文字の大きさ
大
中
小
323 / 878
連載
素材確保⑥
『ステーキになるのですっ』
『カレーの具材になりなさいっ』
ワイバーンがパタパタ落ちてる。確か、山風の皆さんが一匹なら対応できるやつよね。パタパタ落ちてるー。普通なら空飛ぶワイバーンとの戦闘を避けて、進むそうだ。
鷹の目の皆さんも、ルージュの光のリンゴ、本日スイカサイズに守られて戦闘している。晃太が支援して、まずはホークさんの矢が、翼を貫通。流石、シーサーペントの牙やな。落ちたら、仔達の魔法が集中砲火でフルボッコだ。合掌。
で、ノワールは。
「ブヒヒヒヒヒヒヒーンッ」
風蹄(ヴァンオーブ)になり、岩を踏み台にして、跳躍。空中でどうやったか分からないが、回転し、ワイバーンの首に馬蹄が直撃。
吹っ飛ばされるのは、ワイバーン。そのまま地面に激突して、ドロップ品に。合掌。
私もフライパンで参戦と思ったが、ビアンカとルージュが待ったをかけるし、ホークさんは至極真面目に控えるように言ってきたしね。フライパンちょいちょいできない。我ながら狡いけどさ。
魔物はワイバーンだけではない。虫系の魔物も出てくる為、ルージュの光のスイカが忙しく動いている。
しばらくしてワイバーンや他の魔物はいなくなる。ダンジョンの中は、その階で魔物を殲滅すると、再びボス部屋のように復活するまで時間がかかる。特に上層階になれば、更に時間がかかる。なので、辺り一帯の魔物を殲滅したので、落ち着いてドロップ品を拾う。
よしよし、革ゲットや。サイズは様々だけど、これならマントによかし、ポンチョも出来る。あ、これでズボンとか作ろうかな? うんうん、ファンタジーのやり混み装備品。
『お肉なのです』
『カレーがいいわ』
『ステーキ、乗せてなのです』
『今日はたくさん動いたから、たっぷりね』
きゅるん。
「もう、しょうがなかね。今日は時間ないから、明日食べれるように仕込むね」
『カレーなのです』
『カレーよ』
「はいはい」
「わんわんっ」
「がぅがぅっ」
『ねぇね、かれ~』
『くりちゅもかれ~』
『ねえね~、たべたい~』
「はいはい、かわいかね」
大合唱を聞きながら、ドロップ品を拾う。よし、取りこぼしなしかな。ボス部屋近くのセーフティで一旦休憩。軍隊ダンジョンに入ってはや3週間。予定ではあと5日で出る予定。宿も予約したし、年末だからね。ダンジョンに入るために色々下ごしらえしていたのが、底をついた。私にはルームがあり、異世界への扉があるから困らないけど、本来の冒険者の皆さん大変だ。
久しぶりに手に入ったワイバーンのお肉で豪勢にカレーにしよう。仔達も食べるからね。仔達は甘口なのよ。あ、神様にも作ろ。
手分けして多量の野菜を切って炒めて、やっと煮込みに入る。夕方近いな。仔達は疲れていたのか、ぐっすり寝ている。
『ユイ、ボス部屋復活したのです』
『運動してくるわ』
「ブヒヒン」
「まだ闘うん?」
言ってはみたが、結局、ボス部屋ちゅどん、ドカン、バキバキ。仔達と鷹の目の皆さんは、本日の疲労があり、参戦せず。
お馴染みのちゅどん、ドカン、バキバキを聞きながら、私はルームで夕御飯の準備。仔達は親子丼、それも手羽元の親子丼。骨、と思ったけど、ビアンカとルージュ曰く、これくらいの骨は砕いてたべさせないといけないって。母が作ってくれていた出汁を使って簡単に出来上がる。ビアンカとルージュにも親子丼。2人のお米にはしらたきを細かくしてかさ増ししている。エマちゃんとテオ君が残ってくれて、手伝ってくれている。私達も親子丼にして、と。後はインスタントで申し訳ないがおすまし付けて、と。
『姉ちゃん、終わったばい』
あ、終わったね。
手を洗って私はルームの扉を開けた。
「なあ、姉ちゃん、今回マジックアイテム多いけど、どうすると?」
「お父さんの鑑定待ちや」
ずらーっと並んだ革のポーチ、様々な指輪にネックレス、腕輪、魔法の水筒は60本だ。金属もそこそこ出てる。そのつぎに絵の具が出ている。ポーション類もポツポツ出ている。おそらく革のポーチは、化粧ポーチやないはず。
