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木材確認⑪
院長先生はおかわりなく迎え入れてくれた。
「明けましておめでとうございます」
「明けましておめでとうございます」
ご挨拶済み。初めましてのエドワルドさんには、うん? みたいな顔はされたので、ご紹介。
「冬の間だけ、一緒に行動される方です」
色々ありまして、と誤魔化す。
「そうですか。私はこの孤児院の院長を勤めていますケインと申します」
「エドワルド・ウルガーです」
ご挨拶。
「ウルガー? あの、ウルガー三兄弟の?」
「まあ、そうですね」
エドワルドさん達三兄弟は、ユリアレーナでも有名だ。なんせ、あのダイチ・サエキ様の唯一の血筋である曾孫さんだからね。すごかね。まだアルベルトさんにはお会いしたことないが、エドワルドさん以上に、オスヴァルトさんにそっくりだって。
へー、みたいな顔の院長先生。エドワルドさんはあんまり表情を変えず受け答え。
「院長先生、実はご相談が」
「あ、はい」
じっとエドワルドさんを見ていた院長先生が私を向く。
「また母が炊き出しをしたいそうで」
「ああっ、ケイコさんのっ。子供達が喜びますっ」
大歓迎みたいや。
それから現在不備や不足分がないか聞くが、ないみたい。やはり、孤児院自体を新しくしたので、そちらの予算が他に回せたと。強いていえば、暖房の薪が不足気味だって。お任せください、うちには厄災クラスのアレスが、ちょちょいのちょいで木を薪にできますからね。父にお願いして、暖房器具を寄付してもらおう。孤児の子供達は順調にすくすく育っているけど、ちょいちょい人数が増えてるって。もちろん巣立つ子供はいるけど、それ以上に増えているって。そうや、ウサギのお肉たくさんあるから、適宜寄付しよう。たまに体調不良になる子がいるけど、治験薬の協力機関として認定されているので、薬が手に入るから、ダイアナちゃんやデニス君みたいに、ひどく寝込む子がいないって。良かった。
炊き出しの曜日を院長先生と決める。母は前と同じように元スラム街の孤児院の炊き出しもしたいそうなので、だぶらないようにね。こちらの孤児院と元スラム街の孤児院とはたまに交流しているそうだ。
シスターさんが淹れてくれたお茶を頂き、お暇する。
次に教会の戦闘部隊の皆さんの所に向かう。戦闘部隊は私達みたいに時間があれば、せっせとダンジョンに行ってる訳じゃない。教会管理の畑を管理している。そこで取れた麦とかで蒸留酒を作成。貴重な収入になっている。もちろんそれだけで、マーファの教会の経営は出来ない。併設の孤児院の子供達もたくさんいる。寄付ももちろんあるけど、それで全てはとてもじゃないが補えない。少しでも不足分を補う為に、子供達のたんぱく質の為に、そして、理念にある文武両道を成すためにダンジョンに潜るのだ。教会の裏手の通用口から伺い、要件を伝えると、対応してくれた男性が直ぐに繋いでくれた。
家鴨部屋でお会いしたギルさんが正に走って来た。戦闘部隊の時の武装でなく、軽装の牧師さん、みたいな格好だ。上に着ているチュニックの丈が院長先生の物より短いし、袖も小振りだから、そんな感じね。
「お久し振りですっ、テイマー様っ」
「お久し振りです」
新年のご挨拶。
「明けましておめでとうございます」
「明けましておめでとうございます」
寒いからと、わざわざ中に入れてくれた。
「オシリスー」
裏口を通ると、中庭みたいな所に出た。上空をゆっくり旋回していたオシリスを呼ぶと、すうっと、中庭に着陸。ギルさんが、おおお、と野太い歓声を上げる。
「新しい従魔のオシリスです」
「そっ、そうですかっ」
上擦った声で答えるギルさんに案内されて、小さな応接室に。簡素な事務所みたいな部屋だ。オシリスは入れないので、中庭でのんびり待ってる。ホークさんは入り口に立ち、エドワルドさんは私の近くにたってる。
「ギルさん。次に戦闘部隊はいつ冷蔵庫ダンジョンへ?」
「来月を予定しています」
時期は冬。多少ダンジョン内は暖かいとは言え、寒いものは寒い。なので、そんなに挑めない。それは一階から挑んだらね。
私には、魔力豊富な頼りになる家族がいる。アレスやオシリスと手分けして、10階まで、ひょいとスキップ出来る。
「ですので、良かったら一緒に家鴨部屋に挑みませんか? 私達が必要なのは、矢に必要な羽だけなので、それ以外は全て進呈します」
子供達のたんぱく質の為に、ね。
「それでは、あまりにもテイマー様の取り分が少なすぎます」
「以前もお話しましたが、こちらにも利益はあります。弟の支援魔法のスキルアップの為に、支援を受けてから戦闘して欲しいんです。これは危険を伴う戦闘をしてもらう事に対する報酬です。それに子供達にお腹一杯食べさせてください」
「テイマー様…………ありがとうございます」
詳しい日程は、山風の皆さんと冷蔵庫ダンジョンに挑んだ後に組む事になる。
短い話を終えて、ギルさんに見送られて、私達は帰途に着いた。
