文字の大きさ
大
中
小
320 / 878
連載
素材確保③
予定日数が来て、私達は軍隊ダンジョンを脱出する。
あれからもノワールと仔達の戦闘訓練は続く。毎回ボス部屋の前で、ケガをしないかハラハラして待つしかない。
ノワールは仔達のように筋肉痛にならないようで、次の日でも爆走している。
『どうしてお前は戦闘モードが使えないのですのかね?』
「へっへっ」
ビアンカがへっへっ言ってる元気を前に悩んでいる。最近、風と土の属性魔法の訓練をして、なかなか恐ろしい威力で放っているのに、未だに戦闘モードが発動しない。
『元気は潜在能力は高いはずなのに、どうしてかしら?』
『分からないのです。魔力保有量も一番のはず、操作力もコハクに次ぐはずなのです』
ルージュも首を傾げている。
悩んでいるビアンカとルージュの前にして、元気はへっへっ言って転がり地面で背中をかいかいしている。かわいか。
「そのうち、何かの弾みで発動せんかね? 元気以外は皆使えるから、刺激受け続けたらそうならんね?」
『そうなのですね。そうなる可能性もあるかも知れないのです。元気は話を聞いていそうで、いないのです。それが心配なのです』
「でも、ビアンカの仔やん。話を聞かんでも、賢くないわけはなかろうもん。あの黒装束の時、ちゃんと雷の威力ばコントロールしとったし」
そう、あの時。
元気は先にトッパに向かうように言った私の言葉に従わなかった。でも、結局それが、私達を守ることになり、後から来たビアンカの指示をきちんと聞いていた。へっへっ言ってビアンカから雷落とされている事が多い元気だが、時折妙に勘が鋭いのでないかと思う事がある。
『そうね。ビアンカ、もうしばらく様子を見ましょう。焦って無理に発動してケガでもしたら、元気の場合、掠り傷ではすまないわ。魔力操作力の訓練を続けましょう』
『そうなのですね』
元気は気長に発動系の指導を続けることになった。
軍隊ダンジョンを脱出、予約している宿に向かう。ギルドは明日でいいかな? マジックアイテム系は父の鑑定待たないと。何だかんだと魔法の水筒は合計10本。マジックバッグ?が4つ。魔力を感じるという指輪は2つ。
宿にチェックイン。今日は早く休もう。
ルームを開けて、仔達とノワールを誘導し、鷹の目の皆さんはブラッシングに入る。ちょっと早いけど、サブ・ドアを開け、両親を誘導。
「くうん、くうん、くうーん」
ぽちゃぽちゃボディで花がフローリングでのたうち回る。あははははん、かわいかあ。
「花ちゃん、花ちゃん」
晃太がなで回す。私も。もふもふん。
「お帰り、大丈夫ね?」
母がサブ・ドアから姿を見せる。
「大丈夫よ」
『そうなのです。お母さん、私達が付いているのです』
『心配ないわ、お母さん』
「ありがとうね、ビアンカ、ルージュ」
両親がビアンカとルージュをもふもふ。中庭で駆けていた仔達が、両親に気付いて、戻って来て、もふもふされてる。
さて、今日の夕御飯どうしようかね。
鷹の目の皆さん頑張ってくれたから、アルコール解禁にしてと。母と相談して、異世界のメニューにした。
「今日帰って来ると思ってなんもしとらん。たまにサボりたいったい」
と、母。仔達のご飯だけは、私達がダンジョンに行っている間に、作ってアイテムボックスに入れていると。
「はいはい」
『ユイ、今日は何なのです?』
『エビ?』
きゅるん。
「お父さん、ビアンカとルージュの体重ば見て」
母がルリとクリスを両手でもふもふしていた父に、指示。
『ギクウッ』
『太っていないはずよっ』