「ワイバーンの革とお肉も十分やね。マジックアイテムは鑑定をしてもらって、半分はマーファに持って行こうかね」
「ん」
『ユイさーん、終わりましたー』
ホークさんの声が。ボス部屋終わったみたいやね。ビアンカとルージュ、ノワールだけで入っていた。
「晃太、行こう」
「ん」
ボス部屋に入ると武器類が転がっている。
動く鎧(リビングアーマー)やったんやね。剣やら槍やら大量だ。槍はチュアンさんのサブ・ウェポンやね。
最後に出てきた宝箱。うわ、小さい宝箱。ルージュがチェック。
『手強いわね…………ちょっと待ってね』
「よかよ」
しばらくして、ぱき、と音がなる。
『ふう、終わったわ』
小さい割に時間かかったね。
「ありがとうルージュ、さ、開けましょう」
サイズ的に、指輪かな? ぱかり。
「ん? なんなこれ?」
晃太が一目見て呟く。
中には1センチほどの金属。白い金属で、Cの形をしている。
「あ、イヤーカフや」
「イヤーカフ?」
「耳のここに付けるったい」
「ふーん」
アクセサリーに興味のない晃太が、まさにふーん。
しかし、最終階の宝箱の中身がイヤーカフ1個って。普通のイヤーカフやなかろうけど。
『ユイ、かなり魔力を感じるわ』
『そうね。さっきでた小さなわっかとは違うわよ』
「やっぱり、なんかのマジックアイテムなんやね。お父さんに鑑定してもらおうね」
私は立ち上がる。
「さあ、お疲れ様です。夕御飯にしましょう」
「「「「「「はい」」」」」」
明日が最終日だ。
『カレーの具材になりなさいっ』
ワイバーンがパタパタ落ちてる。確か、山風の皆さんが一匹なら対応できるやつよね。パタパタ落ちてるー。普通なら空飛ぶワイバーンとの戦闘を避けて、進むそうだ。
鷹の目の皆さんも、ルージュの光のリンゴ、本日スイカサイズに守られて戦闘している。晃太が支援して、まずはホークさんの矢が、翼を貫通。流石、シーサーペントの牙やな。落ちたら、仔達の魔法が集中砲火でフルボッコだ。合掌。
で、ノワールは。
「ブヒヒヒヒヒヒヒーンッ」
風蹄(ヴァンオーブ)になり、岩を踏み台にして、跳躍。空中でどうやったか分からないが、回転し、ワイバーンの首に馬蹄が直撃。
吹っ飛ばされるのは、ワイバーン。そのまま地面に激突して、ドロップ品に。合掌。
私もフライパンで参戦と思ったが、ビアンカとルージュが待ったをかけるし、ホークさんは至極真面目に控えるように言ってきたしね。フライパンちょいちょいできない。我ながら狡いけどさ。
魔物はワイバーンだけではない。虫系の魔物も出てくる為、ルージュの光のスイカが忙しく動いている。
しばらくしてワイバーンや他の魔物はいなくなる。ダンジョンの中は、その階で魔物を殲滅すると、再びボス部屋のように復活するまで時間がかかる。特に上層階になれば、更に時間がかかる。なので、辺り一帯の魔物を殲滅したので、落ち着いてドロップ品を拾う。
よしよし、革ゲットや。サイズは様々だけど、これならマントによかし、ポンチョも出来る。あ、これでズボンとか作ろうかな? うんうん、ファンタジーのやり混み装備品。
『お肉なのです』
『カレーがいいわ』
『ステーキ、乗せてなのです』
『今日はたくさん動いたから、たっぷりね』
きゅるん。
「もう、しょうがなかね。今日は時間ないから、明日食べれるように仕込むね」
『カレーなのです』
『カレーよ』
「はいはい」
「わんわんっ」
「がぅがぅっ」
『ねぇね、かれ~』
『くりちゅもかれ~』
『ねえね~、たべたい~』
「はいはい、かわいかね」
大合唱を聞きながら、ドロップ品を拾う。よし、取りこぼしなしかな。ボス部屋近くのセーフティで一旦休憩。軍隊ダンジョンに入ってはや3週間。予定ではあと5日で出る予定。宿も予約したし、年末だからね。ダンジョンに入るために色々下ごしらえしていたのが、底をついた。私にはルームがあり、異世界への扉があるから困らないけど、本来の冒険者の皆さん大変だ。
久しぶりに手に入ったワイバーンのお肉で豪勢にカレーにしよう。仔達も食べるからね。仔達は甘口なのよ。あ、神様にも作ろ。
