるからね。一階ならまだしも、主人の私がいないのに、スキップシステムで上層階に入れたのは、警備の人が晃太を覚えていたから。晃太的には直ぐ出るつもりだったしね。
「10階か15階を確認して直ぐ帰るつもりだったんやけどねぇ」
ふー、と晃太が日本酒を一口。
「明太子のだし巻き」
然り気無く、リクエスト。はいはい。
まずは10階のボス部屋に挑んで、ドロップ品を回収中に父がボス部屋鑑定。
「『ご褒美部屋』の出現条件が分かったんよ」
父が早速明太子入りだし巻き卵をぱくり。
おお、冒険者ギルドでも分からなかったのに。流石最強スキル、鑑定SSS。
各ダンジョンで出現条件は違うが、冷蔵庫ダンジョンの条件。
脱出用魔法陣が出るボス部屋。
ボス部屋に出る魔物を一掃し、宝箱の中身を取り出した後の3分以内。カップラーメンかい。
特定の魔法を、一定以上の威力でボス部屋の壁に当てる。
「10階と15階は水、20階は火、25階は風魔法な。28階は行っとらんけど、おそらく雷やろう」
「そうやな。あん時、元気が雷当てたしね」
フィレのオイスター炒めをぱくり。
「でもな、これを満たしても出現率は1割以下で、結局今回出らんやった」
そうそう出らんわな。
ボス部屋なんて普通は総力戦で、終わった後はくたくた。3分以内にあれだけの威力の魔法を当てるなんてできない。あの時は、元気が魔法補助がある杖を咥えて雷を放った。結構な威力だったし。
晃太達はボス部屋でちゅどん、どかん。宝箱チェック、壁に魔法を当てて『ご褒美部屋』が出ないかチェック。脱出用魔法陣で冷蔵庫ダンジョンから出て、上層階にスキップ。4回ボス部屋に挑んだわけね。ビアンカとルージュがのりのりで、行くのです、行きましょう、きゅるん、きゅるん。で、10階、15階、20階、25階を行っては出てを繰り返した。
「それで遅くなったんね」
「まあな。でもまたダンジョンが改修とかになったら、条件が変わるやろうな」
晃太がクレイバンオを一口、日本酒をぐびり。
「お疲れ様、お父さん大変やったね」
「まあ、いい経験やったよ。ああ、ドロップ品どうすると? リティアさんとタージェルさんが走って来たけど、優衣の意見ば聞かんとな」
目に浮かぶ、華麗にすっ飛んできたリティアさんとタージェルさん。ビアンカとルージュの主人である私がいないし、どうしたものかと思って、渡していないと。
「そうやね」
10階の家鴨のお肉と卵、15階の牛のお肉と乳製品は孤児院に寄付と炊き出し用にある程度引き取る事にした。後はホークさんの弓の為に羽ね。20階の蛇は基本的にいらない。25階も特に必要ないかな。宝箱は全部宝飾品だったそうだ。キラキラや。明日布を出すからその時でいいや。
晃太が引き取りたいドロップ品を引いて、物品リストを作成。明日ギルドに回そう。
後片付けして、早めに就寝。仔達も疲れていたのか、すぐに寝ている。冷蔵庫ダンジョンに同行してくれたホークさん、マデリーンさん、エマちゃんとテオ君もお風呂の後、疲れていたのか、そうそうに休んでいた。
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