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連載
布確保③
冷蔵庫ダンジョンに向かうと、いつもの様に警備の方が魔法陣のある小屋の扉を開けてくれる。
どうも、ありがとうございます。
『主よ、主よ』
ソワソワとアレスが呼ぶ。
「はいはい」
私達4人とアレスが魔法陣の上に。
「アレス、最高階はここよ」
『分かったのだっ』
えいっ、と魔力を流すアレス。
あっという間に景色が変わる。27階と28階を繋ぐ階段の踊場だ。
『主よっ、行ってくるのだっ』
アレス君や疲れてないん?
「いいけど、一回だけよ? 大丈夫ね? フレアタートル一杯出るよ?」
『………………鍋なのだなっ』
「………………そうね」
今日は鍋ね。
「姉ちゃん、ルーム開けた方がよくないね?」
「そうやね」
私はパーティーハウスで開けっ放しにしている、ルームの扉をゆっくり閉めるイメージをする。急に閉めたら、誰かが挟まるといけないからね。
アレスがソワソワしているが、ゆっくり閉める。よし。改めてルームを開けると、チュアンさん、マデリーンさんが待機していた。暖かい従魔の部屋ではシルフィ達がお昼寝。アリスもいる。しゅばっ、とアリスにすり寄るアレス。あー、みたいな顔をするアリス。
「ユイさん、どうされました?」
チュアンさんが心配そうに聞いてきた。
「アレスのリクエストで、冷蔵庫ダンジョンです。最上階の踊場です」
「そうですか」
『主よっ、主よっ』
ルームの外の踊場でアレスがソワソワ。
「はいはい。ドア閉めたらよかよ。終わったら呼んでね」
『分かったのだっ』
アレスがいそいそと出ていき、ルームのドアを閉める。
尻尾ぷりぷりと階段を上がっていくアレス。駆け上がりながら、戦闘モードに。
『戦闘モード 牙風神(クロ・テンペスト)』
はい。風の最上位の戦闘モードで、アレスがコラーゲン部屋に突っ込んでいく。
ちゅどどどどどんっ
ちゅどどどどどんっ
ドカンッ、ドカンッ、ドカーンッ
ズバッ、ズバッ、ズバババババンッ
相変わらずな音やね。
フレアタートル、恐らくビアンカやルージュが開けた時より数は多いはずなのに。音にびっくりしたシルフィ達が起きたけど、アリスが優しく抱き込んでいる。
『終わったのだー』
早かね。
きっと始祖神様のブーストのお陰やね。
ルームを出て、階段を上がる。
うわあ、転がるドロップ品。私と晃太、ホークさん、チュアンさん、マデリーンさん、エドワルドさんで拾い集める。
やっぱり多いなあ。
アレスがモグモグしてるけどね。1つ2つはよかよか。たくさんあるし。肝はいくつか確保ね。
最後の甲羅を晃太がアイテムボックスに入れると、出てきました宝箱。細長いタイプね。マデリーンさんがチェック。
「ユイさん、罠ありますね」
「あ、やっぱり」
上階になればなる程罠率は高い。
仕方なか。アリスを呼ぶと、とっとこ来てくれた。
『主よ、これで今日はこれだけなのだな?』
「一回って言ったやん。今、アリスが罠解除しとるから、しーっ、よ」
『分かったのだぁ』
ぷうっ、みたいなアレス。かわいかね。でも、君は疲れるとかないんね?
しばらくして、ぱきり、と音がする。
「わふんっ」
どやっ、とアリスが振り返る。
「お疲れ様、ありがとうアリス」
さ、いつもこれはワクワクする。宝箱オープン。晃太が蓋を開ける。
「あ、槍や。それとエリクサーやね」
どれどれ。宝箱の中には一振りの槍。これは、ハルバートやね。
「チュアンさん、使えますか?」
「私には、まだ、あの槍がありますし」
軍隊ダンジョンで出たやつね。まあまあ、試しにどうぞ、と言うと、慎重に取り出す。
「お、重いです…………」
えっ、チュアンさんが重いって、相当重いんじゃない?