手分けして多量の野菜を切って炒めて、やっと煮込みに入る。夕方近いな。仔達は疲れていたのか、ぐっすり寝ている。
『ユイ、ボス部屋復活したのです』
『運動してくるわ』
「ブヒヒン」
「まだ闘うん?」
言ってはみたが、結局、ボス部屋ちゅどん、ドカン、バキバキ。仔達と鷹の目の皆さんは、本日の疲労があり、参戦せず。
お馴染みのちゅどん、ドカン、バキバキを聞きながら、私はルームで夕御飯の準備。仔達は親子丼、それも手羽元の親子丼。骨、と思ったけど、ビアンカとルージュ曰く、これくらいの骨は砕いてたべさせないといけないって。母が作ってくれていた出汁を使って簡単に出来上がる。ビアンカとルージュにも親子丼。2人のお米にはしらたきを細かくしてかさ増ししている。エマちゃんとテオ君が残ってくれて、手伝ってくれている。私達も親子丼にして、と。後はインスタントで申し訳ないがおすまし付けて、と。
『姉ちゃん、終わったばい』
あ、終わったね。
手を洗って私はルームの扉を開けた。
「なあ、姉ちゃん、今回マジックアイテム多いけど、どうすると?」
「お父さんの鑑定待ちや」
ずらーっと並んだ革のポーチ、様々な指輪にネックレス、腕輪、魔法の水筒は60本だ。金属もそこそこ出てる。そのつぎに絵の具が出ている。ポーション類もポツポツ出ている。おそらく革のポーチは、化粧ポーチやないはず。
「ワイバーンの革とお肉も十分やね。マジックアイテムは鑑定をしてもらって、半分はマーファに持って行こうかね」
「ん」
『ユイさーん、終わりましたー』
ホークさんの声が。ボス部屋終わったみたいやね。ビアンカとルージュ、ノワールだけで入っていた。
「晃太、行こう」
「ん」
ボス部屋に入ると武器類が転がっている。
動く鎧(リビングアーマー)やったんやね。剣やら槍やら大量だ。槍はチュアンさんのサブ・ウェポンやね。
最後に出てきた宝箱。うわ、小さい宝箱。ルージュがチェック。
『手強いわね…………ちょっと待ってね』
「よかよ」
しばらくして、ぱき、と音がなる。
『ふう、終わったわ』
小さい割に時間かかったね。
「ありがとうルージュ、さ、開けましょう」
サイズ的に、指輪かな? ぱかり。
「ん? なんなこれ?」
晃太が一目見て呟く。
中には1センチほどの金属。白い金属で、Cの形をしている。
「あ、イヤーカフや」
「イヤーカフ?」
「耳のここに付けるったい」
「ふーん」
アクセサリーに興味のない晃太が、まさにふーん。
しかし、最終階の宝箱の中身がイヤーカフ1個って。普通のイヤーカフやなかろうけど。
『ユイ、かなり魔力を感じるわ』
『そうね。さっきでた小さなわっかとは違うわよ』
「やっぱり、なんかのマジックアイテムなんやね。お父さんに鑑定してもらおうね」
私は立ち上がる。
「さあ、お疲れ様です。夕御飯にしましょう」
「「「「「「はい」」」」」」
明日が最終日だ。
感想 867
あなたにおすすめの小説
「今日限りで君を解雇する」――20年仕えた地味なメイドですが、料理も手紙も暗殺者対策も私がやっていました
「エナメル。今日限りで君を解雇する」
20年仕えた屋敷をクビになった、地味なエルフのメイド・エナメル。
だが、晩餐会の料理も、侯爵への手紙も、調度品の手配も、屋敷を狙う暗殺者の処理も――すべて彼女が陰で支えていたものだった。
エナメルが去ったあと、屋敷は少しずつ綻び始める。
一方の本人は、そんなことも知らず。
「さて。次はどこで雇っていただきましょう」
地味で目立たないベテランメイド・エナメルの、新しい奉公先探しが始まる。
※本作は『メイドのエナメルは今日も静かにお仕えします』シリーズの第1作です。本作単体でもお楽しみいただけます。
異世界転移した僕と彼のスキルは「貯金箱」と「犬」だったので即追放。でもこれが意外と強かった
高校の英語の授業中、勇者召喚で僕たちクラスメイト7名は異世界にやって来た。
目的は魔王討伐では無くて、高難易度ダンジョンの封印?!