「うーん、そうやな。ビアンカは5キロ、ルージュは4キロ減っとるよ」
『やったなのですっ』
『減ったわっ』
歓喜して、母に向かって、きゅるん、きゅるん、きゅるーん。
「もう、今日だけよ」
母の許可あり。
ビアンカがわおんわおん、ルージュががおんがおんと嬉しそうだ。
夕御飯前に、父に鑑定をお願いする。
「うーん、と。これは全部マジックバッグやな。Dサイズ、時間停止なし。Dサイズ、時間遅効半分。Eサイズ、時間停止なし。Eサイズ、時間遅効半分」
微妙や。せめて、時間停止ならなあ。
「この指輪は、解毒の指輪と、火魔法補助や」
「引き取りや」
解毒の指輪はエマちゃん、火魔法補助はマデリーンさんやな。
『ふごーっ、ユイ、ユイ、お腹減ったのです』
『ふごーっ、エビ、エビがいいわ。エビチリとエビマヨね』
「はいはい」
軍隊ダンジョンでも頑張ってもらったしね。
エマちゃんとテオ君が、母を手伝いながら、皿を並べ出している。晃太は冷蔵庫から、本日のお酒をチェック。
さ、メニュー、どうしようかね。
やっぱり中華かな。エビチリ、エビマヨ、油淋鶏。春巻き、エビいり春巻き、餃子、あ、ホークさん、麻婆豆腐好評やったなあ。確か、マデリーンさんは卵とトマトの炒め物が好評だったはず。それから、魚の甘酢、棒々鶏と海鮮サラダ。母は酢豚、晃太は辛味噌麺。私は、あ、海鮮XO醤炒めにしよ。
「エマちゃん、テオ君、何が食べたい?」
私がなにげなく声を掛けると、嬉しそうに私に走り寄ってくる。
「何がよか?」
私が液晶画面を見せる。
「えっとね、私、これっ」
エマちゃんが示したのは、エビ餃子。
「俺、これっ」
テオ君は肉焼売だ。
双子が素直でかわいかけん。よかよか。
ビアンカとルージュのご飯も準備したしね。山盛り。五目チャーハンにエビチリ、エビマヨ、油淋鶏を添えて、と。カロリーのおばけやね。
『あっついのですーっ』
『熱いわーっ』
「毎回やね」
学習せんね。
我々も夕御飯だね。アルコールは、行き渡ったね。私は缶チューハイ。両親と晃太、ホークさん、ミゲル君はビール。マデリーンさんは赤ワイン。チュアンさんはエマちゃんとテオ君と一緒にジャスミンティーだ。
「では、軍隊ダンジョンお疲れ様っ、いただきますっ」
「「「「「いただきまーす」」」」」
あれからもノワールと仔達の戦闘訓練は続く。毎回ボス部屋の前で、ケガをしないかハラハラして待つしかない。
ノワールは仔達のように筋肉痛にならないようで、次の日でも爆走している。
『どうしてお前は戦闘モードが使えないのですのかね?』
「へっへっ」
ビアンカがへっへっ言ってる元気を前に悩んでいる。最近、風と土の属性魔法の訓練をして、なかなか恐ろしい威力で放っているのに、未だに戦闘モードが発動しない。
『元気は潜在能力は高いはずなのに、どうしてかしら?』
『分からないのです。魔力保有量も一番のはず、操作力もコハクに次ぐはずなのです』
ルージュも首を傾げている。
悩んでいるビアンカとルージュの前にして、元気はへっへっ言って転がり地面で背中をかいかいしている。かわいか。
「そのうち、何かの弾みで発動せんかね? 元気以外は皆使えるから、刺激受け続けたらそうならんね?」
『そうなのですね。そうなる可能性もあるかも知れないのです。元気は話を聞いていそうで、いないのです。それが心配なのです』
「でも、ビアンカの仔やん。話を聞かんでも、賢くないわけはなかろうもん。あの黒装束の時、ちゃんと雷の威力ばコントロールしとったし」
そう、あの時。