「身体強化、武器強化を」
エドワルドさんが指示を出し、チュアンさんが従うが、どうもしっくり来ないようす。
「私のレベルでは扱いきれません。私がこの槍に相応しくないようです」
「そうですか、残念。なら、しばらく保管して扱えるようになるまで待ちましょう」
「ユイさん、それより相応しい方に渡した方が宜しいかと思います。ヤマタノオロチの後のモンスターボックスに、必要になるかと思います。そのときに使いこなせる方に」
「そうですね……………」
チュアンさんの言うのが最もかな。チュアンさんが使いこなせるまで間に合わないかもしれないし。
「じゃあ、これは引き取りにしましょう。エドワルドさんは槍は?」
「俺は専ら剣です。ツヴァイクなら使えると」
「なら、まず、ツヴァイクさんに確認しますね」
よし、そうしよう。
槍の下には布が束のように纏まっている。なんやろ? いつもならシルクとか、おしゃれな柄物やけど、薄茶の少し厚い生地だ。おしゃれな服に使用されるなような感じやない、作業着とかに使われそうなやつ。これは引き取りにしよう。だいたい冷蔵庫ダンジョン最上階で普通の布が出るとは思えない。父の鑑定待ちや。
エリクサーは全部で5本。どうしよう、前回の25階でも出たし、まだ出てきそうだし。薬師ギルドにドーピング剤をお願いしたし。うーん、よし、今回は全部回そう。
「晃太、槍と肝3つ以外はギルドに」
「ん」
さっ、とリストに書き込む晃太。
さて、と。
「アレス君や」
『ぬっ、なんなのだ?』
アリスにべたべたしていたアレスがこちらを向く。
「雷魔法使える?」
『当然なのだ』
「大きめの、あそこに当てて」
私は耳を抑える。晃太も、ホークさん達も耳を抑える。
『任せろなのだっ、ふんっ』
鼻息一発。
ドガガガガガガンッ
雷がボス部屋の壁に直撃。
凄か音。
もくもくと上がる煙の向こうで、ぽっかりと壁に穴が空いていた。
久しぶりのご褒美部屋や。
どうも、ありがとうございます。
『主よ、主よ』
ソワソワとアレスが呼ぶ。
「はいはい」
私達4人とアレスが魔法陣の上に。
「アレス、最高階はここよ」
『分かったのだっ』
えいっ、と魔力を流すアレス。
あっという間に景色が変わる。27階と28階を繋ぐ階段の踊場だ。
『主よっ、行ってくるのだっ』
アレス君や疲れてないん?
「いいけど、一回だけよ? 大丈夫ね? フレアタートル一杯出るよ?」
『………………鍋なのだなっ』
「………………そうね」
今日は鍋ね。
「姉ちゃん、ルーム開けた方がよくないね?」
「そうやね」
私はパーティーハウスで開けっ放しにしている、ルームの扉をゆっくり閉めるイメージをする。急に閉めたら、誰かが挟まるといけないからね。
アレスがソワソワしているが、ゆっくり閉める。よし。改めてルームを開けると、チュアンさん、マデリーンさんが待機していた。暖かい従魔の部屋ではシルフィ達がお昼寝。アリスもいる。しゅばっ、とアリスにすり寄るアレス。あー、みたいな顔をするアリス。
「ユイさん、どうされました?」
チュアンさんが心配そうに聞いてきた。
「アレスのリクエストで、冷蔵庫ダンジョンです。最上階の踊場です」
「そうですか」
『主よっ、主よっ』
ルームの外の踊場でアレスがソワソワ。
「はいはい。ドア閉めたらよかよ。終わったら呼んでね」
『分かったのだっ』
アレスがいそいそと出ていき、ルームのドアを閉める。
尻尾ぷりぷりと階段を上がっていくアレス。駆け上がりながら、戦闘モードに。
『戦闘モード 牙風神(クロ・テンペスト)』
はい。風の最上位の戦闘モードで、アレスがコラーゲン部屋に突っ込んでいく。
ちゅどどどどどんっ
ちゅどどどどどんっ
ドカンッ、ドカンッ、ドカーンッ
ズバッ、ズバッ、ズバババババンッ
