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スカイランへ③
3割って約束だしね。
取り敢えず一旦ボス部屋の外に。ずっといたらいつまで経っても、ボス部屋復活しないからね。
ボス部屋の外には冒険者パーティーが1つ待っていた。
挨拶を済ませて、休んでいる面々の元に。
「さて、晃太、幾つね?」
お茶を配りながら聞く。晃太はリストを読み上げる。
「えーっとな。ネックが59、ショルダーが63、肩バラが44、肩ロースが56、ラムチョップが61、リブロースが36、スペアリブが58、サーロインが62、フィレが70、ウチモモが69、ソトモモが70、ランプが69、脳味噌が59、タンが64、羊長が73、肺が51、心臓が71、レバーが49や。角が141、赤い角が1、水色の角が3、黒い角が1、羊毛が普通のが785キロ、火属性が19キロ、水属性が23キロ、闇属性が30キロ。小粒魔石が90、それより大きいのが6、赤いのが1、水色が2、黒いのが2や」
「「「「ぶはーっ」」」」
お茶を噴き出す『群青の空』の皆さん。
「お、多すぎないか? 確かに異常にいたが、多すぎないか?」
「桁、桁、間違ってないか? 絶対におかしいっ」
「え、属性のある羊毛なんて、ここで出るの? 聞いた事ないわっ」
「肉屋も真っ青になるよっ、あ、はいはい撫でますよ。はわわわわ、可愛い可愛い、肉球ぅ」
皆さん色々慌てているけど、これ現実だからね。ビアンカには商いの神様のブーストがある。ありがたや、今日はお供えだね。だけど、『群青の空』の皆さんは知るわけないし、誤魔化そ。
「うちのビアンカ、レベル高いので、おほほ」
すべてレベルのせいにしよう。おほほ。それでなんとか納得してくれた。なんせレベル500越えなんて、そこらにいないから、こんなよく分からない説明でも納得してくれた。
属性のある羊毛は、その属性魔法を得意としている魔法使いや、身体強化を使う人には欲しい1品。角は属性があるのは、属性魔法を付与をするときの補助剤になるそうだ。
だが、問題はどうやって分けて、彼らが持っていくかだ。大量だからね。ヴォーンさんがアイテムボックス持ちだが、全部入らない。結局、私のBサイズのマジックバッグを貸し出した。リティアさんにでも渡してくれればいいし。
それでもパンパンになるまで詰め込む。よし、いいかな。
「テイマーさん、ありがとうございます。俺達はこれでダンジョンを出ます。本当にありがとうございます」
イザヤさんをはじめ、皆さん一斉に頭を下げる。背中には入りきれなかった羊毛を包んだ布。
…………………………………夜逃げしているように見えるのは気のせい。
ミハさんに早く上級ポーション持っていきたいんだよね。
「皆さん、お気をつけて」
挨拶して、『群青の空』の皆さんを見送った。
「えー、それはちょっと早くない? ほら、女の子なんなしさあ」
『甘いのですよユイ、本来の魔境なら、これくらいの歳での戦闘は当然なのです』
『そうよ。私達がいたら、何処かで守って貰えるって甘えが出るわ。何度か、あの時みたいに追い詰められた戦闘しないと』
ビアンカとルージュが、羊部屋の前で休んでいると、私に申し出が。
仔達だけで、羊部屋の殲滅をさせたいと。未だに元気は戦闘モードが発動しない。一番に属性魔法が分かったのに。そして三人娘も、そろそろコハクのように、はっきり戦闘モードが発動してもいいころだからと。ビアンカとルージュは、スパルタなリルさんに育てられたし、本来なら、魔境ではそうやって危ない橋を渡って成長するものだと。あのGの巣みたいにね。
いや、Gはね、力のある農夫でも倒せるが、あの血走ってる羊はそうはいかんよ。私は難色を示す。ビアンカかルージュが扉を開ける、と言われて更に難色を示す。だって開けるだけで、2人ともボス部屋に入らないって言うんだもん。無理や、100匹クラス出るのに。