でも僕ユイトのスキルは「貯金箱」、エイジは「犬」。
役立たず認定で、二人とも城を追放されてしまった。
のんびり暮らそうとしたけどそうもいかなくなって。
僕たちは奇妙なスキルを駆使して異世界で生き延びる。
緩~いファンタージ物語です。のんびりと書いていきます。
本文はなるべく簡潔に、サクサク進むようにしています。
暇つぶしに読んでいただいて、楽しんでくださると嬉しいです。
なろう様にも投稿。
捨てられた幼女ですが、公爵家に拾われたら家族みんなの愛が重すぎました
幼い頃に母親に捨てられ、孤児院で暮らしていた少女リリア。
「役に立たなければ、また捨てられる」
そう思い、いつも“いい子”でいようとしていた彼女は、ある日、公爵家の馬車を助けたことをきっかけに屋敷へ招かれる。
そこで待っていたのは、娘に甘すぎる公爵夫妻に、妹を構いたがるレオン、そしてリリアを甘やかしたい使用人たち。
戸惑いながらも、少しずつ公爵家に居場所を見つけていくリリア。やがて夫妻から「私たちの娘になってほしい」と告げられて――。
これは、捨てられないために“いい子”でいようとしていた少女が、重すぎるほどの愛情に包まれ、本当の家族を見つけていく物語。
初夜のあとに愛する人がいると言われたので祝福で身体の時間を一日戻しました
夫婦となって初めて迎えた夜、セレンティアは夫リオールから「俺には、愛する人がいる」と告げられる。
彼が初夜を済ませた理由は、三年後に白い結婚として婚姻無効を申し立てられないようにするためだった。
けれどリオールは知らなかった。セレンティアの祝福《一日回帰》が、自分自身の身体にも使えることを。
セレンティアは自分の身体の時間を一日前へ戻し、三年間、侯爵家の妻として務めを果たすことを決める。
夫に愛されるためではない。三年後、白い結婚としてこの家を出ていくために。
番の証が出ないと捨てられたので、神様に確かめてもらいます
「番の証が出ぬからだ」
和平のために獣人国へ嫁いで四年。獣王ガイウス様との儀式は三度、三度とも証は出ませんでした。「人間の娘では神は認めぬ」——そう言われて、離宮へ。
雨漏りの下で眠り、井戸をさらい、畑を耕して。泣かなかったのは強いからではありません。獣人には、匂いでわかってしまうから。
嫁ぐ前に三年かけて読み込んだ婚姻法典。その第四章に、こうありました。
『既に誓いを結びたる者が、重ねて他者と誓いを立てんとする時、神は後の誓いを認めず』
——証が出なかったのは、わたしが人間だからではない。
長老会に申し立てたのは、解釈の確認だけ。わたしは悪くない、とは一言も書きませんでした。
遡誓の儀で神殿に浮かんだのは、六年前の秋の「成立」と、わたしの三度の「不成立(重複)」でした。
飛べないと捨てられたので、竜ごと出て行きます
「お前は竜に乗れもしない、ただの妻だろう」
竜騎士団長の夫はそう言って、飛べる従騎士の娘を選びましたわ。
ええ、わたくしは飛べません。十二年、地上におりました。
夜明け前に三十一頭の寝息を数え、歯を磨き、爪の砂を取り、冬に毛布を掛け、契約を編んで。——この国でただひとりの「調律者」として。
竜は、人を乗せない生き物ですのよ。竜自身が「乗せてもいい」と決めない限り。そして竜が誰の言葉で頷いてきたか、あの方は十二年、一度もお考えにならなかった。
離縁されて、わたくしは竜舎を出ました。
三日後から、竜は一頭も飛ばなくなりましたの。
怒っているのではありませんのよ。竜は報復をしませんもの。ただ——寂しいのです。
そして来月は、三年に一度の、契約更新日ですわ。
土下座する王妃の座などいらないので、冒険者に転職します。
「私が愛しているのはエルナ。君だけだ」
エルナは自分の夫でありハーメルン王国の国王であるカメルを愛していた。
彼がどれほど自分より隣国の聖女を優先しようとも。
結婚して二年が経っても初夜を迎えたことがなかろうとも。
しかし。
「エルナ。君に失望した。聖女を陥れていじめるとはな。罪を認め、ひざまずいて謝罪するように」
一年に一度の建国記念宴会であり結婚記念日に、カメルはすべての貴族や外国の使節団が見ている前で、エルナに身に覚えのない罪を認めろと断罪した。
愛が壊れるのは一瞬。
だからこそ、エルナはその場でひざまずいた。頭を地面にこすりつけて謝罪した。
「聖女を陰謀にかけた大罪人エルナは、この時間をもって王妃の座から退き、平民となりますことをお許しください。聖女様とどうかお幸せに」
*ゆるい設定です。不快に思われる方はブラウザバックをお願いします。
婚約破棄を受け入れた瞬間、王太子殿下が青ざめました
王都でもっとも華やかな春の夜会。その中央で、王太子エドワードは冷ややかな目を婚約者へ向けていた。
「リリアーナ・フォン・アルベルト公爵令嬢。君との婚約を、ここで破棄する」
会場が一瞬で静まり返る。
リリアーナは淡い金髪を揺らし、静かに王太子を見つめ返した。
「理由を、お聞きしてもよろしいでしょうか」
「理由など明白だ。君は嫉妬深く、心が狭い。それに比べ、私は真実の愛を見つけた」
そう言ってエドワードが隣へ引き寄せたのは、男爵令嬢のセシリアだった。