相変わらずな音やね。
フレアタートル、恐らくビアンカやルージュが開けた時より数は多いはずなのに。音にびっくりしたシルフィ達が起きたけど、アリスが優しく抱き込んでいる。
『終わったのだー』
早かね。
きっと始祖神様のブーストのお陰やね。
ルームを出て、階段を上がる。
うわあ、転がるドロップ品。私と晃太、ホークさん、チュアンさん、マデリーンさん、エドワルドさんで拾い集める。
やっぱり多いなあ。
アレスがモグモグしてるけどね。1つ2つはよかよか。たくさんあるし。肝はいくつか確保ね。
最後の甲羅を晃太がアイテムボックスに入れると、出てきました宝箱。細長いタイプね。マデリーンさんがチェック。
「ユイさん、罠ありますね」
「あ、やっぱり」
上階になればなる程罠率は高い。
仕方なか。アリスを呼ぶと、とっとこ来てくれた。
『主よ、これで今日はこれだけなのだな?』
「一回って言ったやん。今、アリスが罠解除しとるから、しーっ、よ」
『分かったのだぁ』
ぷうっ、みたいなアレス。かわいかね。でも、君は疲れるとかないんね?
しばらくして、ぱきり、と音がする。
「わふんっ」
どやっ、とアリスが振り返る。
「お疲れ様、ありがとうアリス」
さ、いつもこれはワクワクする。宝箱オープン。晃太が蓋を開ける。
「あ、槍や。それとエリクサーやね」
どれどれ。宝箱の中には一振りの槍。これは、ハルバートやね。
「チュアンさん、使えますか?」
「私には、まだ、あの槍がありますし」
軍隊ダンジョンで出たやつね。まあまあ、試しにどうぞ、と言うと、慎重に取り出す。
「お、重いです…………」
えっ、チュアンさんが重いって、相当重いんじゃない?
「身体強化、武器強化を」
エドワルドさんが指示を出し、チュアンさんが従うが、どうもしっくり来ないようす。
「私のレベルでは扱いきれません。私がこの槍に相応しくないようです」
「そうですか、残念。なら、しばらく保管して扱えるようになるまで待ちましょう」
「ユイさん、それより相応しい方に渡した方が宜しいかと思います。ヤマタノオロチの後のモンスターボックスに、必要になるかと思います。そのときに使いこなせる方に」
「そうですね……………」
チュアンさんの言うのが最もかな。チュアンさんが使いこなせるまで間に合わないかもしれないし。
「じゃあ、これは引き取りにしましょう。エドワルドさんは槍は?」
「俺は専ら剣です。ツヴァイクなら使えると」
「なら、まず、ツヴァイクさんに確認しますね」
よし、そうしよう。
槍の下には布が束のように纏まっている。なんやろ? いつもならシルクとか、おしゃれな柄物やけど、薄茶の少し厚い生地だ。おしゃれな服に使用されるなような感じやない、作業着とかに使われそうなやつ。これは引き取りにしよう。だいたい冷蔵庫ダンジョン最上階で普通の布が出るとは思えない。父の鑑定待ちや。
エリクサーは全部で5本。どうしよう、前回の25階でも出たし、まだ出てきそうだし。薬師ギルドにドーピング剤をお願いしたし。うーん、よし、今回は全部回そう。
「晃太、槍と肝3つ以外はギルドに」
「ん」
さっ、とリストに書き込む晃太。
さて、と。
「アレス君や」
『ぬっ、なんなのだ?』
アリスにべたべたしていたアレスがこちらを向く。
「雷魔法使える?」
『当然なのだ』
「大きめの、あそこに当てて」
私は耳を抑える。晃太も、ホークさん達も耳を抑える。
『任せろなのだっ、ふんっ』
鼻息一発。
ドガガガガガガンッ
雷がボス部屋の壁に直撃。
凄か音。
もくもくと上がる煙の向こうで、ぽっかりと壁に穴が空いていた。
久しぶりのご褒美部屋や。
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