だが、本来はビアンカとルージュが言うように、切羽詰まった戦闘が必要なんやろう。やろうけど、かなり不安や。私は譲歩案を出す。
「ビアンカかルージュが開けるなら、せめて光のリンゴは多めに出して。それから鷹の目の皆さん同行、私と晃太とノワールもね」
『ユイはダメなのです、危ないのです』
『そうね。それにノワールもダメよ。おそらく半数以上倒しちゃうわ』
「ユイさんはビアンカさんとルージュさんと外で待ってください」
ホークさんまで加わってきたっ。私もそろそろレベルをね、上げたいんだけど。
「ユイさん、そんなフライパンであれは無理です。角がフライパン貫通しますよ。家鴨ならまだしも、せめてまともな装備品がなければ、絶対にダメです」
くうっ、正論っ。
分かりましたよ、引っ込みますよ。
並んでいた冒険者パーティーが出てきて、ボス部屋復活まで時間があり、ゆっくり休む。ミゲル君には、ビアンカの魔力回復の指輪を、マデリーンさんにはルージュのを着けて回復率を上げる。
次に羊部屋に向かうことを説明したけど、ノワールだけは不服みたい。一休みして、あちこち走り回ってる。なんか、飛んでる。
のんきに昼寝している仔達。元気とコハクはまあ大丈夫かと思うけど、やはり三人娘が心配や。元気は体力有り余ってるし、コハクはかなり戦闘モードが継続できるけど。うーん、もふもふ、心配。ケガしないか心配。
心配したが、時間が来た。
大丈夫よね、心配や、せめてボス部屋にビアンカかルージュがいてくれたら、と思うけど。
「くうーん」
「くうーん」
『しっかりするのです。お前達は私の娘なのです。あの程度の羊ごときで怯んではいけないのです』
『かあか~』
『そうよ、レインボーシープでもあるまいし。ワンカラーシープくらい蹴散らしなさい』
案の定、不安そうな三姉妹に、ビアンカとルージュはなかなか厳しい。なんやそのレインボーって? 七色の毛並みかね?
ルージュは念のため、晃太にはカボチャサイズの光を出している。鷹の目の皆さんや仔達には光のリンゴだ。
「わんわんっ」
「がうがうっ」
元気とコハクがヤル気満々やねん。
ハラハラ見守るなか、ルージュが扉を押し開ける。
ホークさんが矢を、マデリーンさんが火の矢を、チュアンさんが土の塊を連射。ビアンカもガトリングのように水の矢を放ってくれた。
元気とコハクが突撃していき、残り全員が入っていく。だ、大丈夫かな? ボス部屋の扉はゆっくり閉まる。ああ、心配や。てか、ノワールに扉開けさせたら良かった。今頃後悔。
「ノワールに開けさせたら良かった…………」
『それでは少ないのです』
『上位種の数も少ないわ』
「やけどさあ」
おろおろ。
『ユイ、落ち着くのです』
『そうよ、待つのも、私達の役目よ』
「そうかもしれんけどさ」
『元気もコハクも成長しているのです』
『ホーク達も、初めに出会った頃に比べて、格段にレベルが上がってるわよ』
「そ、そうな?」
おろおろ、うろうろする。
しばらくして、扉が開く、あ、終わったんやっ。
私は慌ててボス部屋に。そして、血の気が引く。三人娘が倒れてる。
「ルリッ、クリスッ、ヒスイッ」
しかもコハクまで倒れ、元気だけは目は空いているが、今にも寝落ちしそう。
「姉ちゃん、大丈夫や。魔力が枯渇しとるだけやと思う」
晃太が説明してくれる。それを聞いて、ほっとする。目立ったケガはないようや。あちこち滲んではいるけど。鷹の目の皆さんも汚れているが、目立ったケガなし。ただ、テオ君がしゃがんでる。どうやら羊の一撃を食らったようだ、新しい鎧のお陰で大事に至らず。防ぎきれなかった衝撃で転んだだけで済んだと。
「テオ君、吐き気は? お腹見せて」
「だ、大丈夫です。転んで腰を打っただけですから」
「なら、湿布ば後で貼ろうね」
「はい」
ふう、良かった。