元気は先にトッパに向かうように言った私の言葉に従わなかった。でも、結局それが、私達を守ることになり、後から来たビアンカの指示をきちんと聞いていた。へっへっ言ってビアンカから雷落とされている事が多い元気だが、時折妙に勘が鋭いのでないかと思う事がある。
『そうね。ビアンカ、もうしばらく様子を見ましょう。焦って無理に発動してケガでもしたら、元気の場合、掠り傷ではすまないわ。魔力操作力の訓練を続けましょう』
『そうなのですね』
元気は気長に発動系の指導を続けることになった。
軍隊ダンジョンを脱出、予約している宿に向かう。ギルドは明日でいいかな? マジックアイテム系は父の鑑定待たないと。何だかんだと魔法の水筒は合計10本。マジックバッグ?が4つ。魔力を感じるという指輪は2つ。
宿にチェックイン。今日は早く休もう。
ルームを開けて、仔達とノワールを誘導し、鷹の目の皆さんはブラッシングに入る。ちょっと早いけど、サブ・ドアを開け、両親を誘導。
「くうん、くうん、くうーん」
ぽちゃぽちゃボディで花がフローリングでのたうち回る。あははははん、かわいかあ。
「花ちゃん、花ちゃん」
晃太がなで回す。私も。もふもふん。
「お帰り、大丈夫ね?」
母がサブ・ドアから姿を見せる。
「大丈夫よ」
『そうなのです。お母さん、私達が付いているのです』
『心配ないわ、お母さん』
「ありがとうね、ビアンカ、ルージュ」
両親がビアンカとルージュをもふもふ。中庭で駆けていた仔達が、両親に気付いて、戻って来て、もふもふされてる。
さて、今日の夕御飯どうしようかね。
鷹の目の皆さん頑張ってくれたから、アルコール解禁にしてと。母と相談して、異世界のメニューにした。
「今日帰って来ると思ってなんもしとらん。たまにサボりたいったい」
と、母。仔達のご飯だけは、私達がダンジョンに行っている間に、作ってアイテムボックスに入れていると。
「はいはい」
『ユイ、今日は何なのです?』
『エビ?』
きゅるん。
「お父さん、ビアンカとルージュの体重ば見て」
母がルリとクリスを両手でもふもふしていた父に、指示。
『ギクウッ』
『太っていないはずよっ』
「うーん、そうやな。ビアンカは5キロ、ルージュは4キロ減っとるよ」
『やったなのですっ』
『減ったわっ』
歓喜して、母に向かって、きゅるん、きゅるん、きゅるーん。
「もう、今日だけよ」
母の許可あり。
ビアンカがわおんわおん、ルージュががおんがおんと嬉しそうだ。
夕御飯前に、父に鑑定をお願いする。
「うーん、と。これは全部マジックバッグやな。Dサイズ、時間停止なし。Dサイズ、時間遅効半分。Eサイズ、時間停止なし。Eサイズ、時間遅効半分」
微妙や。せめて、時間停止ならなあ。
「この指輪は、解毒の指輪と、火魔法補助や」
「引き取りや」
解毒の指輪はエマちゃん、火魔法補助はマデリーンさんやな。
『ふごーっ、ユイ、ユイ、お腹減ったのです』
『ふごーっ、エビ、エビがいいわ。エビチリとエビマヨね』
「はいはい」
軍隊ダンジョンでも頑張ってもらったしね。
エマちゃんとテオ君が、母を手伝いながら、皿を並べ出している。晃太は冷蔵庫から、本日のお酒をチェック。
さ、メニュー、どうしようかね。
やっぱり中華かな。エビチリ、エビマヨ、油淋鶏。春巻き、エビいり春巻き、餃子、あ、ホークさん、麻婆豆腐好評やったなあ。確か、マデリーンさんは卵とトマトの炒め物が好評だったはず。それから、魚の甘酢、棒々鶏と海鮮サラダ。母は酢豚、晃太は辛味噌麺。私は、あ、海鮮XO醤炒めにしよ。
「エマちゃん、テオ君、何が食べたい?」
