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木材確認⑧
宝箱のチェック後、来訪者が。
多分オダリスさんの使いの人やろうけど、ホークさんが出てくれた。ドアから覗くと、御用聞きの冒険者と、身なりの良さそうな男性とオダリスさんだ。
アリスが大丈夫だと、わふんと言う。アレスのように言語的コミュニケーション出来なくても、分かるようになった。
「ユイさん。リュウタさんの叙爵と、ノワールの事だそうです」
あ、抜けてた。父の叙爵。だけど、なぜ。
「ノワール?」
「おそらく、騎士団の雌馬の相手と、請われるかと」
「でも、レディ・ロストークが」
そう、ノワールにはレディ・ロストークがいる。しかも妊娠中なのに。奥さんが妊娠しているのに、他所に、なんて。いかん、絶対に、アウトや。
「オダリスさんにはお断りを」
「あの、ユイさん。これは普通なんですよ」
「え?」
「後で詳しく説明しますよ。面会どうされます? 明後日の14時だそうです」
明後日ね。断る理由もないし。
「分かりました。それで大丈夫です」
「はい」
ホークさんが伝えてくれる。
さ、おでんのご飯やね。
寒いから、温かい鍋。うーん、いい匂い。
アレスとアリス、オシリスもたくさん食べたし。さ、我々も頂きましょ。
アルコールもいいかな。私は缶チューハイ、両親とホークさん、ミゲル君、エドワルドさん、ツヴァイクさんはビール。晃太とチュアンさんはA県の辛口大吟醸。マデリーンさんはロゼ。エマちゃんとテオ君はお茶ね。
「「「「「いただきまーす」」」」」
私はまずは練り物。あちち。基本的に我が家のおでんは練り物中心で、ロールキャベツや巾着は入れないが鷹の目の皆さんがいるからね。嬉しそうにロールキャベツを食べてるエマちゃんとテオ君。ホークさんは大根にからしをつけてぱくり。チュアンさんは牛スジ、マデリーンさんは卵、ミゲル君は餃子巻き。
「これは、なんですか?」
エドワルドさんが巾着を見て聞いてくる。
「豆の加工品ですよ。そのまま食べれます。中身は食べてからのお楽しみですよ」
と、母が説明。
へー、とエドワルドさんが巾着を鍋から取り出す。ツヴァイクさんもつられて。
ぱくり。
「あ、肉が詰まってる」
「儂のは野菜じゃ。味が染み込んで旨いっ」
エドワルドさんのはひき肉、グリーンピースや細かくした野菜。ツヴァイクさんのには、もやし、繊切りキャベツやニンジン。好評みたいや。わいわい言いながら食べてる。
私は大根に箸を伸ばしながら、ホークさんとノワールの話を聞く。
「魔法馬の番に関する問題は、以前話したと思います」
「はい、血が近い同士で番になるって」
「そうです」
こちらの世界はコミュニティが狭い。魔物が一杯だからね、気軽に余所に行けない。そうなると同じコミュニティ内で番になる。そうなると血が近い同士になり、あまり繰り返されると、よろしいない。なので、ノワールの様に旅の途中でお相手願われる。
「レディ・ロストークのお相手を願われるまでそんな話がなかったのは、ノワールがギルド所有だと思われていたからです。しかし、ノワールの主人がユイさんだと分かり、今回の打診だと思います。魔法馬の場合、ノワール程優秀なのに今まで話が来なかったのが、不思議なんですよ」
本来魔物である魔法馬は、より強い伴侶を求める習性がある。それに、騎士団だって、より優秀な血筋が欲しい。ノワールは他の魔法馬よりあからさまにデカイし、上位種であるビアンカやルージュに混じって馴染んでバキバキしている。ホークさんに言わせたら、魔法馬の時から、異常な戦闘欲だったと。それから上位の戦車馬(チャリオット・ホース)に進化したのを、騎士団が勘づいて、余計にノワールの優秀な血筋が欲しい。