ビアンカとルージュは、仔達を労うように頬擦りしている。
『よく、頑張ったのです』
『そうよ、最後までよく耐えたわ』
私はこっそりルームを開けて、仔達を中に誘導。元気には頑張って歩いて貰い、ホークさんとチュアンさんで運んでもらう。
手早くドロップ品を回収。宝箱には大粒のブラックオパールの指輪だった。忘れ物がないか確認し、並んでいる冒険者パーティーに声をかけて、先に進んだ。
その日は17階のボス部屋前でルームを開けた。他の冒険者パーティーがいなさそうな岩の裏で。
仔達はぐっすり寝ている。起こすの可哀想だな。ブラッシングはノワールとビアンカとルージュのみにした。汚れていたから先にお風呂を済ませて、テオ君に湿布を貼る。く、細い。
夕御飯は母が作ってくれていた生姜鍋で済ませた。おじやにもして、きれいに食べましたよ。
食べながら、晃太にボス部屋の話を聞く。
元気は変わらず雷連発、コハクはしばらくしてから戦闘モードになりベビージャガーパンチと土の槍を連発。だが、やはり数が少なくなったとしても半分近くは残っていて、ルージュの光のリンゴがなかったら危なかったと。
「途中でルリ達と離れてな、肝が冷えたけど」
血走ってる羊に囲まれた三人娘は、ジリジリ迫られて、いきなりネジが飛んだのか、吼えた。
そして白い体にそれぞれの属性魔法の色のラインを浮かび上がらせたと。ルリが放つ水の矢は、血走ってる羊を貫通。クリスが火を噴き出しながら一撃を食らわせる。ヒスイが駆け抜けると、ざっくり切り裂いていったと。
「流石、ビアンカとルージュの娘やなって思ったよ」
「そうね」
「羊達が全滅する前に、魔力がつきたみたいやったけど、残りは元気とコハクが倒したばい」
「そうね」
鷹の目の皆さんもお疲れ様や。早々と休んでいた。
さ、私は明日のお米を。
『ユイ』
『ユイ』
「ブヒヒン」
はい、来た、嫌な予感っ。
「なんね?」
『ボス部屋行きたいのです』
『行きたいわ』
「ブヒヒヒーンッ」
そーっと自室に避難しようとした晃太を捕まえた。
取り敢えず一旦ボス部屋の外に。ずっといたらいつまで経っても、ボス部屋復活しないからね。
ボス部屋の外には冒険者パーティーが1つ待っていた。
挨拶を済ませて、休んでいる面々の元に。
「さて、晃太、幾つね?」
お茶を配りながら聞く。晃太はリストを読み上げる。
「えーっとな。ネックが59、ショルダーが63、肩バラが44、肩ロースが56、ラムチョップが61、リブロースが36、スペアリブが58、サーロインが62、フィレが70、ウチモモが69、ソトモモが70、ランプが69、脳味噌が59、タンが64、羊長が73、肺が51、心臓が71、レバーが49や。角が141、赤い角が1、水色の角が3、黒い角が1、羊毛が普通のが785キロ、火属性が19キロ、水属性が23キロ、闇属性が30キロ。小粒魔石が90、それより大きいのが6、赤いのが1、水色が2、黒いのが2や」
「「「「ぶはーっ」」」」
お茶を噴き出す『群青の空』の皆さん。
「お、多すぎないか? 確かに異常にいたが、多すぎないか?」
「桁、桁、間違ってないか? 絶対におかしいっ」
「え、属性のある羊毛なんて、ここで出るの? 聞いた事ないわっ」
「肉屋も真っ青になるよっ、あ、はいはい撫でますよ。はわわわわ、可愛い可愛い、肉球ぅ」
皆さん色々慌てているけど、これ現実だからね。ビアンカには商いの神様のブーストがある。ありがたや、今日はお供えだね。だけど、『群青の空』の皆さんは知るわけないし、誤魔化そ。
「うちのビアンカ、レベル高いので、おほほ」
すべてレベルのせいにしよう。おほほ。それでなんとか納得してくれた。なんせレベル500越えなんて、そこらにいないから、こんなよく分からない説明でも納得してくれた。