私がなにげなく声を掛けると、嬉しそうに私に走り寄ってくる。
「何がよか?」
私が液晶画面を見せる。
「えっとね、私、これっ」
エマちゃんが示したのは、エビ餃子。
「俺、これっ」
テオ君は肉焼売だ。
双子が素直でかわいかけん。よかよか。
ビアンカとルージュのご飯も準備したしね。山盛り。五目チャーハンにエビチリ、エビマヨ、油淋鶏を添えて、と。カロリーのおばけやね。
『あっついのですーっ』
『熱いわーっ』
「毎回やね」
学習せんね。
我々も夕御飯だね。アルコールは、行き渡ったね。私は缶チューハイ。両親と晃太、ホークさん、ミゲル君はビール。マデリーンさんは赤ワイン。チュアンさんはエマちゃんとテオ君と一緒にジャスミンティーだ。
「では、軍隊ダンジョンお疲れ様っ、いただきますっ」
「「「「「いただきまーす」」」」」
感想 867
あなたにおすすめの小説
「今日限りで君を解雇する」――20年仕えた地味なメイドですが、料理も手紙も暗殺者対策も私がやっていました
「エナメル。今日限りで君を解雇する」
20年仕えた屋敷をクビになった、地味なエルフのメイド・エナメル。
だが、晩餐会の料理も、侯爵への手紙も、調度品の手配も、屋敷を狙う暗殺者の処理も――すべて彼女が陰で支えていたものだった。
エナメルが去ったあと、屋敷は少しずつ綻び始める。
一方の本人は、そんなことも知らず。
「さて。次はどこで雇っていただきましょう」
地味で目立たないベテランメイド・エナメルの、新しい奉公先探しが始まる。
※本作は『メイドのエナメルは今日も静かにお仕えします』シリーズの第1作です。本作単体でもお楽しみいただけます。
異世界転移した僕と彼のスキルは「貯金箱」と「犬」だったので即追放。でもこれが意外と強かった
高校の英語の授業中、勇者召喚で僕たちクラスメイト7名は異世界にやって来た。
目的は魔王討伐では無くて、高難易度ダンジョンの封印?!
でも僕ユイトのスキルは「貯金箱」、エイジは「犬」。
役立たず認定で、二人とも城を追放されてしまった。
のんびり暮らそうとしたけどそうもいかなくなって。
僕たちは奇妙なスキルを駆使して異世界で生き延びる。
緩~いファンタージ物語です。のんびりと書いていきます。
本文はなるべく簡潔に、サクサク進むようにしています。
暇つぶしに読んでいただいて、楽しんでくださると嬉しいです。
なろう様にも投稿。
捨てられた幼女ですが、公爵家に拾われたら家族みんなの愛が重すぎました
幼い頃に母親に捨てられ、孤児院で暮らしていた少女リリア。
「役に立たなければ、また捨てられる」
そう思い、いつも“いい子”でいようとしていた彼女は、ある日、公爵家の馬車を助けたことをきっかけに屋敷へ招かれる。
そこで待っていたのは、娘に甘すぎる公爵夫妻に、妹を構いたがるレオン、そしてリリアを甘やかしたい使用人たち。
戸惑いながらも、少しずつ公爵家に居場所を見つけていくリリア。やがて夫妻から「私たちの娘になってほしい」と告げられて――。
これは、捨てられないために“いい子”でいようとしていた少女が、重すぎるほどの愛情に包まれ、本当の家族を見つけていく物語。
初夜のあとに愛する人がいると言われたので祝福で身体の時間を一日戻しました
夫婦となって初めて迎えた夜、セレンティアは夫リオールから「俺には、愛する人がいる」と告げられる。
彼が初夜を済ませた理由は、三年後に白い結婚として婚姻無効を申し立てられないようにするためだった。
けれどリオールは知らなかった。セレンティアの祝福《一日回帰》が、自分自身の身体にも使えることを。