「明けましておめでとうございます」
「明けましておめでとうございます」
ご挨拶済み。初めましてのエドワルドさんには、うん? みたいな顔はされたので、ご紹介。
「冬の間だけ、一緒に行動される方です」
色々ありまして、と誤魔化す。
「そうですか。私はこの孤児院の院長を勤めていますケインと申します」
「エドワルド・ウルガーです」
ご挨拶。
「ウルガー? あの、ウルガー三兄弟の?」
「まあ、そうですね」
エドワルドさん達三兄弟は、ユリアレーナでも有名だ。なんせ、あのダイチ・サエキ様の唯一の血筋である曾孫さんだからね。すごかね。まだアルベルトさんにはお会いしたことないが、エドワルドさん以上に、オスヴァルトさんにそっくりだって。
へー、みたいな顔の院長先生。エドワルドさんはあんまり表情を変えず受け答え。
「院長先生、実はご相談が」
「あ、はい」
じっとエドワルドさんを見ていた院長先生が私を向く。
「また母が炊き出しをしたいそうで」
「ああっ、ケイコさんのっ。子供達が喜びますっ」
大歓迎みたいや。
それから現在不備や不足分がないか聞くが、ないみたい。やはり、孤児院自体を新しくしたので、そちらの予算が他に回せたと。強いていえば、暖房の薪が不足気味だって。お任せください、うちには厄災クラスのアレスが、ちょちょいのちょいで木を薪にできますからね。父にお願いして、暖房器具を寄付してもらおう。孤児の子供達は順調にすくすく育っているけど、ちょいちょい人数が増えてるって。もちろん巣立つ子供はいるけど、それ以上に増えているって。そうや、ウサギのお肉たくさんあるから、適宜寄付しよう。たまに体調不良になる子がいるけど、治験薬の協力機関として認定されているので、薬が手に入るから、ダイアナちゃんやデニス君みたいに、ひどく寝込む子がいないって。良かった。
炊き出しの曜日を院長先生と決める。母は前と同じように元スラム街の孤児院の炊き出しもしたいそうなので、だぶらないようにね。こちらの孤児院と元スラム街の孤児院とはたまに交流しているそうだ。
シスターさんが淹れてくれたお茶を頂き、お暇する。
次に教会の戦闘部隊の皆さんの所に向かう。戦闘部隊は私達みたいに時間があれば、せっせとダンジョンに行ってる訳じゃない。教会管理の畑を管理している。そこで取れた麦とかで蒸留酒を作成。貴重な収入になっている。もちろんそれだけで、マーファの教会の経営は出来ない。併設の孤児院の子供達もたくさんいる。寄付ももちろんあるけど、それで全てはとてもじゃないが補えない。少しでも不足分を補う為に、子供達のたんぱく質の為に、そして、理念にある文武両道を成すためにダンジョンに潜るのだ。教会の裏手の通用口から伺い、要件を伝えると、対応してくれた男性が直ぐに繋いでくれた。
家鴨部屋でお会いしたギルさんが正に走って来た。戦闘部隊の時の武装でなく、軽装の牧師さん、みたいな格好だ。上に着ているチュニックの丈が院長先生の物より短いし、袖も小振りだから、そんな感じね。
「お久し振りですっ、テイマー様っ」
「お久し振りです」
新年のご挨拶。
「明けましておめでとうございます」
「明けましておめでとうございます」
寒いからと、わざわざ中に入れてくれた。
「オシリスー」
裏口を通ると、中庭みたいな所に出た。上空をゆっくり旋回していたオシリスを呼ぶと、すうっと、中庭に着陸。ギルさんが、おおお、と野太い歓声を上げる。
「新しい従魔のオシリスです」
「そっ、そうですかっ」
上擦った声で答えるギルさんに案内されて、小さな応接室に。簡素な事務所みたいな部屋だ。オシリスは入れないので、中庭でのんびり待ってる。ホークさんは入り口に立ち、エドワルドさんは私の近くにたってる。
「ギルさん。次に戦闘部隊はいつ冷蔵庫ダンジョンへ?」
「来月を予定しています」
時期は冬。多少ダンジョン内は暖かいとは言え、寒いものは寒い。なので、そんなに挑めない。それは一階から挑んだらね。
私には、魔力豊富な頼りになる家族がいる。アレスやオシリスと手分けして、10階まで、ひょいとスキップ出来る。
「ですので、良かったら一緒に家鴨部屋に挑みませんか? 私達が必要なのは、矢に必要な羽だけなので、それ以外は全て進呈します」
子供達のたんぱく質の為に、ね。
「それでは、あまりにもテイマー様の取り分が少なすぎます」
「以前もお話しましたが、こちらにも利益はあります。弟の支援魔法のスキルアップの為に、支援を受けてから戦闘して欲しいんです。これは危険を伴う戦闘をしてもらう事に対する報酬です。それに子供達にお腹一杯食べさせてください」
「テイマー様…………ありがとうございます」
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短い話を終えて、ギルさんに見送られて、私達は帰途に着いた。
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