属性のある羊毛は、その属性魔法を得意としている魔法使いや、身体強化を使う人には欲しい1品。角は属性があるのは、属性魔法を付与をするときの補助剤になるそうだ。
だが、問題はどうやって分けて、彼らが持っていくかだ。大量だからね。ヴォーンさんがアイテムボックス持ちだが、全部入らない。結局、私のBサイズのマジックバッグを貸し出した。リティアさんにでも渡してくれればいいし。
それでもパンパンになるまで詰め込む。よし、いいかな。
「テイマーさん、ありがとうございます。俺達はこれでダンジョンを出ます。本当にありがとうございます」
イザヤさんをはじめ、皆さん一斉に頭を下げる。背中には入りきれなかった羊毛を包んだ布。
…………………………………夜逃げしているように見えるのは気のせい。
ミハさんに早く上級ポーション持っていきたいんだよね。
「皆さん、お気をつけて」
挨拶して、『群青の空』の皆さんを見送った。
「えー、それはちょっと早くない? ほら、女の子なんなしさあ」
『甘いのですよユイ、本来の魔境なら、これくらいの歳での戦闘は当然なのです』
『そうよ。私達がいたら、何処かで守って貰えるって甘えが出るわ。何度か、あの時みたいに追い詰められた戦闘しないと』
ビアンカとルージュが、羊部屋の前で休んでいると、私に申し出が。
仔達だけで、羊部屋の殲滅をさせたいと。未だに元気は戦闘モードが発動しない。一番に属性魔法が分かったのに。そして三人娘も、そろそろコハクのように、はっきり戦闘モードが発動してもいいころだからと。ビアンカとルージュは、スパルタなリルさんに育てられたし、本来なら、魔境ではそうやって危ない橋を渡って成長するものだと。あのGの巣みたいにね。
いや、Gはね、力のある農夫でも倒せるが、あの血走ってる羊はそうはいかんよ。私は難色を示す。ビアンカかルージュが扉を開ける、と言われて更に難色を示す。だって開けるだけで、2人ともボス部屋に入らないって言うんだもん。無理や、100匹クラス出るのに。
だが、本来はビアンカとルージュが言うように、切羽詰まった戦闘が必要なんやろう。やろうけど、かなり不安や。私は譲歩案を出す。
「ビアンカかルージュが開けるなら、せめて光のリンゴは多めに出して。それから鷹の目の皆さん同行、私と晃太とノワールもね」
『ユイはダメなのです、危ないのです』
『そうね。それにノワールもダメよ。おそらく半数以上倒しちゃうわ』
「ユイさんはビアンカさんとルージュさんと外で待ってください」
ホークさんまで加わってきたっ。私もそろそろレベルをね、上げたいんだけど。
「ユイさん、そんなフライパンであれは無理です。角がフライパン貫通しますよ。家鴨ならまだしも、せめてまともな装備品がなければ、絶対にダメです」
くうっ、正論っ。
分かりましたよ、引っ込みますよ。
並んでいた冒険者パーティーが出てきて、ボス部屋復活まで時間があり、ゆっくり休む。ミゲル君には、ビアンカの魔力回復の指輪を、マデリーンさんにはルージュのを着けて回復率を上げる。
次に羊部屋に向かうことを説明したけど、ノワールだけは不服みたい。一休みして、あちこち走り回ってる。なんか、飛んでる。
のんきに昼寝している仔達。元気とコハクはまあ大丈夫かと思うけど、やはり三人娘が心配や。元気は体力有り余ってるし、コハクはかなり戦闘モードが継続できるけど。うーん、もふもふ、心配。ケガしないか心配。
心配したが、時間が来た。
大丈夫よね、心配や、せめてボス部屋にビアンカかルージュがいてくれたら、と思うけど。
「くうーん」
「くうーん」
『しっかりするのです。お前達は私の娘なのです。あの程度の羊ごときで怯んではいけないのです』
『かあか~』
『そうよ、レインボーシープでもあるまいし。ワンカラーシープくらい蹴散らしなさい』
案の定、不安そうな三姉妹に、ビアンカとルージュはなかなか厳しい。なんやそのレインボーって? 七色の毛並みかね?