セレンティアは自分の身体の時間を一日前へ戻し、三年間、侯爵家の妻として務めを果たすことを決める。
夫に愛されるためではない。三年後、白い結婚としてこの家を出ていくために。
番の証が出ないと捨てられたので、神様に確かめてもらいます
「番の証が出ぬからだ」
和平のために獣人国へ嫁いで四年。獣王ガイウス様との儀式は三度、三度とも証は出ませんでした。「人間の娘では神は認めぬ」——そう言われて、離宮へ。
雨漏りの下で眠り、井戸をさらい、畑を耕して。泣かなかったのは強いからではありません。獣人には、匂いでわかってしまうから。
嫁ぐ前に三年かけて読み込んだ婚姻法典。その第四章に、こうありました。
『既に誓いを結びたる者が、重ねて他者と誓いを立てんとする時、神は後の誓いを認めず』
——証が出なかったのは、わたしが人間だからではない。
長老会に申し立てたのは、解釈の確認だけ。わたしは悪くない、とは一言も書きませんでした。
遡誓の儀で神殿に浮かんだのは、六年前の秋の「成立」と、わたしの三度の「不成立(重複)」でした。
飛べないと捨てられたので、竜ごと出て行きます
「お前は竜に乗れもしない、ただの妻だろう」
竜騎士団長の夫はそう言って、飛べる従騎士の娘を選びましたわ。
ええ、わたくしは飛べません。十二年、地上におりました。
夜明け前に三十一頭の寝息を数え、歯を磨き、爪の砂を取り、冬に毛布を掛け、契約を編んで。——この国でただひとりの「調律者」として。
竜は、人を乗せない生き物ですのよ。竜自身が「乗せてもいい」と決めない限り。そして竜が誰の言葉で頷いてきたか、あの方は十二年、一度もお考えにならなかった。
離縁されて、わたくしは竜舎を出ました。
三日後から、竜は一頭も飛ばなくなりましたの。
怒っているのではありませんのよ。竜は報復をしませんもの。ただ——寂しいのです。
そして来月は、三年に一度の、契約更新日ですわ。
土下座する王妃の座などいらないので、冒険者に転職します。
「私が愛しているのはエルナ。君だけだ」
エルナは自分の夫でありハーメルン王国の国王であるカメルを愛していた。
彼がどれほど自分より隣国の聖女を優先しようとも。
結婚して二年が経っても初夜を迎えたことがなかろうとも。
しかし。
「エルナ。君に失望した。聖女を陥れていじめるとはな。罪を認め、ひざまずいて謝罪するように」
一年に一度の建国記念宴会であり結婚記念日に、カメルはすべての貴族や外国の使節団が見ている前で、エルナに身に覚えのない罪を認めろと断罪した。
愛が壊れるのは一瞬。
だからこそ、エルナはその場でひざまずいた。頭を地面にこすりつけて謝罪した。
「聖女を陰謀にかけた大罪人エルナは、この時間をもって王妃の座から退き、平民となりますことをお許しください。聖女様とどうかお幸せに」
*ゆるい設定です。不快に思われる方はブラウザバックをお願いします。
婚約破棄を受け入れた瞬間、王太子殿下が青ざめました
王都でもっとも華やかな春の夜会。その中央で、王太子エドワードは冷ややかな目を婚約者へ向けていた。
「リリアーナ・フォン・アルベルト公爵令嬢。君との婚約を、ここで破棄する」
会場が一瞬で静まり返る。
リリアーナは淡い金髪を揺らし、静かに王太子を見つめ返した。
「理由を、お聞きしてもよろしいでしょうか」
「理由など明白だ。君は嫉妬深く、心が狭い。それに比べ、私は真実の愛を見つけた」
そう言ってエドワードが隣へ引き寄せたのは、男爵令嬢のセシリアだった。