「じゃあ、あちこちから、これからこんな話がばんばん来たりします?」
「来るでしょうね。今回、マーファに帰って来たので、チャンスだと思ったんでしょう。ユイさんが長くマーファを空けたから、次に別の場所に行って長期になれば、出産期を逃す雌馬がいるはずですから」
「ノワール、種馬扱いやな」
晃太が私が思っている言葉を出す。だけど、やっぱりレディ・ロストークが、ほら、いるやん。あちこちでお相手ってのは、私の貞操観念が……………
「そうですよ。優秀な雄の魔法馬はそんなものです」
「でも、ほら、レディ・ロストークが…………」
妊娠しているのに。
「人なら貞操とかの問題がありますが。ノワールは魔物です。魔法馬はより強い相手を求めます。既に出産経験があったとしても。もちろん相性がありますよ。相性が悪ければ絶対に無理です。レディ・ロストークは相性バッチリでしたけど。もし、今回騎士団にお相手願われても、相性が合わなければ話は無かったことになります」
「あ、そうですか」
なんや、野生動物でも聞いた事ある。若い雄が群れのボス的なのを倒したら、雌を手に入れるってやつね。
なら、もし話が出ても、ノワールが嫌ならそうならないよね。
……………………………
「もし、そうなったら、ホークさんが付き添い?」
「そうなりますね」
困る。ホークさんいないと安心感がっ。それに、数日後には山風の皆さんと、冷蔵庫ダンジョンに行くのに。ホークさんいないと非常に困る。移動がね。それに私の精神衛生上いてもらわないと。
「そうや。もし、ノワールのお相手願われたら、私達の都合に合わせてくれますかね?」
「当然そうなりますよ。ノワールの主人はユイさんなんです。決定権はユイさんになります」
「そうですか」
なら、冷蔵庫ダンジョンから出てからやね。その前にオダリスさんのお話聞いて、ノワールの意志確認やな。
なんやろ。あんまりうまく行かないで欲しいと願うのは、私の主人としての傲慢なんかな?
多分オダリスさんの使いの人やろうけど、ホークさんが出てくれた。ドアから覗くと、御用聞きの冒険者と、身なりの良さそうな男性とオダリスさんだ。
アリスが大丈夫だと、わふんと言う。アレスのように言語的コミュニケーション出来なくても、分かるようになった。
「ユイさん。リュウタさんの叙爵と、ノワールの事だそうです」
あ、抜けてた。父の叙爵。だけど、なぜ。
「ノワール?」
「おそらく、騎士団の雌馬の相手と、請われるかと」
「でも、レディ・ロストークが」
そう、ノワールにはレディ・ロストークがいる。しかも妊娠中なのに。奥さんが妊娠しているのに、他所に、なんて。いかん、絶対に、アウトや。
「オダリスさんにはお断りを」
「あの、ユイさん。これは普通なんですよ」
「え?」
「後で詳しく説明しますよ。面会どうされます? 明後日の14時だそうです」
明後日ね。断る理由もないし。
「分かりました。それで大丈夫です」
「はい」
ホークさんが伝えてくれる。
さ、おでんのご飯やね。
寒いから、温かい鍋。うーん、いい匂い。
アレスとアリス、オシリスもたくさん食べたし。さ、我々も頂きましょ。
アルコールもいいかな。私は缶チューハイ、両親とホークさん、ミゲル君、エドワルドさん、ツヴァイクさんはビール。晃太とチュアンさんはA県の辛口大吟醸。マデリーンさんはロゼ。エマちゃんとテオ君はお茶ね。
「「「「「いただきまーす」」」」」
私はまずは練り物。あちち。基本的に我が家のおでんは練り物中心で、ロールキャベツや巾着は入れないが鷹の目の皆さんがいるからね。嬉しそうにロールキャベツを食べてるエマちゃんとテオ君。ホークさんは大根にからしをつけてぱくり。チュアンさんは牛スジ、マデリーンさんは卵、ミゲル君は餃子巻き。
「これは、なんですか?」