ルージュは念のため、晃太にはカボチャサイズの光を出している。鷹の目の皆さんや仔達には光のリンゴだ。
「わんわんっ」
「がうがうっ」
元気とコハクがヤル気満々やねん。
ハラハラ見守るなか、ルージュが扉を押し開ける。
ホークさんが矢を、マデリーンさんが火の矢を、チュアンさんが土の塊を連射。ビアンカもガトリングのように水の矢を放ってくれた。
元気とコハクが突撃していき、残り全員が入っていく。だ、大丈夫かな? ボス部屋の扉はゆっくり閉まる。ああ、心配や。てか、ノワールに扉開けさせたら良かった。今頃後悔。
「ノワールに開けさせたら良かった…………」
『それでは少ないのです』
『上位種の数も少ないわ』
「やけどさあ」
おろおろ。
『ユイ、落ち着くのです』
『そうよ、待つのも、私達の役目よ』
「そうかもしれんけどさ」
『元気もコハクも成長しているのです』
『ホーク達も、初めに出会った頃に比べて、格段にレベルが上がってるわよ』
「そ、そうな?」
おろおろ、うろうろする。
しばらくして、扉が開く、あ、終わったんやっ。
私は慌ててボス部屋に。そして、血の気が引く。三人娘が倒れてる。
「ルリッ、クリスッ、ヒスイッ」
しかもコハクまで倒れ、元気だけは目は空いているが、今にも寝落ちしそう。
「姉ちゃん、大丈夫や。魔力が枯渇しとるだけやと思う」
晃太が説明してくれる。それを聞いて、ほっとする。目立ったケガはないようや。あちこち滲んではいるけど。鷹の目の皆さんも汚れているが、目立ったケガなし。ただ、テオ君がしゃがんでる。どうやら羊の一撃を食らったようだ、新しい鎧のお陰で大事に至らず。防ぎきれなかった衝撃で転んだだけで済んだと。
「テオ君、吐き気は? お腹見せて」
「だ、大丈夫です。転んで腰を打っただけですから」
「なら、湿布ば後で貼ろうね」
「はい」
ふう、良かった。
ビアンカとルージュは、仔達を労うように頬擦りしている。
『よく、頑張ったのです』
『そうよ、最後までよく耐えたわ』
私はこっそりルームを開けて、仔達を中に誘導。元気には頑張って歩いて貰い、ホークさんとチュアンさんで運んでもらう。
手早くドロップ品を回収。宝箱には大粒のブラックオパールの指輪だった。忘れ物がないか確認し、並んでいる冒険者パーティーに声をかけて、先に進んだ。
その日は17階のボス部屋前でルームを開けた。他の冒険者パーティーがいなさそうな岩の裏で。
仔達はぐっすり寝ている。起こすの可哀想だな。ブラッシングはノワールとビアンカとルージュのみにした。汚れていたから先にお風呂を済ませて、テオ君に湿布を貼る。く、細い。
夕御飯は母が作ってくれていた生姜鍋で済ませた。おじやにもして、きれいに食べましたよ。
食べながら、晃太にボス部屋の話を聞く。
元気は変わらず雷連発、コハクはしばらくしてから戦闘モードになりベビージャガーパンチと土の槍を連発。だが、やはり数が少なくなったとしても半分近くは残っていて、ルージュの光のリンゴがなかったら危なかったと。
「途中でルリ達と離れてな、肝が冷えたけど」
血走ってる羊に囲まれた三人娘は、ジリジリ迫られて、いきなりネジが飛んだのか、吼えた。
そして白い体にそれぞれの属性魔法の色のラインを浮かび上がらせたと。ルリが放つ水の矢は、血走ってる羊を貫通。クリスが火を噴き出しながら一撃を食らわせる。ヒスイが駆け抜けると、ざっくり切り裂いていったと。
「流石、ビアンカとルージュの娘やなって思ったよ」
「そうね」
「羊達が全滅する前に、魔力がつきたみたいやったけど、残りは元気とコハクが倒したばい」
「そうね」
鷹の目の皆さんもお疲れ様や。早々と休んでいた。
さ、私は明日のお米を。
『ユイ』
『ユイ』
「ブヒヒン」
はい、来た、嫌な予感っ。
「なんね?」
『ボス部屋行きたいのです』
『行きたいわ』
「ブヒヒヒーンッ」
そーっと自室に避難しようとした晃太を捕まえた。
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