エドワルドさんが巾着を見て聞いてくる。
「豆の加工品ですよ。そのまま食べれます。中身は食べてからのお楽しみですよ」
と、母が説明。
へー、とエドワルドさんが巾着を鍋から取り出す。ツヴァイクさんもつられて。
ぱくり。
「あ、肉が詰まってる」
「儂のは野菜じゃ。味が染み込んで旨いっ」
エドワルドさんのはひき肉、グリーンピースや細かくした野菜。ツヴァイクさんのには、もやし、繊切りキャベツやニンジン。好評みたいや。わいわい言いながら食べてる。
私は大根に箸を伸ばしながら、ホークさんとノワールの話を聞く。
「魔法馬の番に関する問題は、以前話したと思います」
「はい、血が近い同士で番になるって」
「そうです」
こちらの世界はコミュニティが狭い。魔物が一杯だからね、気軽に余所に行けない。そうなると同じコミュニティ内で番になる。そうなると血が近い同士になり、あまり繰り返されると、よろしいない。なので、ノワールの様に旅の途中でお相手願われる。
「レディ・ロストークのお相手を願われるまでそんな話がなかったのは、ノワールがギルド所有だと思われていたからです。しかし、ノワールの主人がユイさんだと分かり、今回の打診だと思います。魔法馬の場合、ノワール程優秀なのに今まで話が来なかったのが、不思議なんですよ」
本来魔物である魔法馬は、より強い伴侶を求める習性がある。それに、騎士団だって、より優秀な血筋が欲しい。ノワールは他の魔法馬よりあからさまにデカイし、上位種であるビアンカやルージュに混じって馴染んでバキバキしている。ホークさんに言わせたら、魔法馬の時から、異常な戦闘欲だったと。それから上位の戦車馬(チャリオット・ホース)に進化したのを、騎士団が勘づいて、余計にノワールの優秀な血筋が欲しい。
「じゃあ、あちこちから、これからこんな話がばんばん来たりします?」
「来るでしょうね。今回、マーファに帰って来たので、チャンスだと思ったんでしょう。ユイさんが長くマーファを空けたから、次に別の場所に行って長期になれば、出産期を逃す雌馬がいるはずですから」
「ノワール、種馬扱いやな」
晃太が私が思っている言葉を出す。だけど、やっぱりレディ・ロストークが、ほら、いるやん。あちこちでお相手ってのは、私の貞操観念が……………
「そうですよ。優秀な雄の魔法馬はそんなものです」
「でも、ほら、レディ・ロストークが…………」
妊娠しているのに。
「人なら貞操とかの問題がありますが。ノワールは魔物です。魔法馬はより強い相手を求めます。既に出産経験があったとしても。もちろん相性がありますよ。相性が悪ければ絶対に無理です。レディ・ロストークは相性バッチリでしたけど。もし、今回騎士団にお相手願われても、相性が合わなければ話は無かったことになります」
「あ、そうですか」
なんや、野生動物でも聞いた事ある。若い雄が群れのボス的なのを倒したら、雌を手に入れるってやつね。
なら、もし話が出ても、ノワールが嫌ならそうならないよね。
……………………………
「もし、そうなったら、ホークさんが付き添い?」
「そうなりますね」
困る。ホークさんいないと安心感がっ。それに、数日後には山風の皆さんと、冷蔵庫ダンジョンに行くのに。ホークさんいないと非常に困る。移動がね。それに私の精神衛生上いてもらわないと。
「そうや。もし、ノワールのお相手願われたら、私達の都合に合わせてくれますかね?」
「当然そうなりますよ。ノワールの主人はユイさんなんです。決定権はユイさんになります」
「そうですか」
なら、冷蔵庫ダンジョンから出てからやね。その前にオダリスさんのお話聞いて、ノワールの意志確認やな。
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